◆この本を読んだきっかけ
仕事で感じる「お怒りカスタマー」を理解したいとおもっていたところ、答えをくれそうなタイトルに惹かれて手に取りました。
◆読後の感想
読んでみると、意外にも私自身のコアビリーフについて気づきを得ました。
「自分のやっていることくらいは誰でもできる、だから今以上のことをやら
...続きを読むないと価値がない」というコアビリーフ。
この一文を読んで直ぐに私のことだとわかりました。
ある時はそれが心に灯る「やる気」の炎となり、私を助けてくれるのですが、達成感や満足感に乏しくて、確かにこのコアビリーフはそろそろ手放した方が良さそうだと納得しました。
◆後日談
この本を読んでから、
努力は報われる、とか、願いが叶うのは諦めなかった人だけ、など、もっともらしい成功談に潜む危険を強く感じるようになりました。
また、身内の小さな子が「ママはいけないんだよ、自分の着替えもしてないのに私の着替えを手伝うの。自分のことをやってから、が順番なのに守らないのは悪いよね。」と私に訴えて来たので、ハッとしました。
5歳の女の子の心の中にも「まずは自分のことからやらなければならない」という気持ちがある。
今まさに、彼女の心にコアビリーフが形成されているのでしょう。
話によるとこれは幼稚園で教えられたことのようです。もしかすると「幼稚園の先生(権威のある人や目上の人)が言うことは全て正しい。」というコアビリーフかも知れません。
小さな子供がひそひそ声で打ち上げてくる「怒り」が可愛らしくてたまりませんでした。
でも、私は「そうなんだー。ママがお着替え手伝ってくれたんだねぇ。」と言うだけにしました。
彼女は少し不満げでしたが、直ぐに気分を変えて別の遊びに夢中になりました。
あの時、順番を守らないママは悪いねえ、と言ったら彼女の心に何が起こるのだろう。
あるいは、ママは順番を守らなくてもいいんだよ、と言ったら?
もっと自分の学びを深めたいと思った一冊でした。
愛する人に贈りたい本です。が、贈るのが怖い本でもありますね。
あなた、怒ってるの何とかしなさいよー!と思ってるのがバレバレになりますもんね。
良い本でした。折に触れて読み返したい。お勧めです。