一穂ミチのレビュー一覧

  • きょうの日はさようなら 完全版

    Posted by ブクログ

    スモールワールドに続いて
    一穂ミチさんを読むのは2冊目

    こっちの方が個人的には好きです。

    30年後の世界で目覚めたと聞くと
    SFっぽいけど、
    どちらかと言うと青春小説

    30年前の描写もわかるし、
    その延長にあるってことも納得

    最終ページの初出を見ると、
    2016年とありびっくり…

    1995年からちょうど30年経ったから
    出したんじゃなかったんだ…

    文庫化にあたり、コロナとか予言なんかを
    加筆していたようですね。
    だから違和感なかったんだ。

    あと、文庫版での書き下ろしで
    本編のスピンオフが追加されていて
    それも大変楽しめました。

    0
    2026年03月03日
  • 二周目の恋

    Posted by ブクログ

    全部の話が読みやすく、おもしろかった

    特に、綿矢リサさんの「深夜のスパチュラ」は、バレンタイン前夜の片想いする女の子の焦る心情の文章が共感すると共に引き込まれてた。

    0
    2026年02月23日
  • GOAT Summer 2025

    Posted by ブクログ

    とにかくはちゃめちゃに良コスパな文芸雑誌第二弾。今号はテーマを「悪」と定め、悪にまつわる様々な物語が読める。

    収録作品の中の上村裕香著「全身政治家」がめちゃくちゃ人を喰った話で面白かった。

    とにかく顔がいい若きシゴでき市長から直々に生い立ちについてのインタビュー記事の依頼を受けた主人公。しかし話を掘り下げていくと奇妙な齟齬に気づく。勇気を出して本人に伝えると…。とにかくこの市長のキャラがいい。ビジュ良すぎる顔でシリアスに暗い生い立ちを語ってからのこのオチはもはやコント。しかしこれによって主人公が自分自身の過去と対峙する展開はちょっと感動してしまう。

    こういう話大好き。

    0
    2026年02月22日
  • きょうの日はさようなら 完全版

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    生身の人間の感情と人間関係を描くのが本当に上手すぎるし、登場シーンが数ページのいわゆる脇役の人たちにもなんだか思いを馳せてしまうし、SFの一言で済まされないお話。
    沖津くんを見に行ったデパートの屋上で「いっそ何もかも違ってたらいいのに」「私の世界が半端に残ってるのに全然嬉しくない」って今日子が気持ちを吐露するシーン、すごくリアルな感覚だなあと思った。30年ってそう、絶妙だよね。全く違う世界ではないけど決定的に違っていて、大事な人や好きだった人の人生からは当たり前に置き去りにされてて。タイムリープものが大好きで色々な作品に出会ってきたけど、実際にもし自分がそうなったら普通にこういう感覚になるかもなって思った。
    個人的には元クラスメイトの二人の人生もすごく気になる。今日子へのイメージはわりと共通しているのに、彼はほんのり好意を持っていて彼女は疎ましく感じていて、正反対かつその感情も一筋縄ではいかなくて…みたいなこの三人の人間関係ももっと見ていたかったと思わずにはいられない。
    終わり方がご都合主義にも悲劇的にもなりすぎず、各々の場所で彼女のことを記憶に留めながら人生が続いていく感じもよかった。彼女が次に目を覚ます時、誰かの人生の一部とまた交差することがあったらいいな。

    0
    2026年02月18日
  • GOAT Summer 2025

    Posted by ブクログ

    テーマは“悪”

    ダースベーダーもジョーカーもドロンジョも、嫌われてなんぼの悪役だけど、悪びって粋がる合間に見せるちょっとした何かが、妙に萌えてしまう。

    何を“悪”とするかは自由自在で、時には何層にも覆い隠して姿すら見せないものも……創作するものにとって魅力的な“悪”
    ひょっとしたら“文学”とは“悪”を表の世界に引き摺り出す作業だったりして。

    黒と緑
    本全体からおどろおどろと漂う質感
    さらに、行きつ戻りつスキマ時間でつまみ食いの許される値段。
    ただ、寝落ちに注意。
    顔面打撲が恐ろしいほど、分厚いから。

    0
    2026年02月13日
  • 青を抱く

    Posted by ブクログ

    別レーベルで出版されていた方をずーっと積読していたのですが、うかうかしているうちに角川から修正加筆版が出版されてしまったので、こちらを読みました

    一穂ミチ作品は何冊持ってても無問題ですからね
    2冊隣に並べたいと思います

    結論から言うと
    めちゃくちゃ泣いた
    何度も泣いた

    最初はキュンキュンしてただけなのに
    どんどん深く苦しくなっていって
    辛くて泣きながら読みました

    何で一穂ミチ作品のBLって
    幸せなだけじゃないんだろう

    世の中にハッピーで浮かれただけのBLなんて溢れまくっているのに、こんなにも藻掻きながら生きなきゃいけないなんて

    でもそんな幸せの形を、こちらが決めることさえ烏滸がましい事なんだと気付かせてくれたのも、この作品なのかもしれません

    海で溺れて2年間寝たきりの弟・靖野がいる泉は、ある日浜辺で靖野そっくりな男・宗清に出逢ったことで、同じことの繰り返しだった日常に変化が訪れる

    靖野を大切に思いながらも秘密を抱える泉
    観光地も何もない海辺の町に突然新た現れた宗清
    寝たきりだけど沢山の人に愛されている靖野

    泉の秘密は見事真逆で予想を外れましたし、宗清の…もまた想像以上で、予測は無理無理ー!と驚きました

    しかしお互い、これは辛い…辛すぎる…

    こんな偶然重なるー!?と怒涛の後半展開に若干引いた人も多い様ですが、個人的にはこれもまた運命なのかもしれないと生の繋がりを感じ得ずにいられませんでした

    3人に幸あれ!

    余談ですが、宗清の良さが全くわかりません(笑)

    0
    2026年02月13日
  • 砂嵐に星屑

    Posted by ブクログ

    よかった…まずタイトルがいい。砂嵐は放送が終わったTVである。その向こうに微かに見えるまたたきである。
    こんなに言葉を的確に、揺れ動き正体の掴みづらい心を表すことができるのか、と驚きの連続だった。
    例えば、「Bコースの答え」。本音と建前、と言うところである。Bコースは本筋から逸れてはいるが、まったくの嘘ではない。いわば、右に行くか左に行くかの違いである。
    そういった、言葉で説明するのは野暮になりかねない微妙なところを美しく表現するのだ。
    一穂ミチさん初読みでしたが、とっても好きな作家さんになりました。繰り返し読みたい本のため⭐︎5です。

    0
    2026年02月13日
  • GOAT Summer 2025

    Posted by ブクログ

    今回のテーマは悪。改めて悪は人間特有の観点であり、様々なストーリーを色付けする重要な要素であることを再認識させられました。今回も大満足

    0
    2026年02月07日
  • ブルーモーメント

    無料版購入済み

    苦しかったあの時代を思い出して辛くなりました。でもymz先生は昔に比べて線がすっきりしてとても見やすくなったし、コロナと恋愛の両方に後ろめたさを感じたりする心情がリアルで引き込まれました。

    0
    2026年02月05日
  • 光のとこにいてね

    Posted by ブクログ

    とにかくよかった、本当によかった。
    「光のところにいてね」なんて、なんて呪いのことばなんだろう。
    もしわたしが「光のところにいて」なんて言われたらどうしてただろう。

    遠いようで近い、そんな境遇のふたりだから成し得た、恋愛とよぶにはあまりにも綺麗すぎる愛だった。
    わたしはきっと、あんなに理性的に生きられない。

    読めてよかった!どんどん引き込まれていって、とくに大人になってからの話は本当に読む手がとまらなかった、すごい。

    0
    2026年10月04日
  • ナイトガーデン 完全版

    Posted by ブクログ

    ふったらどしゃぶりのスピンオフ
    私としては
    和章救済ともとれるこのお話はとても好きです
    柊といることで感情豊かになっていく和章を見るのが
    なんとも幸せでした(*˘︶˘*).。.:*♡
    おじいちゃんの葬儀で柊が髪を染めるところ
    和章のなんとも嫌そうな感情が特に好き
    ベッドの上ではあんなに甘々なんだね(/ω\*)♡
    二人の新生活の話!?
    次作で読めたりするのだろうか
    あー期待!

    0
    2026年01月30日
  • きょうの日はさようなら 完全版

    Posted by ブクログ

    元々ライトノベル向けレーベルから出版された作品ということもあり、かなり強引な展開やSFチックな設定が出てくるので、一般文芸書と同じように読むとツッコミどころがいっぱい出てくると思う。だけどそんな読書は楽しくないので、多少の強引さには目をつぶり、童心に帰ったつもりで読むと、自分は世代的に今日子とほぼ同じということもあり、彼女が回想した30年前の風景が懐かしくてかなり心に響いた。いわゆる「エモい」ってやつですわ。
    それにしても一穂さんって女子の一筋縄ではいかない心情を描くのが上手いなあ。ラストは恐らくこれ系のお話だとよくあるパターンなんだろうけど、それでもくっときちゃったからねえ。
    本編の後に収録されたサイドストーリーもまたいいんだなこれが。特に「あの子を嫌いだったころ」は他の登場人物にはないキャラクターが語り手で、作品全体を引き立たせる絶妙なスパイスになっていると思う。素晴らしい。

    0
    2026年01月24日
  • 砂嵐に星屑

    Posted by ブクログ

    春夏秋冬に分かれた短編集、冬の物語がイライラしつつも1番心に響きました
    いろんな人がいて本心では何を考えているのかわからない、小説はいろんな人生を覗き見することができて楽しいなと改めて感じました
    最初関西弁に馴染みがあまりなく読むのに苦戦しましたが、春の途中あたりからすんなり頭に入ってくるようになりました
    大阪の背景などがわかるともっと入り込めるのかなと思いました

    0
    2026年01月24日
  • きょうの日はさようなら 完全版

    Posted by ブクログ

    遺伝子の影響で仮死状態で眠り続けなければ
    本当に死んでしまう少女「今日子」と親戚家族の青春物語。
    わずか数日間の出会いが、切ない。


    0
    2026年01月22日
  • ふったらどしゃぶり~When it rains, it pours~ 完全版

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ボリュームを感じさせない
    気付いたら読み終わってました!
    色んなところが刺さる(꒪꒳꒪;)
    私も顔作ってるなと…wそこじゃないだろw
    心が要所でかき乱された(/ω\)
    中盤以降~
    正直になる!簡単なようでムズいね

    0
    2026年01月17日
  • GOAT Summer 2025

    Posted by ブクログ

    最高に面白いし!紙の質や色も可愛くて
    お気に入りの1冊になりました
    こんな安くて申し訳ない!
    工夫が 楽しい♥️ 読み進めるのが楽しい

    0
    2025年12月27日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

    Posted by ブクログ

    6人の作家さん達のアンソロジー。
    どの作品も恐面白かった。特に鈴木光司先生の“魂の飛翔“は「リング」を知っている方は面白さ倍増だと思いました。

    0
    2025年12月17日
  • GOAT Summer 2025

    Posted by ブクログ

    BS番組「あの本読みました?」の文芸誌特集で取り上げられているのを見て興味を持ち、まずはこの第2号を取り寄せました。

    朝井さん、一穂さんをはじめとする既読の作者だけでなく、名前は知っていても未読の作者もずらーッと並ぶラインナップで、「もっと読んでみたい」という気持ちが駆り立てられました。

    特に今号では「悪」をテーマにした短編に引き込まれました。話の中身も紙質を含めた本の装丁も興味深く、ウキウキしながらページを捲っていきました。

    雑誌をこんな気持ちで読むのは、幼いころに手にした漫画の月刊誌以来ではないかなと思ってしまいました。第3号の方ももちろん手に取りたいと思います。

    0
    2025年12月16日
  • GOAT Summer 2025

    Posted by ブクログ

    黒の紙が素敵
    もちろん表紙も素敵だけど
    中の紙の黒は素敵すぎる
    黒の紙にシルバーの文字
    ゾクゾクしすぎる
    そのうえ
    どのお話もゾクゾクしたし
    のめりこめた

    思った

    前作の特集愛より楽しかった
    どうやら私の中では
    愛より悪が勝っているらしい

    そして
    GOAT をつい買ってしまうのは
    一枚一枚の紙が素敵だからかも
    紙の力は偉大
    だから本はダンゼン紙派


    0
    2025年12月12日
  • GOAT Summer 2025

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    気になったところからつまみ読み。

    三浦透子さんのエッセイ、これは時を置いてまた読みたい。
    私も、”自分の倫理観を育てる努力”を見習って実行しよう。
    また、三浦さんがいつか振りがざすかもしれない大きな刀とやらを見てみたい、そんな気もしている。

    最近、短歌を読み始めた。
    千早茜さんのエッセイ中にある日記を読みながら、この感覚短歌になりそう、と思う箇所についつい付箋を貼った。
    歌を沢山読みたくなった時、まずは日記を認めてみる、その中からこの感覚忘れたくないと思う場面を短歌にしていく。
    旅に出たら、やってみよう。

    掌編とはなんぞや、それも知らずに読んだ方丈貴恵さんの「落書き」。
    うん、掌編を知らないまま読んで良かった。
    エッセイか何かの類の感覚で読み始めたから、そこの驚きも加わって短い文章ながら大いに楽しめた。

    上坂あゆ美さんが出会った”とある歌集”が気になる。
    私自身、ないものだらけの人間だと思っているから。
    でも大事なものはあると思っているから。
    このまま生きていこうと思っているから。

    それにしても、特集”悪”は私には刺激が強過ぎる。
    一つ一つが簡潔ではあるも内容が濃く、幾つも続けては読み続けられない。
    特集”旅”の部分は大方最初に読んでしまったため、2号内でこの濃さを薄めることはもう出来ない。
    仕方ないので、日常的に読んでいる超平和〜な短編を幾つか読み、また刺激が欲しくなってきてところで”悪”を読み進めている。。。

    「全身政治家」上村裕香
    やられたー

    0
    2025年12月07日