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瞬殺怪談
実話怪談のスペシャリスト達が切りとった刹那の恐怖、究極の1行怪談から長くても2ページまでに収まる怪談を選りすぐった一冊。 恐るべし最短の1行怪談「出会す」(平山夢明)、怪談実話コンテストで平山が絶賛した「ささやき」(黒木あるじ)ほか、「日なた」など短編怪談の名手・我妻俊樹、『「超」怖い話』夏版の編著者・松村進吉が参加、怪談社・伊計翼からは切れ味するどい怪談が寄せられ、黒史郎、神薫も集う。 『新「超」怖い話』シリーズ(勁文社文庫版)に掲載された幻の短怪談も再録。圧巻の書き下ろしとレジェンドを合わせ156話を収録。目をつぶる一瞬に植えつける、新たなる怪談の境地がここに! -
FKB怪談実話 屍
黒木あるじの怪談実話シリーズ第6弾! 怪異がこちらを包囲し、にじり寄っている気配を感じる――周囲で大小さまざまな怪異が頻発しているという著者のもとに、さらに死体や遺骸にまつわる話も増えてきた……。 恨まれたら化けて出るのか…知りたくて人を殺めた男の本当の恐怖「殺人」、祭が終わり、様子がおかしくなった子供に何が起きたのか「鬼祭」、連鎖するように集まった写真に纏わる怪異「捨真」「朝写」「念写」、遺産のことで母親の葬儀の最中もいがみ合う兄妹が見た母の怒り「軋怪」など39話。 寄ってくる怪異は黒木を中心とした恐怖の大渦となり、読者をも巻き込んでいく。誰も救われる道はない。 -
怪談実話二人衆 嫐
「嫐」と書いて「うわなり」と読むそうですよ。後釜に座った女という意味があるとか。悪い女かもしれませんね。でも、嘘つきではありません。「嫐」が語る怪談はどれも本当の話なんですよ。甘やかに酷く、じわりぬるりと嬲(なぶ)ってあげましょう(「はじめに」より)。 AV界のレジェンド、現在は小説家として官能やホラーを世に送り出す川奈まり子と官能小説家であり今回は怪談実話に挑戦した吉澤有貴。その戦慄の怪異とは……あの女が現れてから身体に異変が起きて…「血胎」(川奈まり子)、職場の同僚女性と上司との禁じられた関係、それが終わる時「無言の男」(吉澤有貴)など、冷たくなった身体に恐怖が絡みつき離れない、二人の「女」の怪談実話集。 -
「超」怖い話 怪仏
死者=仏(ほとけ)の引き起こす恐るべき怪奇、戦慄の実話怪談! 死んだ人のことを「仏さん」と言う。言葉を変えるなら、魂、霊体と言おうか。肉体を失う代わりに、彼らは時に信じられないパワーを宿す。それは生きている者に吉にも凶にも働く。「超」怖い話のガチ怖担当してシリーズを牽引する久田樹生が数多くの寺のご住職、僧侶から聞き集めた仏に纏わる「超」怖い話! ●久田樹生 1972年九州生まれ。超‐1/2006年大会に1位入賞し、冬の「超」怖い話執筆メンバーに参入する。2007年『「超」怖い話 怪歴』(竹書房文庫刊)で単著デビュー、以後長編実話を含む数多くの戦慄作品を送り続けている。圧倒的な取材力と体験者の心に寄り添う姿勢から生み出される恐怖は他の追随を許さない凄みがある。 -
恐怖箱 深怪
全52話収録。最近の怪談本では収録話数が多いほうではなかろうか。つまり1話1話はそれほど長くない。だが、侮るなかれジャンキー諸君。これは怪談ファンが長らく待ち焦がれていたタイプの怪談であると思う。聞き集めた怪異体験を過度な虚飾をせずにシンプルに書き記す。それだけで十分怖く、不思議で、圧倒される何かがある。それこそが実話のパワーではあるまいか。読んでいて思わず「うわっ」「やばいやばいやばい」「マジかよ……」などと独り言が飛び出してしまう。そして読了後は、誰かに話したくてたまらなくなるのだ。怪談そのものが広まりたい、増殖したいという意思を宿していて、我らを操っているのではないかという気さえしてくる。ぜひこの興奮と恐怖をあなたにも味わっていただければと思う。 -
恐怖箱 坑怪
怪談は怖いほどよい。呪いは強く、もたらす不幸はより重いほうがぞくぞくする。最後は怪異の原因を突き止め、呪縛から解放されれば一件落着。カタルシスも得られようというものだ。しかしながらこれは実話怪談、現実はそううまくいかないのが常である。つまり、ああ良かったで終わらない場合もあるということだ。本書「坑怪」は同じ読みである「後悔」を掛けている。体験者たちの後悔、無念がテーマであると同時に、読まなければよかったと思うほどに凄絶な話ですよ、という意味だ。怪談ジャンキーの期待を裏切らぬ恐怖だけは詰めこんだ。それらはすべて本物、実際に起きた事象である。ゆえに安易なオチ=救いはないことをここでお断りしておく……。 -
「極」怖い話 地鎮災
一世一代の買い物―家。不動産の購入は多くの人にとって一生に一度あるかないかの一大イベントにして、最も高価な買い物だ。それにもかかわらず、試用期間も事前練習も許されず、少ない情報の中で決断せねばならない。住み始めてから何かあってももう遅く、再度売り払い、引っ越すのは並大抵なことではない。だが、この世には手を出してはいけない物件というのが確実に存在し、呼び寄せられるが如くそこに住んでしまった人たちがいる。俗に言う瑕疵物件だけでなく、遙か昔の歴史が絡む曰くつきの土地など様々なケースがあるが、そこでは信じ難き恐怖と不幸が実際に起きている。北海道の有名心霊スポット、円形マンションの真実に迫る驚愕の取材をはじめ、呪われた家と土地に纏わる実話を集めた渾身の書き下ろし怪談! -
「超」怖い話 鬼市
著書曰く、本書はありとあらゆる怪異を「雑煮のごとく放り込んだ」救いなき一冊である。目次には、それこそ市のように、極彩色の恐怖が尋常ならざるオーラを放ちながら犇いている。誰かに読まれることを希求し、熱く揺らめきながら並んでいる。そのどれもがおぞましく、ひとたび頁を繰ったならば、ただでは済まされぬ毒気を孕んでいる。それだのに、我々の指は止まらずに禁断の扉を押し開けてしまうのだ……。それが人間の業であり、すべての怪異の大本でもあるように思う。恋も恨みも一線を越えれば鬼となる。理性と良心はいともたやすく侵蝕され、暗い欲望に身を任せる悪鬼となってしまうのだ。実話怪談を読むこと――それは体験者の生涯に素手で触れるようなものだ。その業に、鬼に、触れる……どうか覚悟を持って読んでいただきたい。 -
絹更月怪異録~摩楼館怪奇事件簿~
九段下の裏通りにひっそりと佇むレトロな喫茶店「摩楼館」。珈琲から菓子に至るまでこだわりの逸品が味わえるが、あいにく客はほとんどいない。店を切り盛りするのは謎の雇われ店主・如月翔太郎。彼の客を客とも思わぬ態度が流行らぬ原因であることはまず間違いない。唯一の常連客はフリーライターの一条明。主な仕事である実話怪談の取材に、人の少ないこの店を用いているのだ。厳つい傭兵のような容姿ながら心優しい一条と、シニカルなクールビューティー如月、正反対の二人に共通するのは「怪に魅入られてしまう性質」。今日も摩楼館では終わらぬ悪夢を抱えた体験者が、恐怖からの解放を願って告白にやってくる……。一見小説のような実話、怪を呼ぶカフェを舞台にした新感覚の実録怪奇譚、誕生! -
「超」怖い話 怪牢
過去の怪奇体験がトラウマとなり、その時の恐怖から逃れられないでいる者。血と地の因果、祟りともいうべき影に付き纏われ続ける者。はたまた己の内から這いずる恨み、憎しみの念に縛られ、自らが異形と化してしまう者。彼らはすべて、怪という名の牢獄に心を囚われてしまった犠牲者だ。怪と出会ってしまったその日から――時間は止まり、魂は無間の闇へと落ちていく。どこまでも深く、どこまでも遠く……。だが、落ちゆく魂を蝕むのは恐怖ばかりでない。時に恍惚とした何か甘いヴェールとなって恐怖を包んでいる。それこそが、最も恐ろしい怪の罠なのかもしれない。数々の戦慄譚を発掘してきた久田樹生が満を持しておくる最凶実話怪談23話! -
恐怖箱 魔炎
土と石に纏わる怪「哭塊」、風や空気に纏わる怪「風怨」、水や液体に纏わる怪「水呪」と続いてきた四大元素シリーズの最終巻がついに完成した。火と炎に纏わる禍々しき怪の数々を蒐集した戦慄の異形譚の登場である。「炎・焔」は辞書によると、「妬み・怒り・怨みなど心中に燃え立つ激情をたとえて言う語」とある。まさに怪そのもの、最終巻に相応しいテーマとなった。蝋燭のように小さく揺らめく火から、世界を焼き尽くす劫火まで、炎は命そのもののように燃えている。ものは言わねど狂おしく、その情念で我々を飲み尽くそうと狙っている。間違いなく、シリーズ中もっとも危険な1冊となった。ページを繰る指先が熱くなってきたらご用心、ご用心……。 -
恐怖箱 崩怪
実話怪談における神沼三平太のイメージは、おそらく「軽妙」ではなかろうか。すなわち、怖すぎないが不思議で奇異な話を集めてくるのが得意、といったイメージである。が、今回そのイメージは鮮やかなまでに裏切られ、突き崩された。著者自ら「深刻な本」と称する本作は、最初から最後まで重苦しく、陰惨酷悪なガチ怪談で埋め尽くされている。前書きに「読んでいい話だなと思うような話は一つもない」「健康を損なうおそれがあるので読みすぎに注意」とあるが、まったくもって冗談ではない。本気の忠告である。しかしながら、それだからこそ本書は怪談ジャンキー諸君においては垂涎の作となっていること請け合いだ。この際、心優しい忠告など無視して、恐怖を求める本能のまま貪るように味わっていただければ幸いである。きっと、貴方の世界が、変わる――。 -
恐怖箱 怪客
人死にがあったところに霊が出るのはわかりやすい話だが、「店」というのもまた怪とは密接な間柄にあるということをご存知だろうか。人と金が集うところ、怪あり…と言っても過言ではない。食欲、性欲、金銭欲、そこにはありとあらゆる欲が渦巻き、負の念が逆巻いては躍りくねり、訪れる者を飲み込もうと待ち構えている。楽しげに食事や買い物をする我々のすぐ横で、闇はぱっくりと口を開けているのだ……。飲食店から水商売、コンビニからクリーニング店まで、恐怖箱の人気怪談作家陣が「店と客、商売に纏わる怖い話」をテーマに今年も絶品恐怖を集めてきた。真の怖さを競う年に一度の実話怪談アンソロジー! -
恐怖箱 空蝉
死は終わりではない。むしろそこから何かが始まる場合がある――。肉体を離れ、より自由な存在となって、生前なし得なかった復讐や暗い欲望を叶えんと暴走する魂もある。生者も死者も、魂のある限り人は憎しみの感情から逃れられず、呪い合う運命なのかもしれない。3人の個性豊かな怪談ハンターたちがそれぞれの嗅覚で恐怖を掘り起こし、その怖さを競う恐怖箱トリニティ。シリーズ10作目となる今作は、かつてないほどにヘヴィーでディープな怪談が集まった。体験者、取材者、読者――このもうひとつのトリニティすべてに、深い傷の如き何かを確実に残すであろう凄みのある実話ばかりである。恐怖とは痛み――そんな想いが確信となって胸に迫る一冊をぜひご一読いただきたい。 -
恐怖箱 海月
果てのない海をたゆたう海月。掴みどころのない半透明の姿は、不気味だけれども幻想的。だが、不用意に近寄ればたちまち鋭い毒にやられ、その傷はいつまでも消えずにじくじくと痛む……。思えば、この生き物は霊なるものによく似ている。無性に心惹かれるが危険極まりない存在……。今回も3人の怪談ハンターが仕入れてきた生々しい実話を33話、水槽ならぬ箱に閉じ込めた。心臓に悪い話、懐かしい話、気味の悪い話、しんみりとした話、硬軟織り混ぜて収録してある。我々の身近に、この発達しきった現代に、こんな不思議で恐ろしいことがあるのだと、純粋な驚きをもって覗いていただければ幸いである。ただし、くれぐれも“お手に触れぬ”ようお願いする。海月と怪談はガラスの外より眺めるのがいちばんである……。 -
読めば読むほど恐ろしい原典『日本昔ばなし』
(こ、これはッ)女房の首が、串に刺されて囲炉裏の灰に突き刺されていた。その目は夫を見上げ、ぽたぽたと涙を流している。夫は凍りついてしまったかのように身じろぎもできなかった。「おまえさん、なあ」再び女房の首が口を開いた。そのときだった。女房の首がひょいっと串から飛び離れ、夫の首にしっかりと食らいついた。(〈女房の首〉より)そのほか、【瓜から生まれた…】全裸で柿の木に吊るされた〈瓜子姫〉【なさぬ仲】大釜で煮殺された兄妹の復讐〈継子と笛〉【マントを被ると…】美しい娘から醜い老婆へ変身!〈婆皮〉【仲良し姉妹】菜の花の下には姉が埋まっている〈お銀小銀〉〈三枚のお札〉〈鬼の子小綱〉〈油取り〉〈蛇女房〉〈大工と鬼六〉〈犬婿入り〉…全11話毒をたっぷり含んだ“この怖さ”に、目をそらしたくても、そらせない――! -
現代版 妖怪絵巻・あやかし図録
本書は既刊「あやかしの國」の改訂版である。しかし「ただの改訂版では面白くない」と、大幅に追加要素を加えた。まずは全妖怪の「描き起こしのイラスト」を追加した。これが「あやかし図録」のタイトルのゆえんである。妖怪の数も新たに増やした上で、時に恐ろしく、時にユーモラスな妖怪達の姿を独自の解釈も加えて全てイラストで紹介している。 また、妖怪といえば「水木しげる」なしでは語れないと、各妖怪の「ゲゲゲの鬼太郎」における活躍も新たに紹介している。独自の解釈も含め様々な妖怪像を楽しんでいただけると嬉しい。 -------------------------------------------------------- 日本には妖怪がいる。古くから深い森や山、人の力の及ばない自然や理解し難い現象を人々は畏怖し、妖怪の存在を信じてきた。時に恐ろしく、時にユーモラスに語られるそれらと共にこの地に暮らしてきたのである。 奈良時代に書かれた書物では妖怪という言葉は、人知を超えた怪奇現象そのものを表していた。その後、それらは姿形を持ち、長く生きた動物や古い道具が変化したものが加わってゆく。後者は付喪神つくもがみとも呼ばれ自然崇拝、精霊崇拝といった日本人の精神や信仰の原点と重なるようにも思える。だからこそ日本人にとって妖怪は身近な存在であり続けているのだろう。 また今も妖怪を愛する多くの専門家たちがその姿を伝えている。古くは「鳥山石燕」(1712年~1788年)などが多くの妖怪画を残しているが、現代においては特に「水木しげる」の描く妖怪画が、誰もが知る妖怪の姿であろう。それ以外にも様々な小説、映像作品で妖怪は描かれ続けている。 そして、口伝で伝えられていた各地の伝承を消えてゆく前に、記録として残そうとしたのが民族学者「柳田國男」であった。 既刊「あやかしの國」では彼の記した「妖怪談義」に記された妖怪を中心に、江戸時代以降の古い文献や巨匠「水木しげる」によって記された妖怪たちを紹介している。本書ではそれらに新たに多くの妖怪を加えた。それぞれの妖怪たちの本来の伝承、イラスト、近年の映像作品での活躍、さらに「ゲゲゲの鬼太郎」での活躍と様々な角度から妖怪を知ることができる補強版となっている。 -
怪談実話 無惨百物語 はなさない
祖父から譲り受けた霊を視る力。原稿執筆中に受信した不可解な電話。ガソリンスタンドのバイトが見た赤い肉の塊。怪異に誘われ、異界に招かれる著者が、因果に導かれるままに書きあげた忌まわしい百の体験談。 -
「超」怖い話 怪福
それは神か仏か妖(あやかし)か……人はときに説明のつかぬ存在、現象に遭遇する。総じてそれを怪と呼ぶならば、「福をなす怪」と「禍をなす怪」とがある。夢のお告げで思わぬツキを得た、亡き人の霊に窮地を助けられたなど、羨ましいような不思議譚が確かに存在する一方で、怪との遭遇を切っ掛けに恐るべき凶事が次々と降りかかった例もある。祟り、神罰、なにがしかの禁忌に触れてしまった者たちが辿る戦慄の運命……。吉を3とすれば、凶は7。本書はその中でも両極端と言うべき強烈な実体験のみを厳選して収録した。奇跡としか思えぬような幸運から、最悪の惨事に見舞われ、転がるように不幸のどん底に突き落とされた陰鬱な事件まで、怪のもつ二つの側面をリアルに炙り出す。禍福あざなえる縄の如しというが、それは違う。吉の紐を引くか、凶の紐を引くか――怪との遭遇はそのどちらかでしかない。本書を紐とく時はくれぐれもご注意あれ……。 その怪、吉か凶か?怪がもたらす3割の幸運と7割の惨事。まさに戦慄、紙一重の実話怪談! -
「超」怖い話 怪賊
悪意が生みだした呪い、“怪”としか呼びようのない何か。それらは容赦なく全てを破壊し、根こそぎ奪っていく。平穏な暮らし、愛しい家族、時には未来をもいたずらに傷つけ、笑いながらももぎ取ってゆく。なぜ自分が――それは体験者の中で気が遠くなるほど繰り返された問いだろう。嘆きと言ってもいい。果たしてあなたはその問いに答えを見出すことができるだろうか。本書を読み、震え、いま一度考えてみていただきたい――。ある家に伝わる壊れた面をめぐる話「シメン」、隣家とのトラブルに始まる恐るべき怪「隣禍」、震災後の町で起きた怪を真摯に取材した「東北より」ほか、土を噛み泥を飲み込むがごとき暗鬱な恐怖譚を収録! -
「超」怖い話 怪罰
些細な事で恨みを買い、とんでもない仕打ちを受けることがある。時には何の非もないのに、逆恨みから地獄に突き落とされることもある。生きている人間が相手ならまだいい(対処のしようもある)が、それが得体の知れない何かであったならば……?この世ならざるモノに因縁をつけられ、家族もろとも、時には数十年にわたって呪われ、執拗に攻撃され続ける人たちの恐怖体験を記録した中編「さる」「住まう人」「半生」の3本に、切れ味鋭い短編を挟んだ究極の実話怪談集。行間からも溢れだすその禍々しさ、果てのない恐怖の連続に、怪談ジャンキーならずとも奇妙な昂揚感にうち震えるだろう。怖ければ怖いほど、忌まわしければ忌まわしいほど、人は魅せられ惹かれてしまう――それが“他人事”であるうちは。 -
「超」怖い話 怪罪
秘めた過去を、隠さねばならない真実を抱えた人たちがいる。彼らが遭遇した怪異の原因がその“閉じ込めたもの”にある場合、その体験談は誰にも語られぬまま、朽ちることもできずに胸底に仕舞われていく。多くは生々しい恐怖といまだ消せぬ未来への不安とともに…。実話怪談、またの名は聞き書き恐怖譚。誰かが体験した恐怖を聞き取り、書き残したもの。今回収録することができた話は、著者・久田樹生の人間性に負うところが大きい。けして秘密を暴くのではない、体験者自らが打ち明けてもいいという気持ちになるのは、彼らが抱え続けた痛みを共に背負う覚悟が久田にあることが分かるからだろう。固く閉ざされた心の禊を久田が解く時、恐怖は堰を切って溢れだす。そう、これは禁忌の解放なのだ。 秘められた過去、匿された因果、噴き出す怪とこの恐怖。禁忌の域に挑む聞き書き実話怪談! -
恐怖箱 風怨
実話怪談としては長編と言ってもいい50ページを超える大作「撃墜王」「背中」、30ページを超える中編「恋の見立て」「ヒューム」を含む全8作を収録。どれもこの長さでしか収められない途方もない怪奇事件である。長きにわたる真摯な取材によってしかなしえない究極の実話怪談と言っていいだろう。恐怖はふいにやってくる。首筋を撫でる北風のように、荒々しく巻き上げるハリケーンのように、あなたを突然襲い翻弄する。それは見えないし、避けることもできない。生きている限り、あなたの呼吸する空気にもはや「それ」はいるのだから……。じっくりと呼吸するようにこの濃密なる恐怖を堪能していただきたい。謎に包まれた因果をひも解く昂揚感、妖しくも馨しい昭和の匂い、すべてが実話であるという衝撃を噛みしめながら――。 -
恐怖箱 油照
実話怪談は作家の頭の中で創り出された恐怖ではない。怪事の生き証人たる体験者に取材し、彼らの記憶から引きずり出してきた本物である。ゆえに一人の作家が短期間に大量生産することは難しい。よほどの人脈と運、労を惜しまぬ行動力がなければ不可能である。だが不思議と「来る時期」があるという。怪談の方から寄ってくる、気味が悪いほどに集まってくる魔の時期が……。今回、その魔が3人同時にやってきたらしい。集まった草稿はのべ850ページ。どれもこれも本物だけが持つ厭なオーラを醸していたが、その中でも特に強烈な異臭を放つ、アクの強い逸話だけを集め200ページに絞り込んだ。収録された話はまさに恐怖の精鋭たちといっていい。己が持つ毒で読者諸君を痺れさせ、不安の闇に引き摺り込む真夏のヒットマン。打たれてみるのも一興、恐怖の毒ほど馨しく甘いものはないのだから――。 -
恐怖箱 臨怪
霊だの怪奇現象だのにはとんと縁がない――。大部分の人間はそう思って生きているし、それゆえに見てみたい、聞いてみたいというおかしな願望を抱くものだ。だが、果たして本当にそうだろうか。幼い頃の記憶に「あれは一体何だったのだろう」と首を傾げるようなことがありはしなかったか。多くはおやつを食べれば忘れてしまうような些細な引っかかりだったかもしれない。けれどもそうした違和感という名の不思議を感じたことのある人は意外と多いはずだ。怪はけして遠い世界のものではない。我々のすぐそばで呼吸し、そ知らぬ顔で紛れている。縁がないのではなく、それに気づくか気づかないかの違いだけだとしたら?本書には気づいてしまった57人の体験談が収められている。紙面から伝わってくるのは溢れんばかりの恐怖と嫌悪。悲しみ。懐かしさ。小さな怪の一粒はそれに気づいた途端膨れ上がり、圧倒的な彼岸の魔力で我々を包み、翻弄する。あなたも本書を読めば、記憶の片隅に埋もれていた「何か」を思い出すかもしれない……。 怪と不思議に魅せられて――神沼三平太、ついに単著デビュー!書き下ろし実話怪談57話! -
「極」怖い話 面妖
アヤカシ、物の怪は実在するか、否か。その答えはいまだ証明されていないが、幽霊、心霊の類よりさらに疑われてきたことは否定しようのない事実である。また、「妖怪は怪談の墓場」とも言われる。怪異が妖怪の仕業だというレッテルが貼られた時点でその怪談は死ぬ…つまり、怪談の命である恐怖が消えてしまうということらしい。だが、本当にそうだろうか? 平安の世からその存在が囁かれている物の怪、アヤカシの類は時代の中で繰り返し誰かに目撃され、同じ恐怖を体験されてきたからこそ、現代まで語り継がれているのではあるまいか。単なる見間違えや勘違いではあり得ない強烈な存在感がそこにある……だからこそ胸底から恐怖が沸き起こるのだ。かつてマイクロマガジン社から出版された幻の傑作「妖弄記」に、今回書き下ろしで新たな目撃譚・体験談を収録して復刻。知る人ぞ知るアヤカシの名著がいま甦る! -
「極」怖い話 遺託
彼岸への旅立ち――帰り道なきその船出に際し、心の旅支度が完全に出来て逝く者がどれほどあろうか。死を予期していても恐怖と未練を洗い流し、心の整理をつけることは難しい。ましてや突然の事故・災害で否応なく旅立った者たちの無念さは計り知れない。残していった者への情愛、そして恨み……此岸を離れてもきつく小指に巻き付いた執着の糸はどこまで行っても切れることはない。この糸が切れるまでは、死んでも死にきれない。けして浮かばれないのだ。無念の炎に抱かれた死者の魂はこの世に舞い戻り、生者に強烈なメッセージを送ってくる。恨みをはらそうとする恐怖の怪現象、愛するものへの吉作用の不思議現象。そして時には、彼らが果たせなかった何かがを遂行してほしいという「依頼」が届くこともある。これはそんな死者からの戦慄の頼み事である……。 数人の怪談ライターの下を渡り歩いた超曰くつきの怪談がついに加藤一の手で成仏する。衝撃戦慄の長編実話怪談『位牌の遺言』収録! -
恐怖箱 精霊舟
先祖の御霊を西方浄土へと送る精霊舟。迷わず彼岸を目指す魂もあれば、未練の舫い(もやい)を解けずに此岸に留まる者もある。そして、供養もされずに彷徨う霊たちは、俺も私も乗せてくれとばかりに、他人の舟に縋りつく(すがりつく)。しめやかに行われる盆の儀式。我々の目には、宵の水面に浮かぶ舟の姿しか見えないが、裏では霊たちの攻防、魂の葛藤が繰り広げられているのかもしれない。貴方は今、目に見えぬものを信じる、信じてみようとする余裕はおありだろうか。不思議な話、忌まわしい話、吉凶含めて「或いはそんなこともあるのかもしれないな」と思えるなら、勝ち組だ。世界は無限に広がるだろうし、心は豊かになる。いま一度明言しておくが、本書に収録された話はすべて、体験者の実在する、現実に起きた恐怖譚を聞き集めたものである。信じられないというよりは、信じたくない話もあるだろう。だがそれらを受け入れ、さらには楽しむ豪胆さこそが、この殺伐としたリアルを生き抜く術となるのではあるまいか。怪を嗜む(たしなむ)――その一歩に本書を捧ぐ。 思わず「怖い…」の声が出る。体験者の実在する、衝撃の怪異譚! -
恐怖箱 超-1怪コレクション 金木犀
市井に埋もれている摩訶不思議な話、ごく普通に暮らす人々の胸にひっそりと眠る恐怖の想い出を聞かせてほしい、またそうした話の発掘に長けた怪談ハンターを見出したい――そんな趣旨で始まったのが実話怪談大会「超-1」である。今年でもう第6回を数えるが、毎年“いまだかつて聞いたことがない”珍奇で空恐ろしい話が置き土産のごとく寄せられ、新たな怪談作家がキラ星のごとく誕生する。今年は戸神重明という新星が現れ、腹にずしりとくる怪のパンチを何発も繰り出してくれた。本書には大会の傑作選のほか、彼を含む上位4名による書き下ろしを大収録、投稿作以上のとっておきの恐怖をお届けする。真の恐怖は実話にあり。最恐を求むる者、人々の記憶の底を訪ねよ――そんなことをひしひしと実感しながら、鳥肌の立つ腕をさすりさすり本書を堪能していただければ幸いである。 -
「極」怖い話 甦怪(そかい)
恐怖体験とは、謂わば怪奇との不運な遭遇である。日常という道端に罠のごとく落ちているもの。それをうっかり拾ってしまったがために訪れる悲劇である。拾ったものはどうするか。捨てるほかあるまい。その捨て場こそが、実話怪談大会「超‐1」であった。二度と取りに来ぬつもりで捨て置かれた荷物―否、預け託された恐怖が毎年山のごとく著者の元に集まった。その幾つかは酔狂な実話怪談愛好家に傑作選として饗されたが、実は恐怖の真相が見えぬまま埋もれてしまった話がある。それらが今回、甦った。あの話の恐怖はそんなものじゃない―地の底から響く声に操られるように著者はそれらを引き摺り出した。さあ、貴方も取りに来てください。まだ生きていますから。真の恐怖はこれからです…。 -
恐怖箱 赤蜻蛉
怖い話が好きだ。だが、どれほど怖くとも、それが「フィクション」では興をそがれる。自分が生きるこの世界の、同じ現実の中で誰かが体験した話であるからこそ意味がある…そうお考えの実話怪談ファンに捧ぐ、本当にあった怖い話。実話怪談大会【超-1】で才能を見出された新進気鋭の3人が、それぞれのルートで入手したとっておきの怪奇譚を書き下ろした本書は、正直これが事実だとは思いたくない不気味さだ。体験者がひとりで抱え込むには重すぎる恐怖の記憶を、丁寧な取材で聞き書きし、再現してみせた話の数々はそれも生々しく、当事者の驚きや慄き、時に切なさや痛みまでもを伝えてくる。信じるにたる逸話ぞろいである。実録でありながら、読み物としても味わい深いこれらは、必ずや恐怖に飢えた実話怪談ファンの胃袋を満たしてくれることだろう。 -
「超」怖い話 Σ(シグマ)
「超」怖い話誕生からついに二十周年を迎えた。いや、突入したというほうが相応しいだろうか。さながら小石を積むがごとく、市井に散らばる様々な怪との遭遇譚を拾い集め、丁寧に積み重ねてここまで来た。その旅路はまだまだ終わりそうもない。この世に人が、怪が、ある限り――。節目となる今作は悪戯に恐怖を煽ることも奇を衒うこともなく、真摯に怪と向き合い体験者に寄り添って事実を記した結果が積まれている。不思議としかいいようのない出来事、日常の小さな綻びのような恐怖、底知れぬ不気味さと消せぬ悪寒……。「超」怖い話はそれらすべてを包含する生ける記録体としてこれからも在り続けるだろう。目に見えぬ「何か」に改めて畏怖と敬意を抱き、頭を垂れたいと思う。 恐怖を求めて二十年。血骨凍てつく怪と不思議の全実録! -
ゴーストフィルム
妹の部屋に居候中の伊佐屋古森。ニートで怠け癖のある彼は、心霊スポットで動画を撮影し、サイトにUPしての小遣い稼ぎを思いつく。古森の背を押したのは、後輩の大学生羽利田和希。生真面目な彼は、高校時代世話になった古森を放っておけなかったのだ。そんなこんなで男二人、心霊スポットを訪れる。霊を信じていない二人だが、撮影した動画に映っていたのは……。「古森先輩、これマジでヤバくないですか」「大丈夫だろ。俺ニートだし。失うモノないし」「ってそうじゃなくて、本物の幽霊ですよ!」古森先輩と羽利田後輩による、ゆるコワ動画撮影日誌。 -
深淵を歩くもの
【ご購入の前に】本電子書籍には、紙版収録のイラストが収録されておりません。 あらかじめご了承ください。 深海…そのただひたすらに暗い世界で“それ”は待っていた、復活の刻を。 潜水調査艇りゅうぐうが回収したタブレットに封印されていたものとは? 「ウルトラマンティガ」のアナザー・ストーリーである表題作のほかに、アンソロジー「異形コレクション」などに収録された数々の短篇、 そして未発表作『READ ME!』『屍街』も加えた、バラエティー溢れる作品集。 “永久機関”や“クトゥルー”といった題材を使い、人気脚本家・小中千昭が描く“幻想と怪奇”の物語たち。 デュアル文庫オリジナルで登場。 -
私たちは幽霊を見た!
全国から寄せられた霊体験談から選りすぐった、48の怖い実話。 夜中にふと目がさめたら気をつけて。 天井からぶら下がる血だらけのワンピースの女…「首吊り屋敷の二階、左端の窓に」 深夜に病院に呼び出された医療機器営業マンが見たもの…「冥界につながるエレベーター」 僕だけに聞こえた断末魔の叫び声…「あの声を聞いてよく無事でいたな」 クローゼットの扉の隙間からじっと見つめる目…「そう、きみ、見えちゃうのか…」 第一章 開かれた霊界への道 第二章 冥界からの不気味な警告 第三章 怨霊の棲む空間 第四章 身の毛もよだつ怖い話 第五章 音もなく忍び寄る恐怖 -
山怪 山人が語る不思議な話
著者の田中康弘氏が、交流のある秋田・阿仁のマタギたちや、各地の猟師、山で働き暮らす人びとから、実話として聞いた山の奇妙で怖ろしい体験談を多数収録。 話者が自分で経験したこととして語る物語は、リアリティがあり、かつとらえどころのない山の裏側の世界を垣間見させてくれる。 山の怪談。 現代版遠野物語。 目次 序文 I 阿仁マタギの山 狐火があふれる地/なぜか全裸で/楽しい夜店/生臭いものが好き/狐の復讐/見える人と見えない人/狸は音だけで満足する/消えた青い池/人魂、狐火、勝新太郎/親友の気配/辿り着かない道/蛇と山の不思議な関係/汚れた御札/マタギの臨死体験/叫ぶ者/白銀の怪物 II 異界への扉 狐と神隠し/不死身の白鹿/来たのは誰だ/もう一人いる/ 道の向こうに/響き渡る絶叫/僕はここにいる/謎の山盛りご飯/山塊に蠢くもの/鶴岡市朝日地区/出羽三山/鷹匠の体験/奈良県山中・吉野町/ツチノコは跳び跳ねる/足の無い人/只見町/山から出られない/行者の忠告 III タマシイとの邂逅 帰らない人/死者の微笑み/迎えに来る者/ナビの策略/椎葉村にて/テントの周りには/宮城県七が宿町/なぜか左右が逆になる/不気味な訪問者/奈良県天川村/帰ってくる人/固まる爺婆/お寺とタマシイ/飛ぶ女/帰ってくる大蛇/呼ぶ人、来る人/狐憑き/真夜中の石臼/狐火になった男 -
恐怖の百物語
首が消える女の子、何十本もの白い手、無数のおぞましい子供たち… 本当にあった29の心霊体験実話 ヌメヌメと濡れたような黒髪が巻きついて…「噂の幽霊トンネルでの恐怖の一夜」。 無数のおぞましい子供たちがぎっしりと…「幽霊屋敷メリーさんの館に秘められた謎」。 時々ふっと首が消える女の子…「葬儀社のアルバイトでの不思議な体験」。 何十本もの白い手がわらわらわらっと…「一年にひとりずつ自殺する女子高の怪」。 かつて怪現象続出で話題になった伝説の番組に寄せられた恐怖の霊体験から29の実話を厳選収録。 第一章 ドライバーを襲う悪霊たち 第二章 世にも恐ろしい幽霊屋敷 第三章 海や山での戦慄の霊体験 第四章 学園は怪談話に満ちている 第五章 この世に心を残す怨霊たち 第六章 恐怖のミステリー・スポット -
誰かに話したくなる怖い話
あなたの隣にも、ほら…。 身の毛もよだつ48の最恐実話 毎晩街灯の下に佇む母子の目的は?…「この子にあげてください、その目」。 教室で始まった怪談話に次々人が加わり…「とっておきの恐い話」。 いるなら出ておいでと言ってしまったばかりに…「墓地での肝試し」。 ナムコ・ナンジャタウン(現ナンジャタウン)で、かつて恒例だった「怖い話コンテスト」。 そこに全国から寄せられた膨大な数の霊体験談から、とびきり怖い話を厳選収録。 48の最恐実話! 第一章 きわめつけの超怖い話 第二章 怨霊がひそむ歪んだ空間 第三章 心に染み入る怖い話 第四章 恐怖へ誘う魔のスポット 第五章 世にも不思議な怖い話 -
霊 誰かに話したくなる怖い話
今宵何かがやって来る……。 おぞましさに血も凍る50の怨恨実話 貸したものを返してください…「午前3時20分の恐怖メール」。 だから絶対に出てはいけない…「死を招く非通知電話」。 肩を揺さぶられて目を覚ますと…「目に見えない何かがいる!」。 死してなお彷徨い続けるものたちが、次に狙うのはあなたかもしれない――。 かつてナムコ・ナンジャタウン(現ナンジャタウン)に寄せられた、膨大な数の霊体験実話から、怖すぎて一人では読めない50話を厳選収録。 第一章 身の毛もよだつ戦慄の実話 第二章 怨霊の潜む歪んだ空間 第三章 地も凍る死者からのメッセージ 第四章 冥界につながるミステリー・スポット 第五章 闇にうごめく霊魂の恐怖