一穂ミチのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
よい…!!!!
どピンク!よりも透明感のあるBL(長野まゆみ、三浦しをんあたり)を読みたくて調べていたところ一穂ミチさんのこの作品をオススメしてる方を見かけて購入。
一穂ミチさんってあの…!?BL書いてたの!?となりましたが?BL出身作家って結構いるもんだなぁ。
それぞれのキャラクターの背景が細い絹糸のように絡み合っていて辿って結末に行くのがエモい。
登場人物がまたいい人ばかりで、そこのストレスもなく、つらすぎる話で感動を誘う感じでもなく静かな気持ちで(でも時々うわぁぁあ!!とジタバタしつつ)読めた。
以下ネタバレ
惹かれ合った女たちの息子らがそうと知らずに -
Posted by ブクログ
ネタバレいつまで続くのか再読祭り笑
新聞社シリーズ最高に重くて面白いこの作品
密がクセありすぎて嫌いな人もいると思うけど私は繊細すぎて強烈なキャラが好き♡
あらすじ…
その朝、就寝したばかりの良時を突然、妹の夫・密が訪れた。海外赴任から帰国すれば自宅はなく、妻・十和子に離婚を言い渡されたという。折しも独り身の良時は密のペースに呑まれ、快適な同居生活へ。幼い頃から共に身体が弱く療養の日々を同志のように過ごしてきた密と十和子、ふたりの絆を誰より知る良時。ふしぎな均衡で繋がり合う彼らは……?
この3人の関係性は簡単には説明できない
密の人生半分貰ったから次はお兄ちゃんにあげる…
この十和子が本当にすご -
Posted by ブクログ
梅雨入りBL再読祭り第四弾♪
またまた新聞社シリーズです
え〜〜⁈
同じ職場にこんなにゲイカップルがいるはずねぇし
と思いますよね?
そこは無視してください!
BLあるあるですから!
わたし達がスピンオフが好きなの作家さんもわかってらっしゃるんですから\(//∇//)
こちら2012の作品です♪
政治部記者・西口と国会議事堂で働く速記者・碧の年の差カップル♡
速記者ってナイスな設定
作品中に碧が自分達が最後の速記者だろうって言うんだけど…廃止されたのかな?
西口は「間抜け面の下にプライドがそびえてる」
と同僚に言われる男です笑
エネルギッシュで仕事もできる口は悪いし下品
だけど律儀で小 -
Posted by ブクログ
短編小説のすばらしさを改めて感じさせてくれる本でした。
話の始まりは突然その世界に放り出された気持ちになり、右も左も分からないところから始まっていく。前置きもなく、ここはどこ?あたなは誰?何が起きたの?という感覚。少しずつまわりが見えてきて、気づいたらその世界の一人として存在している。主人公といっしょに、その気持ち、感覚、視覚を感じて、想像して。短編小説だから、その世界は一瞬で終わる。その先は?どうなった?じーんと、好奇心やその世界が終わってしまった寂しさに浸かる。その答えは誰も教えてくれないし、背景も詳しいことは書いていないので、自分が自由に考えたり想像できる世界。
短い言葉で文脈で、読者を -
Posted by ブクログ
有栖川有栖、デビュー35周年記念トリビュート。
まず、こんなトリビュートが出来てしまうということ自体、驚き。すごい作家さんなのだと再認識した。
江戸川乱歩トリビュート、とかだったら分かるけれど、まだ生きている人で、現役活動中です。
トリビュートが成立するのはやはり、キャラクター的に完成された、そして知名度の高い、お馴染みの登場人物たちがいるからなのでしょう。
火村英生やアリスの、あんな、そんな、こんな、の性癖が再現され過ぎである。
【縄、綱、ロープ】 青崎有吾(あおさき ゆうご)
成り済まし度が半端ない。火村とアリスのいつもの会話から船曳警部の腹の出具合まで。
何より、オチの一言が素晴らしい