江崎道朗のレビュー一覧
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試し読み
Posted by ブクログ
インテリジェンスの歴史と今後日本においてそれをどう活用していけばいいかについて論じた本。タイトルと内容がかなりミスマッチ。前半部分はインテリジェンスがソ連においてどう活用されてきたかということについて論じているが、多大な人権侵害を被ったポーランドやバルト三国の話に収束していっておりインテリジェンス自体とはかなり脱線している。また副題で「新型コロナに見る日本の動向」となっているわりに、それについて論じている部分は9章のうちの1章部分のみ(20ページ分)のみに過ぎない。他方、インテリジェンスの重要性や外交・軍事・経済との関係性(例えばDIMEという言葉)についてはなるほどと思う部分はあり、日本のN
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Posted by ブクログ
ニュースの裏側を見抜くうえでのポイント
①アメリカは、同盟国を見捨てることがある。
②アメリカ(中国、韓国も)は、一枚岩ではない。
③アメリカの外交政策をめぐる「強い日本派」と
「弱い日本派」、「孤立主義」と「干渉主義」、
「アメリカ・ファースト」と「ネオコン」、この
三つの対立軸を理解する。
④日本を取り巻くアジア太平洋の危機は、ハワイの
インド太平洋軍の動向に注意。
⑤インテリジェンス、とくに中国の軍事的脅威や共
産主義に対する米軍や保守派の情報を理解する。
⑥政治にとって最も大切なのは、経済・景気。経済
政策と株価を含む景気の動向によって政権の浮沈
を判断する。
⑦アメリカ -
Posted by ブクログ
最近、「ニュース女子」のコメンテーターとして登場しているので、彼の分析力についてある程度の予備知識があったのだが、その期待値を裏切らない良書でした。
特に、衝撃だったのは第7章「アメリカは敵と味方を取り違える天才だ」というインドネシアの軍幹部の発言を裏付ける内容・・そして間違えるだけではなく同盟国(かつての南ベトナム)を見捨てることも彼らの国益次第だという点は日米安保を金科玉条にしている日本人には耳の痛い話である。
さらに第8章「未来を読み解くDIMEという考え方」も示唆に富む、不正事件を起こした日本の会社に中国系企業が食指を伸ばしてくるのはハイテク技術を盗もうというしたたかな狙いがある(P2 -
Posted by ブクログ
●:引用 →:感想
●革命を未然に防ぐためには適切な金融・経済政策をとって景気を回復させるべきなのに、なぜ政党政治を打破して「真の維新」と称するクーデターをするという形の飛躍するのか判然としない。何度も述べているように、大正時代から昭和初期にかけて貧困問題や労働問題に取り組もうとする人々が「民のための政治」を求めて政府を批判すると、非国民のレッテルを貼られて反体制派に追いやられるという流れがあった。そこに経済政策を理解していない「右翼」が政党政治を敵視し、薩長の権力独占に反発する徳川義親らが加わって、結果的に反体制派運動が強まっていったのだ。そして確かなことは、このような非常に不幸な構図を背