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海風の追憶
絞首刑を宣告された父親の命を救うため、グレースは秘密組織に金を払った。このことが明らかになれば、グレース自身が罪人となる。彼女は身を隠そうと、大叔母の家を目指して船旅に出た。一週間が経った夜、大型の帆船が近づいてきた。そして、イーサン・シャープ船長と名乗る男がグレースを呼び出した。憎悪と嫌悪に満ちた表情。これほど冷たい青い目も、たくましく引きしまった美しい体も、グレースは今まで見たことがなかった。「残念だが、あなたに選択の余地はない」男はグレースを抱えあげ、自分の船へと連れ去った。 -
夢路はるかに
十七世紀、チャールズ二世による王政復古下のイングランド――女優のキャサリンは反逆罪に問われた弟の命を救うため、あるまじき役を引き受ける羽目になった。トム・トレンチャードという男の妻になりすまし、政府から要請された重大な任務を遂行するのだ。がさつな風体の男とともに商人夫婦を演じつつ、オランダまで行くなんて考えられない。だが、そのときキャサリンは知る由もなかった。トムの正体は特命を受けて変装した宮廷人で、本当の名はサー・ステア・キャメロンであることを。★ベテラン作家、ポーラ・マーシャルの作品をお届けします。本作では、三カ国にまたがる壮大な規模で王政復古時代のドラマティックな物語が展開します。どうぞお見逃しなく!★ -
胸騒ぎの舞踏会
自堕落で酒癖の悪い夫が逝って一年。アナベラは義母から執拗ないじめを受けていた。そんな折、喪が明けて社交界に復帰した舞踏会で、魅力的な紳士サー・ウィリアムから声をかけられる。「以前からお近づきになりたいと思っていました」夏の海のような青い瞳に見つめられて、アナベラの心はかき乱され、胸はときめいた。でも、この紳士に惹かれるのは危険だわ。どういう人なのか何も知らないし……。それにしても、どうしてわたしに関心を持ったのかしら?★今や英国摂政期(リージエンシー)の大御所作家の感があるニコラ・コーニック。この作品の主人公アナベラは、『いたずらな運命』(HS~257)でヒロインをつとめたアリシアの妹にあたります。★ -
夜に隠れて
1793年、マルセイユにほど近い港ではフランス在住の外国人が難民と化し、われ先に脱出せんと埠頭に押しかけ、ごったがえしていた。沖合にはイギリスの軍艦が待機し、英国人のリントン一家も接岸する救助艇を待って乗り込もうとした。が、そのとき、船にどっと人々が殺到して娘のエマ・リントンだけが取り残された。「お父さま!」エマは必死で叫んだが、船は無情にも遠ざかっていく。呆然とする彼女の肩を、背後からがっしりとした手がつかんだ。「行きましょう。ここにいては危ない」英国人の紳士に言われ、エマは振り返った。この人は誰?私をどこへ連れていこうというの? -
宿命の舞踏会
社交シーズンのある日、ウィンターセット卿は丘の上で少年の変装をしたセリーナという美しい女性と出会った。何度か一緒に遠乗りに出かけるうち心を奪われ、いずれ舞踏会でドレス姿の彼女と会える日を楽しみにしていた。数週間後、ウィンターセット卿は出席した舞踏会場に十三年間待ち続けていた宿敵が現れたと聞き、燃え上がる復讐心に胸を引き裂かれた。弟を翻弄し死に追い込んだ女とは、いったいどんな妖婦なのだ?琥珀色のドレス姿で男性客の注目を一身に浴びるその人物を見て、彼は言葉を失った。セリーナ……?■再会した二人の皮肉な運命。二転三転する予想外の展開に目が離せません。アンドルーの描くドラマチックな愛憎劇をご堪能ください。本作は、HS~378「伯爵の華麗なる復讐」の関連作品です。 -
魔性の恋人
イギリス政府の秘密諜報員として働くリチャードは場末の貧民窟で重大情報を手に入れた夜、腹を空かせた浮浪児にそれをかっぱらわれる。すぐに取り戻して事なきを得たが、浮浪児は少年に変装した美少女だった。それもかなり高貴な生まれの。ジョージーと名乗った彼女は語り出す――両親の死後、薄気味悪い男との結婚を無理強いされ逃げ出した。有り金をすられ、浮浪児となって生き延びるほかなかった、と。強烈にジョージーに惹きつけられ、リチャードは彼女を屋敷に連れ帰る。だが暗い秘密を抱えた彼が、ジョージーを妻にすることは不可能だった。 -
残り香の告白
★ハリウッド帰りのマライアを待っていたのは最愛の姉の死と自分への嫌疑だった。★厳格な家を飛び出してハリウッドで人気脚本家となったマライアは、愛する姉ローラと和解するため10年ぶりにウィスキーリバーへ帰郷した。だが、そこでマライアを待っていたのは射殺されたローラの遺体と自分への嫌疑、そして憎しみに満ちた家族が一堂に会する姉の葬儀だった。マライアは保安官トレイスに掛け合い、自分も捜査に加わらせてほしいと頼む。ローラを殺した人でなしが監獄に入るのを見届けて初めて、私は泣くことが許されるのだ……。マライアはトレイスがどれほど拒もうと、彼と行動をともにすると固く心に誓った。 -
花婿の約束
幼なじみで、ずっと憧れていたリチャードとの結婚――レクシーは幸せの絶頂にいるはずだった。だが結婚式のあと、レクシーはみなの前でいきなり花婿に銃を向けた。式の直前に、あいついで亡くなった父と兄を死に追いやったのは、実はリチャードだったと知ったのだ。妻としての財産も手に入れた今、私がこの手で彼をあやめてみせる。しかしリチャードは、落ち着いた様子で彼女に取り引きを申し出た。半年の間に無実を証明できなければ、君のいいなりになろう、と。それまでは普通の夫婦を演じてほしいという彼の提案で、憎き男性との奇妙な結婚生活が始まった。 -
囚われの花嫁
愛なき結婚――これがわたしの宿命なのだろうか。反旗を翻したスコットランド王の軍により、ローンの城は陥落。父は城を追われ、ララと弟妹は敵の捕虜となった。スコットランド王の腹心の部下、セバスチャンがララに迫る。花嫁になれ、さもなくば死を選べ、と。敵に身を捧げるのは屈辱だが、結婚を拒めば、弟妹の命まで奪われる。ララは敵の支配する城で、囚われの花嫁となるほかなかった。その晩、従順な新妻を演ずるべく、ララはベッドに身を横たえ、そして、待った。夫を欺こうという企みなどおくびにも出さず。★氏族を救うため囚われの花嫁となったララ。謀略の渦の中で愛と裏切りが交錯し、運命に弄ばれ……。2年連続RITA賞最終選考まで勝ち残った実力派作家の自信作をどうぞご堪能ください!★ -
王の愛人
国王ヘンリー二世からの予期せぬ手紙に、オリックは戸惑いを隠せなかった。忠臣の働きに報いるため、褒美を授けるという。その褒美とは、新たな称号と金、そして妻だった。王がオリックの妻にと選んだ女性の名はマルガリート。しかし、華やかな宮廷から厳しい北の地に喜んで嫁ぐ女性がそうそういるとも思えない。この話には何か裏がありそうだとオリックは感じた。そこへ、信じられない知らせがもたらされる。マルガリートは王の愛人だったというのだ。 -
見えざる檻
FBIに1通の犯行声明文が届いた。手紙は大胆にも差し入れのドーナツの箱に忍ばされ、今日午前10時に大惨事が起きると予告している。捜査官マギーは爆発物処理班を率いて記された住所へ向かった。だがありふれた郊外の住宅には幼い少女がいるだけで、不審物は見当たらない。予告時間が迫るなか、少女の母親が病床に伏していると聞き、容態をみるために奥の寝室の扉を開けると、そこには信じられない惨状が広がっていた。そのときマギーは気づいた。犯人の巧妙な罠に。そして今、この場にいる全員の命が脅かされていることに。 -
花嫁は絶体絶命
キャサリンの弟は無類の博打好きだった。借金に借金を重ね、家を無断で売り払い、とうとう姉の名で金を借りた。二週間以内に五千ポンドを返せなければ、私は投獄される。途方に暮れるキャサリンは、弁護士から思いもよらない助言を受けた。“死刑囚と結婚すれば借金は帳消しになる”――その法律を逆手にとって、死刑囚と形だけの結婚をすればいいという。年寄り貴族の愛人になるくらいなら、そのほうがましかもしれない。彼女は同意し、監獄で髭ぼうぼうのむさ苦しい男と対面した。ブラック・ジャック・スタンドン。追いはぎの首領だ。けれど、手枷を外された男が髭を剃って身なりを整えると、そこには優雅な物腰の目をみはるような美男子が現れた。◆「放蕩者に会いたいとずっと思っていたの」――花婿はなんと囚人!逆境を打破して幸せをつかむべく奮闘する、夢見るキャサリンの波瀾万丈な恋の行方を描きます。どうぞご堪能ください。◆ -
公爵とシンデレラ
へスターは結婚もせず、病気の祖父と神経質な母の世話をしている。一族には代々悲劇が続き、つい最近祖父の相続人が相次いで亡くなった。現公爵である祖父と、へスターは血のつながりはない。そこで、アメリカへ駆け落ちして以来音信不通の娘が産んだ直系の孫ジャレッドを捜し出し、社交界デビューさせたいと祖父は言いだした。だが、現れたのはハンサムだが紳士には程遠い人物だった。古ぼけた服装に奇妙な訛。無作法なばかりか賭博で財産を失い、やむなく母の祖国へやってきたという。おまけに彼は突拍子もないことを言いだした。「きみはぼくにイギリスの上流階級でのふるまい方を教えてくれ。ぼくはきみに、キスの仕方を教える」 -
仮面の悪党
ジェンナはスコットランド境界地方の城で父と暮らしている。ある夜、イギリス軍の捕虜になっていたいとこが負傷して現れた。脱獄してきたのだという。ジャコバイトの指導者ファーガスンを捜してほしいと頼まれ、ジェンナは場末の悪党たちの巣窟へ向かったが、タイミング悪くイギリス兵に見つかりそうになった。と、そのときふいに唇を奪われた。銀の十字架を首に下げた、野性的で危険な香りがする男。彼こそがファーガスンだった。翌日、城を訪れた貴族の中に、とびきりハンサムな紳士がいた。ジェンナには彼がファーガスンの変装した姿に思えてならず……。★ジャコバイトの蜂起で伝説的英雄となったファーガスン。けれど愛した女性は、父を殺した憎むべき仇敵の娘で……。激動の時代を生きた、恋人たちの甘く苦しい愛の物語です。★ -
月下に紡ぐ愛
長年にわたって敵対してきた氏族に、双子の兄が囚われたらしい。ショーは兄を救いだすべく、単身、敵の城に乗り込んでいく。そこで見つけた兄は重傷を負って死にかけていた。回復するまで、この城にとどまるしかない。こともあろうに、兄を介抱しているのは敵の領主の家族だった。とくに領主の娘メリットはショーに対して敵意を隠さなかった。彼が、父の領地を襲撃して、母を殺害した者の一族だからだ。だが、二人は相手が憎むべき敵であることをつい忘れてしまう。それほどメリットはショーと気持ちがつながっているのを感じ、ショーもまた二人を引きつけあう力を感じるのだった。★双子の兄弟、サトンとショー。本作は修道士になるべく育てられた弟ショーの物語です。愛と裏切りが交錯する複雑な人間模様を、どうぞご堪能ください。★ -
この胸に愛を刻んで
幼いころから親の愛に飢えていたモリーは、ずっと温かい家庭に憧れていた。8カ月前に実の父の存在を知ったとき、彼女は仕事を捨て、愛を告白してくれたハンターをも拒み、家族のいる地へ旅立った。悲願の幸せを手にしたと思った矢先、父が身に覚えのない殺人容疑で逮捕されてしまう。モリーは身勝手と知りながらも、刑事弁護士のハンターに弁護を頼むため、彼のもとを訪れた。ところが彼女の必死の頼みにもかかわらず、ハンターは「時間がない」と言って一蹴した。しかも彼の背後には、しどけない姿でたたずむ女性がいて……。 -
銀の慟哭
テロ対策組織のリーダー、イザベル・ランバートは“氷の女王”と噂されるスパイ。今回の使命は、独裁者たちの右腕として悪名高い傭兵セラフィンの身柄を確保し、情報提供と引き換えに安全を保障すること。だが、世界でもっとも危険な男といわれる彼の顔写真を見た瞬間、イザベルに遠い過去の痛みがよみがえった。まだ若く純粋だったころにすべてを捧げ、裏切られた相手、キリアンの顔がそこにあったのだ。不安な思いを抱きながらも、任務を果たすためモロッコへと向かったイザベルに、過酷な運命が襲いかかろうとしていた……。 -
最後の放蕩者
ジャックは“強欲な性悪女”を捜しに、美術館へ出かけた。ひと目みれば、それとわかるだろう。いとこをたぶらかしたその女はクラブのホステスだという。ジャックはそこで官能的で優美な女性と出会い、心奪われた。だが別れ際、女性の名を聞いて凍りついた。ミス・ボウズ?おじを強請っているのは彼女だったのか!翌日、彼は動揺を隠して彼女が働くナイトクラブへ向かった。地味な服装で机に向かうミス・ボウズは、ホステスには見えない。強請っているのはサリーではなく妹のコニーだった。コニーの帰りを待つ間、二人は一緒に食事をとることになった。ところが、情熱のおもむくまま愛を交わしてしまい……。★本作はニコラ・コーニックの人気ミニシリーズ〈読書会の秘密〉の関連作です。放蕩者でならすケストレル家の末裔ジャックが、せつない恋に悶々とします。ご堪能ください。★ -
愛の革命
准男爵のネヴィルは意気消沈していた。よい妻になりそうな女性に求婚したのに、また断られてしまった。それもこれも、僕が退屈で堅物な男と評されるせいだ。そんなある日、彼はパーティで一人の女性に引き合わされた。つややかな黒髪と、まるでキスを誘っているかのような唇。その女性が奔放と噂されるダイアナだと聞き、ネヴィルは驚いた。ネヴィルにダンスに誘われ、ダイアナは思わず同意した。華麗な動きで彼女をリードするハンサムな男性は、真面目すぎてやぼったいと評判の准男爵とはとても思えない。だが私には恋をする資格はない――あの秘密があるかぎり。 -
夏の夜の悪夢
フェリースは義父が新たに造った別荘の様子を見るため、都会を離れて郊外にやってきた。別荘の工事を仕切る建築家サー・レオンは傲慢な人物だというが、私は、一人でここでの夏を存分に楽しみたいだけだ。その夜、不審な男を見つけて追いかけたフェリースは、逆に相手に組み敷かれ、もみ合ううちに思わずキスをかわしてしまう。見ず知らずの人だけれど、こんなすてきなキスは生まれて初めて……。うっとりしたものの、正気に返ってその場を逃げ出した彼女は、翌朝、部屋に現れたサー・レオンを見て思わず息をのんだ。もう二度と会うことはないと思っていた昨夜の男性だわ! -
幸せの記憶
エミリーは十六歳のとき、セバスチャン・ホークリッジ卿と婚約した。幼いころから憧れていたハンサムなセバスチャンとの婚約――エミリーは幸せの絶頂にいるはずだった。ところが、ある日彼が従妹のキャロラインと話しているのをもれ聞き、その内容を知ったエミリーは愕然とした。彼が本当に愛しているのは、私ではなくキャロラインなのね……。それから五年がたち、エミリーの周囲で起きた盗難事件をきっかけに、再会したセバスチャンはすっかり道楽者の雰囲気を漂わせていた。今さら、こんな遊び人になど興味はないわ。だが、冷淡にあしらおうとしたエミリーに、彼は意外な提案をした。 -
放蕩貴族の初恋
グレースは両親を亡くし、妹と二人暮らし。今は没落した名家でつましい暮らしを強いられている。地元の名士、サー・ドナルドに求婚されたものの、傲慢なうぬぼれ屋で、どうしても好きになれない。ある日、グレースは負傷した行き倒れの男性を発見し、介抱する。エリオットと名乗るその人物は、驚くほど端整な顔立ちだった。でも、見ず知らずの男性を女所帯に泊めるなんて論外だわ。グレースは拒んだが情にもろい妹に懇願され、しぶしぶ承知した。もちろん、グレースは知るよしもなかった――彼の正体がどうしようもない放蕩者のぺてん師で、いかさまをして金を巻き上げたならず者に追われる身だとは。★HS~313『黒の公爵』で家を飛び出した弟のエリオット。自堕落な日々を送ってきた彼は、清らかな乙女の優しさにふれ、放蕩者の汚名をすすぐことができるのでしょうか……?★ -
初恋の帰る場所
父の死後、ヨーロッパから帰郷したベスは五年ぶりに隣人フィリップと再会した。彼は、実らなかった初恋の相手。だが彼と従姉の婚約にショックを受けベスが逃げるように異国へ旅立った直後、従姉は不慮の死を遂げていた。五年の間に痩せて美しいレディに変身したベスをフィリップは晩餐会に招待する。忘れたいのにふたたび燃えたつ恋心がせつなくてベスはついフィリップによそよそしく接してしまい……。■従姉以上に魅力的になって彼の心を射止めたい―五年間女に磨きをかけてきたヒロインが、彼の言葉に一喜一憂。リージェンシーの名手アン・アシュリーの作品を、どうぞお楽しみください。 -
塞がれた声
ブラック・フライデー――1年で最も賑わう感謝祭翌日の金曜日、15万もの人々で込み合うアメリカ最大のショッピングモールで、原因不明の爆発が起きた。粉塵が舞い、悲鳴をあげる人の波が出口へ押し寄せ、地面を揺るがすような大混乱が生じる。誰もがテロの可能性を思い浮かべるなか、休暇中の捜査官マギーも緊急の呼び出しを受けて飛行機に乗り込んだ。まさに悪夢と化した現場で、彼女は防犯カメラの粗い映像をすぐさま調べはじめる。そのときマギーは知る由もなかった。自分の異母弟がこの事件に深くかかわっていることを。 -
幸せを運んだキス
兄が幸福な結婚をして以来、エミリーの心はときおり沈んだ。婚約者が財産目当てだったと知ったときの、あの屈辱……。美人でもない私が、幸せを夢見たりしてはだめ。ところがある日の散歩途中、エミリーは野性味あふれる男性と出会い、互いに名も知らぬまま熱いキスを交わした。ウィリアムは花嫁候補として舞踏会で紹介されたレディが先日の奔放な娘だと気づき、度肝を抜かれた。見知らぬ男とキスをするような娘が、社交界で評判の模範的な淑女!がぜん興味を引かれたウィリアムの胸に、いたずら心が頭をもたげた。■理知的な令嬢が、突然大胆なレディに大変身! 彼女がひと目で恋に落ちたそのお相手とは? 本作はHS~358「すり替わった恋」、HS~362「夢の舞踏会へ」の関連作です。お楽しみください。 -
霧のぬくもり
祖父母が残してくれた家に移り住むことになったクリスティナ。ここオーランドで過ごした少女時代の日々は、懐かしい思い出として今も心に残っている。祖父の死から12年――彼女は美しく成長していた。かつて密かに想いを寄せていたジェドと再会し、クリスティナの気持ちは揺れ動く。だが、運命のいたずらはそれだけではなかった。祖父が亡くなった同じ日に、一人の男性が犯罪者とみなされて不名誉な死を遂げていたという。過去の不思議な縁に導かれるようにして彼の存在を知ったクリスティナは、ジェドとともに謎を追う……。 -
沈黙の艦隊
日米は、世界でも類をみない高性能な原子力潜水艦「シーバット」を、極秘裡に造り上げる。日本によって資金、技術提供をされた日本初の原潜であったが、米第7艦隊所属という、数奇の宿命を背負った落とし子でもあった。艦長には、海自一の操艦と慎重さを誇る海江田四郎が任命された。が、海江田は突如、試験航海中に指揮下を離れ、深海へと潜行する。米軍は「シーバット」を敵と見なし、撃沈のため第3、第7艦隊を南太平洋に集結。しかし、大胆にもシーバットは艦隊中最大の空母「カールビンソン」の目前に堂々と浮上。独立国家「やまと」を全世界に向けて宣言したのだった。 -
Kissの事情
同じ高校を舞台にした、キスにまつわる5つの贅沢なストーリー。あなたはどの恋がお好みですか――? 事故で半記憶喪失になった私に突きつけられた現実!! 同時に3人の男の子と付き合っていて、それぞれとキスまで済ませていた……!? (「the kiss of life」)/チョコレートが主食の彼に恋をした私。ビターな私と甘くない恋をしませんか? (「チョコレートホリック」)/いつも一生懸命な彼女が欲しがる“ごほうび”とは……!? (「花」)/私、先生を好きになりました。でも、先生は私の母と恋に落ちたのです……。(「少年人魚」)/かなわない片想いの彼に贈る、ちょっとせつないキス!! (「夏の日」) -
東の太陽 西の鷲
対米決戦避けがたし!日本初の元帥となった大村益次郎の遺言のもと、日本政府と軍は一丸となり、来るべき対米戦争へ向けての準備を進めていく。日本海軍はドイツの開戦に合わせ、北極海踏破を可能とする砕氷空母を建造し、まずはアメリカの巨大な橋頭堡・イギリスを討つべく、“大英帝国殴り込み艦隊”を出撃させた。両大洋を股にかけて繰り広げられる大日本帝国の壮大な戦略が、いま始動する! -
新書太閤記
動乱の中世に終止符を打ち、新世紀を開いた豊臣秀吉の生涯を描く、規模雄大な出世物語。民衆の中に伍してゆく英雄として、秀吉は古来、誰からも愛されてきた。――奔放な少年時代を過ごした日吉が、世間を見る眼も肥え、生涯の主君として選んだのが、うつけで知られる織田信長。随身を機に名も木下藤吉郎と改め、着実に出世街道を歩んでいく。 -
宮本武蔵
野に伏す獣の野性をもって孤剣をみがいた武蔵が、剣の精進、魂の求道を通して、鏡のように澄明な境地へ達する道程を描く、畢生の代表作。若い功名心に燃えて関ケ原の合戦にのぞんだ武蔵と又八は、敗軍の兵として落ちのびる途中、お甲・朱実母子の世話になる。それから一年、又八の母お杉と許婚のお通が、二人の安否を気づかっている作州宮本村へ、武蔵は一人で帰ってきた。 -
双頭の悪魔
娘を連れ戻してほしいのです――山間の過疎地で孤立する芸術家のコミュニティ、木更村に入ったまま戻らないマリアを案じる有馬氏。要請に応えて英都大学推理小説研究会の面々は四国へ渡る。かたくなに干渉を拒む木更村住民の態度に業を煮やし、大雨を衝いて潜入を決行。接触に成功して目的を半ば達成したかに思えた矢先、架橋が落ちて木更村は陸の孤島と化す。芸術家たちと共に進退きわまった江神・マリア、夏森村に足止めされたアリスたち――双方が殺人事件に巻き込まれ、川の両側で真相究明が始まる。読者への挑戦が三度添えられた、犯人当て(フーダニット)の限界に挑む大作。妙なる本格ミステリの香気、有栖川有栖の真髄ここにあり。 -
プラトニックな愛撫
優等生の譲は、塾をサボった日に同じ高校の問題児・本山と知り合う。ゲイであることを瞬時に見抜かれ、誘われるまま本山の自宅でコトに及ぼうとするものの、未経験の譲は何もできないうちに逃げ出してしまう。しかしそれ以来、来るもの拒まず去る者追わず、節操なしのケダモノと呼ばれる本山が、譲の中で特別な意味を持って存在するようになり・・・。つきあったことのない種類の同級生との恋愛、それはあまりにも儚く心許ない結びつきで・・・。海辺の町を舞台に、高校生たちのぎこちなく不器用な関係を瑞々しい筆致で描く青春恋愛物語。大高と羽田の意外に大胆な後日談の書き下ろしも収録。 -
灼熱に濡れた花嫁
沙維は留学先のイギリスで、中東某国の王族・ザイードと運命的な恋に落ち、恋人同士になった。だが王位継承者のザイードにとって、同性の恋人はスキャンダルでしかなく、決死の思いで彼を振り日本へと帰国する。しかし二年後、突然何者かに襲われ意識を失った沙維が目覚めると、そこには自分を押し倒すザイードの姿が……。拉致された上、ハーレムに妾として繋がれ、変わり果てたザイードから受ける手ひどい仕打ちの数々に涙する沙維。一方その頃、水面下ではザイードを狙いある陰謀が進行していた……。生まれながらの王族ザイードと、強情で一途な沙維。黄金の砂漠に巻き起こる、情熱のラブ・ロマンス! -
傷ついた薔薇
冷静沈着でタフ。鉄の心を持ったレディ。そう形容されるエレンにも、唯一忘れられない男性がいる。かつて地中海沖の島ゴルナーを旅した際、出会ったニコスだ。エキゾチックな風貌、漆黒の髪と情熱を秘めた瞳。砂漠に吹く熱い風のような彼は、うぶなエレンをたちまち魅了した。だが、ベッド脇の置き手紙という唐突な別れに打ちのめされ、エレンは誰にも心を開かない生活を送りつづけている。ある日、富豪令嬢誘拐事件の捜査でゴルナーを訪れた彼女は、依頼主の友人として現れたニコスに驚愕した。これは夢?積年の思いが込み上げ、エレンは必死で涙をこらえた。 -
エターナル・ダンス
★大人気作家ヘザー・グレアムのあなたを惑わす華麗なる推理ステップ。★フロリダ州サウスビーチで催された社交ダンス競技会の終盤、会場は混乱に陥った。華麗な演技で喝采を浴びながら、花形ダンサーのラーラが謎の死を遂げたのだ。事件は数々の疑惑を呼び、私立探偵クインはラーラが所属していたダンススタジオに潜入し極秘捜査を開始する。だが、そのときの彼には知る由もなかった第一容疑者のダンス講師をひと目見た瞬間、激しくも危険な愛が始まることを。 -
危険な蜜月
警察学校生のアシュリーは旅行中に凄惨な交通事故を目撃する。瀕死の被害者は、なんと幼なじみのステュアートだった。警察は彼を麻薬中毒と断定したが、真面目な彼に限ってそんなはずはない。近ごろ彼が極秘情報をつかんだというカルト教団の仕業なのでは?必死の訴えに耳を貸さない組織に業を煮やし、アシュリーは自力で捜査に乗り出す事故当日に最悪の出会いを果たした、憎らしいほど魅力的なジェイクと共に。H・グレアムの傑作サスペンス。 -
砕かれた永遠
空港のロビーで悲しみに震えながら、グレースは手紙を握りしめた。五年前に最愛の家族を不慮の事故で失って以来、彼女はまるで抜けがらのように生きてきた。ところが先日送られてきた差出人不明のこの手紙には、あれは事故ではなく他殺だったと綴られていたのだ。絶対に犯人に罪の報いを受けさせてみせる。復讐に燃えるグレースは腕利きのエージェントを頼んだ。ところが現れたジェド・タイリーに、彼女は驚いた。無骨な人物と思いきや、あらゆる女性を虜にする笑顔の持ち主だ。けれど誘うような笑みの奥に残酷きわまりない秘密が隠されていることを、グレースは知るよしもなかった。★マスコミ各紙から賞賛される実力派ビバリー・バートン。大人気シリーズ最新作を充実の増ページにてお届けします。★ -
あの頃、憧れは遠くに
ベーカリーを経営するジェニーは祖父母が遺した家に独りで暮らしていた。ある日、不運にもその家が火事で焼け落ちた。すべてを失い途方に暮れる彼女を見かね、警察署長のロークが、しばらく彼の家に住んでもいいと申し出た。ジェニーは昔、ロークに憧れていたが、彼はいつもそっけない態度をとり続けた――親友の訃報の悲しみに耐えられず、一線を越えてしまったあの夜を除いては。以来9年ものあいだ、ずっと互いを避けてきたというのに……。心にわだかまりを抱えながらも、気づけばジェニーは彼の申し出にうなずいていた。 -
眠れぬ珊瑚礁
かつて貴族令嬢と船乗りの悲恋の舞台となった哀しくも美しい島、カリオペキー。ベスはそこで家族たちと楽しい週末を過ごすはずだった――頭蓋骨を見つけるまでは。思わぬ発見に動揺しているところへ男性が現れたため、彼女はとっさに頭蓋骨を落ち葉で隠した。キースと名乗るその男性に不審を抱きながらも、ベスは彼の魅力に心をかき乱される。だがその後、隠したはずの場所に戻ってみると、頭蓋骨はあとかたもなく消えていた。楽園に漂いはじめた不穏な空気……。真相を突きとめようと動き出したベスの身に新たな恐怖が忍び寄る。 -
失われた永遠
テッサは、かつて誘拐事件に巻き込まれて記憶を失い、顔を整形したうえに大富豪の娘として育てられた。それから十七年がたったとき、十六歳になったテッサの愛娘が突然家出をするという事件が起きる。調査会社ダンディー・エージェンシーに捜査を依頼し、派遣されてきた調査員ダンテをひと目見てテッサははっとした。なぜだかわからないけれど、彼のことを前から知っている気がする。そして、自分でも覚えのない熱い気持ちが込み上げるけれど……。だが茫然と彼を見つめるテッサは知るよしもなかった――ダンテも彼女と同じ思いにとらわれていることを。★ハーレクイン・スポットライト・プラス・エクストラでは、大人気の作家たちの長編作品を主にお届けしていきます。今月のビバリー・バートンの好評ミニシリーズ『狼たちの休息』は、スポットライト・プラスとともに来月以降も3カ月連続で刊行予定いたします。★ -
誘いの森
★NYタイムズをうならせた作家 ヘザー・グレアムの最新刊★「皆さん、この城のあるじ、偉大な領主を想像してみてください……」スコットランドの古城を借り、観光客向けに架空の歴史物語を上演していたアントワネットたち6人の前に突然、馬に乗った男が現れた。彼の名乗ったブルース・マクニールという名も、馬上のりりしい姿も、アントワネットが創りだした領主そのもの……。幽霊を見たかのように唖然とする彼らに、ブルースはきっぱり言い渡した。ぼくの城を貸しに出した覚えはない、今すぐ出ていけ、と。 -
世界を笑わそ!
関西の若手落語家を引き連れて、英訳した「落語」が果たして世界で通用するかどうか、果敢にも世界ツアーに旅立った一団のハチャメチャ道中記。著者はプロデュース、英語MC(司会者)、落語の英訳を担当。その英訳の(予想外の)苦労話や公演先で体験する異文化コミュニケーションは英語学習者にも参考になることばかり。巻末に、英語落語5話を英和対訳で掲載。(英語で)大いに笑える一冊です。 -
人生を豊かにする英語の名言 「知恵」と「勇気」と「癒し」がいっぱい
著者は欧州ブリュッセル在住で、世界最大の国際会計事務所プライスウォーターハウス・クーパースの重役職にある現役ビジネスマン。取得した難関資格は数知れず。本書ではヨーロッパ流の「勝ち組」の条件を始めとして、人生の機微を偉人たちのコトバを通して、含蓄あるエッセイで語りきる。取り上げた名言は、5000を超える名言のなかから特にわれわれ日本人の心に沁みる傑作を著者が3年を掛けてセレクトしたもの。どこからでも読める見開き2頁構成で、用途に合わせて読めるように8つのジャンルに分けた。暗唱して、挨拶・スピーチで使うと効果てきめんの名作ぞろい。特に管理職層の方々にお勧めの一冊である。欧州トヨタ自動車社長兼CEOの豊田周平氏絶賛! -
凹まない生き方
いまの世の中、どこを見回しても先行き不安やストレスを感じることばかりで、心が安まるときがありません。ひと昔前よりも、心が凹む要因が圧倒的に増えているような状況です。しかも、イヤなこと(ストレス要因)は今後も決してなくなることはありません。ですから、その一つひとつに対応しようとしても、キリがないのです。そこで本書が登場! イヤなことに対する「見方・接し方・感じ方」のほうを変えてしまうのです。すると、イヤなことの存在がだんだんと気にならなくなってきます。そのための画期的かつ具体的な実践法を、気鋭のセラピストが初めて明かします。
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