すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
「病棟シリーズ」、今回も超面白かった!!
第一章「女三界に家なし」
71歳の女性のセクハラまがいの恐怖は
病名・・・重度の男性アレルギー
納戸の中で寝起きしなければならないなんて、
読んでいて他人事ではなかった。
救われたのは、夫がやさしかったこと。
そして、病原がなくなったこと?
第二章「寄生虫」
37歳のネイルサロン経営者のめまいは、
病名・・・寄生虫
家族、兄弟とのかかわりに知らず知らずに洗脳されていた。
結局は、自分を守ることができるのは、自分。
キワミ先生の「孤独死、上等じゃない?」いいね♪
でも、納得がいかない家族に嫌がらせされそう。
第三章 「思いやり家族」
29歳共働き会社員の肩こり。
病名・・・「慈悲的差別被害者病」
バウンダリー=自他境界線
初めて知った。
バウンダリーを侵害して支配しようとする夫や義父母という他者と断ち切って、自分の人生と尊厳を取り戻そうとした。
ラストはスカッとした。
でも、どこまでも追いかけて来そうな恐怖が残った。
「希望病棟」、多分読んでないので、早く読みたい。
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Posted by ブクログ
西加奈子のコミカルさとあたたかさが全開。
一つ一つの短編が素晴らしく、かつ、短編集全体としてのまとまりも素晴らしい。
「長編ほどの読み応えがない」のは当たり前。短編集だからね。
しかし短編集としての魅力がものすごいと思うので星5つ!
6つの短編はすべて「女2人」の物語。
全て良い。「漁港の〜」を思い出させるような母と娘の物語『シャワーキャップ』も最高だし、雌猫2匹の目から飼い主カップルのドラマを描く『しずく』も素晴らしい。
けど、ひとつ選ぶなら、恋人の連れ子マリの相手をする34歳女性の苦闘を描いた『木蓮』を挙げたい。ただただハートの温かくなる物語も良いが、西加奈子の「鋭い毒舌からのハートウォーミング」はクセになるのだ。 -
Posted by ブクログ
むちゃくちゃよかった!想像してたよりずっと文筆家!!!ラジオであれだけ面白く話せるならエッセイ本も楽しいだろうとは思ってたけど、声が乗ってない分ラジオより数段階落ち着いているというか、朗らかな日常の中に滲む少しの寂しさも垣間見えて一瞬で引き込まれた。
料理にまつわる小噺って感じだけど夫のエピソードもかなり多くて、私としてはそれがかなり良かった。夫のキャラが良い(そして長谷川あかりが夫を魅力的に書くのもうまい、大好きなんだろうなと伝わる)し、自分とは違う文化で育ってきた人からエネルギーをもらう感覚にも頷けるし、江國香織の『いくつもの週末』を読んだときのようなときめきを覚えた。江國と違って不穏(あるいは諦念)エピソードはないけど、恋愛とは別ベクトルでの妥協だったり後悔だったりは出てくるので、前述した寂しい雰囲気も少しだけある。隠し味程度に。
しんみりした感情は明るくあたたかい日常の話があってこそ効いてくるのも踏まえて、長谷川あかりは本当にバランス感覚がいい人間なんだろうなあと思う。人生を早取りしてきたからなのか? それとも芸能界→バイト→大学→料理研究家という経験値なのか? 過去の面白エピソードを読んでいると、猪突猛進型というか自分の興味関心にまっすぐな印象なので、そこからバランスが整うことってあるんだと驚きつつ、でもぜったい居心地(食べ心地?)の良さを作り出す天性の才能があるよ〜〜〜と思うなど。手元に欲しい本だった。
・家庭料理はずっと続いていく
・どこまで自分がやってあげたいと思うのか、どこから苦しくなってしまうのか
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