あらすじ
シングルマザーで働き詰めの母に代わって車椅子の弟の面倒を見てきた岡崎成道は、看護師を目指して大学に進学する。40人のクラスに男子はたった5人。覚悟はしていたものの看護業界は女性中心で、講義も実習もトラブル続きだ。自分は必要とされていないのではないか。思い悩む成道は、ある患者の担当になり――。
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Posted by ブクログ
藤岡陽子さんの描く物語に魅了されて何冊も読み、この作品で10作品めになる。
『青のナースシューズ』は看護師を目指す大学生、岡崎成道の視点で描かれた話であるが、父親が亡くなった事故の話から始まり、実習先の癌患者西田さんの話、事故の後遺症で下半身が不自由になり引きこもりになってしまった弟の話、訪問先の患者伊佐泰江さんの話、どの話も読んでて目頭が熱くなり、最終的には涙腺が崩壊してしまった。
弟の面倒を見て、仕事で疲れている母親の代わりに家の家事をやる成道の人間性が素晴らしい。
男性看護師を目指す学生がまだまだ少なく、成道の通う看護大学の学年に男性は9人しかいない。
成道は、看護師を目指す強い気持ちを持ちながら、時々は男性ということで偏見の目で見られることに心を打ち砕かれる。
それでも実習先の患者さんや同級生の仲間に支えられて前に進んでいく。
医者だけではない、看護師さんも人の命を救うために頑張ってくれてるんだって勇気づけられる。
タイトルとなった青のナースシューズの持つ意味も素敵な話だった。
西田さんが成道に言う、きみは相手を見て態度を変えたりしない、まっすぐな人間です。だから一緒にいると安心できた。ほんの数日だったけれど、初夏の樹々のようなきみの健やかな青さは、弱った体と心に染み入りました…。
このことこそ患者にとって素晴らしい看護師なのではないだろうか。
成道のように弟を想い、母を想い、亡くなった『白衣の力士』と言われた看護師だった父を想い、自分を犠牲にしても相手のことを想う成道だからこそ、ほんの少しの間でも心を預けられると感じるのだろう。
世の看護師を目指す若者も、今看護師をしている人たちも、もちろん看護師をしてない人たちも、たくさんの人に読んでもらいたい。
素晴らしかった。
いつか続編も読んでみたい。
Posted by ブクログ
頼られ、応える。 ぼくは命と寄り添う看護師になる。
国内で初めて男性看護師が正式に認められたのは1968年のこと。
最近は、ドラマなどでも、男性看護師が描かれることも増えているが…。
国内で男性看護師が認められたのは、想像以上に、昔のことで驚いた。
本作は、主人公の成道の看護大学での4年間を描いている。
実習先で挫けることもあったが、その都度、患者さんに救われ、夢に向かって、前を向き続ける。
その姿に、私も彼の成長を応援しながら読み進めました!
「青のナースシューズ」
このタイトルの意味が最後に明らかになります!
その意味を知った時、感動で涙が止まらなかった。
実際に、成道が看護師になってからの物語や、他の学生たちのスピンオフも読んでみたくなりました!
続編期待の1冊です!
Posted by ブクログ
青のナースシューズは微妙だと思う
いや空気読めない子か!( ゚д゚ )クワッ!!
確かに一人だけめちゃくちゃ鮮やかな青色のナースシューズ履いた看護師さん見たらちょっとひくけども!
この人にお任せして大丈夫だろうか?って思うだろうけども!
はい、看護師を目指して看護大学に通う男の子の物語です
母子家庭の上に事故で体が不自由な弟の介護しながら看護大学ですよ
特待生で学費免除を得るために常に学年2位以上をキープ
って過酷過ぎるやろ!頑張り過ぎやろ!
でもね松原さんも言うてましたよ、ここで簡単に「頑張らなくてもいいよ」って言うのは無責任だ!って
あっぶね
松原さんて誰やねん!思った人は読めばいいがな
Posted by ブクログ
男性看護学生の成長物語。
藤岡陽子さんの作品にはいつも感動させられるが、この作品も本当に良かった。
何度も目頭が熱くなった。
主人公の成道くんは、真っ直ぐで優しくて魅力的な青年。
家族のこと、患者さんのことで思い悩む場面では、読み手側も胸が苦しくなった。
それくらい話に入り込むことができた。
劇的な展開はなく、辛い場面もあるのに、爽やかで熱い涙が流れてしまう感動作でした。
Posted by ブクログ
看護師をめざして看護大学に入学した男子大学生、岡崎成道。女性ばかりの環境のなかで、同じく看護師を目指す男子学生が抱える事情や、実習先で出会った患者さん、事故の後遺症が残る弟の介護や母親との関係など、さまざまな人間関係が緻密に描かれている。
主人公がすごく良い子の物語が好きなので、成道のことが本当に大好き…。ときに失敗することもあるけど、すぐ反省して、まっすぐに相手に向き合う成道の看護というか人柄がずっと物語をあたたかく照らしてくれる。最後まで頑張れ!と応援したくなるキャラクター。
どんなに我慢しようとも思わず涙がこぼれてしまうほどの感動ストーリーだと思うので、読む際はご自宅でぜひ。
Posted by ブクログ
看護師を目指して看護大学に進学した岡崎成通。
40人のクラスに男子はたった5人というなかで、覚悟はしていたものの講義や実習では男子というだけで敬遠されたりする。
それでも手を差し出してくれる人もいるし、必要としてくれる人もいて…毎日思い悩みながら成長していく。
成通の父も看護師であったが事故で亡くなり、そのときから弟も車椅子生活になる。
働き詰めの母に変わって家事と弟の世話をしながらの看護実習は大変だったと思う。
今で言うヤングケアラーでありながら、道を逸れることなくひたすら看護師になるという目標を向かって進む姿は尊敬できる。
何度か感涙してしまった…
青は、空と海の色…自然界に最初からある、自由な色だと言った西田さんの言葉が心に響いた。
Posted by ブクログ
藤岡陽子の作品は、どれも素晴らしいものばかりではあるが、間違いなく代表作とも言えるような感動の一冊です。本屋大賞の候補となるのではないかな。
看護大学に進学する男子大学生の岡崎成道が主人公。成道の父も看護士であったが、交通事故で亡くなり、現在はパート勤めで手一杯の母と、事故で障害を負った弟との3人暮らし
ヤングケアラーの問題、障害や病気をしている人の苦悩、頑張っている若者への周りからの温かい声援、いろいろなものが詰まっている感動の一冊。
Posted by ブクログ
たまたまですが3冊連続藤岡陽子さんのもの、しかも医療系ということになりました。
この『青のナースシューズ』もすごく感動で最後には涙が止められない状況に…。
長いこと弟の介護してきた主人公は家事も担いギリギリの生活。
でも、夫を事故で亡くしてその状態になっている母は長男である主人公の辛さを理解していない。
やって当たり前になってしまっている。
苦しさの中でも厳しい看護師の勉強に励む姿に頭が下がります。
しかもまだ珍しい男子学生ということの苦労もある。
患者さんの中にはそんな彼のことを深く理解してくれる人達もいて彼もそれに励まされて大学4年間をやり遂げる。
本当に素敵な感動作でした。
Posted by ブクログ
主人公のヤングケアラーとしての健気さと目標に向かう強い気持に心打たれました。
苦悩の中、目標に向かう兄の頑張りを見て立ち上がった弟君の成長、家族間の心の変化にホッとしました。
まだ少ない男性看護師として、青のナースシューズを履いて頑張る姿が浮かびました。
Posted by ブクログ
主人公・成道の真っ直ぐな誠実さと優しさに、とにかく心打たれた。
特に印象的だったのは、それぞれの看護実習のリアルな描写だ。きれいごとだけではない現場の厳しさの中で、患者一人ひとりと向き合う関わりに確かなドラマがあり、強く引き込まれた。
また、家族に対する思いやりや深い愛情もこの作品の大きな魅力だ。最初は嫌な感じに見えた母親が、物語の終盤にかけて成道を応援するようになっていく変化にはグッとくるものがあった。
不器用な情熱と温かい人間関係にどっぷりと浸れる、清々しくて素晴らしい一冊だった。
Posted by ブクログ
看護学生、患者、それぞれの家族たちの思いが交差したり、溢れたり。もう涙腺の弛い自分は当然涙しました。それぞれの人物の気持ちが読み取り安く感情移入できました。
Posted by ブクログ
藤岡陽子さんの作品、大好きです。
看護師をめぐる環境や、ヤングケアラーなど、現在の課題についても触れてあり、さらに家族、友人、学校、患者さんとの心の動きが胸に響きます。
Posted by ブクログ
目標に貪欲になる大切さと周りの支えの大切さを教えてくれた小説。
看護業界の男女の関係などの弊害や偏見などがリアルに表現されていて辛くもあり応援したくなる小説でした。
看護師ってやはり女性のイメージが強いので男性(黒ウサギ)が目立ってしまうのは仕方がないと思うが頑張って欲しいとも強く感じました。
また、ヤングケアーについても触れており自分の当たり前との向き合いかとも大切だと感じます。
また、タイトルの「青いナースシューズ」がこの作品にピッタリすぎる。
たくさんの想いが詰まった作品で読む価値か必ずある本だと感じました。
Posted by ブクログ
藤岡陽子さんの著書は初期からずっと好き。この作品が高評価なのを知り今の時代も捨てたものではないと感じる。男性看護師という異分子的存在をわかっていても拒否される現実を目の当たりにして、それでも前進する強さ。成道のヤングケアラーというには過酷すぎる状況も何度も困難にぶち当たりそれでも何とか乗り越える若さとしなやかさ。産科医は男性も多いのに男性看護師は実習も難しい、そんな不条理も知りどんなに悩むだろう。できすぎな箇所もあるけど素直に泣ける。同級生も個性派ばかり、それも受け入れる社会でありますように。
Posted by ブクログ
現在もなお、圧倒的に女性が多い看護師の世界に挑戦する青年の物語。理想だけでは続かない現場の厳しさや、人間関係の難しさの中で、それぞれが自分なりの立ち位置を探していく。
「楽に生きてる人なんていない。なにかを望めば苦しいこともついてくるんだよ」という言葉が、この物語の根っこにあるように感じる。誰もが何かを抱えながら、それでも仕事を続けていく。その姿は決してかっこいいだけじゃないけれど、だからこそリアルだった。
途中で回収されるタイトルの意味。ああ、そういうことか、と腑に落ちた瞬間に、涙。
一生懸命に踏ん張る彼らは眩しくて、少し直視するのがしんどいくらいだった。それでも、目を逸らさずにいたくなる。そんな力のある物語だった。
Posted by ブクログ
青のナースシューズって何だろう?とふと気になったのが、手に取ったきっかけでした。
看護学校における大人数の中の少数派になる男子達がどんな風に過ごしながら看護師を目指すのか、なぜ目指そうとしてるのか、読むととにかく感動、涙が滲んできました。
3/27 感想を書いたことで再読、追加
女性患者が女性の看護師を求めることがあるように、男性だって同性にだからこそ言える悩みとかはあるよなぁと改めて実感。だからこそ自分自身、職場でも寄り添える人でありたいと心が洗われました。
Posted by ブクログ
仕事に熱を持てるか、否かで成長の度合いが変わる。生活の為の仕事だけど、そこに意味を持って努力し続けられるか、命を預かる仕事だからこそこれを貪欲に求め続けなければならない。自分にとっては患者の中の一人でも、相手にとってはたった一度きりのチャンス、命綱である事を日々意識して、想像力と共感力を磨きたい。
Posted by ブクログ
男性看護師を目指す男の子の物語。
この設定が現役看護師の藤岡陽子さんならではだなと思う。
この世界では、珍しく男性が差別的な扱いを受けることも。クラス40人の中で男子はたったの5人。
「白うさぎの中に黒うさぎがいるようなもの」という例えが、同じ事をやっても悪目立ちしてしまう様子をリアルに想像させる。
講義、実習の大変さもさることながら、主人公の成道はいわゆるヤングケアラーで、自分の青春を捨てて家事や弟の介護を担ってきた葛藤もある。そんな状況で夢に向かって頑張る姿には、こちらが励まされてしまう。
なんとなく男性看護師には抵抗感があるけれど、結局は性別ではなくて「人」なんだよなと思った。
後半は、しばらく泣きながら読んでいた。
成道、青のナースシューズを履いて頑張って!
Posted by ブクログ
ヤングケアラーに気がつかないほど、シングルマザー、車椅子生活の弟との生活に慣れてしまった成道。高校3年生の進路選択の際、亡くなった父親の職業であった看護師を目指し、大学進学を決意する。大学に入学してからさまざまな体験と出会いを通じて、大きく成長していく…
Posted by ブクログ
泣きました。
最初からポロポロだったのに、後半はダバダバでした。
(´;Д;`)
男性看護師ってだけで大変で、学生として実習を通して、自分には何ができるんだろうってたくさん考えて、成功も失敗もあった。主人公は、家庭のこともあって大変なのに、こなしながら学業と両立させたのすごいバイタリティだなって感心しました、すごい、、、!
もう一度振り返って、相手のために自分はなにができるのか考えて、一歩ずつ頑張っていこう思えた作品でした。
これから看護師を頑張る人、今頑張ってる人にも読んでもらいたいですね
(*´ω`*)
Posted by ブクログ
藤岡陽子さんの新刊。
ものすごく感動しました。
男性看護師の看護学校入学から看護師になるまでの話。この話は、今から就職する学生さんや高校生は是非読んだ方がいいと思います。凄くいい話です。物が溢れてる現代で、こういう考えを持って看護師になる人がいることを、痛感させられた作品でした。最後は涙無しでは、読み進められませんでした。最高の一冊!!
Posted by ブクログ
成道くんいい子すぎる!お母さんにイライラしたけど最後はわかってくれてよかった。当たり前だけど看護師さんになるのも大変なんだなと思った。とってもよかったです!
Posted by ブクログ
藤岡陽子さんの大ファンでありほとんどの作品を読んでいますが、この作品は傑作中の傑作大傑作間違いなしです。現役の看護師の藤岡さんだからこそこの作品を描く事が出来たのだと思います。男子看護師の苦悩がよく書かれていました。そして「青のナースシューズ」の題名の意味が読んだ後わかります。緩和ケアの意味がわかった時は感動さえ覚えました。男子看護師が拒否された時の苦悩も描かれていて、そして弟のダブル災難にも向き合いラストの感動は涙無くして読めませんでした。あなたも感涙間違いなしの大感動作を読んで心震えて下さい。
Posted by ブクログ
女性ばかりの看護の世界に飛び込む黒ウサギ。
なぜここまで、強くなれるのか。
成道の姿勢に胸が熱くなる。
オリーブの大樹に見守られて
これからも進んでいくのだろう
『自分の選んだ道を迷わず進んでほしい』
“青のナースシューズ”を履いて。
Posted by ブクログ
しょっぱなから弟の入浴介助ホントにこれも大変私の夫はお風呂用の車椅子でシャワー浴しかできないけどよくやってるよ成道は、成道のお母さんのように子供の前で介護が大変だって泣いた事あったけど息子にお母さんがやるのが当たり前だってかえって怒られたから私の場合は
読んでいで最後の結果は想像通りだった
あー今からベッド上での排泄介助だもーこれが一番ヤダ✖️✖️
Posted by ブクログ
脚に障害のある弟と暮らす岡崎成道が、男子の少ない看護大学に入り実習を通して学ぶ。
良かった。さすがの藤岡陽子。男性看護師に対する偏見、赤ちゃん誕生や患者の死など、成道も読者にも感じること多し。
Posted by ブクログ
看護大学に通う成道。子供の頃交通事故で弟に障害が残り介護と学校を両立。
ちょっと前までは看護婦さんと呼んでいたのに
今では看護師さんと普通に言える。男性看護師が増えたからかなと思っていたけどまだまだ少数。
途中何度もウルウルなシーンがあった。作者が看護師なだけあってリアリティがあった。もっと青のナースシューズを履く人が増えたらいいな。
でも、父が亡くなった後、母が夫の両親と不仲になった原因が誰にも頼らず生きていこうと決心したことというのがイマイチかな。
あと、最後の春道のはいる〜?
Posted by ブクログ
藤岡作品は、いつも心を揺さぶってくる。
主人公・岡崎成道は看護師を目指す青年だが、女性中心の看護業界で何度も壁にぶつかってしまう。
家庭事情も厳しく、事故で父を亡くし母は働きづめ、弟は後遺症で車椅子生活を送る。
成道に大学生活を楽しむ余裕はなく、ヤングケアラーとして家族を支え続けている。
それでも彼は看護師になる夢を諦めない。
その真っ直ぐな姿にエールを送り続けた。
性別で役割を決めつけるのではなく、人が人として頑張れる社会であってほしいと思う。
患者との一期一会を通して人の優しさに触れ、成長していく姿が愛おしかった。
Posted by ブクログ
看護師とは何か。仕事内容だけではなく、看護師になるための過程やその時その時の心境について、多く学び、考えさせられた。男性の看護師ならではの悩みや、看護学生を受け入れる患者の気持ちについて深く知ったのは初めてだった。
何があっても頑張るしかない人生。自分が頑張らなければ崩れてしまう環境の中で、自分より周りの人のために頑張ると本人が決心していても、成道の人生が彼自身の人生である、ということをはっきりと伝えてくれる大人がいてくれてよかった。そして、短い時間しか関わらなくとも、彼を想ってくれる人がたくさんいるのは、彼が真っ直ぐな人間なのだからだろう。
決して綺麗事だけでは生きていけないけれど、真っ直ぐ生きていきたいと思える作品だった。