世界インフレの謎

世界インフレの謎

935円 (税込)

4pt

なぜ世界は突如として物価高の波に飲み込まれたのか?

ウクライナの戦争はその原因ではないことは、データがはっきりと示している。
では"真犯人"は……?
元日銀マンの物価理論トップランナー、異例のヒット『物価とは何か』の著者が、問題の核心を徹底考察する緊急出版!

なぜ急にインフレがはじまったのか?
だれも予想できなかったのか?
――経済学者も中央銀行も読み間違えた!

ウクライナ戦争は原因ではない?
――データが語る「意外な事実」

米欧のインフレ対策は成功する?
――物価制御「伝家の宝刀」が無効になった!

慢性デフレの日本はどうなる?
――「2つの病」に苦しむ日本には、特別な処方箋が必要だ!

本書の「謎解き」は、世界経済が大きく動くダイナミズムを描くのみならず、
日本がきわめて重大な岐路に立たされていることをも明らかにし、私たちに大きな問いかけを突きつける――
前著よりさらにわかりやすくなった、第一人者による待望の最新論考!

【本書の内容】
第1章 なぜ世界はインフレになったのか――大きな誤解と2つの謎
世界インフレの逆襲/インフレの原因は戦争ではない/真犯人はパンデミック?/より大きな、深刻な謎/変化しつつある経済のメカニズム
第2章 ウイルスはいかにして世界経済と経済学者を翻弄したか
人災と天災/何が経済被害を生み出すのか――経済学者が読み違えたもの/情報と恐怖――世界に伝播したもの/そしてインフレがやってきた
第3章 「後遺症」としての世界インフレ
世界は変わりつつある/中央銀行はいかにしてインフレを制御できるようになったか/見落とされていたファクター/「サービス経済化」トレンドの反転――消費者の行動変容/もう職場へは戻らない――労働者の行動変容/脱グローバル化――企業の行動変容/「3つの後遺症」がもたらす「新たな価格体系」への移行
第4章 日本だけが苦しむ「2つの病」――デフレという慢性病と急性インフレ
取り残された日本/デフレという「慢性病」/なぜデフレは日本に根づいてしまったのか/変化の兆しと2つのシナリオ/コラム:「安いニッポン」現象
第5章 世界はインフレとどう闘うのか
米欧の中央銀行が直面する矛盾と限界/賃金・物価スパイラルへの懸念と「賃金凍結」/日本版賃金・物価スパイラル 116
参考文献
図表出典一覧

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世界インフレの謎 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    インフレやデフレの仕組みが今までよく分かっていなかったが、内容が分かりやすく初めて経済って面白いなと思った。いつものスーパーで野菜の値段が高くなってたら別のスーパーに……とか結構どこの家庭もやってることだと思うけど、日本特有だったことにびっくりした。

    0
    2025年11月01日

    Posted by ブクログ

    コロナ禍-2022年ごろまでの経済趨勢をを分析する。
    過去のことであるが故に、肌感覚で感じていた日本の物価高と賃金据え置きという現象の理由が、解き明かされた。

    当時のインフレは供給不足にあり、この問題に直接対策する術を中央銀行は持ってないという事実に衝撃。あくまで、需要調整を目的とした政策金利の上

    0
    2025年06月28日

    Posted by ブクログ

    「物価とは何か」をゆる言語学ラジオで紹介していたところから、本書にたどり着いた。

    現在の物価上昇の背景、日本特有の賃金・物価事情についてかなりテンポ良く知ることができた。

    物価が上がれば金融引き締め、教科書的な理解でこれまで生きてきたが、物価上昇には需要ベースと供給ベースとがあり、今回は供給ベー

    0
    2025年02月16日

    Posted by ブクログ

    日本経済の長期のデフレについて、消費者目線では価格の据置を前提として賃金の上昇を我慢し、企業目線では賃金の据置を前提に価格への転嫁を控える、という点に原因を見出し、今がデフレにとどまるか脱却するかの分かれ目であり、ゆるやかなインフレ予想とその状態に対応した行動、つまり消費者が物価上昇を受け入れ企業は

    0
    2024年09月18日

    Posted by ブクログ

    勉強になりました。人々が歴史的にどう戦ってきたのかがよく分かりました。今の政府(岸田、茂木、河野)と日銀(黒田)あとトランプが経済的にどれだけ酷いかが分かります。

    0
    2024年08月18日

    Posted by ブクログ

    現在(2023年)、世界で起こっているインフレの解説書。数式はほぼなく、読みやすく、分かりやすい。著者の仮説(パンデミック→消費者・労働者の行動変容、グローバル供給網に隘路が発生→経済全体の需給が釣り合わない→世界インフレ)は、合理的であり腑に落ちた。

    0
    2024年06月08日

    Posted by ブクログ

    世界でも低水準のインフレにも関わらずそれに慌てるあたり、いかに上がらない物価と賃金に日本国民が慣れきってしまったのかと改めて実感しました。

    言うは易しですが、パンデミックにより起こったこのインフレの機会を逃さないようにしたいですね。

    0
    2023年11月30日

    Posted by ブクログ

    ずっと積読リストに入れていたのだけれど、もっと早く読めばよかった、と後悔するほど面白い本でした!

    本書を読むまでは、ロシア侵攻のせいで世界中がインフレになり、日本は円安の影響でそれが特に増幅されている、と思っていました。
    が、そうではありませんでした。本書は過去の社会現象を振り返りながら、著者が現

    0
    2023年11月12日

    Posted by ブクログ

    現在のインフレについて、非常に分かりやすく、書かれており、勉強になった。
    物価が上がっている今、日本は全体的な賃上げを実施して、長年の低成長を脱却してもらいたい。

    0
    2023年09月05日

    Posted by ブクログ

    なぜ今政府主体で賃上げを企業に要請するのか?まるで社会主義国のようだな。

    企業は利益が出ない限り、賃上げなんて要請に答えられないのが当然で、要請に答えられる会社は儲かっている会社だけだ。って自分なりに考えていたけど、
    この本を読んで考えがゴロッと変わった。

    低金利政策が効果がなく、次にトリクルダ

    0
    2023年09月05日

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