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鶴屋南北「東海道四谷怪談」と実録小説「四谷雑談集」を下敷きに、伊右衛門とお岩夫婦の物語を怪しく美しく、新たによみがえらせる。愛憎、美と醜、正気と狂気……全ての境界をゆるがせる著者渾身の傑作怪談。
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Posted by ブクログ
「兎に角、我慢して読め」と言われ、疑心暗鬼で前半の重く暗い展開を読み進めると、あら不思議、いつのまにかのめり込んでしまいました。面白い。 京極さんの豪筆が魅せる、新たな四谷怪談物語。 「四谷怪談」と聞くと、正直私は幽霊が井戸から出てきて、皿の枚数数えてる。ぐらいの認識しかございませんでしたっ!全く...続きを読む違う美しさと武士道の清廉垣間見える良作です。 伊右衛門とお岩の純愛、しかしながら直接的な表現はされず、周りの欲望を際立たせる事で、相対的に2人の愛の深さを思い知ります。 全く知らない人でものめり込めます。
伊右衛門とお岩の悲恋を中心に、様々な登場人物の心情や秘密が交錯する。 ホラーというにはあまりに論理的だが、ミステリーというにはあまりに幻想的。 江戸下町文化の奥深さにも気付かせてくれたし、実りのある読書だった。
有名なお岩さんのお話。 京極さんのアレンジでは、お岩さんも伊右衛門さんも、とても良い人たちでした。 そして、お岩さんも伊右衛門さんも良い人だったからこそ生きにくい人生を送り、周囲は人間の愚かさや汚さをしっかり行動に起こす輩ばかりで、大変だったね…って感じでした。 この2人が、素直に自分の弱さを好...続きを読むきな人には打ち明けられるタイプだったら良かったのにな。 片方だけでも好きな人には素直に甘えられるタイプだったら、こんな悲劇にはならなかっただろうと思いました。 人間って難しいね。 弱い人ほど「弱いんだから仕方ないじゃんっ!」って開き直るしさ。 ぴったりとこの分量で、誰もが知っているこの物語を京極風に紡いだ作者の力量を感じました。 下手な映画を観るより良い時間を過ごせました。
おばけ、妖怪は怖いだけではいけない。。 語り、歌舞伎等でおもしろくするためには、岩を哀しく、恨みを深くしなければならず、伊右衛門を悪く、より悲惨にしなければならなかった。。でもこの作品は違う。 気丈な岩と、優しい伊右衛門。。 しかし、すれ違いによる悲劇。。仇討。 恋愛小説である。 実...続きを読む在したという伊右衛門、岩も、こんな人たちだったらいいなぁと想う。 顔が爛れていることが、二人の間で大きな障害になっていないところが、すごく好きだ。 恨めしや
病により美しい顔をを失った岩と、その婿養子として迎えられた伊右衛門。 悪しき意思により2人の中は裂かれ、伊右衛門は心に深い傷を負う。 岩と伊右衛門の異なる性質の強さに、感動してしまった。
久しぶりの京極夏彦。 又市一味の活躍する巷説百物語シリーズかとおもいきや、こちらでは又市は一介の脇役に過ぎない。 主人公伊右衛門を中心に読み進める毎に、語り手はかわり、あくまでも登場人物達の目線で物語は語られる。 古典に引かれる物語の骨子と、緻密な心情描写、そしてページ替えにさえも気を配る筆者の拘り...続きを読むにより、最高度の読書体験をすることが出来た。
生きているうちに笑い合えてたら…と思う反面、これでやっと安らかでいられるのかなとしんみりしています。二人には最高の結末だったのかな。
四谷怪談の面々に、京極夏彦さんの思う人となりを与え、四世鶴屋南北「東海道四谷怪談」とはまた違った感じの怪談作品になっていて、面白く読めた。こちらの伊右衛門と岩の関係性の方が好きかも。 それぞれの表からは見えない心の中が、各章で垣間見れるところも作品の深さを感じる。江戸という地と時代、日常の中に闇と暗...続きを読む黙の決まりごとと裏腹の曖昧さが共存し、今日までその闇がこっそりと続いているようにふと思った。 言い回しが本格的なので、少し読みづらい。 [大衆演劇の芝居演目となっていたので、読んでみた。どんな芝居だったのかは観れず。]
非常に興味深い作品でした。 面白かったと言ってしまえばそれまでですが、しんみりと心に響きました。 四谷怪談としては知っていた作品ですが、お岩と伊右衛門のその気持ちにフォーカスしてのとても沁み入るお話でした。
元ネタは「岩」の名前と、ぼんやりとしたあらすじしか知らないのだけど、多分この作品はそれらを超える驚きの作品に仕上がっているんだろうと思う。 登場人物は、なんだかみんな悲しい。
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嗤う伊右衛門
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