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ほぼ毎日、ナマの落語に接し続ける著者が、自らプロデュースする落語会に呼んだ、とびきり勢いのある人気落語家5人のインタビュー集。下積み時代のこと、師匠の話、ブレイクのきっかけや落語家としての苦しみと楽しみなど、次世代の名人候補たちが語る「落語家」としての人生。「落語とは何か?」に迫る!
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Posted by ブクログ
三遊亭兼好の「落語とは業の否定」というのが白眉。 芝浜にすれば、「金を使い続ける、酒を飲み続ける」というのが業だろうと。 それを止めるなんてのは、業の否定じゃあなかろうか、という提起。 なるほど・・・。談志ファンの自分も唸ります。 ただ、芝浜は落語の中では異端ですよね。(広瀬氏も文中で語っていま...続きを読むす) 業をどう捉えるかという話で。 業=人間の悪、ではなく業=人間のダメなところ、と家元は捉えていたのではないかと。 すなわち、談志は人間を優しく捉えていたのではないか、とのこと。 ・・・なるほど。 さすが、現役の落語家。 落語を感覚的に捉えて実感とともに論理的に分析する。 オススメです。
『#「落語家」という生き方』 ほぼ日書評 Day316 内容的には軽めのものだが、この手の芸能本は読むのに時間がかかる。今回であれば落語の噺のタイトルが出てきて、馴染みのないネタであれば都度Googleさんのお世話になる。下手したらYouTubeだ。 一般書で、カントやヘーゲルと言われて、それを...続きを読むその場で読んでみるてことは、普通ないから、それに比べると回り道する時間がかかるということだ。 内容としては2015年の本で、ちょうど本書に登場する師匠方をけっこう聴きに行ってた時期で、個人的には非常にはまった。 その中でも最後の三遊亭白鳥師匠、自分の高座を録音して「ウケたところを探すんじゃない、ウケなかったところを削っていくんです。そうやって落語って短くなって、良い作品になるんですよね」、「僕、最初に座布団丸めたりこねたりしたのも、なんで皆、座布団使わないんだろうと、まずそれを思いましたよ(…)なんで高座を転がらないんだろう、こんなに広いのに、とかね」、蓋し、天才である。
柳家三三、春風亭一之輔、桃月庵白酒、三遊亭兼好、三遊亭白鳥の客席前でのロングインタビュー。三三については小さん師匠が「さんじゅうさん」と読んでしまうからダメだと言っていたのにNGのまま名前になってしまったといった裏話や、兼好師匠の落語は業の肯定なんじゃなくて否定なのではといった落語観、白鳥師匠の新作...続きを読む落語の作り方などどれも面白い。ときに真摯だったり、ひょうきんだったり師匠のキャラどおりの話しぶりが笑える。
私が落語を好きな理由に、「落語家の生き方が好き」というのがある。それゆえ、このタイトルに惹かれた。 「落語家さんは話して飲んで遊んで明るくて、昔ながらの芸人さん!」という、偏見があって、なぜかそこに猛烈に惹かれる。そういう落語家の普段の生活や生き方が落語の登場人物の輪郭を作ってくれていたらいいな、と...続きを読むいう願望でもある。 この本は、落語に造詣の深いヘヴィメタ雑誌の編集長・広瀬さんとの対談方式で、いま売れている5人の噺家さんの思いが語られている。 落語会でのロングインタビューを書籍化したものだ。 「生き方」と言い切るにはあまりにザックリとしている内容かな、という印象だった。 そりゃあこの時間でしかも喋りだけで、「生き方」を捉えることができたらすごい。 しかし、それぞれの落語に対するスタンスや、悩み、他の人から言われること、他の人に思うこと、作るときに考えていること、師匠から教わったこと、など、普段高座で語っている姿以外であまり為人を知ることのない落語家という人物について知ることができた。 知らない演目が沢山出て来たり、ヘェ〜この師匠こんな人なんだ〜と、新しい発見が沢山あって、次に寄席に行くのが楽しみになった。了
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柳家三三、春風亭一之輔、桃月庵白酒、三遊亭兼好、三遊亭白鳥 「落語家」という生き方
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広瀬和生
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▲柳家三三、春風亭一之輔、桃月庵白酒、三遊亭兼好、三遊亭白鳥 「落語家」という生き方 ページトップヘ