すべての高評価レビュー
-
ネタバレ 無料版購入済み
絶妙な距離感
人口3000人くらいの小さな町に生まれ育った主人公、幼稚園から中学まで、ほぼずっと同じような面々と過ごしています。
この辺ってやはり、作者の地元がモデルでしょうか。
その中で1人だけ私立の学校に進学した女の子がいて、彼女との接点、おおむね通学で利用するバス内です。
たまに髪をまとめるゴムが切れたりで印象が変わったりもしています。
中学生にもなるとお互いの身体も変わってくるでしょう。まだこのお2人には恋心は芽生えていなさそうですが、同級生ではカップル誕生もあります。
高木さん、とはまた異なる作風です。 -
ネタバレ 購入済み
何とも荒削りな切なさにぐっと来ちゃったんですよねー。理屈じゃないんだって、なだれ込むような感情が、それがテレビ越しっていうのがまた来ちゃいました。
-
Posted by ブクログ
ネタバレやっぱ私は殺人系の本とかが好きだなって思った
繋がってなさそうなのに実は複雑に絡み合ってて、あ〜あの人はこの人に殺されたんだ!とか最後の方のスズメバチの薄気味悪さとか鈴木の肝の座り方とか本当に面白かった
ただなんで殺さないんだろう?って思った場面も多かったかな〜
王子が本当に嫌いすぎてずっと王子が死ぬことだけを望んでたから木村夫妻にボコボコにされたと思うとそこまで描写して欲しかったなとも思う
王子の俺の方が優位だってずっとカーストだけを気にしてる感じが中学生特有だなとか、それを分かった上で淡々と返答する鈴木の教師らしさとか、木村夫妻の何をしても勝てない経験値の差とか、殺し屋の話で現実味ないはずなのに身近な話をされてるかのような気持ちになった
渉が無事って知るまで感情をあまり出さなかった王子はやっぱり凄いし、それまでの微かな変化を読み取ってた七尾はこんな殺し屋だらけの空間を逃げ切れるだけのスキルを持ってたんだなと思う。だからこの2人は最後まで生きていられたんだろうな。王子が木村夫妻にボロボロにされていく瞬間は爽快だったけど。
人を殺しちゃいけない理由って確かに難しいな〜久々にグラスホッパーも読みたくなった -
Posted by ブクログ
2023年出版とあったので、最近の話かなと思って買ってみたところ、元々は1985年に刊行された本とのこと。著者も1933年生まれということで、私の親よりもさらに年上の世代の方でした。
なので40歳で中国語通訳者になったというのも、計算したら1973年ごろの話になるんですね。
1972年が日中国交正常化した年なので、国交のない時から中国語を勉強し始め、国交回復の波に乗り、活躍し始めるという流れ。
その国交回復当時の様子やムードがわかって、なかなか面白いです。
なにより著者の前向きさ真面目さパワフルさがすごすぎて、読んでて元気が出ます。
あと序盤の「今はまだ幼い子どもたちが可愛くてしょうがないけど、この子達が親離れしたあと、自分はどう生きていくべきか?」という問いは、ほんまそれですわーと思いました。
-
ネタバレ 購入済み
生活感が良い。
スローライフ環境の図解(屋敷、周辺)を見て、心躍る人は私だけでは無いハズ。
世界観的には、ハリーポッター側に近い環境に有る様に見える作品である。と~て~も、心躍らさせる田舎暮らしなのだが、この作品あまり長くは定住出来ない。執拗な求婚者の存在や、捨てて来たしがらみが、追いかけて来たりして、結局安住出来ないのだよねぇ。そういう運命な人ではあるが、ヒロイン本人も需要と供給はわきまえている達観した所があるしね。
黒髪の男が来るまでに、すでに砦の守備隊長の熊男と面識があり、虫除けの製鉄を貰っているハズなのだが、何処に飾ってあるのだろう?
余談だが、作中で、ノア一家は、食堂の階段から二階へ退避しているが、それだと自室に帰れ無いのでは?
-
Posted by ブクログ
ネタバレ読む順番は完全ランダムで決め
4-6-5-1-2-3章の順番で読みました。
最後が3章はナシだよと、読み終わったあと軽く頭を抱えました笑
3章読む前までは完璧な順番で読んだなと思っていました。
・6章で精一が死ぬことを知っていたため、唐突な精一の死に対して心の準備が出来ていたこと
・江添の能力についても語られていたため、もやもやしないで1章を読めたこと
・最初に読んだ4章で登場する錦茂が、ニシキモとして2章で登場し天から咲く花を見られたことが判明したこと
2章を読み終わったあとはもう読み終えてもいいと思うほど最高の読後感に浸っていました。
しかし3章を読み、最高の読後感はどこかへと消え去りました。
私が一番好きだった話は5章です。2章と4章、1章と6章はそれぞれ強い繋がりがあり、セットで読んで本領を発揮したという印象でしたが、5章はたった1つの章として段違いに面白いと思います。
10歳とは思えないほどのオリアナの心の強さや、ステラの本心が描かれる場面は、今でも特に強く印象に残っています。
だからこそ3章がとても苦しいのです。
笑わない少女がオリアナを形容する言葉であると気づいた瞬間に気分はどん底へと沈みました。
5章を読み終わった段階ではオリアナはホリーとの別れを受け入れ、ステラとの新しい生活をして幸せに過ごすストーリーを思い浮かべていました。
しかし、3章においてそんな上手くできたお話は無情にも粉砕されてしまいました。
------------------------
読み終わったあと思ったことをひたすら文章に起こしてみて、自分は綺麗な話を求めてるんだなと気付きました。
5章は知真目線での話で、オリアナがホリーとの別れを受け入れたなんて書かれていません。そして実際には受け入れられていませんでした。
10歳の子どもが親の、しかもただ唯一の親の死を乗り越えるなんて簡単にできるものでないなと今になってそう感じます。
綺麗な終わり方に強引に当てはめることは、登場人物の感情を半ば無視していることに繋がってしまうのだと痛感しました。
小説などの物語はただの娯楽であり、
ハッピーエンドだと見てよかったと思うし、バッドエンドで気分が沈むなら時間をかけなきゃよかったと思っていました。
けれど、登場人物は私を楽しませるための道具ではなく本の中で生きている人間であると、この作品では感じることができました。物語に対する楽しみ方の幅が広くなったような気がします。
正直、読む順番が720通りあっても大して変わらないだろうと考えていました。ですが、今では、読む順番が違えば絶対にこんな感想を抱かなかったと断言できます。それほどまでに読む順番によって作品の見え方が変わることに、この作品の面白さや奥深さ、そして少しの恐ろしさを感じました。
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。