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この季節が嘘だとしても
芝居でいい筈なのに。 想いよ、現れないで。 京都の路地の奥。 古びた町家の店で。 「嘘」の名を借りて、その男に近づく。 この手で、殺すために。 文庫書下ろしミステリー 大丈夫、絵里ちゃん、仇は必ず取るから。 私刑を誓い、その男に近づく大学生の紗夜。 京都をめぐる季節の流れのなかで、やがて 彼女の胸の底から、何かが噴き上がり、こぼれ落ちていく。 笑わなくては。懐に入り込まなければ。 大学生の紗夜は、京都の三十三間堂に程近い路地奥の店『中国茶 龍王』に嘘の名を借りて通う。 同じ日に生まれ、同じ日に死んだ母達を持ち、姉妹同然に育った絵里ちゃんを、あの男が奪った。 だから、紗夜は復讐を遂げるのだ。 芳しい香り漂う新感覚ミステリー。 〈文庫書下ろし〉 -
P+D BOOKS 兎の結末・独身者の憂鬱
幻のデビュー作を含む留学時代までの半生記。 「兎の結末」は、中学二年生の〈僕〉と高校受験を控えた兄が、兎の飼育をめぐって社会の現実に直面したり、自分の才能を生かす道は何かと煩悶したりする青春小説。著者が高校一年生のときに書いた短篇小説がベースになっており、いわば芥川賞作家・柏原兵三の“幻のデビュー作”でもある。 これに、著者の自伝的作品としては最も幼い時代を描いた「幼年時代」、西ドイツに留学した経験から書かれた「バラトン湖」「カールスパートにて」を加えて刊行された『兎の結末』と、大学院時代の奇妙な留守番生活を綴った『独身者の憂鬱』を一冊にまとめた、ファン必読の作品集。 -
ペンギンは空を見上げる
将来、NASAのエンジニアになりたい小学六年生の佐倉ハルくんは、風船による宇宙撮影を目指しています。できる限り大人の力を借りず、自分だけの力で。そんなことくらいできないようでは、NASAのエンジニアになんて到底なれないから、と。意地っ張りな性格もあってクラスでは孤立、家に帰っても両親とぎくしゃくし、それでもひたすらひとりで壮大な目標と向き合い続けるハルくんの前にある日、金髪の転校生が現れて……。第34回坪田譲治文学賞を受賞した、ひとりの少年の夢と努力の物語。奮闘するハルくんのことを、きっと応援したくなるはずです――読み終えたあとは、もっと。 -
誘拐屋のエチケット
「ルパンの娘」シリーズが大ヒット! 大ブレイク直前、横関大! 大注目の最新刊! SNS炎上、不倫スキャンダル、借金まみれ。 人生崖っぷちの人々を攫って匿って問題解決!それが、誘拐屋。 「誘拐されて、人生一発逆転しませんか?」 腕利きの誘拐屋・田村健一は、ある日、新人誘拐屋の根本翼とコンビを組むことになる。 あまりにもお節介な翼は、自らが誘拐した人物の人生相談に乗ってしまう。 淡々と仕事を全うしたい田村の抵抗もむなしく、いつの間にか二人は関係のないトラブルに巻き込まれていく。 だがすべての出来事は、実は田村の秘めた過去につながっており……。 「無口なベテラン」と「涙もろくてお人好しの新人」の誘拐屋。 犯罪から生まれた2人のコンビが奇跡を起こす。 -
Hanako特別編集 銀座名店手帖。
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※本ムックはカラーページを含みます。お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。 街歩きが楽しい秋の声が聞こえたら、銀座を回ってみませんか? ランチにお寿司、洋食、休憩なら喫茶店、 手土産ならデパートや名店のスイーツ、 そして人気のホテルのアフタヌーンティーと 銀座は楽しみがいっぱい詰まっている場所です。 そうしたさまざまな「名所」へと雑誌『Hanako』がご案内いたします。 -
烙印
証書偽造が発覚、窮地に立たされた由比祐吉は破滅を逃れるため、恩義ある子爵の殺害を決意する。冷徹巧妙な殺人計画の進行を倒叙形式で描く「烙印」、横暴な父に苛められる母には秘密があった――子供の目を通して家庭の悲劇を描いた名篇「凧」、建設中のビルの鉄骨から転落した夫の死の真相が十九年後に明らかになる「不思議な母」、誘拐事件を扱った最後の推理短篇「螢」まで、戦後作を含む全八篇を収録。人物の性格や心理描写に優れた犯罪小説で探偵小説界に大きな足跡を残した巨匠、大下宇陀児の短篇傑作選。/【目次】烙印/爪/決闘街/情鬼/凧/不思議な母/危険なる姉妹/螢/〈エッセイ〉乱歩の脱皮/探偵小説の中の人間/解題/解説=伊吹亜門 -
代表取締役アイドル
会社というワンダーランドに迷い込んだアイドルに襲い掛かる不条理の数々! ……あなたにバカと戦う覚悟はありますか? 握手会で起こった事件のせいで、アイドル活動ができなくなっていた河野ささら。 そこに降って湧いたのが、ある大企業からの社外取締役のオファー。 たまたまテレビを見ていた社長が、ちょっと気の利いた発言をしたささらを気に入って、思いついた起用だった。 その企業、レトロフューチュリア株式会社は、アンプ用の真空管や、テープレコーダーやカセットテープやビデオテープ用の磁気ヘッド、計算尺や手回し計算機の交換部品といった古い規格の製品の隙間産業で儲けていたが、ある大学で、学生が面白半分にレトロフューチュリア社製の真空管を極低温に冷やしたところ、それが量子ゲートとして作用することが発見され、原理はわからないが、とにかくレトロフューチュリア社製の真空管を使えば、今までより桁違いに安く、量子コンピュータが実現できると、この一点において、いっきに世界規模の大企業となった会社。 「目指せ、世界一」や「売上1兆円」というあり得ない目標も、イエスマンだらけの役員会では、社長の一声で決まってしまい、研究所では、データ改ざんは当たり前、逆らった社員には陰湿ないじめが待っている……。 そんな会社で、お飾りにでなく、自分の頭で考えようとするささら。 敏腕美人秘書・菜々美とともに、ダメ会社の危機をささらは救えるのか!? 笑っている場合ではない、本当は怖い企業小説! 解説・澤島優子 ※この電子書籍は2020年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
ホーンテッド・キャンパス オシラサマの里【電子特典付き】
黒沼家の分家筋にあたる白葉家はオシラサマのいる神社だ。33年に一度の特殊な儀式を見守るために、オカ研部長とその従弟である黒沼コンビが山深い白良馬村へ向かう。白葉家の本家は、娘が失踪し、長男は警察沙汰になっていた。一方、オカ研には、ある学生が相談に来ていた。それは、父親が脳卒中になり、その後サイコメトラーになってしまったという。刑事は、書置きを残して失踪してしまったという。向かった先は、白良馬村。オカ研メンバーも村へ向かうことに。元刑事が追う未解決少女連続失踪事件と、オシラサマ伝説が複雑に交差する時――事件が動いた。子を思う親の気持ち、性情、伝説が隠した真の闇――すべてのパズルがラストで見事に解明する、デビュー10周年の櫛木理宇が描く、本格ホラーミステリー。森司とこよみの恋の進展にも大注目!! ※電子書籍特典としてショートストーリーを電子版だけに特別収録! -
たむらあきこ吟行千句
2013年頃から一人吟行を始めた著者。国内に留まらず、台湾やインドなど心の命ずるまま、その場で体で感じた思いを川柳に詠み続けた。その数およそ15000句。その中から推敲を重ねた1000句が本書である。 《水間線から刻を濃くする―水間観音吟行12句》 《捨てる場所へと拾われにゆく―世界遺産・湯の峰温泉吟行18句》 《どの斜面だろうときみがいてくれた―長岡天神吟行13句》 《年にいち度のまれびとが下りてくる―なまはげ吟行22句》 《この世あの世の境に一閃のさくら―吉野山・奥千本吟行22句》 《たてつづけ地獄を噴いている裂け目―別府吟行29句》 《滝ちかく天誅組を引きよせる―龍神温泉吟行33句》 《観音の手のひらに答えをひとつ―法隆寺吟行21句》 《はなれないきのうもカルマなのだろう―インド吟行28句》 《まぼろしをあつめる淀屋橋あたり―大阪市中央公会堂吟行19句》 -
眠れないほどおもしろい日本書紀
シリーズ累計50万部! アマテラス、スサノオ、日本武尊、神武天皇、中大兄皇子、天武天皇…知れば知るほど凄いぶっ飛びのエピソードを、あの藤原不比等のナビで実況中継! 伝説と事件の舞台裏でその時、何が起きたのか――?古代日本史オールスターズが登場する最古の歴史書『日本書紀』の魅力に迫る本!◇『古事記』と『日本書紀』の“意外な違い”とは?◇「ヤマタノオロチの尻尾から鉄剣」が意味すること◇「三種の神器」を携えて、天孫ニニギ、降臨!◇オオクニヌシはなぜ「国譲り」を迫られた?◇「蘇我氏≒極悪」に書かれた理由とは◇英雄ヤマトタケルは、なぜかくも悲しいのか?◇「乙巳の変」のラスボス――意外な人物◇実力十分! なぜ中大兄皇子はすぐに即位しなかった?◇アマテラスの姿に自身を投影した女帝とは?漫画も入って、超リアル! -
偽悪病患者
「佐治は偽悪病患者だ。接近させてはいけない」兄の警告を妹は一笑に付したが……犯罪の萌芽から事件発生と解決まで往復書簡形式で語られるモダン探偵小説の表題作、犯行に至る殺人者の心理を克明に描き、“なぜ殺したか”の謎を追求した「死の倒影」「情獄」、掘り出し物の骨董をめぐる奇譚「金色の獏」、都市伝説めいた怪現象が連続猟奇殺人に発展する犯罪幻想譚「魔法街」他、全九篇。日本探偵小説草創期に江戸川乱歩、甲賀三郎とともに絶大な人気を博した巨匠、大下宇陀児の多彩な作品を紹介する短篇傑作選。/【目次】偽悪病患者/毒/金色の獏/死の倒影/情獄/決闘介添人/紅座の庖厨/魔法街/灰人/〈エッセイ〉探偵小説の型を破れ/探偵小説不自然論/解題/解説=長山靖生 -
もう、飛ぶのは怖くない
『危険を覚悟しなければほんとのものは掴めない』旅行先のオーストラリアのメルボルンで出会った運命の男ソルは冒頭の言葉を残して去って行った。帰国後、偶然にソルが亡くなったことを知った亜依は、ソルと関わる人達を訪ねる。 次々と起こる不思議体験に亜依の魂は次第に覚醒していく。そして、ある女性との出会いにより、ソルと自分の魂が繋がったと確信した瞬間、『危険を覚悟しなければほんとのものは掴めない』というソルの言葉の意味を理解することができた。 物資主義社会に生きる人々との葛藤、婚約者との別れ、友情の在り方について混沌としながら、ソルの辿った道を探し求めていく亜依。人間の幸福とは何か? 真実の愛とは? 性の究極のエクスタシーとは? 偶然という必然に導かれてほんとの自分に目覚めていく1人の女性の物語。 -
修羅奔る夜
日本一のねぶたを作る! 兄の思いを継ぎ、女ねぶた師は絵筆に魂を込める――。 令和の青森を舞台に、渾身の筆で活写する日本で一番熱い夜 東京で派遣社員として働いている工藤紗栄子は、三十歳を過ぎ物足りない毎日を送っていた。そんな時、青森でねぶた師として活動している兄・春馬が病に倒れたと報せが入り、紗栄子は帰郷する。「必ず渾身の作を祭りに出品する」と言う春馬だったが、病状は芳しくなかった。 春馬を手伝う決意を固める紗栄子。しかしねぶた祭が迫る中、春馬は入院してしまい……。 ねぶた師であった亡き父から兄へと継がれた魂を、形にできるのは私しかいない。 女ねぶた師・紗栄子は瞬刻の輝きを青森の夜空に描くことはできるのか! ? 時代を駆けて筆を揮う稀代の歴史小説家が、令和を舞台に女ねぶた師を活写する! -
P+D BOOKS 光
事故で記憶をなくした男の“再生”物語。 ――見えないはずの物が見え、覚えているはずのことが消えて何が悪い? おれの記憶の中心には穴がある。それが〈現実〉というもので、掛け値なしの現実は何と異常で気味悪く透明なものだろう。―― 月面基地での作業中に事故に遭った〈男〉。帰還したものの強い逆行性健忘症になってしまい、さまざまなことが思い出せない。 しかし、中国人看護師との会話や、放浪していたところをかくまってくれた老婆、ホームレスの老人との出会いによって徐々に記憶を取り戻していく。はたして、〈男〉にとって光とは、闇とはなんだったのか――。 近未来を舞台に、物質文明や人間の陰陽を見事に描出した傑作長編。第47回読売文学賞受賞作。 -
熱源
樺太(サハリン)で生まれたアイヌ、ヤヨマネクフ。開拓使たちに故郷を奪われ、集団移住を強いられたのち、天然痘やコレラの流行で妻や多くの友人たちを亡くした彼は、やがて山辺安之助と名前を変え、ふたたび樺太に戻ることを志す。 一方、ブロニスワフ・ピウスツキは、リトアニアに生まれた。ロシアの強烈な同化政策により母語であるポーランド語を話すことも許されなかった彼は、皇帝の暗殺計画に巻き込まれ、苦役囚として樺太に送られる。 日本人にされそうになったアイヌと、ロシア人にされそうになったポーランド人。 文明を押し付けられ、それによってアイデンティティを揺るがされた経験を持つ二人が、樺太で出会い、自らが守り継ぎたいものの正体に辿り着く。 樺太の厳しい風土やアイヌの風俗が鮮やかに描き出され、 国家や民族、思想を超え、人と人が共に生きる姿が示される。 金田一京助がその半生を「あいぬ物語」としてまとめた山辺安之助の生涯を軸に描かれた、 読者の心に「熱」を残さずにはおかない書き下ろし歴史大作。 ※この電子書籍は2019年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
跳べ、暁!
母親を病で失い、会社を退職した父親と実家のある田舎へ越してきた14歳の暁。バスケットに情熱を燃やしていたものの、転校先に女子バスケット部はない。そこで暁は、学年イチの秀才で運動神経ゼロの欣子、不法滞在の身でほとんど学校に来ていないタンザニア人のブミリアたちと女子バスケット部を立ち上げる。初心者の集まりだったチームに苦心する暁たちの前に一人の少女が現れる。それが、暁と本田薫との出会いだった。 -
天藤真推理小説全集
わたしが結婚し、そしてこの手で殺した男は、背が高くて東大出だった――高学歴かつ高収入、長身の彼とゴールインし、少女時代からの夢を叶えたわたし。ところが結婚生活はあまりに散文的で、理想と現実の逕庭は蔽うべくもない。台風の迫る山荘の一夜を経て、衝撃的な手記を綴ることになろうとは……表題作「背が高くて東大出」のほか、実体験に材を得、長編化もされた「日曜日は殺しの日」や、殺人の目撃者捜しが二転三転、意想外の結末にもつれこむ「死神はコーナーに待つ」など、短編集成五巻目となる本書には、七一年~七六年発表の十編を収める。/【収録作】背が高くて東大出/父子像/背面の悪魔/女子高生事件/死の色は紅/日曜日は殺しの日/三枚の千円札/死神はコーナーに待つ/札吹雪/誰が為に鐘は鳴る -
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アメリカ人の父と日本人の母のもとへ、養子としてやってきたアイ。 内戦、テロ、地震、貧困……世界には悲しいニュースがあふれている。 なのに、自分は恵まれた生活を送っている。 そのことを思うと、アイはなんだか苦しくなるが、どうしたらいいかわからない。 けれど、やがてアイは、親友と出会い、愛する人と家族になり、ひとりの女性として自らの手で扉を開ける―― たとえ理解できなくても、愛することはできる。 世界を変えられないとしても、想うことはできる。 西加奈子の渾身の叫びに、深く心を揺さぶられる長編小説。 -
未来旅行記 この手紙を君へ
日本と北アイルランド間の文通で育まれた健とロバートの友情物語 「あなたの未来旅行記は、何ですか?」 大学卒業後に双璧性障がいを患い、全く働けずに苦しんだ経験を持つ田中健は、つまらない毎日に嫌気がさし、得意な英語を活かして海外ペンフレンドを作ろうとある文通サイトにアクセスをする。そこで知り合ったのが北アイルランドに住むロバート・ハミルトンだ。日本と日本文学が好きな、赤毛で青い目をした、知的でハンサムなロバート。しかし彼もまた、北アイルランド紛争で大切な兄を失くし、苦しんでいた。健23歳、ロバート19歳の頃だ。 それから10年の月日を経て、再びSNSでロバートからのメッセージを受け取った健は、彼に会いに、北アイルランドに行くことを決意する。 目次 第一章 巡り合い 第二章 再起 第三章 三日坊主百回の薦(すす)め 第四章 同情と同苦の違い 第五章 歓迎 第六章 また会う日まで 第七章 十年の悔恨(かいこん) 第八章 幼き日の記憶 第九章 ショーン・オハラの日本滞在記 第十章 悲劇という負のスパイラル 第十一章 三十年後の君へ 第十二章 健はどこへ 〈著者紹介〉 オハラ ポテト 学生時代から何度もアイルランドに留学、旅をする。中でも2014年10月31日からの、3泊5日の北アイルランド弾丸旅行が一番の思い出となる。著者自身、双極性障害を患い、精神障がい者手帳を取得。同じ様な境遇の人達の助けになりたく、作家を目指す。将来英語で出版して、世界中の人達に、障がいがあっても負けないように、励ませる本を書き広めることが目標。 2018年1月、世界中のAmazon Kindleにて、自作の英文詩集” Chasing afterrainbows”を電子書籍として出版。同年六月、Amazon Japanにて、同著をPODで出版。 -
背中に抱かれて
さやかには密かに想いを寄せている幼なじみがいるが、その彼は彼女を女性として見てくれたことがない。 好きな男と結ばれる筈はないと諦めているさやかは、真也というセフレと十四年間付き合っている。 その間、結婚もし、離婚もした。 真也は時折軽く、俺と結婚すれば? などと言うがその気にはなれない。 仕事を解雇され、いくつもの仕事を転々としていく中で、挫折や訴訟問題を抱え苦悩するさやか……。 疲れ果て、絶望の日々を生きるさやかに訪れた新たな希望。 しかし、そんなさやかにまたもや試練が! そして、打ちひしがれる彼女の足になってくれたのは意外にも……。 -
Hanako特別編集 鎌倉びいきが教える鎌倉の答え。
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※本ムックはカラーページを含みます。お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。 アジサイのシーズンや海が美しい夏を目前に、鎌倉はさらに輝きを増している。 有名な小町通り以外にも、小さな路地裏に個性的なお店が点在するほか、 営業時間が「日没まで」だったり週末のみだったりと、独自のルールがあるのが鎌倉。 深く知れば知るほど、その魅力に触れることができるのだ。 そこで、鎌倉が題材の小説、鎌倉に住む方、通っている鎌倉びいきの方々など、 それぞれの視点で鎌倉の魅力を教えていただくことに。 結果、コロナ禍の中でもオープンしたお店、老舗、 お寺ごとのアジサイの見頃の時期など、 鎌倉びいきだから知っている、170をこえる鎌倉の「答え」が集まった。 ぜひ、本書から鎌倉にまつわる素敵な答えを導き出してみてください。 -
夢見る帝国図書館
「図書館を愛した」喜和子さんと、「図書館が愛した」人々の物語 上野公園のベンチで偶然、出会った喜和子さんは、 作家のわたしに「図書館が主人公の小説」を書いてほしいと持ち掛けてきた。 ふたりの穏やかな交流が始まり、 やがて喜和子さんは 終戦直後の幼かった日々を上野で過ごした記憶が語るのだが……。 日本で初めての国立図書館の物語と、戦後を生きた女性の物語が 共鳴しながら紡がれる、紫式部文学賞受賞作。 解説・京極夏彦 個性的でキュートな喜和子さんの物語と、 波乱万丈な国立図書館の物語が共鳴しながら紡がれる、 唯一無二の小説です。 軽妙洒脱に語られる図書館の物語パートと、 戦後を生きた喜和子さんの切なくも愛おしい記憶。 そのなんともいえないハーモニー……。 京極夏彦さんが解説で「小説でしか為しえない技法で、 小説という装置を用いる以外に行きつけない場所に連れて行ってくれる、 そうした小説なのである」とお書きになったのを読んで、 「まさに!」と膝を打ちました。 読書の喜びを存分に味わっていただける作品です! ※この電子書籍は2019年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
弱法師
かなわぬ恋こそ美しい――。 中山可穂版・現代能楽集、待望の復刊! 百本書いたら、僕のものに――墓地に住み着いたホームレスの老婆が語る懺悔めいた告白「卒塔婆小町」。 二人に愛された挙句どちらも選べず破滅に向かう女性の悲劇を娘の視点から描いた「浮舟」。 難病に侵された少年と、彼の主治医でもある義父との関係を描いた「弱法師」。 能をモチーフに、現代の不可能な愛のかたちを、研ぎ澄まされた静謐さと激情で美しく繊細に紡ぎあげた中篇小説集。 恋とは死に至る病いである――かなうことのない純愛の狂おしさを夢幻能の調べを借りて濃密に描き切った珠玉の三篇。 河出文庫版あとがきも特別収録。 -
くれない艦隊
謎に包まれたゆうれい船。『くれない艦隊』の正体とは――。 大日本帝国海軍連合艦隊とアメリカ太平洋艦隊の激戦中、突如として謎の艦隊が出現した。人影の見当たらないその船は、姿を現すやいなや周囲の戦艦を次々と沈め、いずこともなく消えたという。わずかに生き残った者たちは、この信じがたい怪奇現象を目の前に、ただ茫然としていた――。幾度ともなく目撃され、しかし未だ正体不明のゆうれい船を科学的視点から分析。ミステリー事例や昨今の社会情勢を織り交ぜながら、「くれない艦隊」の謎に迫った超短編SF小説。 松島正欣(まつしま まさよし)1962年生まれ。広島県崇徳高校卒。農林水産省水産大学校漁業学科卒。東京商船大学大学院修了(商船学修士)。平成3年国土交通省(旧運輸省)造船職採用、船舶検査官、船舶測度官、海上技術安全研究所企画室専門官、科学技術庁原子力安全局放射線安全課係長、港湾局技術課係長など国家公務員として23年間勤務。その後、民間会社を2つ経て、現在は無職。「人生に一度は本を書いてみたい」と言う夢を持って幻冬舎に応募。現在に至る。広島市在住。 -
忌少女 きしょうじょ
映像化プロジェクト進行中! 『禁じられた遊び』シリーズ最新刊 禁断の能力を持つ少女が憎悪に駆られた時、惨劇が幕を開ける 「死んじゃえ。死んじゃえ。死んじゃえ。」 1999年10月。 母と二人暮らしの中学3年生・美雪は、ある特殊な能力を持っていた。 彼女はふとしたことからクラスの不良少女3人組に執拗なイジメを受けるようになり、 ついには古い体育倉庫に閉じ込められてしまう。 凄まじい憎悪の感情が美雪を満たし、そして…… 映像化プロジェクト進行中のベストセラー『禁じられた遊び』前日譚。 清水カルマ(しみず・かるま) 奈良県生まれ。作家・フリーライター。2018年、第4回本のサナギ賞大賞を受賞。翌年に刊行された受賞作『禁じられた遊び』は瞬く間にベストセラーとなり、話題を呼ぶ。著書には同作のシリーズ『カケラ女』(ディスカヴァー文庫)のほか、『寄生リピート』(幻冬舎文庫)がある。 -
うしろから歩いてくる微笑
鎌倉在住の女性薬膳研究家・藤野真彩と知り合った柚木草平。10年前、高校二年生の時に失踪した同級生の目撃情報がこのところ増えているので調べてほしいと彼女はいう。早速、柚木は鎌倉に〈探す会〉事務局を訪ねるが、これといった話は聞けなかった。しかしその晩、事務局で詳細を尋ねた女性が何者かに殺害された――。急遽、殺人事件に調査を切り替えた柚木が見つけた真実とは? 娘の加奈子や、月刊EYESの小高直海らおなじみのキャラクターに加え、神奈川県警の女性刑事など今回も美女づくし。円熟の筆致で贈る〈柚木草平シリーズ〉最終巻。/解説=杉江松恋 -
川柳の神様Ⅱ
短詩型文学の一つとして、日本で広く親しまれている川柳。 作者と読者が奇跡的に結びつくことによって秀句・名句はこの世に生まれ、命ある一句として永遠に生き続けている。 学問の神様、音楽の神様、スポーツの神様、お笑いの神様・・・などと、いろいろなところに神様が存在するように、実は川柳の世界にも、作者と読者を結びつけてくれる神様が存在する。 本書は、幸運な作者のもとに「川柳の神様」が舞い降りてきた特別な120句を、著者が魅力あふれる筆致で奥深く、幅広く紹介した秀句鑑賞である。 昭和・平成の秀句の魅力が余すところなく解き明かされ、時代を超越してなお読み継がれる川柳作品の再評価がなされている必携のシリーズ第二弾! -
見たのは誰だ
貧しいアプレ大学生桐原進は、友人の古川昌人と起業を計画するが、資金難から古川の持ちかけた宝石強盗に、正統性を見出し行動に移す。だがそこに思いもよらぬ殺人事件が…。伝説の雑誌『新青年』でデビューし、“変格の鬼才”の勇名を轟かせた大下の、倒叙モノの最高傑作の初文庫化。人情派弁護士探偵・俵岩男奮闘! (※本書は1959/1/1に発売し、2022/3/10に電子化をいたしました) -
P+D BOOKS 夜風の縺れ
最古作、未発表作を含む単行本未収録作品集。 表題作「夜風の縺れ」は、1955年9月に発行された同人誌「運河」第1号に収められていたもので、従来、色川作品最古といわれていた「小さな部屋」(1956年9月「文学生活」初出、『色川武大・阿佐田哲也 電子全集7』所収)よりも古く、『怪しい来客簿』(『色川武大・阿佐田哲也 電子全集1』所収)の「門の前の青春」にもつながる貴重な作品。 さらに、杉民也名義で書かれた「寝心地よいアスファルト」、歴史小説「影にされた男」「覇城の人柱」などの新規発掘作品8篇と、1985年に記されたまま公表されていなかった未発表の「日記」を収録。 加えて、『色川武大・阿佐田哲也 電子全集23』に収録された30篇の単行本未収録小説・エッセイを網羅した、ファン待望の1冊。 -
P+D BOOKS 暗夜遍歴
母の不遇な半生と実業家一家の愛憎を描く。 柴山芳三が事業に失敗して困窮しているとき、管財人として現れ、救いの手を差しのべた小田村大介は、じつは芳三が没落するきっかけを作った人物だった。 豪腕の実業家であり、気鋭の政治家でもあった小田村は、あるとき芳三の娘・月子を強引にさらい、自分のものにしてしまう。月子は一男一女をもうけ、愛人として空しい日々を送っていたが、短歌に生きる希望を見いだし、小田村の死後もたくましく生きていこうとするのだった――。 作者の父・堤康次郎をモデルとした『父の肖像』と対をなす作品で、歌人でもあった作者の母・青山操とそのきょうだい、そして作者自身と思われる人物が登場する自伝的長編。 -
幻想短編小説集 霧の向こう ―ヴァンゲール残景―
神殿に仕える神士となるための学舎で育った元孤児のウトゥスラは、兄弟子の度を越えた愛情に耐え兼ねケガを負わせてしまったことから放校となる。 神士であった養父の「貴き父に罪を償え」という遺言により、遺品である滑石を携え、ケス湖に沈んだとされる貴き父の御座のあるケストラントを目指す――。 表題作『霧の向こう』の他、駆け出しの運搬史であるイズィルカフが手に入れた護符にまつわる呪いと厄災『メリメスの護符』、勇猛な海戦隊「コライオの青鮫(コライオン・イッシュ)」と海賊王ゴアナンの激闘『コライオの青鮫』の全3篇を収録。 <著者紹介> 高橋 利行(たかはし としゆき) 高3のとき、同級生の紹介でメルニボネのエルリックと出会ったことをきっかけに幻想世界に足を踏み入れる。その果てにランクマ―の都にたどり着いた。目がしょぼついた今でも、さまざまな『異世界地図』を前にすると食い入るようにながめてしまう。 -
密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック
第20回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作! 「連発される密室トリックの中ではドミノの密室がイチ推し。本格ミステリ刊行ラッシュの中に割って入るだけの力はありそうだ」大森 望(翻訳家・書評家) 「密室殺人づくしの趣向が楽しい。主役の二人をはじめキャラ設定もいかにもマニアックかつ軽快」香山二三郎(コラムニスト) 「これでもかというくらい密室ネタを盛り込んで、遊び心たっぷり。探偵役となる少女も謎めいていて魅力的だ」瀧井朝世(ライター) 「密室の不解証明は、現場の不在証明と同等の価値がある」との判例により、現場が密室である限りは無罪であることが担保された日本では、密室殺人事件が激増していた。 そんななか著名なミステリー作家が遺したホテル「雪白館」で、密室殺人が起きた。館に通じる唯一の橋が落とされ、孤立した状況で凶行が繰り返される。 現場はいずれも密室、死体の傍らには奇妙なトランプが残されていて――。 (著者プロフィール) 1985年、山口県宇部市生まれ。東京理科大学理工学部卒業。現在はシステム開発会社に勤務。 第20回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを受賞し、本作でデビュー。 -
おるすばんなんてだいきらい
ひとりぼっちのおるすばん。おしゃべりをはじめたのは、お気に入りの絵本の動物たち! 「おるすばんなんてだいきらい!」おかあさんは仕事、お兄ちゃんは遊びに出かけて、みきは今日もおるすばん。いつもはだいすきなあの絵本も、こんなときはなげたくなってしまいます。「いたい!」 「いま、わたしたちをなげたでしょ!」おしゃべりをはじめた絵本のなかの動物たちにみきはびっくり!そんな中、みきがらくがきしたドラゴンが絵本のなかで大事件を起こしてしまい――!?これは、みきとどうぶつたちのひみつのおはなし。想像力で楽しむ、絵本の世界の大冒険。 鳥乃 あさり(とりの・あさり) 初めまして。雨の日が大好きな、鳥乃あさりです。温めながら書いていた物語の卵が、鳥になり、私の知らない場所へと飛んでいく。解き放たれた鳥が、自由に羽ばたく姿を見るのは、とても幸せです。鳥はどんな風に歌っていましたか。きっと、みつけた方によって、見え方も聴こえ方も違うのでしょうね。沢山いる鳥の中で、私の鳥を見つけてくれたこと。とても感謝しています。物語のポンタの歌のように、雨の日も風の日も晴れの日も、歌い続ける物書きでありたいです。鳥は歌います。何よりも、皆さんのいる場所が温かく豊かでありますようにと。 -
夜の国のクーパー
「ちょっと待ってほしいのだが」私はトムという名の猫に話しかけた。猫に喋りかけていること自体、眩暈を覚える思いだったが致し方ない。前には猫がおり、自分は身動きが取れず、しかもその猫が私に理解できる言葉を発しているのは事実なのだ。目を覚ましたら見覚えのない土地の草叢で、蔓で縛られ、身動きが取れなくなっていた。仰向けの胸には灰色の猫が座っていて、「ちょっと話を聞いてほしいんだけど」と声を出すから、驚きが頭を突き抜けた。「僕の住む国では、ばたばたといろんなことが起きた。戦争が終わったんだ」――伊坂幸太郎、十冊目の書き下ろし長編は、世界の秘密についてのおはなし。野心的傑作。/解説=松浦正人 -
牛首村〈小説版〉
2020年『犬鳴村』 2021年『樹海村』 そして2022年――『牛首村(うしくびむら)』 実録!実在?【恐怖の村】シリーズ第3 弾は、北陸に実在する最凶の心霊スポットが舞台! 『犬鳴村〈小説版〉』『樹海村〈小説版〉』同様、 保坂大輔と清水崇の脚本をもとに実話怪談の旗手・久田樹生が小説化。 清水崇監督・Kōki主演 映画「牛首村」2月18日(金)降臨! 「ウシノクビって……知ってる? この話を聞くとみんな呪われて、いなくなるだって」 〝私がもうひとりいる……?〟 奏音(かのん)は、ある心霊動画に映った、自分そっくりの女子高生を見て驚愕する。 牛首マスクを無理やり被らされ、廃墟に閉じ込められたところで映像は途切れた。 彼女は誰なのか? 妙な胸騒ぎと、忍び寄る恐怖。 何者かに導かれるよう、動画の撮影地・坪野鉱泉へと向かう。 自分と同じ容姿の少女、消えた女子高生たち、牛の首…… 「牛首村」と呼ばれる恐ろしい場所の秘密と風習が、狂気と恐怖となり、彼女にまとわりついていく……! ◉北陸随一の心霊スポット――〈坪野鉱泉〉 坪野鉱泉(つぼのこうせん)は、富山県魚津市・史跡「坪野城址跡」の裏に位置する温泉旅館の通称で、北陸随一の心霊スポットと言われている。旅館は1982年に倒産し、経営者は行方不明になった。建物は取り壊されることはなく、廃墟と化す。以来、プールで男児が水死した、オーナーがボイラー室で首を吊った、建物内に霊が見えるなどという噂が流れ、肝試し目的の若者や暴走族の溜り場になる。心霊現象が多く報告され、地元では坪野鉱泉から無事に帰還するためのルールが存在している。また、1980~90年代にかけて数多くの心霊番組やオカルト番組で活躍した霊能力者・●保●子さんが坪野鉱泉を訪れた際には、強い危険を感じ、廃墟に入ることを拒否したほどの最恐スポット……。 ◉多くの心霊現象の報告が集まる場所――〈牛首トンネル〉 富山県小矢部市桜町と石川県河北郡津幡町牛首を繋ぐトンネルで、正式名称は「宮島隧道」。牛首トンネルという名の由来は、牛首村にある八坂神社の神様「牛頭大王」からきており、この神様は、頭が牛、体が人間の霊力の強い神様として知られている。トンネル内で男性が焼身自殺をし、更にその母親が息子を追ってトンネル近くで首吊り自殺したという噂が囁かれ、多くの心霊現象の報告が集まっている。実際にトンネル内に安置されている地蔵に纏わる怪奇エピソードが多く、「血の涙を流すお地蔵様を見た」「夜中に喪服を着た老婆が襲ってきた」などの恐怖体験の声が集まっている。現在は首のない地蔵が安置されている。 -
モーツァルトを聴く人
【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 詩は音楽に恋してる。 収録作品は以下の通り。第一章「モーツァルトを聴く人」(1995年/小学館刊)19篇。 第二章「絵本・ピアノのすきな王さま」架空の国を舞台にした「音楽」がテーマの傑作絵本(谷川+堀内コンビによる未刊行の作品/初出は、1981年。ヤマハが愛好家向けに配布した「ピアノ小読本」に収録された幻の絵本作品カラー32ページ) 第三章「谷川俊太郎・音楽詩選」モーツァルトと音楽をめぐる名詩27篇(うち、二篇書き下し=「急がないモーツァルト」「いい天気」)。書き下しの一篇は以下の通り。 * 急がないモーツァルト 石畳の道に足音が響く/姿は見えないがモーツァルトだ/ 嬉しいことがあったのだろう/歩きに笑いがひそんでいる 建物から女が出て来る/慇懃に挨拶してすれちがう/ 短い旋律が生まれかけたが/すぐ小さなつむじ風に紛れる 永遠が日々の暮らしに微笑みかける/楽しみは哀しみに気づいている/ ピアノの黒鍵と白鍵が/黒白を問わない和音を生む 休止符に宿る人の心は/世界の喧騒を許している/ 地球が今日も自転している/モーツァルトは立ち止まらない このオリジナル文庫は『音楽の肖像』の続篇として構想された。本文中に新発見の堀内誠一によるカット十数点も収録。40年の時を経て原画が発見された幻の傑作絵本をオールカラーで収録。2022年1月から全国各地で堀内誠一展開催される予定。 ※この作品はカラーが含まれます。 (底本 2022年1月発行作品) -
笑生――いつか必ず来る別れのために――
生きること、家族であることを諦めない限り、そこに幸せはあるんだ。 数カ月の余命宣告を受けた母・ずずさん。父が家を去ってから、病気の妹の世話や仕事を掛け持ちしながら女手ひとつで僕たち家族を支えてきた。困難を抱えながらも懸命に前を向き続け、いつも笑顔と愛情を絶やさない母。そんな彼女と不器用な僕の、光に向かい続けて歩む家族の物語。 〈著者紹介〉 大宮雫(おおみや・しずく) 1983年生まれ。愛知県出身。医療従事者。本職と並行してラジオDJ、歌い手、詩人、作詞家、サッカーチームのコーチなど多方面にて活動中。母の死と向き合い彼女の人生を後世に伝えるため本作にて作家デビュー。 -
ゴールデン街コーリング
「日本冒険小説協会公認酒場」と銘打ったバー〈マーロウ〉のアルバイト坂本は、本好きが集まるこの店でカウンターに立つ日々を送っていた。北海道の田舎から出てきた坂本にとって、古本屋街を歩き、マーロウで文芸談義できる毎日は充実感をもたらした。一方で、酒に酔った店主・斉藤顕の横暴な言動と酔客の自分勝手な振る舞いには我慢ならない想いも抱えていた。そんなある日、ゴールデン街で放火未遂事件が起こる。親しくしている店の常連「ナベさん」は放火取り締まりのため見回りを始めるが、その矢先、何者かに殺されてしまう。坂本は犯人捜しに立ち上がるが――。ゴールデン街がもっともゴールデン街らしかった時代の、ひりひりする空気を切り取った珠玉の長編! -
多島斗志之裏ベスト1クリスマス黙示録
この祈りを、神は聞いているか? 標的はわが子の命を奪った日本人少女。 復讐鬼と化した女性警官vs.日系FBI捜査官。 聖夜の女たちの衝突に、救いは? 人間心理への深い洞察とミステリ的企みが高レベルで融合する、 多島斗志之の傑作を厳選した〝裏ベスト〟第一弾。 日米経済摩擦が深刻な米国で邦人留学生が起こした轢殺事件──被害少年の母で射撃の名手の女警官は、 強制送還で日本へ逃げ帰ることを決め込んだ加害者に復讐を誓う。 出国までの保護を押し付けられた日系女性FBI捜査官タミは捨て身の復讐を阻止できるか? 解説 マライ・メントライン -
山が見ていた
こんなに短くて、こんなに面白い!怖い!深い! 多才の人気作家・新田次郎が自ら選んだ、初期の傑作短編ミステリー15篇 夫を山へ行かせたくない妻が登山靴を隠した。その恐ろしい結末は(山靴)。 少年をひき逃げしたあげく、自首もできずにうろたえる青年が自殺を思い立ち山に入る。 そこで遭難した中学生に出会い、運命の歯車が回り始める(山が見ていた)。 冒頭からラストまで、切れ味鋭く人間の業をえぐり出す傑作ミステリー集。 ※この電子書籍は1976年10月に光文社より刊行された単行本をもとに2021年12月に新装版化した文春文庫版を底本としています。 -
ロマンス
脅迫電話に悩む女優が通り魔に襲われる。その状況は、彼女が主演する新作ミステリ劇とそっくりだった。舞台はマスコミの注目を集めたが、翌日、彼女は自宅で惨殺体となって発見される。キャレラとクリングは劇団関係者に的を絞って捜査を開始するが……愛憎渦巻く演劇界の殺人を描いた会心作 -
悪戯
アイソラで近ごろ流行の悪戯は無邪気とは言い難い。落書き屋を狙った連続殺人。痴呆老人の置き去りなど、続発する事件に頭を悩ませるキャレラに、天才犯罪者デフ・マンからの大掛かりな犯罪計画をほのめかす挑戦状が舞い込む。累積する事件を解決し、87分署の面々はデフ・マンを阻止できるか -
キス
地下鉄のホームから突き落とされて危うく死にかけたエマは、数日後、今度は車に追い回されて轢き殺されそうになった。心配する夫は彼女に探偵をつける。だがほどなく、エマを狙っていた男が他殺体で発見された。犯人は夫か、探偵か?そもそもどうしてエマは狙われたか? 美しい人妻をめぐる殺人事件を鮮烈な筆致で描く -
ララバイ
大晦日のパーティ帰りの若夫婦が発見したのは、窒息死した赤ん坊とベビーシッターの刺殺体だった。赤ん坊が養子と知った87分署の刑事たちは実母を捜す一方、ベビーシッターの身辺を探る。 -
凍った街
最初は麻薬の売人、次はダンサー。同じ拳銃で射殺された二人の間にはどんなつながりが? さらに刑事たちを混乱させるかのように、今度はポケットにダイヤを詰め込んだ宝石商が同じ凶器で殺された! 寒波とともに街を震え上がらせた連続殺人に、人間味溢れる刑事たちの姿を絡めて描く大作。 -
死だけが私の贈り物
華麗なる復讐は誰のために? 復讐の女神と化した美しき女優と忠実な運転手 死の輪舞が幕を開ける 生涯五本の長篇しか残さなかった小泉喜美子が、 溺愛するコーネル・ウールリッチに捧げた最後のサスペンス長篇。 「わたしは〝死に至る病〟に取り憑かれた」── 美人女優は忠実な運転手を伴い、三人の仇敵への復讐に最後の日々を捧げる。 封印されていた怨念が解き放たれる時、入念に仕掛けられた恐るべき罠と目眩があなたを襲う。 同タイトルの中篇を特別収録。 イラスト コテリ 〈目次〉 死だけが私の贈り物 死だけが私の贈り物(中篇) 解説 新川帆立
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