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Posted by ブクログ
衝撃的な幕開けに早くも胸がざわつき始めました。さらに彼女を失った律は心視症を患っていた。彼の前に彗星のごとく現れた、ストーカー被害に悩む麻友との出会いで、早々に不安と期待が入り混じります。
背後に忍び寄るストーカーの存在もまた不気味で、意図がわからないから余計に怖かった。怖いけど知りたいから読む速度も自然と上がりました。
そんな不安を駆り立てられるなかで律の親友の大地について。彼が居ることでとても安心感を覚えました。男の子ですが、物語に癒しと花を添えるような頼もしい存在に感じました。さらに、律と大地がストーカーに毅然と立ち向かう姿にも圧倒され、胸熱な展開に引きつけられます。
律の周囲にいる春みたいな温かな人の想い。それが少しずつ少しずつ山頂からしとしとと降りてくる雪解け水のように、作中、律の心がゆっくりと解れていくのがわかります。そして墓参りのとき、夏南の母の言葉が胸を貫いていき、目頭が熱くなりました。
麻友と怜佳。怜佳の気持ちには驚かされましたが、2人の関係性も尊かった。短くて儚い思春期に生き抜く彼らたちの揺らぐ想いを、一瞬一瞬切り取っていくように描かれていたのが印象に残ります。
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