あらすじ
「半沢直樹」シリーズのドラマ化で大ブレイクした著者が、「ぼくの小説の書き方を決定づけた記念碑的な一冊」と語る本作。とある銀行の支店で起きた現金紛失事件。女子行員に疑いがかかるが、別の男が失踪!? “叩き上げ”の誇り、格差のある社内恋愛、家族への思い、上がらない成績……事件の裏に透ける行員たちの人間的葛藤。銀行という組織を通して、普通に働き、普通に暮らすことの幸福と困難さを鮮烈に描いた傑作群像劇。
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人気ドラマ「半沢直樹」原作小説『オレたちバブル入行組』の池井戸 潤が描く、銀行を舞台にした作品。どんどん続きが気になって一気に読み終えてしまいました。
とあるメガバンクの一支店に勤務する10人の銀行員をそれぞれ主人公とした短編集かと思いきや、全然そんな甘いものではございません。
上層部の勝手で非現実的な目標設定、低価値な商品の販売ノルマ、競合他社のなりふり構わない営業、足元をみて天秤にかけるクライアント等々。銀行員でなくともサラリーマンなら嫌というほど共感できる日常が舞台となっており、ウラではとんでも無いミステリーが進行していきます。
元バンカーである著者により、銀行内部の葛藤がリアルに描かれていて、まるでノンフィクションを読んでいるかのようです!
感情タグBEST3
半沢直樹より良い
半沢が流行っているけど、こっちの方が好きかな。最後ゾクっとモヤっとできました。
途中で終われず一日で読めるので、急に予定が無くなった日におススメ。
Posted by ブクログ
昔読んだことある本の再読。この筆者の他作品と同じく悪いことをする奴がいる、人の足を引っ張る奴がいる、そういう話だけど、語り手が変わって面白かった
問題起きすぎだけど・・・
Posted by ブクログ
ワールドシリーズ進出のかかった試合で相手チームのスーパースター達を六回無失点10三振に抑え込み、自ら3本特大ホームランを打ち、地区最高のチームをたった一人で叩き潰す。
そんなヒーローに憧れるんですよ一度は。
会社の屋台骨を支える唯一無二の存在になりたいと思うんです。
しかし現実はそうは行かず、猛反対を押し切って進めた仕事が成功すれば横取りされ、身に覚えのない失敗の責任を押し付けられ、感性は擦り減りかつて『こんな人間にはなるまい』と軽蔑した人と同じことをやってる自分に気づきながらも抜け出せない。
それでもなお、自分と家族のために何度絶望しても立ち上がり働く姿を、僕はカッコいいと思いました。
この話の登場人物は全て、悪役ですらかっこいいのです。かっこよくて悲しい。自分の大切なものを守るために戦っている姿を読んで、ああ、自分はまだまだ頑張れるはずだと感じました。うちの会社のパワハラうんこ上司の藁人形に釘打ってる場合じゃないな。あのウンコマンだって守るべき家族がいるんだもんな。
いい話読みました。
短編かと思っていたら、一話一話に関係があり、想像以上に緊迫感あるミステリーの流れでびっくりしました。
ともかくおもしろく、切なく、つらく、途中から止まらなくなって、ひたすら読み。
最後の謎もすごかった。
働くしんどさ、尊さも共感できます。小説ではあるけれど、著者の体験、感性が生きている名作。
Posted by ブクログ
守りたいものは家族か、プライドか。
現金紛失事件によって観えてくる銀行の闇。
10個の短篇からなる1つの長編ミステリー。池井戸潤の他の作品と違い、熱い思いを持ったキャラクターが不在なのが、余計にリアル感を醸し出す。
Posted by ブクログ
池井戸潤初めて読んだ、テンポ感が良くて読みやすかったな。半沢も小説で読んでみたいと思った。家庭を持つ親のプレッシャーってやっぱりあるんだろうなあて思ったな、もっと自分が大人になってから読んだら共感できることも多いのだろうか。
Posted by ブクログ
池井戸さんの本好きだなー。、やっぱテンポが何と言っても!ですね。
最後は、へーこういう終わり方なんだ!というのはあるけど、どちらにしても、たのしかった!!
Posted by ブクログ
もちろんフィクションということはわかってはいるんだけど、銀行員って本当に大変なんだなと感じた。
ノルマのない企業なんて基本どこにもないとは思っているけど、いや凄いね。
「カツカレーに泣け」は冗談抜きに泣ける。
Posted by ブクログ
重厚感のある作品。さすが池井戸潤作品。
銀行員に焦点が当てられ、銀行内部での軋轢や家族との関係性が細かく描写されている。
気持ちが落ち込んでいる時に読むと引きずられそう。
Posted by ブクログ
ある銀行支店の事件を章立てで異なる人の視点で描いた作品
見ていてその人の人生や背景を擦り合わせながら読めておもしろい
少し銀行業務が分かるからこそより面白い
Posted by ブクログ
東京の銀行支店で起きた100万円の現金紛失をきっかけに、出世コースから外れた西木らが真相を追う。調査の過程で、単なるミスではなく、銀行内部に潜む不正や隠蔽体質が次第に明らかになる。営業ノルマや上司の圧力に苦しむ行員たちの姿が描かれ、組織の歪みと人間の弱さが浮き彫りになる。やがて疑惑はエリート社員へ向かうが、背後には組織ぐるみの力が働いていた。銀行の闇と人間のリアルを描く社会派群像劇で、タイトルの意味は皮肉であり、現代の金貸しが徐々にシャイロック的になっていく。人間ってこうなるよね、っていう哲学だね。④
Posted by ブクログ
サラリーマンになってから池井戸読むと、すごい自分のことみたいでわかるような気になる
今作は最後の終わりのあっさりさだけ拍子抜けした感じでちょっと残念
Posted by ブクログ
半沢直樹の原作で有名な池井戸潤だが、小説は初めて読んだ。読んでいるうちに自分も銀行で働いているかのように登場人物に感情移入し、物語に入り込む。銀行という特殊な場所の裏側も見ているようで、知見が広まった。しかしただのお仕事小説ではなく、しっかりと極上のミステリが組み込まれている。子供を持つ親の人間模様。家族のために働く様。様々な要素が混じり合って、フィクションであるのに生々しい極上のエンタメ。
Posted by ブクログ
面白かった。
登場人物が多いのと、金融機関特有の専門用語に苦戦したけど、どんどんと繋がっていくあの感じがたまらなく好き。後半になってようやく先が見えてきた時の惹きつけられた感がすごかった、読み応えがあった。
Posted by ブクログ
池井戸作品、久しぶりによんだけど面白かった。
舞台が馴染みのある長原。そんなに人で賑あってるイメージのない一支店で、様々な人間模様が描かれてあり、また銀行員の内部事情がわかり引き込まれた。最後、真相が明らかにならず終わるのは読者に想像力をもたらす手法か。
Posted by ブクログ
久しぶりに池井戸潤さんの小説を読んだけれど、小説の世界に連れて行ってくれるスピードがとにかく早い。
通勤で読んでいますが、読み始めたら一気にその世界に連れていかれ、なんど乗り過ごしそうになったか。
ただ大きく感銘を受けたとか、印象に残るとか、そういうのはなかった。
Posted by ブクログ
次女が就職活動で金融機関にも興味があると言っていたので、遥か昔読んだこの本とかが参考になるのではないか、と朧げな記憶でお勧めし、結果して僕だけ通読。
多分、次女は読んでない…
少なくとも、読み切ってはいない。
まぁそういうものだろう。
しかし。
何故か今年就職した長女が読んでいた。
曰く
「メガバンクが心から嫌いな人が書いた本ではないか」
「自分のいる会社を、ポジショントーク以外で、ホントにオススメ、という社会人はいなかった」
金融機関、社会、組織の中で繰り広げられる、理不尽な闘争。
乾き切った歯車が無限に繋がり、ときに欠け、割れる歯車。
どんな重要そうな歯車も、それがなくなったからとて、組織全体としてはなんら痛痒なく機能し続ける不思議、異様さ。
組織は歪む。
それは金融機関に限らない。
当初の理想を忘れ果て、我に利あり我に利ありと蹴落とし合う。
全ての組織で演じられる醜い群像劇。
歪みに乗じるもの、歪みに絡め取られ押しつぶされるもの。
ただ、この作品には、いくつかの類型が示されているので、あぁ、自分が嵌まり込んだ構造は、自分の特質は、こういうものの一類型だったのか。
と、少し俯瞰的に納得できる部分もあるかもしれない。
一旦、引込線に向かってしまえば、その行き先は決して本線ではない。車止めの袋小路だ。ぺんぺん草が生え、物音一つしない場末の操車場だ。そこに行き着くまで、俺は外野を転々とする白球を追いかけるビエロを演じる。その聴覚からやがて、わあっとわき返るスタンドの歓声も熱狂もため息も、すべて消え失せていくまで。(p201)
Posted by ブクログ
銀行の大変さをこの本で知った1人の働き手として、働く目的を身失わなず守らない人は破滅し 守る人は立ち続ける、池井戸さんの本は一生懸命に生きる池井戸さんの優しさが心にしみる、中小企業個人商店と言った地味な場所である、最後は上司も逮捕され、働くと言う事は組織中で避けることのできない事で有り、色々あるけどもう少し「頑張ろう」と言う気持ちになる。
Posted by ブクログ
面白かった。
銀行員たちの家族との関わり方、仕事の苦労が描かれていた。今、自分は学生だが、社会人になってから読むと、また受け取るものが違ってくると思う。
最後の結末が明かされていないのが、スッキリしなくて不服ではあるが、事件が闇に葬られるのも池井戸潤の銀行という組織なのかもしれない。
個人的に、うつ病になった銀行員が、取引先だと思っていたのが、神社だった時には、肝が冷やされて、衝撃的だった。
Posted by ブクログ
短編なんだけど、登場人物が繋がりつつ各編で主人公が変わっていく。真ん中辺りからミステリー要素も入ってどんな結末か?と思って読み進めるも、解決したのか曖昧な感じで終わってしまった。
池井戸作品なので、ハードル上がってたかも。
Posted by ブクログ
銀行の内部はよく分からないが、高圧的な上司に実績を求められるという構図はどこの会社にもあるんだなという気持ちが残った。
「もういい」という言葉は上司から言われる言葉で1番嫌いだが、どこの上司も上の言うことは絶対という顔をして、平気で理由も言わずに押し付けてくるところが嫌になった。
実際に心を病んだひとの表現があったが、息が詰まる程の衝撃だった。
こういうプレッシャーに押し勝ってこそ1人前みたいな昔の風潮も今は世代によって大きく変わっているのを願う。
Posted by ブクログ
今の銀行はここまでひどくはないと思うが、企業で働く理不尽さが描かれる。後半は登場人物が増えすぎて分かりにくく現実離れしていて、個人的には前半の方が話がシンプルで面白かった気がする。
Posted by ブクログ
池井戸さんの得意の銀行マンのstory。出世、家庭、上下関係。リアルに銀行マンは大変だなぁと。お客様第1が出世するとはかぎらない現実。ドロドロと不正を働き抜け出せなくなる人々。金額のケタが違うお金の動き‼️お金は大切ですよね。
Posted by ブクログ
10作の短編集かと思いながら読んだら話が続いてて章ごとに楽しめた。
人間お金が絡むと怖い。お金に翻弄された銀行員の話。
池井戸潤初めて読みました。
一気読み
Posted by ブクログ
銀行は働くものを不幸にするのかな?
ほんとに池井戸先生の描く銀行は伏魔殿も良いとこ。
本作でも、半沢直樹よろしくすっきり爽快カタルシスが得られると思っていたら。。。。
なかなか、難解なミステリー。ハッピーなのかバッドなのか、そのラストすらわからない。
ただ、愛する家族の事を考えたら不正や犯罪は絶対にしてはいけないよね。
よくこの本の宣伝文句に使われるカツカレー。
確かに泣けるわ。
Posted by ブクログ
私の読解力が無さすぎる結構難しかった
あとモヤモヤするところがいっぱいあった
まず、100万盗んだと疑われた愛理が可哀想なのと銀行って怖い!
個人的には1000万競馬に持ってくやつが一番ヤバイ
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
銀行で起こる事件や不祥事の連作短編集。
他の作品では圧倒的な正義の主人公がいて不祥事や権力に立ち向かうが、この作品では不祥事を起こしてしまう方にピントが当てられている。
それもあってスカッとする感じではなく、少しモヤモヤが残るかな〜
Posted by ブクログ
こういった短編がつながって1本の物語になる構成は好き。ただ、もう少し徐々に明らかになっていく展開とか、最終章で真相がガラリと変わるラストなど、ドラスティックなものがあればなお良かった。