国内小説作品一覧
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-夫からの催促で熟年離婚に至った私は、友人夫婦の経営するパン工房で住み込みの見習いを始めた。二人の息子は年子で大学生。大学の寮の生活費は、夫との話し合いで夫が3分の2、私が3分の1の負担した。 幾年か過ぎて、見習いも卒業したころ、図書館で何気なく山野草の本を見ていたら、紀伊上臈杜鵑の花を見つけた。昔学生で山岳部に居た頃、和歌山の親友が、この花の自慢をよくしていた。絶滅種で断崖絶壁に垂れて咲く幻の花だとか。私は、本物のこの花を見たくなった。二人の息子が社会人になったのをきっかけに、私は和歌山のその花が見られる田舎に移り住んだ。ところが其処は 30年ほど時がタイムスリップしたような、昔の時代に生きる里だった。 その里で経験する、数々のカルチャーショック、私は此処で行きぬかねばならない。猛烈なサバイバルが始まった。美しい紀伊上臈の花に魅了され、稲刈りの終わった赤とんぼの舞う枯れ田んぼの風景に癒され、戦いながら、この里に居場所を見つけ、さらに前を向いて行く、お一人様の人生なのだ。
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4.0自殺しようと思った夜、灯子が見たものは震える丸い月を背に立つ「ピエロ」だった 黄金の肌(ヴィーナス・ゴールド)がなまめかしく輝くとき、横浜の秘められた歴史の記憶が、汚辱にまみれた愛憎のドラマが、闇のなかに映し出される。 思わぬことで自己破産に追い込まれた普通のOL、灯子。ホームレス寸前の彼女がさまよいこんだところは、横浜のドヤ街だった。そこで出会った人々、恋、そして戦後横浜の闇を引きずった事件とは? ホームレス、ボランティア、貧困、差別、混血、同性愛…。灯子の前に思いもよらなかった世界が展開する。 ●山崎洋子(やまざき・ようこ) 1947年、京都府宮津市生まれ。コピーライター、児童読物作家、脚本家などを経て第32回江戸川乱歩賞を『花園の迷宮』で受賞し、作家デビュー。横浜を描く作家として名高い。現在は、小説だけでなく、ノンフィクション、戯曲なども手がける。2010年、NHK主催の地域放送文化賞を受賞。
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3.7総北の『頂上の蜘蛛男(ピークスパイダー)』巻島裕介と、箱根学園の『山神』東堂尽八。漫画本編では描かれなかった二人のクライマーの熱き友情と過去を小説化!!
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-謀略と欲望の渦巻く魔都「上海」が、人の運命を呑みこんでゆく 大東亜戦争前夜。魔都「上海」を、時の波にもまれながらさまよう三人の男女。国籍も親もわからない季乃、彼女の幼なじみで演劇の世界に夢を馳せる隼人、その妻、凛子。彼等の流れ着く先はどこなのか…。壮大なスケールで描かれる、戦慄の長編サスペンス。 ●山崎洋子(やまざき・ようこ) 1947年、京都府宮津市生まれ。コピーライター、児童読物作家、脚本家などを経て第32回江戸川乱歩賞を『花園の迷宮』で受賞し、作家デビュー。横浜を描く作家として名高い。現在は、小説だけでなく、ノンフィクション、戯曲なども手がける。2010年、NHK主催の地域放送文化賞を受賞。
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4.0今、会社が倒産したら、何日生きられますか? お金と人生に悩むすべての女性に贈る、 マネー・レッスン小説。 アパレルメーカーの営業として働く村崎菜緒――28歳。貯金ナシ。彼氏ナシ。 ある日、親友・朱美の勤める会社が倒産したと聞かされる。 お金はあるだけ使ってしまう「たまらない女」菜緒は、今無職になったら1か月ももたないと焦り、「ためられる女」になるべく奮闘しはじめる。 そんななか、不本意な部署移動を命じられ転職を考えるが……。お金と人生に悩むすべての女性に贈る、マネー・レッスン小説。 (本書は、働く女性のキャリアを本音モードで考えるウェブマガジン「Woman type(ウーマン・タイプ)」で連載していた 『alla prima(アラ・プリマ)』を加筆改題したものです) *目次より プロローグ 夢を追う女、夢を逃す女 第一章 「たまらない女」からの脱却【ケチケチしない貯金術】 第二章 やってきた、予想外の出来事【保険は入らなきゃダメ?】 第三章 好きなモノを手に入れるために【賢いクレジットカードの使い方】 第四章 貯金の次にすべきこと【投資はやったほうがいい?】 第五章 リスクを超えてチャレンジしたら……【知っておきたいマンションと不動産投資】 第六章 夢に向かって動きはじめる【収入と支出のバランス】 エピローグ 人生の冒険に出た女、人生に立ち止まる女
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4.1青春小説の新たなるスタンダードが電子化! 長崎県五島列島のある中学合唱部が物語の舞台。合唱部顧問の音楽教師・松山先生は、産休に入るため、中学時代の同級生で東京の音大に進んだ柏木に、1年間の期限付きで合唱部の指導を依頼する。 それまでは、女子合唱部員しかいなかったが、美人の柏木先生に魅せられ、男子生徒が多数入部。ほどなくして練習にまじめに打ち込まない男子部員と女子部員の対立が激化する。 一方で、柏木先生は、Nコン(NHK全国学校音楽コンクール)の課題曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」にちなみ、十五年後の自分に向けて手紙を書くよう、部員たちに宿題を課していた。 提出は義務づけていなかったこともあってか、彼らの書いた手紙には、誰にもいえない、等身大の秘密が綴られていた--。
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-前立腺肥大症は、男性特有の疾患である。患者数は年々増加し、1990年に約25万人だった実際に治療を受けた患者数は、2002年には約40万人と急増。今日、潜在的には50歳以上の男性5人に1人、約480万人がこの疾患で悩んでいると言われている。前立腺肥大症の手術をすると、代償として男性の性的機能の喪失。たくさんの患者を悩ましてきたが、最近、ホルミウムヤグレーザーを用いた内視鏡下の前立腺核出術「HoLEP(ホーレップ:holmium laser enucleation of the prostate)」が、この疾患で悩む人びとの福音となって登場。 HoLEPという手術では、大きな前立腺症例に対しても輸血の必要がなく安全に施行でき有用性が高くしかも、入院期間も大幅に短縮。その上に、男性の性的機能を損なうリスクがかなり軽減。その新しい手術法を著者が受け、身をもってその効果を確認。本書は、前立腺肥大症に悩んだ著者の体験を通して、男としての性を悩み、夢を見つづけて止まない男の黄昏と本音、男が能力喪失を決して認めないその機微を描いたセミ官能小説。「男と女」という関係が、近くて遠い人間社会の永遠の謎であることを感じさせる。本書の背景には、遠くスメタナの「モルダウ」が聞こえている。
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4.2著者自らが書いたベストセラー絵本の小説版!嵐の夜、仲間からはぐれて逃げ込んだ小屋で、オオカミのガブとヤギのメイは出会う。暗闇の中、2匹はお互いの姿を見ることもなく、夜通し語り合い、心を通じ合わせる。「嵐の夜に」の合言葉を決めて、翌日、会うことになった2匹だったが、白昼の下、自分たちが「食うものと食われるもの」であることを知る。それでも魅かれ合うガブとメイだったが、天敵同士のオオカミとヤギの群れは2匹に非情な命令を下すのだった。300万部のベストセラー絵本の著者が、新しいエピソード、異なる結末で描いた小説。「この小説だけに、本当のラストが書かれている」(著者)
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