一穂ミチのレビュー一覧

  • 光のとこにいてね

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    ネタバレ

    胸がつかまれて苦しく切なかった。
    結珠ちゃんと果遠ちゃん、お互いにとって支えでありなくてはならない存在だけれど人生のほんの少ししか共に過ごせていない。
    大人の選択にふりまわされたり、顔色を伺ってきた2人が大人になり自分の意思で動けるようになる。
    それでもやっぱり思い煩うことなく生きられるわけではない。
    果遠ちゃんが瀬々ちゃんを手放したのが辛かったな。瀬々ちゃんもまた大人の選択にふりまわされる1人。
    どうかみんなで心穏やかに笑って過ごしてほしいと願うばかり。

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    2026年01月12日
  • 恋とか愛とかやさしさなら

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    女の生きにくさを、日頃気づかないようにして生きている女性は多いだろう。
    気づくと余計に生きるのがしんどいから。

    そして、「女」であることしか経験できない(ことが多い)から、「気づけない」ということも言える。
    男として生きる経験がないと、女としての生き苦しさは認識しにくい。

    でも、この本のように、客観的に突きつけられると、自分のことも見つめ直さざるを得ない。

    それは、一歩進むには大切なことであっても、現実を知ることは自分の傷つきを知ることでもあるのだから。

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    2026年01月11日
  • アフター・ユー

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    タクシー運転手の川西青吾は、仕事から帰るといるはずの恋人中園多実がいない。
    思い起こせば多実は一泊旅行に出かけているのだった。「お土産、楽しみにしてて」と言い残して。
    翌日になっても帰ってこなく連絡もとれない。
    その後警察から、多実が見知らぬ男性と五島列島の遠鹿島で海難事故に遭い行方不明になったと知らせがくる。
    青吾は男性の妻沙都子と一緒に、事故の真相を求めて遠鹿島に向う。
    そこで多実の過去だけでなく、青吾の過去もわかっていくお話。

    序盤の青吾が多実が帰ってこなくて警察に相談に行こうか迷っているシーンで心つかまれた。青吾の焦りや不安、迷いの表現がリアリティーがあった。

    突然恋人がいなくなっ

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    2026年01月11日
  • パラソルでパラシュート

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    個人的に今のところ一穂さんの作品で一番好きかもしれません。テンポの良さとしょうもないけど大事にしたいあたたかさが混在していて。寒い時期に読むとコタツに入っているような気持ちになりました。最高です。ありがとうございます。

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    2026年01月11日
  • 光のとこにいてね

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    ネタバレ

    境遇の異なる2人の女の子が、寂れた団地の片隅で偶然出会い、かけがえのないひとときを過ごし、離れ、そして月日は巡り…。

    ひとりの人をこんなにも深く思うことを、2人の立場から時に残酷なまでに美しく儚く描かれていて、先はとても気になるのに一気に雑に読んでしまうのがためらわれて、途中からあえてスローペースで味わって読んでいた。文字だけのはずなのに、モノクロの場面、セピア色、太陽光に照らされた眩しい鮮やかさ、色々なシーンが読んでいるだけで次々に浮かんできた。

    ちょっとネタバレになりますが…
    一番ハッと息を呑んだ場面は、高校での2人の再会のシーン。結珠目線で描かれた果遠の美しさ、目が合う瞬間。すごく好

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    2026年01月10日
  • 光のとこにいてね

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    裏表紙にも書いてあったのだが、「こんなに人がひとを想う気持ちを最高純度で描いた」作品は見たことがない。印象的なセリフとその時の描写を心を掴んで離さない。どんな景色も美しく2人を思いやる気持ちがどんな淀みも許さず脳内に映し出される、活字からこんなにも美しい世界を見せてくれるなんて人はよくできた生物だと思うと同時に著者の技術の高さに驚かされた。これはネタバレになるが、第2章までは果遠が結珠に対して「光のとこにいてね」と言い、はぐれてしまったのに対して最後は結珠が懸命に追いかけるこの演出はこの物語の終わり方としてこれ以上ないものだったと思う。またその描写も結珠の必死が文字を通してダイレクトに伝わって

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    2026年01月09日
  • 恋とか愛とかやさしさなら

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    題名の意味を考えながら読むけれど
    結局しっくりくる答えは判らないままだった。
    ずっと正解が何かもわからない中で生きていかなければいけないことが、日常には山ほどある。

    どの側面を見て、信じて生きていくか。

    「信じることって、その人に期待してしまっていることなのかもしれない」というようなコメントを
    芦田愛菜さんが何かの映画の登壇の中で言っていたけれど、
    相手に期待したい部分を勝手に「信じている」と伝えて安心したい、結局は傲慢なんだろうな、という真実を突きつけられるような読後感だった。

    すごく繊細で、一穂ミチさんの血や涙が沢山注がれて作られた作品のような気がして
    安易に感想を述べられない。

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    2026年01月09日
  • 光のとこにいてね

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    2026/1/8
    久しぶりに気分に合う本を読めた。
    とても好き。

    寂れた公園で出会った小学生の果遠と結珠。
    過剰な自然派の母と暮らす生活の苦しい果遠も、裕福な暮らしながら母に愛されている実感のない結珠も、苦しい。
    でも母親たちも苦しかったのかなぁ。
    結珠の母目線の話が読んでみたい。

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    2026年01月08日
  • 光のとこにいてね

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    苦しくも美しい、素晴らしい作品でした。
    出会えてよかった。
    「光のとこにいてね」
    この言葉にこんなに気持ちが揺らぐなんて思いませんでした。ラストの情景描写に心が暖かくなりました。これからの2人はどうなるのだろう、想像するだけで楽しくなります。幸せな未来だといいな。

    余談ですが、何年か前に購入した「イエスかノーか半分か」という小説を、大好きで何度も読み返していたので、一穂先生だと気づいた時は本当に驚きました。そりゃ好きになる訳ですよ。他の作品も手に取ってみようと思います。

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    2026年01月07日
  • 光のとこにいてね

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    何もかも好き。優しくて儚い表現も登場人物も、置かれる境遇のしんどさも、選択の辛さも。みんなしんどいなかでキラキラ光ってて素敵だった。チサさん大好きすぎる。ストーリーが動くごとに「えっ」って言いながら読んだ。楽しかった。
    読み終わってホッとしてる自分と読み終わりたくなかった自分と、続きを出して欲しい自分がいる。
    百合じゃない、そんな言葉で片付けて欲しくない。美しくて儚くて寂しかった。

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    2026年01月06日
  • 光のとこにいてね

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    ネタバレ

    2026年、読書初めの本はこれでした。あらすじのとこに書かれていた「人がひとを想う気持ちを最高純度で描く」という文言に惹かれて購入。結果、そのままだったと言ったらつまらないけど、誰も介入することを許さないような2人の間にある記憶、2人だけの本音等を一穂ミチさんの臨場感のある描写で感じられたのは贅沢だと思った。年始のだらけた私にはとても鮮烈だった。最後の果遠の決断は「よく言えたな〜」って感じだったけど、結珠を目の前にしたら期待しちゃってて可愛かった。こういう系のストーリーは男女で描かれがちだけど、初めて女性同士の純愛的なのを見て多様性ではないけど愛の所在は別にどこでもいいっていうか(適当ではない

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    2026年01月05日
  • 恋とか愛とかやさしさなら

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    ネタバレ

    一穂ミチ初。

    主題である性犯罪(盗撮)を起点に巡りめく人間模様。勧善懲悪では無いしかといってもちろん容認することはできない煮えきらない物語。人それぞれだよでは済まされない出来事に対する価値観や行動は、読み手にその先の思考を促す。

    第一部は事件をめぐって新夏と啓久の関係性の趨勢。第二部は啓久のその後と周囲への違和感。女性の日常に蔓延る不安と恐怖。男性の無遠慮。

    ことの大小に関わらず起こっているんだという無力感に苛まれるが、やはり第二部莉子から啓久への言葉、カテゴライズされたフィルタを外した「尊重されている」という気持ちを育むことが肝要なのだろう。好奇の眼に晒される現実は完全には拭えないかも

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    2026年01月03日
  • スモールワールズ

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    日常の片隅にある“とても小さな世界”をすくい上げた短編集で、6つの物語がゆるく繋がりながら進んでいく構成が印象的でした。読み始めはそれぞれ独立した短編のように感じますが、読み進めるうちに少しずつ人物や出来事の関係性が見えてきます。

    特に心に残ったのは、最後まで読んで初めて「スモールワールズ」というタイトルの意味が理解できる点です。ラストで全体がひとつにまとまることで、それまでの物語の見え方が変わり、自然と「もう一度最初から読み直したい」という気持ちになりました。ゆるく繋がっていたからこそ、気づいたときの発見が大きかったように思います。

    また、一穂ミチの文章はとても繊細で、「分かり合えなさ」

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    2025年12月28日
  • 光のとこにいてね

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    とても好きな話だった。
    展開も終わり方もすごく好き。
    創作物が大好物なくせに変にリアルさを求めるめんどくさい人間なので、年月が経っても距離が離れても再会するなんて非現実的だ、と思って冷めちゃいそうなもんなのに、この作品はまったくそんなことなかった。
    何度離れ離れになっても、何度でも出会い直してほしかったから。
    ふたりに会いたくて読んでるみたいなところあったから、読み終えてちょっとロスみたいな気分。
    互いを想い合う気持ちが本当に素敵で、羨ましいとか嫉妬とか飛び越えてただただ温かい気持ちにさせてくれるお話だった。

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    2025年12月28日
  • GOAT Summer 2025

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    最高に面白いし!紙の質や色も可愛くて
    お気に入りの1冊になりました
    こんな安くて申し訳ない!
    工夫が 楽しい♥️ 読み進めるのが楽しい

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    2025年12月27日
  • 光のとこにいてね

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    ネタバレ

    光のとこにいてねとその人のために願うことがどんなに尊いか。幼い頃ふいに言っただけの偶然の言葉だけれど、きっと心の奥底でずっと彼女に願ってる。
    愛でも恋でもないけれど間違いなくふたりは運命だとわたしは思った。そんな関係があってもいい。
    わたしがあなたの光になってあげる、ほど高慢じゃなくてずっといっしょにいよう、っていうほど不安定な希望じみてない。ただ幸せでいてほしいだけ。

    インタビューで「言葉にできない関係を言葉にできないままに表すことができてよかった」と一穂ミチ先生は仰ってた。言葉にできないままって難しい。一穂先生
    はすごい。

    ふたりでいっしょじゃなくても、どうかふたりとも光のとこにいてほ

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    2025年12月25日
  • アフター・ユー

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    ネタバレ

    旅行に行くと家を出た恋人が帰ってこない。心配する青吾の元に警察から恋人の多実が海難事故に巻き込まれた可能性があるとの連絡が。一緒に行方不明になった男性の妻、沙都子と共に2人の軌跡を辿ることに。
    とにかく切ない。事故の全容がわかってもなお、やりきれなさが残る。誰が一番悪いとも言い切れなくて辛い。クソみたいなやつはいたけれども。青吾が母親に会う気になれたのは良かった。

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    2025年12月25日
  • アフター・ユー

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    人は
    身近なひとが
    側にいなくなって
    初めて どうしようもなく
    大切な存在だったと気付かされるのかもしれない。

    ゆっくりと、ゆっくりと、潮が満ちてくるような
    ストーリーの展開だった。
    その言葉の運びが、心地よかった。

    一穂ミチさんの作品は初めてで、優しく静かに流れるように核心に迫っていく様子は、現実離れしているところもあるけど、不自然さを感じさせなかった。

    「人生は手が届かなくなってからしか
    答え合わせができない。」

    私も思い当たる節がある。
    今、目の前にいる人と、もっともっと話しておこう。
    いつか、突然、目の前から消えても後悔が残らないように。。。

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    2025年12月21日
  • 光のとこにいてね

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    生まれ育った環境は違えど、歪な母子関係にあるという共通点を持った2人の少女の愛を見守る物語。
    一穂先生の作品は初めてでしたが、状況や心情の描写が細かく、かつ分かりやすい表現でなされているので、まるで自分が主人公の2人に憑依したかのように、生々しく物語を体験できました。
    団地に暮らす果遠と、裕福な生活をする結珠は、小学2年の頃に偶然出会い、親密になる最中で別れを強いられます。高校生になって再会を果たすも、同様に離れ離れになってしまいます。そして、大人になって…。
    タイトルにもなっている"光のとこにいてね"は、果遠のセリフとして度々登場しますが、そのときどきによって意味合いは変

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    2025年12月20日
  • うたかたモザイク

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    たくさんのお話、揺れまくる感情、とにかく、読むことができてよかったと思った。短編集でとても読みやすく、大人な短編もいくつかあったが人生の中での認識していたい言葉が詰まっている一冊だった。なにかに躓きそうになった時、人生に挫けそうになった時、またこの本を読みたい。

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    2025年12月20日