すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ふうちゃんが眩しい。
卒業制作で沖縄についての問題提起を含んだ作品を作っていた、沖縄にルーツがある友人のことを思い出した。
本人は沖縄で生まれ育ったわけではないけれど、ふうちゃんのように見聞きして色々知り、考えたようだった。
私の祖父母が幼い頃に戦争があったので、当時祖父母が幼かったからなのか、そこまで語るまいとしているのか、フワッとしたエピソードしか聞いたたことがない。地域的にひどい状況ではなかったはずだけど、今度会った時にはよく聞いてみよう。
灰谷健次郎、マコチンやろくべえまってろよの絵本で記憶していたけど、兎の眼や太陽の子も家の本棚にあった覚えがあるからたぶん小学生の頃読んだんだろなー -
Posted by ブクログ
もうすぐ33歳独身女が自分の脳内にいるAとあーだこうだ言いながら、平凡でつまらないと思ってた人生における正解を少しずつ見つけていく姿をコミカルに描いている。
読み終える頃には、少し勇気を出して明日は一歩踏み出してみようと前向きな気持ちになれる。
特に、主人公のみつ子の焼肉屋でもカフェでも電車でも人の会話が気になって所謂人間観察をしては"他人"に疲れてる姿はとても共感した。
あの子はあの子にマウントされてるけどやり返さなくて偉いなぁとか、あのセクハラジジイを退治しに行きたいけど行く勇気ないなぁとか、そういう小さいことに敏感に反応しては毎日疲れるよなあ。
恋愛や結婚や子供へ -
Posted by ブクログ
なんか、登場人物の思考の言語化がすごい。
特に、小6の時の担任の「お下劣です」という口癖からまた自分も誰かのどうでもよい記憶としてどこかで存在していることに思い及ぶ17才の知花の分析力よ。そのようなことを考えるのが祖父の通夜であるのもまた良い。
誰かに聞かせるようなことでもないのでいちいち人に言わないけどたしかにその時そう思ったんだというようなものにこそ、その人をその人たらしめるものがありますよね。
お風呂屋さんに向かう車に乗っていた、勝行と見間違えた人物は結局誰だったのか?
誰が寺の鐘を鳴らしたのか?
わからないけどそれがいい。それでいい。
落とした寿司を食べる猫を想像する。
よくこんな -
Posted by ブクログ
自分の1年間の労働の対価と世界一周旅行の値段が同じ、という事を、自分の労働の価値に繋げていくのが美しいと思った。意味ではなく、価値。実際に世界旅行に行くわけではない、という事に意味がある話だな、と。世界にバズってる商品の工場で働いているとか、飛行機の部品の工場で働いているとか、そういうことではなく、仕事に世界と繋がる意味を持たせる事に意味がある、みたいな。自分の仕事の意味を、自力で世界に繋げていく。労働を一年分、すなわち世界を見た、と捉える。そういう意味で、発給のかわり映えのないライン作業の仕事を肯定する。
世界旅行が遠のく事を意識しながらも、りつ子に電車賃を貸して、母にランチをおごって、雨水 -
Posted by ブクログ
ネタバレ文が谷さんに小児愛者と嘘を伝えたのは、谷さんが長年気にしている胸部のコンプレックスが悪化を防ぐためであり、相手が地の果てに落ちるのを回避する代わりに彼はいつも自分を生贄にしていると思った。
更紗の時も、自分が世間から白い目を向けられると自覚していながら、更紗の幸せを優先していた。
だけど決定的な相違点として、更紗の場合には文自身も幸せで開放的な気持ちが含まれているように感じた。一方で谷さんとの交際期間は寂しさを埋める、傷を舐めあう関係だけを求めただけで、幸福などとは程遠いと思った。
また亮くんの転落に関する参考人という形で、再び文は警察での事情聴取を受けたわけだが、その時にいつも冷静な彼 -
Posted by ブクログ
現時点での読書人生TOP5くらいのワクワクでした。間違いなく星5です。 ベッドをゴロゴロしこの本を手にとった自分やどこかの神に感謝しました。
一人称視点で始まり、認知できる情報から仮説を立てていく描写が非常に上手く読んでて悶えました。
人物が単に行動するのではなく、現在の自分の能力では完璧な理解はおそらくできないと認識した対象について、どう対応するか、理解しようと手こずりながら進んでいく姿がドツボで心踊ります。
テーマにも引き込まれました。緊急事態に人々が連携しようと動く姿、必死に今それぞれでできる事に取り組む人類の様子に胸熱でした。こういう世界がいい。
登場人物たちが、自分のためだけじゃ -
Posted by ブクログ
ネタバレぇー、良い!
正直、たまたまのジャケ買いみたいな感じで読んだので(笑)、特に期待はしてなかったんですよ。
でも、何ていうか、絶妙!!
すべてがよい塩梅でした。(私にとって。)
人々が持ち込む話題の暗さ・深刻さも、深刻過ぎず社会的過ぎずに日常的で、でも世間話というのとも違って、日々の暮らしの中で起こったら十分にツライレベル。最近流行る小説は、ガッツリ正面から社会問題に組み合っているような物も多く、何というか、疲れているときには読み始めたくならないこともあるし、感じるところもある分疲れるというか。そうでなければ、ちょっと一気におちゃらける方へ触れる物も多い気がする。若しくはミステリー。でも、この -
Posted by ブクログ
イスラエルという国の成り立ちから現代まで、イギリス、アメリカ、ロシア、アラブ諸国、そして、パレスチナ人。それぞれの言い分と行動、それに対する反応、プレーヤが多すぎて理解が追いつかないが、争いは争いしか生まない。距離的にも歴史的背景への理解も遠い分、複雑だから揉めるのは仕方ないくらいの認識だったが、これが現代における最大の人道危機と言われる理由に恥ずかしながらようやく触れることができた。
イスラエルに批判的な内容だが、これを書いたのはイスラエル出身でイギリス在住のユダヤ人、自身も当事者でありながら膨大な調査から、発信し続ける勇気がすごい。
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