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それはすべてを忘れて心の底から笑わせてくれる場所。落語との運命的な出会い、談春師匠からの意外な「ダメ出し」、蝶花楼桃花さんの真打昇進までの半生記、伝説の超大作「怪談牡丹灯籠」、自身が高座に挑戦した演芸会など、寄席を愛してやまない著者によるエッセイ集。初心者も安心な「はじめて寄席ガイド」も特別収録。
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Posted by ブクログ
登場した名作落語 ・怪談牡丹灯籠(30時間の長編が元) ・山名屋浦里(花魁話) ・火焔太鼓 ・厩火事(南沢奈央が実演) 気持ちよく、読み終わった後は落語が聴きたくなる。
新年おめでとうございます。と思いきや、新年早々、石川県能登地方の地震で、避難・被災された方がおりましたらお見舞い申し上げます。 以前から、新潮社・本の総合情報サイト『Book Bang』の「南沢奈央の読書日記」を拝読してます。 女優業の傍ら、読書家で書評・エッセイ執筆もこなす南沢さん。大の落...続きを読む語好きだそうで、大学の卒論テーマも落語、それになんと!「南亭市にゃお」の高座名を持っているとのこと。びっくり! 昨年末12/29にアップされた上述のエッセイには、「こたつでウール100%」と題し、自ら撮影したこたつの中の2匹の猫ちゃんの写真がありました。 「こたつ」と言えば、喜多川泰さんの落語を題材にした新作小説の主人公の高座名! それに、南沢さんの本書の序文(マクラのはなし)を読むと、喜多川作品の主人公の体験と全く同様の落語愛を感じた次第です。凄い偶然! 南沢さん曰く、落語は人生を豊かにしてくれ、心の底から笑わせてくれるもの、とのこと。 自ら噺家として高座で落語に挑戦することが、結果として南沢さんの生き方や、役者として幅の広がりに大きな影響を与えたのでしょうね。 芝居と落語の違いとは、「落語は話芸であって〝演じる〟のではない。役に入り込むのではなくて、観る側の想像に委ねる部分が多い」ということ。なるほど〜と、感心します。奥が深いですね。 少々入り込み過ぎて、ド素人の私にはその蘊蓄がなかなか伝わりにくい部分もありましたが、そこはご愛嬌! 落語にどハマりしている南沢さんの熱量、加えて今年初ものへの縁起担ぎで☆4つ。 実際に寄席に行き、落語を生で聴きたくなるような一冊でした。
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