あらすじ
シングルマザーで働き詰めの母に代わって車椅子の弟の面倒を見てきた岡崎成道は、看護師を目指して大学に進学する。40人のクラスに男子はたった5人。覚悟はしていたものの看護業界は女性中心で、講義も実習もトラブル続きだ。自分は必要とされていないのではないか。思い悩む成道は、ある患者の担当になり――。
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Posted by ブクログ
『青のナースシューズ』を読んで、看護師という仕事の大変さだけでなく、人を支えることの意味について考えさせられた。
主人公の成道は、家族を支えながら看護師を目指し、さまざまな悩みや葛藤を抱えながら成長していく。その姿がとても印象に残った。患者を支える看護師も、決して一人で頑張っているわけではなく、周りの人に支えられながら成長していくのだと感じた。
また、頑張ることだけが大切なのではなく、誰かに頼ったり、支えてもらったりすることも大切なのだと思った。医療や看護の話ではあるが、それだけではなく、人との関わり方や仕事についても考えさせられる作品だった。
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序盤は弟の介護と看護学校。母の無理解とかもけっこうきつかったけど。主人公が悩みながらも特待生を続けるために励む様。命に携わることの尊さと難しさが伝わってきて。ちょっとホロリ。
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女性ばかりの職場という男性看護師ならではの苦悩や、家族のために家事やケアを背負うヤングケアラーとしての葛藤がリアルに描かれた作品。
それでも挫けずに看護師への道を歩めたのは、同じように理由があって看護師を目指した同級生の仲間たちがいたからこそだと思う。
ラストで青のナースシューズを受け取る展開は、送った本人がもうこの世にはいないという悲しさがある。けれど、その想いは間違いなく成道に届いていて、これからの彼を支える大きな糧になるんだと感じられる、胸に響く物語だった。
Posted by ブクログ
えーめっちゃ泣けるんですけど〜泣
今のところ(2026.8月)今年のベストワンかな。
何回も泣けるシーンがあって、
看護学生全員を応援したくなったし闘病と戦う人たちの事も応援してる…!!
ほんとに素敵な本だった。
Posted by ブクログ
とてもまっすぐな物語でした。男性看護師学生さんの涙ぐましい葛藤と学びへの意欲と崩れそうな家族の再生、患者さんたちや同僚の温かい応援、全部まっすぐでした。
Posted by ブクログ
ちょっと油断すると泣いて泣いて嗚咽。
仕事前には読めないし、昼休みにも読めないしで、読む時間を選ぶので要注意。
つまり、超刺さったってこと!!!
成道がとても真っ直ぐで、努力家で、優しくて...
車椅子で生活する弟のお世話をし、家事もして大学も行って実習も頑張っていて...
ここ最近は、「成道も頑張ってるから自分も頑張ろう」って思えた。
「人は頑張ったぶんだけ強くなれる。頑張らなくていいって言葉を慰めに使う人は、本気で相手のことを考えていないんだと思う」という松原かなみの言葉には深く共感した。
頑張りたくて頑張ってる時にそう言われると、ノイズでしかないんだよね。
「岡崎くんは、かけひきをしない人間だ。きみは相手を見て態度を変えたりしない、まっすぐな人間です。だから一緒にいると安心できた」という西田さんの言葉もグッときた。
私も、「あなただからこそ」「あなたのおかげで」と言われて最期を迎えられる人生にしたい。
Posted by ブクログ
現役で看護師をされている藤岡陽子さん。
今回は看護師を目指す男子学生の物語。
看護師は男女比でいうと9割以上が女性。年々男性が増加傾向にあるはいえ、圧倒的に女性が多い職業だ。
そんな女性優位な職場で、看護師を目指す主人公の岡崎成道。本作は、その過程を描いた作品だが、看護師という夢を抱いたキッカケに思わず涙してしまう。
ここで涙腺がゆるんだのを皮切りに、もうラストまで何度泣いたことやら…
また、プライベートではヤングケアラーとして自分の事は後回しにして一家を支えている。その途轍もない優しさと、一人で抱えてきた責任の重さに、何度も胸が押し潰されそうになった。
看護という現場での患者との関わり方や、命と向き合う仕事の難しさ、学生から社会に出る若者の奮闘ぶり、同志と切磋琢磨しながら深めあう友情、大事な家族だからこそ向き合うことの大切さなど、見所がたっぷり詰まった本作。
穏やかな展開の中でも見せ場がしっかり作られているので、何度も何度も涙があふれた。読みながら、公私にわたって成道に熱いエールを送りたい気持ちに満たされていた。タイトルにつながるラストもまた、温かな余韻に包まれた。
将来に希望がもてなくなりそうな過酷な現状でも、しっかり悩みながら自分をみつめて夢をつかんだ成道。
特に、これから社会に出ようとする世代に読んでほしい。そして、社会に出ている世代には、涙なしでは読めない感動の一冊になると思う。
多くの方にオススメしたい素晴らしい作品だった。
Posted by ブクログ
すっごい話です。
なんだろう心が動くって言うのかな?
読めてよかったと思える本。
すごく素敵な話なので内容については語彙力のない私が語れないかな。
ぜひ読んでみてほしい。
Posted by ブクログ
1968年に法律で認められて以降も、依然として少数派である男性看護師。その数は看護師全体の一割にも満たないという。
ヤングケアラーでもある成道(なるみち)は、看護師を目指し、看護大学に学費がいらない特待生として入学する。
無保険の車による事故で、父親を失い、弟も障害者になってしまったため、家事や弟の世話にも追われるのだが、仕事で疲れ切っている母親からは感謝の言葉もなく、大学での勉学にも冷たい態度を取られる。
実習でも、患者から心無い言葉をあびせられたりするのだが、それを知って優しい言葉をかけてくれる人もいる。
何度も目頭が熱くなるシーンがあるが、看護師でもある著者の藤岡陽子さんが、実際に取材して書いたことも多いようだ。
私のようなぬるい大学生活を送ってきた者からすると、看護学生、看護師さん、その他医療関係の人々は尊敬に値する。
読み始めると止まらず、一気読みだった。
ぜひ、高校生にも読んでほしい。
Posted by ブクログ
いくつもの場面で心に響く言葉があった。看護学生としても、1人の大学生としても、大きく成長する姿に心が何度も勇気づけられた。昔、祖父が看護学生さんにお世話になった時のことも思い出したりした。看護のプロの看護師さんとは違う、学生さんは学生さんの看護がすごく嬉しかったのだと話してくれていた。ただ話すだけで楽しいと。あれから何年も経ったから、あの時の学生さんは今はもしかしたら学生さんを指導される立場になっていらっしゃるかもしれない。青いナースシューズに込められた想いにも感動した。
Posted by ブクログ
お父さんを交通事故で亡くし、弟も歩けなくなり、パートで疲弊する母をずっと助けてきた成道。青のナースシューズ履いて、これからも真っすぐに生きていって欲しい。ガンバレ成道!!
Posted by ブクログ
よかった。
看護師を目指す主人公が大学で看護について学ぶ4年間を描いた物語。
男性が看護師になることへのハードル、看護することのやりがいや難しさ、責任が、作り込まれた世界観によって説得力を持って伝わってきた。
また、主人公やその同級生、実習で出会う患者さん、それぞれにドラマがあって物語に深みが出ていたし、胸を打った。
看護師になるという目標に向けて一生懸命、前向きにがんばる姿がかっこよかった。
がんばりを強制されたり、がんばっているのにさらにがんばれと言われるのはしんどいけれど、自分の意思で目指す場所に向けてがんばるのはいいなと思った。
☆4.5
Posted by ブクログ
主人公の成道くんがとても一生懸命で応援してあげたくなる反面、健気すぎてそんなに頑張らなくても良いよって言ってあげたくなる。
ヤングケアラーや男性看護士の働きにくさなど、色々な問題を見せてくれた作品でした。
そして、やっぱり最後には泣かされてしまった。。。
Posted by ブクログ
看護師だった父を交通事故で亡くし 弟も障害者になった。看護師を目指して大学に進学し 40人のクラスの中に男子は たった5人その中で 講義や 実習 経験して卒業をする。いろんな患者さんに接し その経験が 彼を成長させ 人の心がわかるいい看護師を目指す。
何度も胸にグッと刺さる場面があり涙しながら読ませてもらました。青のナースシューズを天国の患者さんから卒業式の日に送られ 最高のプレゼントになった。頑張れ成通君!
読み終えた後の清々しさ私も頑張るわ。
Posted by ブクログ
成道がいい子すぎる
話の途中まで母親に腹が立って仕方がなかった
西田さんや泰江さんに救われて本当によかった
これからいっぱい青春を取り戻してほしいな
Posted by ブクログ
緩和ケアを受けていた患者さんの言葉が胸にささる。
「人の役に立ちたい」
そうだよね。。。
今まで私も家族や友達、学校、職場、地域社会からたくさん助けてもらったし、教えてもらった。
これからは私が世の中に対してお返しする番だよね。
夢に向かって歩み続ける若者の役にたちたいじゃない!
この寿命が尽きるまでは⋯
西田さんや伊佐くんのおばあちゃんのように生きたい。
Posted by ブクログ
男の子が看護師を目指すお話。とにかくすごい家族のためにがんばっている主人公。意思が強くて、まっすぐな青年。彼だけでなく、看護学校の友達、看護の実習などよく描かれていて自分もそのクラスの一員のように感じるくらい一気読みしました。患者さんとの出会い、お父さんの場面は、涙が止まらなかったです。
Posted by ブクログ
主人公は小6の時に事故で父を亡くし、その事故で弟は足に障害をおった。加害者は保険に入っておらず補償はなし。専業主婦だった母が働きに出て、兄が母と弟を支えてきたが、兄のヤングケアラーについては、ただ耐え凌ぐしかない状況に心が痛かった。
私の好きな藤岡陽子作品ではないのかも...と思っていたが、やはり最後は涙が出て止まらなかった。
晴道を目覚めさせた、緑色の影は、緑の意味に気付いた時には涙が溢れていた。青のナースシューズはそうだろうなと分かっていても涙腺崩壊。
Posted by ブクログ
幼い頃の交通事故で父を亡くし、弟も車椅子で生活するように。
母がシングルマザーとして働き出したため、主人公の成道がヤングケアラーとして家事や弟の面倒をみる毎日が続く。
そんな中、特待生として看護学校へ進む成道。
そこで出会った仲間や教師、実習先の担当の患者達との触れ合いの中で、悩みもがきながらも看護の意義を学び感じていく物語。
長男の親友が男性看護師として新生児科て働いていて、彼もこんなにたくさんの実習と勉強を積み重ねていたんだなと感無量。
成道みたいに、男性は嫌だと拒否された事もあったのかな。
うちの三男は重度障害児でしょっちゅう入院するけど、基本同性ケアで、それを嫌だと思った事ないなぁ(体が大きくなると、男性看護師さんの力強さが安心できる。排泄ケアも同性だと抵抗がないし)。
女性だからできることもあるし、男性だからできることもあるよね。
それぞれの良さを、病棟で発揮できるとよいな。
全国で8%しかいないという男性看護師。
彼らに続く人が多くなる事を願います。
Posted by ブクログ
看護師を目指す男子学生の成道。
事故で歩けなくなった弟の面倒をみながら、看護大学の実習などに奮闘する。
看護学校のプログラムの大変さを実感する。
実習で巡り会った患者さん達との心の通い合いなど、ぐっとくる場面が多かった。
Posted by ブクログ
涙無しでは読めないので注意です。
人は頑張った分だけ強くなれる、と作中で何度か出てきて、主人公も周りの友人たちもそれぞれ頑張って少しずつ強くなって行くという内容はもちろん理解でき、感動的でした。でも、私はヤングケアラーなど、子供が子供としていられる大切な時期を親によって奪われる話がどうも許せなく、今回は特に親の身勝手さが露骨過ぎてそれが気になりすぎて読後感が悪かった。
Posted by ブクログ
藤岡陽子さんの新刊を楽しみにしていたのだけれど…
ナースの物語というところで躊躇してしまった。
ブク友さん達のレビューを拝見して、どうやら男子ヤングケアラーの学生の話らしいと知りようやく手に。
やはり、自分の現在と過去を思いっきりなぞられる予感は的中。
実習中の様子や、実習をしながら母の闘病を支えていた頃のこと、現在の学生への向き合い方…
すべてが思い出されて、つらかったことや悲しかったこと、今の自分自身の在り方への悩みなど、怒涛のように押し寄せてきて、ずっと泣きながらの読書でした。
成道君ほどの辛さではないものの、自分のつらさを藤岡さんに文章にしていただいたよう。
共感してもらったというか、辛かったのは自分だけじゃないよな…と改めてしみじみと感じられました。
出産入院の時、例に漏れず男性の看護学生をお願いされて、微妙な気持ちだったことも思い出し、反省も。
褥婦さん達が気持ちよく実習を受け入れられるように、男性看護学生達も堂々と爽やかにしてほしいな…という思いは変わらず。
とにかく、男子看護学生諸君、80%でいいから、自信を持ってがんばれ!
Posted by ブクログ
途切れることなく何度も何度も泣きました。 藤岡陽子さんの文章は、素直で真っ直ぐで大好きです。 読み終えたわたしも、心素直にスッキリとしていました。
心に刺さる言葉がいっぱい‼︎
『人は頑張ったぶんだけ強くなると思ってる』
『岡崎くんもフル充電せずに、八十パーセントで頑張って』
『看護師の資質として欠かせないもの。それはイマジネーション、想像力です』
『青は、空と海の色だ。自然界に最初からある、自由な色だよ』・・・題名の『青のナースシューズ』の意味と感動のラスト‼︎
生きる勇気をもらえる物語でした、ありがとうございました。
Posted by ブクログ
過酷な学びに挑む学生たちのリアルな葛藤や揺れ動く心情が瑞々しくて、気づけば何度も涙を流してしまうほど面白かった。命の重みや死生観に真っ直ぐ向き合う展開には引き込まれたし、今の自分が抱える悩みに対して答えをもらえたような救いもあって、今後の支えになりそうな大切な一冊になった。ただ、家族や青春など複数の重厚なテーマが盛り込まれている分、どうしても終盤の展開が駆け足過ぎたのだけは惜しい。あれだけ感情移入できたからこそ、もっとじっくりと物語の余韻に浸りたかったなと思う。
Posted by ブクログ
藤岡陽子さん3作目。あの本、読みました?の番組内で、今作についてご本人が語っておられたのを拝見して。
看護師は、世間的には珍しく、男性であることが不利になることも少なくない職業である。
看護師を志す青年成道。同じクラスの男子学生は計5名。ストレートに看護師を目指した学生が多数であると思われる女子に比べ、彼等はそれぞれに事情を抱えている。なぜ看護師を目指したのかを聞かれてしまいがちな彼等は、順風満帆とは言い難い日々を過ごしながら、数少ない同期生同士、支え合いながら学んでいる。
成道が実習で受け持つ患者は.ターミナル、術前の小児、切迫の妊婦、訪看/循環器。成道はとにかくひたすら真面目に取り組む。
授業料の免除を受けるため、成績1位または2位をキープすることを前提に進学するのはすごい‥けどさすがにそれは‥病院附属の看護学校なら奨学金+一定期間の勤務で返還免除みたいなシステムがありそうなものだけれど。
そもそもそんなことになった原因は成道の家庭にある。成道がきょうだい児でヤングケアラーだから。さほどやむを得ずとも思えない状況にも関わらず、成道の進学も勉強することも否定する母親がひどい。成道は良い子過ぎるのだが、ヤングケアラーのジレンマでもあるのかもしれない。
最初の患者さんの西田さんが、とても良かった。ただタイトルでラストが読めてしまう‥かな。
藤岡陽子さん、私には今一つ合わない作家さんかもと思いつつも、今作ではこれまで感じたような違和感はあまりなかった。
Posted by ブクログ
看護学生の成道が、ヤングケアラーとして大変な日々を送りながらも、夢を叶えるために懸命に頑張る姿に心を打たれた。男社会で奮闘する女性を描いた作品は多いけれど、その逆の立場を描いているのが新鮮だった。特に心に残ったのは、成道の「努力って消えないんだ。頑張ったことは一生自分の中に残る。生きる力になってるんだ」(p178)という言葉。子どもの患者に語りかけながら、成道自身にも言い聞かせていたのだろうと思う。
Posted by ブクログ
母親の意地も理解はできるし、専業主婦で今後も生きていくと思っていたのに、事故があって夫は亡くなるし、下の子には障害が残るし、健康な上の子に負担をかけさせてしまうのはわかる。生活費を稼いでくるだけで、大変なのもわかる。その意地で息子2人の可能性がどれだけ奪われてしまったのかを考えると痛い。最初から祖父母や他の人にも頼ったほうが絶対よかったじゃん。成道に「実習と春道どっちが大事なの」は絶対に言っちゃいけないと思う。成道が大人すぎる。母親の意地なんてなんだよ、と。なんでそんなに成道が負担するのに甘えているの、と。読んでいて、労ってあげたかった。成道に弟と母親以外の時間を作ってあげたいと切実に思った。
カーディーラーの西田さんとの話はよかったし、トランスジェンダーの三国さんや看護師になろうと決意する酒向くんの話等、男子学生たちの話もよかった。けど、母親へのやるせない気持ちの方が読後に残る。
Posted by ブクログ
感動する物語だったが、成道たちの母親に対するモヤモヤに読後の印象が偏ってしまった…
母親は成道に、弟の世話や家事を当然のように任せ、成道の生活・人生まで平気で縛っているように見えてしまい、家族だからといって甘えすぎでは?と気になってしまった。
たとえ義父母に素直に頼れなくても、せめて日頃から成道に感謝を伝えたり、個人として思いやることはできたはずだと思ってしまう…
読後にこういったモヤモヤは残るが、表題の青のナースシューズにまつわる実習先の西田さんとのやり取りは感動的だった。
同期の松原さんの芯の強い言葉は、私自身がそんな社会人になれていない分、余計に刺さってしまった。
100ページほどある最終章を一気読みしてしまったので、看護学生としての物語は面白かった。