ブックライブの高評価レビュー

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  • 【新装版】望郷 老犬シリーズIII

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     いつもながらのハードボイルド世界だが、高樹の老練に磨きがかかり、底流に、少し物悲しさを感じる。13歳のときの焼け跡に戻りたいと思いながら生きてきたのかと思う。

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    2025年12月07日
  • 【新装版】風葬 老犬シリーズII

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     ハードボイルドな北方ワールドに没入できる。戦後の焼け跡を生き抜いた良文と幸太の生き様が、せつなくも、かっこいい。

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    2025年12月07日
  • 異次元緩和の罪と罰

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     安倍首相と黒田日銀総裁が取り組んだ「異次元の金融緩和」が、いかに中央銀行の常識に反していたか、また、これによって何が起こったかが、わかりやすく解説されている。
     結果として、日銀の資産には国債が激増し、超長期国債も増えているから、正常化には10年以上かかる。また、日銀は株式市場の買い支えもしたから国の富が投資家に流れた。また、日本円の金利が低いために円安が進んだから海外の輸入品が高価になり、日本の資産は海外から安く買われてしまっている。
     今後も、政府が資金を必要とするたびに「異次元緩和」が求められるリスクも高まった。
     いまのところ、日本経済に対する国際的な信用は保たれているようだが、「異

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    2025年12月07日
  • 【電子限定SSつき】ものがたり洋菓子店 月と私 ふたつの奇跡

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     おいしそうなお菓子やケーキが、語り部の口上で、さらに美味しそうに感じる。洋菓子店「月とわたし」をめぐる人間模様も、やや面倒くさい人もいるなか、心温まる。充とはるの物語は、やや狙いすぎか。

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    2025年12月07日
  • 戴天

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     中国史が好きな人にはお勧め。安史の乱を題材にした連作のうち2作目。1作目の存在すら知らずに読んだが、時代背景を共通にするだけのようで、十分に楽しめた。良い意味でも悪い意味でも、次々に裏切られる。テーマとしては、「個人の尊厳」と「社会の秩序」との矛盾、責任を取ろうとしない「責任者」という矛盾を描いている。

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    2025年12月07日
  • いまさら翼といわれても

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     古典部シリーズのなかで、もっとも彼等の心のうちがわかる作品。「本書に収録されている短編は、どれも、いつか書かれねばならなかったもの」(あとがき)、シリーズの読者としては、いつか読むべき短編集。

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    2025年12月07日
  • 剣樹抄 インヘルノの章

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     剣樹抄、完結。極楽組の正体が意外だった。また、了介が精神的にも技術的にも大人になったことが素晴らしい反面、少し寂しい。

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    2025年12月07日
  • 火輪の翼

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     震雷の人、戴天に続く、安史の乱3部作。燕国側からの視点で、安禄山や史思明の子どもたちが乱を終わらせて平和を取り戻そうともがく。そして、例によって意外な展開が次々に。

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    2025年12月07日
  • 震雷の人

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     「たたいていい」と思った相手を意地悪く叩き、「殺していい」と思った相手は残虐に虐殺する。秩序が乱れると、人の嫌な面が露わになる。しかし、そんな「嫌な流れ」に抗い、正しいと信じた道を進む、または何を信じるべきかを模索する人々に救われたように思う。

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    2025年12月07日
  • 星を編む

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     「汝星の如く」から、北原先生・明日見さん、二階堂さん、植木さん、暁美さんの物語であり、連作短編。
     北原先生も、明日見さんも、両親に振り回されながら、自分の人生を生きるためもがき苦しむという点で、暁美さんやカイくんに重なる。「良い人をやめました」という北原先生は、自分や家族を犠牲にしてまで人に尽くす両親を尊敬しながら、それに不満を感じて苦しみ、やかて世間的な「正しさ」や世間の評価から決別して、自分の真心に従って生きるという決意と思われるが、本質的に「良い人」すぎる。
     二階堂さんと、植木さんは、仕事にも家庭にも誠実に向き合おうとしながら、男女それぞれの立場で、その難しさに苦しむ。また、北原先

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    2025年12月07日
  • 望月の烏 八咫烏シリーズ10

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     四家の支配に従順な、若き金烏代のお妃選びだが、一筋縄ではいかず・・・貴族のやり方で、欠けたることのない望月のように支配を強める雪哉の統治と、それに対する疑問。社会の全員を満足させられない状況で、社会をどのように保っていくべきか・・・政治のあり方について、考えさせられる。

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    2025年12月07日
  • 紫式部と清少納言 二大女房大決戦

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     紫式部、清少納言、赤染衛門、和泉式部、平安スーパースター大競演 おちゃらけた部分もあり、ふざけているようにも感じるが、最低限、押さえるべきところは押さえており、清少納言好きの私も違和感なく楽しめました(ホントの平安時代好きの人が楽しめるか知りませんが)

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    2025年12月07日
  • カルトからの大脱出

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     カルトに入信してしまう人の弱さ、それにつけこむ卑劣さ、カルトの手口を明らかにするエンターテイメント小説。トリック好きな人には必読。

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    2025年12月07日
  • レモンと殺人鬼

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     なんか、何を書いてもネタバレになりそうなほど、計算し尽くされた小説なのに、つくりものっぽさがない。解説に書かれているとおり、とってつけた感がない。「『物語の展開のためにこういう人物をつくった』というよりも『こういう人物がいた場合、どういうことが起きるか』という視点から話が構築されている印象がある』。

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    2025年12月07日
  • 八月の御所グラウンド

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     真夏の草野球大会、そんなの集まるわけないというのに、なぜか毎年、成立しているという不思議。あの人の正体があの人だって気づいたとき、野球好きとして、嬉しくなった。

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    2025年12月07日
  • 親王殿下のパティシエール⑧ パリの糕點師

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     マリーの物語も、ついに大団円です。ネタバレになってしまわないよう、一言だけ。読みながら、1巻から、ずっと読んできて良かったと、しみじみ思いました。

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    2025年12月07日
  • 信長の正体

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     「織田信長には革新性はなく、保守的な武将だった」という言説が流行っています。しかし、著者が指摘するとおり「それなら、なぜ信長によって戦国時代が終わったのか」を説明できません。
     著者は、社会の実態と社会の要請を客観的に把握し、同時に、信長の行動を資料によって客観的に整理していくアプローチをとります。歴史の中にあらわれた行動から「歴史的人間」としての人物像を抽出する、そこには、信長の感情などは捨象されます。客観的に検証できないから、学問として扱い得ないからです。
     この著者のアプローチは正しいと考えます。

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    2025年12月07日
  • チンギス紀 十七 天地

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     大水滸伝シリーズも、これで完結だろうか。最終巻は、やや蛇足感がないでもないが、チンギス紀の流れを振り返り、ラストにつながっていくという点で、やはり最終巻にふさわしい。

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    2025年12月07日
  • アンビシャス 北海道にボールパークを創った男たち

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     日本ハムファイターズの「エスコンフィールド」ボールパーク移転に至る舞台裏。さすが「嫌われた監督」の著書。面白いし、胸熱。

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    2025年12月07日
  • はむ・はたる

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     烏金の続編。たくましい子どもたちと、長谷部家の大人たち、子どもたちの味方になってくれる長谷部家の次男がくりひろげる、ワクワクする物語

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    2025年12月07日