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Posted by ブクログ
1文字も読まれていない問題に、人は正解できるのか?
クイズ番組の決勝で起きたゼロ文字正答。なぜそんなことが可能だったのかを、ロジックで突き詰めていくお話。
そして読み始めてまず気になったのが、タイトルの『君のクイズ』この「君の」って何?君のためのクイズ?君の得意なクイズ?それとも、君自身についてのクイズ?そんなことを考えながら読み進めるのも楽しかった。
ゼロ文字正答の謎はもちろん気になるけれど、それ以上に面白かったのが、競技クイズという世界の奥深さ。知識量だけで勝負するのかと思いきや、問題文の傾向、出題者の癖、これまでの流れ、押すタイミング。クイズプレイヤーが何を考えてボタンを押しているのか、その思考を覗けて面白い。
なぜ、その問題に答えられるのか。
それは単に知っていたからではなく、その答えにつながる何かを、それまでの人生で見たり、聞いたり、経験したりしてきたから。
そう考えると、クイズとは知識を競うだけのものではなく、その人がこれまで生きてきた人生そのものなのかもしれない。君のクイズとは、つまり、君の人生なのかな。
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Posted by ブクログ
ネタバレ【2026年9月28日現在、7巻まで刊行、まだ結構続くのか展開次第かな】
ありす、宇宙(どこ)までも と読みますが。。。面白い!
表紙の女の子が宇宙飛行士になる(はず)までが描かれる物語だと思います。この作品では主人公のありす(表紙の女の子)は、生まれや育ちの環境から、セミリンガルと呼ばれる、多くの国の言葉に触れ、母国語と呼べる言語のないままにいずれの言語も習熟できていない未熟な段階のまま清涼してしまっている状態であることが題材として挙げられています。
多くの言語に親しむことは端から見るといろんな言語に慣れて外国語を学ぶ際に楽そうだなーとか、一見優秀な人なのかも?と感じるかもしれないが、母国語というものが無い、というのはかなり大変なことなのだということに気づかされる。
例えばこの文を読んでいる人は大抵日本語を母国語として生きてきた人で、色んな思考を日本語で考え、それをそのまま言葉として発することができる。そして、幼少期にはできなかった複雑な感情や思考を言葉で表現できるようになってきたはず。そうやって、使いこなせるようになった言語を取り上げられる、ということは海外で過ごす際に感じる「あれ、この言葉って〇〇語ではどう言うんだろう?」という次元ですらなく、この自分の感覚を表現する言葉を見つけられない。。。この状況をリアルにイメージすることは難しいが、自身の知識と言語習熟度はかなりリンクしているんだなと感じさせられるのが、この1巻であり、母国語で勉学に取り組める日本の教育機関がこの上なくありがたい存在であったことも実感させてくれる。
で、まぁそのセミリンガルである女の子がどうやって宇宙飛行士に?と思うかもしれないが、その大変な状況からでも勉強することでそれを克服し、勉強の楽しさを教えてくれる存在があるんですが、教員の立場としては「学びの楽しさ」を教えるのはかくあるべきだなと考えさせられるし、自分もこのような師に出会いたかったなと素直に感じる(まぁこんな風に教えてくれる存在なんてのはやはり漫画でしかありえないなとも同時に思いますが。。。)。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ身勝手な母親たちから逃げて独立した18歳の姉・山下理佐と8歳の妹・律。山間の蕎麦屋の水車小屋で石臼の管理をしているネネを始め、周囲の人々に助けられ、姉妹は新しい生活をスタートする。2024年本屋大賞第2位。
ネネにかかるとなんでもシンプルに。
聞いたまま見たままを返してくる含みのないネネの言葉は、自分を俯瞰して見るのに良いようで、理佐や律だけでなく、水車小屋を訪れた多くの人を助けてきた。余計な気使いなく、かっこつけずに話せる相手がほしい時ってある。
ごたごたを深堀りしないスタイルが良かった。
律をいじめた母の婚約者のあれこれや、守の死など、どーんと落ち込んでしまうシーンは具に描かれない。ほどよく消化された段階まで時間を進めて提供されるので、一貫して柔らかくて優しい作品の雰囲気が味わえる。
守さんの死を乗り越えた浪子さんだけでなく、他の登場人物たちも苦悩や不安を抱えていただろう。カットされているとご都合主義に映るかも知れないが、これは引き算の美学って感じでよかった。
この世界観が沁みる。
このシーンがめちゃくちゃ感動した!っていうのではなく、段々とこの作品の空気と自分の周囲の空気が馴染んできて、じわじわと心の中に台詞が効いてくる感じ。ふとした所でじんときたりした。人の優しさやあったかさがじんわり心を解してくる。それがとても良かった。 -
Posted by ブクログ
言葉を発する側の言い換えだけじゃなくて、受け取る側の言い換えもあってとても勉強になった。
褒められたり感謝されたり、その言葉を受け取るときに、照れくさかったり謙遜したりしてありがたい言葉を否定するように返してしまいがちだから、素直に受け取れるようになりたい。
自分を下げることも、相手を下げることもしないで、過不足なくストレートに伝えるって難しい。
何気なく使うありふれたやり取りも、こんな受け取られ方することもあるのか…!と発見があった。
中には、言い換え後の言葉も「これはこれで、私だったら逆にネガティブな意味で受け取るなぁ…」と思うものも少しあった、受け取り方は本当に多種多様だと実感。
ポジティブなつもりで言った言葉も、受け取り方によってはネガティブと表裏一体。同じ言葉でも、受け取る人によって伝わり方が違う。
言葉にも「副作用」があるのはハッとさせられた。
ひとつひとつ、具体的なシーンや会話場面とともに簡潔に解説されてるのでとても読みやすかったし、構成的に隙間時間でも読めて良かった。
私生活でも仕事でも参考になる本だった。
「いい人生、いい人間関係は、いい言葉選びから。」 -
Posted by ブクログ
ネタバレ幼馴染と2人でチェリストになりたい女の子、
ずっと離れて暮らしていた11ヶ月違いの姉弟、
男も女もなくて 恋も愛も超えた心友
の3編が収録。
スワロウテイルの現代へ帰ってくる時に
かけてくれた言葉とラストのあずちゃんで
全部分かってたんだ2人は…!っていうところに
なんとも言えないキュンとした切なさが心地よい。
Would You?と不良少女はどうにもならないことへの
心の在り方が切なくて愛しくて
難しいことは承知の上で
等しく誰にでも優しい世界であったらいいのに…
なんてやるせないことを考えた。
どのお話も現代に帰ってきた時に改めてわかることが
とてもニクい余韻を楽しめる演出で
本当に面白い。
まさかの甚平の姿に私も「あーーーーー!」ってなった(笑)
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