ブックライブの書店員おすすめレビュー

すべて のおすすめレビュー

  • ブックライブ書店員

    作者が大学を卒業してからエッセイストになるまでの5年間のお仕事奮闘記。
    特におすすめなのは、前半の広告代理店時代。代官山OLってかっこいい!と思って入社したのに、現実は非人道的な残業時間とエロ上司。同僚の女の子はストレスで10円ハゲが二つもできてしまう最悪な職場だった!
    大笑いしながら「ああ、私

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    学生生活の全てを賭けていた。そんなことのひとつふたつ、ありませんでしたか?「最近あの頃みたいに熱くなってないな…」というあなたにぜひオススメしたい一冊です。きっと熱いモノがジワジワくるはず。自分もまた頑張ろうって背中を押してもらえます。
    陸上競技に学生生活の全てを賭けて成長していく高校生たちを見て

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    忘れたくとも失いたくはない過去に区切りをつけ、完結させるため、たくさんの人がその“標本室”を訪れる。持ち込まれる品は様々。例えば、楽譜に書かれた音、愛鳥の骨、ヤケドの痕。そして、標本技術士の助手になった「わたし」は、欠けてしまった薬指の先端を。
    登場するのは、皆、かつて何かを永遠に諦めてしまった人

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    時効まで24時間というタイムリミットの中、15年前に起きた事件を追っていくミステリー小説。
    事件は昭和50年、かの三億円事件が時効を迎えようとしていた頃の事。そんなノスタルジックな雰囲気漂う時代を舞台に、事件の当事者の供述(回想)で物語は進行します。当時、高校生の少年3人が期末テストを盗み出すとい

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    「夏空の飛び込み台に立つひとの膝には永遠のカサブタありき」――頼りない、イケメンでもない、しかも自己愛炸裂。そんな「ダメ男」なのに、モテる男がいます。その名は「穂村弘」。人気の若手歌人で、あだ名は「ほむほむ」。自意識過剰ゆえに繰り広げられる、なさけない体験や妄想を詰め込んだ初期のエッセイ本。「なんだ

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    「考えても考えても、わからない」、「言っても言っても、わからない」。こんな状態はお手上げである。「なぜ、こんなに同じことを何度も言われるのだろう?」―― もしかしたらそれは、「わかって」いないせいかもしれない。

    「わかる」とは、どういう状態なのだろう。なぜ「わかる」のか、逆に、なぜ「わからない

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    レオナルド・ディカプリオ主演の映画公開をきっかけに初めて本作を手に取るという人もおられるでしょう。いくつも翻訳が重ねられている本作ですが、個人的には『ライ麦畑でつかまえて』の邦訳でも知られる、この野崎孝訳をおすすめします。語り手の一人称が「ぼく」であること、そして適度にしゃちほこばった文体が、いかに

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    話題の作品ということで読んでみました。私はフルコミッションで働いた経験は無いのですが、境遇は大きく違えど、成功された方の体験談はやはり面白い。と同時に自分のヌルさに腹が立ってきました。本書の要旨は、お客様に次のお客様を「紹介」していただくことで、顧客を増やしていくことを最重要視しなさいということ。「

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    花村萬月の名前を聞くと、サラダ油のシーン(!)で印象深い映画化タイトル「皆月」を思い浮かべる人も多いかもしれない。過激な性と暴力描写を得意とする作家だが、その根底にあるのは神への猜疑と冒涜である。
    著者の「王国記シリーズ」の第一章目にあたる本作『ゲルマニウムの夜』の主人公・朧は、頭脳明晰だが人を殺

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    『マルドゥック・スクランブル』が愛読書の私が、読み始めたら止まらない新人作家の作品に巡り会えました。
    舞台は西暦2045年。大震災により崩壊した東京は層現都市「イーヘブン」になっており、AIの<co-HAL>によって人間の行動・職業などが制御されています。
    主人公の「広江 乗」は、一度は<co-

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    「最近、いつ泣きましたか?」――ジメジメした梅雨も終わり、そろそろ疲れも溜まってきたのでは?そんな時は本を読んで泣いて、心をすっきりリフレッシュするのはいかがでしょうか?そこで、悲しいけれど心が暖まるストーリー、重松清の『流星ワゴン』をご紹介します。
    リストラ、妻の浮気、息子の家庭内暴力など、度重

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    怪獣と聞くと幼き日を思い出しますが、本作は驚くほど綿密に練られた大人のSF小説です。怪獣がシリアスな災害として描かれ、“特異生物対策部”が怪獣の出現予測や対策を講じる……まさに「プロフェッショナル!」な仕事ぶりの隊員達が実に熱い!
    法律や世論などの兼ね合いで判断・決定がスムーズにいかないもどかしさ

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    二十一歳の夏は一度しか来ないのにどうしよう――入院する精神病棟から脱走した「花」と、気まぐれについてきてしまった弱気の「なごやん」。二人は汗まみれになりながら1台の車で九州中を逃げ回る。
    「手に手を取って逃亡する男女」と聞けばつい、追手から逃れるうちに高まる愛情…などと想像しがち。しかし、絲山節の

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    芥川賞作家、藤野可織が描く、現実と非現実の交錯する恐怖の世界。
    主婦の内田百合は隣人男性の高木の奇行に不安を覚える。どうして彼は、玄関ではなく家の裏の窓から、靴も履かずに、狭いブロック塀の間を縫うようにして外へ出るのだろう…?あの家の中で、一体何が起こっているというのか。
    薄暗い部屋の中に、食わ

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    人気ドラマ「半沢直樹」原作小説『オレたちバブル入行組』の池井戸 潤が描く、銀行を舞台にした作品。どんどん続きが気になって一気に読み終えてしまいました。
    とあるメガバンクの一支店に勤務する10人の銀行員をそれぞれ主人公とした短編集かと思いきや、全然そんな甘いものではございません。
    上層部の勝手で非

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    頭が良く、研究熱心で、理屈っぽい。全然子供らしくないけど、どこか憎めない小学四年生のアオヤマ君。彼の町で起こる不思議な現象とミステリアスなお姉さんとのひと夏の研究と冒険の物語。
    ペンギンの群れや「海」、シロナガスクジラやジャバウォックが次々と町に出現してくると思ったら、普通にいじめっことのケンカや

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    法の番人でありながらアウトロー。公務員なのに暴力的。そんなダーティハリーやダイ・ハードのような刑事が本作の主人公です。しかし他の警察小説の主人公と大きく違うのは、いかついワイルドなタフガイでなく容姿端麗な女性であること!そしてその捜査の仕方もかなりブラック。殴打戦など名刺代わり、非社会的な面々とも強

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    長年、子供たちに夢を与え続けた「円谷プロダクション」。その裏側では大人の事情によって一族間でも内紛が絶えず、映画会社、テレビ局、おもちゃ会社の思惑に振り回され、ついに創業者一族が経営から退場せざるを得なくなりました。本書は、そんな裏事情を生々しく描いたノンフィクションとしても読むことができます。ヒー

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    酸の海に浮かぶ十八の島。その一つの島で語り部たちが魔物の物語を語り明かす煌夜祭が開かれます。ストーリーは彼らによる語りで進みますが、その一つ一つが胸の奥にジンとくる魅力があり、どんどんのめり込んでしまいます。話が進むにつれ全てのエピソードが見事に繋がっていくなど、構成力が抜群にうまい!人を食う業を負

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    丸岡さんといえば、「情報ライブ ミヤネ屋」の担当コーナーでいつも宮根さんにいじられていた美人アナウンサー。あの人が“うつ”に…!?信じられない気持ちでページをめくると、そこには、彼女が直面した恐るべき「うつ地獄」の実態が…!
    学生の頃から元気で明るい体育会系。バリバリの報道キャスターとして活躍する

    2022年07月20日