あらすじ
暴力を躊躇わず、金で同僚を飼い、悪党と手を結ぶ。上野署組織犯罪対策課の八神瑛子は誰もが認める美貌を持つが、容姿から想像できない苛烈な捜査で数々の犯人を挙げてきた。そんな瑛子が世間を震撼させる女子大生刺殺事件を調べ始める……。真相究明のためなら手段を選ばない、危険な女刑事が躍動する、ジェットコースター警察小説シリーズ誕生!
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法の番人でありながらアウトロー。公務員なのに暴力的。そんなダーティハリーやダイ・ハードのような刑事が本作の主人公です。しかし他の警察小説の主人公と大きく違うのは、いかついワイルドなタフガイでなく容姿端麗な女性であること!そしてその捜査の仕方もかなりブラック。殴打戦など名刺代わり、非社会的な面々とも強いコネクションを持ち、必要とあらば表沙汰にできない金も躊躇なく使う等々。ここまで書くとやたらと悪辣な雰囲気ですが、決して悪徳刑事でないところが魅力的です。
真相究明にストイックすぎるせいで警察内にも敵が多い反面、強い意志力に一目置く人々も。主人公を警戒し睨みを利かせる上司等、人間関係も見所の一つ。ジェットコースターのように怒涛の勢いで読み進んでしまう力強い話をお求めの方に特におススメです!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
破天荒な女刑事!八神瑛子シリーズの1作目。2014年にフジテレビで2時間ドラマとして映像化されていたようです。
観ていないので出来具合は不明ですが、主演はーーー?ここではヒミツに。さあ誰でしょうか?
Posted by ブクログ
こういう女刑事が強い警察もの好き(^ω^)
夫が死んでる事件が最後に絡んでくるんか
その解決のためにすごい路線変更したんやなと。
英麗と美里が好き
2人ともいいキャラしてる(^ω^)
甲斐も好き。
この3人はこれからも
すごい味方でおってくれそう。
最後富永が瑛子を守ってくれるとわ
ちょっとビックリ。
なんやかんやで2人は仲良し。
早く旦那さんの事件の真相
分かればいいけど。
Posted by ブクログ
恐るべきダークヒロインが誕生したものだ。この手の作品で主人公が女性刑事の場合は美人でタフというのは相場が決まっているが、本作の八神瑛子はそれに加えてダークサイドの住人だ。多くの警察官に金を貸して飼い慣らす。住居侵入や暴力行為も平然とやってのけ、ヤクザと密な情報交換を行う。これだけ見ると悪徳警官にしか思えないが、犯人逮捕のためにその情報を駆使し、1日に2時間程度しか睡眠をとらず活動し続けている。全ては自分の大きな目的を達成するため。ダークでバイオレンス満載だが、痛快にさえ思えるのは彼女が全くブレないからだろう。
彼女を追い落とそうとする警察内部の相手がキャリアで上野署長である富永なのがまた良い。キャリアの所轄署長は数年平穏無事に済ませようとするボンクラとこれまた相場が決まっているが、この富永は頭が切れるだけでなく積極的に事件解決に関与しようとする。八神を何とか排除しようとあの手この手で暗闘するが、その正義の味方である富永署長が八神に出し抜かれ臍を嚙むのがまた面白く痛快だ。
今までにないキャラクターに今後のシリーズも期待が膨らむ。
Posted by ブクログ
最近毎日新聞に深町秋生さんがよく出ているので、気になって初めて読んでみた。女鮫島警部(と言っても最近の鮫島は少し大人しく地味になってはいるが)のようで、かなり破天荒でアウトロー的だ。八神の亡夫の死因の謎を残しながら終わっているので、次の巻も読むことになるんだろうな。
Posted by ブクログ
4.0/5.0
ハリウッド映画を思わせるアクションとテンポ感、ドンパチ具合が楽しいエンタメ小説。
この小説の魅力の多くは主人公八神瑛子が担ってると思う。タフでクールで危険な女刑事。
頭空っぽで楽しめます。
Posted by ブクログ
感想
アマゾネス降臨。男もので立ち回りをする警察関係の小説はよく見るが、女性で、豪快かつ、狩猟犬のようにたち回るものに出会ったことがなかったので、読んでいて、ドキドキするが、スカッともする。
夫の死の真相に迫るという十字架を背負っているのも今後の鍵になりそう。二作目に期待。
あらすじ
警視庁上野署組対課の八神瑛子は、夫の死に不審な点を抱き、組対に転属し、高い検挙率を誇るエースだ。しかし、手段を選ばず、中国マフィアとも関わる彼女は、警察だけでなく、黒社会からも疎まれていた。特に、上野署署長の冨永は違法捜査を暴いて、八神を警察から追い出そうとしていた。
ある日、女子大生の殺人事件が起こる。殺されたのは千波組の組長の娘だった。警察は犯人検挙に全力を尽くすも犯人を挙げられないでいた。
そんな中、中国人エステティシャンの女性が殺害され、女子大生殺人との関連が疑われた。
八神は、中国人マフィア、エスなどあらゆる手段を使って事件の真相に迫る。
Posted by ブクログ
シリーズものの1作目。とにかくスピード感のあるストーリー展開で飽きさせない。その分、各キャラクターの掘り下げは控えめだが、後に続く伏線もしっかりと張られているようで、次作以降の期待感が高まる。
Posted by ブクログ
躊躇なく被疑者を殴り、同僚に低利で金を貸し付けて飼いならし、暴力団や中国マフィアとも平気で手を結ぶ。警視庁上野署組織犯罪対策課の美人刑事・八神瑛子は夫を亡くして以来、その美貌からは想像もつかない手法で数々の事件を解決し、警視総監賞や方面本部賞を何度も受けている。そんな瑛子が管轄する区域で広域指定暴力団・印旗会の組長の娘が刺殺された。瑛子は、悪徳刑事の排除を目論む上野警察署署長・富永昌弘から監視される中で、独自に捜査を始める。
だが、その矢先、手口が同じで、被害者の容姿も似た刺殺事件が、富永らキャリア警官から不審の眼で睨まれながらも、なりふり構わず連続殺人事件の真相に迫ろうとする瑛子。
その胸中には、夫の死を自殺と断定した警察組織への激しい憎悪が渦巻いていた。
孤独で冷徹な女刑事の魂が躍動する、新・警察小説シリーズ第1弾!!
最近、米倉涼子主演でドラマ化されたが、より原作のほうがゴリゴリのハードボイルドです。主人公の八神瑛子は、犯人を検挙するためなら、ヤクザと親密な関係を結び便宜を図って、金に困った同僚には金を貸して、その代わりに捜査当局が得られない情報を得て真相にたどり着く有能なはみ出し刑事。
デビュー作「果てしなき渇き」に比べると心情描写を最低限にしながら痛快なバイオレンスやエロスを絡めつつぐいぐい引き込まれるので、より痛快な後味のハードボイルドに仕上がっています。元プロレスラーの里美や八神を付け狙う富永や八神の重要なサポーター劉英麗などのサブキャラもリアルで印象的です。
Posted by ブクログ
もともと新宿鮫シリーズが好きなので、こういうアウトロー刑事が活躍する作品はたのしい ただ、下品なエロ描写みたいなところもあるので、そういうのが嫌いな人にはあまりおすすめできないかも
Posted by ブクログ
危険な女刑事・八神瑛子。美人だが暴力を躊躇わず、刑事だがヤクザや悪党とも手を結ぶ。面白かった。273ページ、あっという間に読み終えました。続編も読んでみます。
Posted by ブクログ
なぜか敬遠してた作者。今更ながら読んでみるとストレートで面白いな。プラスアルファの要素があると、さらに盛り上がるのに。例えば、魅力的な脇役とか。3.8
Posted by ブクログ
日帰り出張の移動時間を利用して、新幹線内で一気読み。近年少なくない、無骨な女性刑事を主人公にしたミステリーだが、本作のヒロインはなかなかアウトレイジだ。
硬派な展開の割には、ストーリーに深みがなく、魅力的なキャラクターの描かれ方といった、筆力だけで一気読みさせられた気分。
とはいえ、なかなか面白かったよ。少なくとも近いうちに続編を買おうと思うレベルには達している。
Posted by ブクログ
*暴力を躊躇わず、金で同僚を飼い、悪党と手を結ぶ。上野署組織犯罪対策課の八神瑛子は誰もが認める美貌を持つが、容姿から想像できない苛烈な捜査で数々の犯人を挙げてきた。そんな瑛子が世間を震撼させる女子大生刺殺事件を調べ始める…。真相究明のためなら手段を選ばない、危険な女刑事が躍動する、ジェットコースター警察小説シリーズ誕生*
のっけから格好いい登場の主人公に、魅力的なサブキャスト達、ストーリー展開も早くてあっと言う間に引き込まれます。
署長の監視やヤクザの思惑を出し抜く鮮やかさや、面と向かって対峙する様が小気味いい。
2部・3部と続くので、この勢いで一気に読みましたが、大正解。大作映画を見終わった気分です。
Posted by ブクログ
初めは余り入り込めないな〜って、なんとなく読み進めてたんだけど、中盤後から夢中になってた。
頭もいいし、度胸もハンパないし・・それに美人らしいし。
最後、瑛子を助けた富永が気になるな!
シリーズみたいなので、旦那の死の真相も気になるから読み進めてみようと思います。
Posted by ブクログ
なぜかずっとライブラリにあったので読んだ。
これはなかなかにすごい女性刑事さんだ。
かなり危なげなのでドキドキしながら読んだ。
登場人物が多いw
ドラマで見たい感じね(;´∀`)
Posted by ブクログ
女刑事が主人公のハードボイルド作品。
性描写が少々鼻に付くが、淡々と真実に向かう感じは良い。
読み易く、サクサク読める。
しかし、あまりインパクトがない。
印象には残り辛い。
Posted by ブクログ
警視庁上野署の組織犯罪対策課に所属する八神瑛子を主人公にした警察小説シリーズの第1弾。
真実を求めるためなら手段を選ばない。暴力団とも手を組み、警察同僚は金で飼い慣らし、単独行動も辞さない。そんな型破りではあるが、検挙率も高い女性刑事が不忍池付近で起きた殺人事件の捜査にあたる。殺害されたのが、上野浅草界隈を根城にする暴力団組長の一人娘だったからだ。そして、同じような容姿の女性が同じ手口で殺害された…。これは連続殺人なのか。
ミステリーというよりは、エンタメといった印象を受けた展開の早い作品。
Posted by ブクログ
泣く子も黙る、マル暴刑事八神瑛子シリーズの第1弾。この手の暴力も辞さない刑事ものは男ならば結構あるが女性で尚且つ、エロを全く活用しないという点では珍しいかもしれない。悪を許さないために悪すらも吞み込んでしまう苛烈さに強烈なインパクトを覚える。暴力描写はお手のものの深町秋生らしく強烈な物語だが、サクサクとテンポよく読めるので読み口はあっさりとしている。謎の死を遂げた夫の死を巡るメインのテーマを残しつつ次作へ。こういうのはシリーズものではよくあるよね。
Posted by ブクログ
★3.5
4.0には及ばず…!でも瑛子が終始かっこよくて、ヤクザにも怯まず、力と知恵ですべて捩じ伏せるスタイルに痺れました。
誉田哲也さんの姫川玲子シリーズっぽかった。
いや、ジウシリーズの激しさの方が似てるかな。
とにかくかっこいい女刑事!
英麗と美里、甲斐など魅力的な登場人物ばかりで読んでて飽きなかった。キャラ濃い小説ってそれだけで面白いしのめり込んじゃう…。冨永は憎たらしいけどうん。笑
旦那さんの自殺として処理されてしまった事件?今後絡んでくるのかな早く解明されるといいな
Posted by ブクログ
12月-01。3.0点。
暴力も辞さない、祖対の女刑事。夫を殺害され、仕事オンリー、汚れもあり。
暴力的かなという予想だったが、意外性あり、面白かった。公安出身のキャリア署長とのつばぜり合いが良いエッセンスになっている。
Posted by ブクログ
2020/08/16
アウトバーン
組織犯罪対策課 八神瑛子
深町秋生 さん
女刑事。八神瑛子
柴田よしきさんのRIKOシリーズや、
誉田哲也さんのストロベリーナイト
みたいな感じ。
久しぶりの、
ヤクザ抗争、流血。
激しかった
Posted by ブクログ
深町秋生 著「アウトバーン」、組織犯罪対策課 八神瑛子、2011.7発行。剣道三段、30数歳、美貌で勇猛、苛烈な操作が身上、八神瑛子警部補の生きざまを描いた物語。そこそこ楽しめました。続編に続きたいと思います。
Posted by ブクログ
面白い。面白いのは間違いない。なのですが、なのですが、こう、厳しい言い方をしてすみません、、、なのですが、個人的には、面白いけど、程度で言うならば「そこそこ」面白い、というくらいでした。
矢も楯もたまらないほど「くおお!面白すぎる!これはヤバい!大傑作!いやあ、読めてよかった!この本に出会うために読書を続けてきたのかもしらんなあ俺は。大感謝!!」というレベルでは、なかったなあ。
あくまでも、そこそこ。あくまでも、それなり。そのくらいの面白さ、という感想でして。キッツいこと言ってる気がする、、、すみません生意気で。でも、それが偽らざる感想。なのです。すみません、、、
この作品、とんでもなく速攻で、めちゃんこ早く読み終えちゃいました。2日間にまたがってで読んだのですが、実質、ほぼほぼ一日、一晩で読み切っちゃった、って感じ。サクサクでした。もう、さっくさく。よみやすー、って感じでしたね。
ただ、逆を言うと、サクサク読んでしまった、ということは、こりゃあもうじっくりどっしり、この作品と対峙したい!と思う感じではなかった、という気持ちがあったわけですから、、、すまぬ。読みやすいのは、決して、ええことでは無いのだなあ、とも思いました。
主人公の八神瑛子の造形は、間違いなく魅力的なのですが、なんかこう、定番だね、って気もします。読んだことはないのですが、「アンフェア」の主人公も、こんな感じなのでは?って思いました。TVドラマだと、篠原涼子が演じてましたよねえ。小説もTVドラマも未読未見なので、あくまでイメージのみで言ってますけども。全然違ったらごめんなさい。
なんだか一番好きだなあ、と思った登場人物は、郭在輝でしょうか。なんか、憎めなかったですね、この人。すげえ女好きのところとか。根っこの所は、超絶極悪人なんでしょうが、うーん、なんだろう。なんだか、憎めなかった、、、ああ、このおっさん、なんだか好きだなあ、可愛いなあ、って、勝手に思っちゃいました。
まあ、たぶんホンマにこの人が実在していたとしたら、なーんか好きだなあ、とか間抜けな事を言ってる自分なんか「ふざけるな貴様」と言われて自分みたいな存在はあっさり殺されちゃうんだろうなあ、、、とか思うのですが。
でも郭さんの「俺、誰かに自分のセックスしてる姿を見られていないと、イケないんだよう」って告白、マジで面白かったし、なんだか可愛かったんですよね。人の性癖って、ホンマに不思議ですよねえ、、、しみじみ。本編と全然関係ない部分でシミジミしてしまった。
できれば、続編にも、郭さんが登場することを願うのです。そんな所に注目する感想でいいんかい、って感じです。ちゃんちゃん。
Posted by ブクログ
女刑事もの。夫が不審な死をとげ、警察は事故で処理。それから金で同僚の弱みをにぎり、やくざを利用して、悪党を手段を選ばずあげるように。上司のキャリアと対立、決定的な証拠をつかませず、連続女性殺人事件を追う。二つの殺人は実は違う犯人。中国マフィア、日本のヤクザそれぞれと闘い、最後は上司の盗聴を利用して窮地を逃れる。
女刑事ものって同じような男物に比べてどうしても見劣りするんだけどなんでかな・・・。最後は自分じゃなくて周りを利用して勝つパターンが多いからか。
文体は読みやすくて1冊あっというまなので、続きも読んでみよう。
Posted by ブクログ
女刑事主人公モノの中では相当クールな部類。最初の戦いまではテンポよく楽しめたが、後半のテンポが悪い気がした。主人公を好きにさせるような人間性のわかるエピがもう少しあっても良いか?