一穂ミチのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
本屋さんをテーマにしたアンソロジーで、好きな作家さんが何人か参加していたことから手に取った一冊。
一穂ミチさんの作品を読むのは今回が初めてだったが、とても心に残った。普段は恋愛小説を積極的に読むことは少ないものの、この作品は自然と物語に引き込まれ、最後まで夢中になって読むことができた。
特に印象的だったのは、「当たり前に続くと思っていた毎日」が、実はとても幸運で貴重なものだと気づかされる点である。文化や価値観の違いだけではなく、その国の歴史や社会情勢によって、人と人との関係が大きく左右されることに切なさを感じた。
また、物語の中で登場した小説や作家についても知りたくなり、読書の世界がさらに広 -
Posted by ブクログ
ネタバレ結婚間近のカップルがこんなシチュエーションになったら?を突き詰めていくだけなのに面白い!
捕まったけど示談になり、前科もつかなかった。少し躓いただけって見ないふりもできない、だけどちゃんと向き合おうにもどうすればいいかも分からない、どうすれば折り合いがつくのかを探り続ける。
1度間違えればもう死ぬまで許してもらえないのか、2度と元には戻せないならどうすればいいのか、他の人ならどう考え、どう対処して生きていくのかを読めるのが最高です。
特に新夏の友達葵と啓久の母親の考え方が面白い!2人はどうすればいいかを分かっているというか決めている?からこの問題に対処できる。
それに対して新夏と啓久が手探りで -
Posted by ブクログ
三省堂書店の本店がリニューアルしたと聞き、見に行った際に見つけて即購入しました。やはり本屋さんでこの本に出会えたことが、とても嬉しかったです。
瀬尾さんをはじめ、好きな作家さんばかり。さらに、大好きな本屋さんにまつわる物語ばかりで、とても贅沢で温かな読書時間になりました。
夢中になって一気読みしてしまい、「もう少しゆっくり、大切に読めばよかった」と少し反省。
地域に根づく本屋さんは、単に本を売る場所ではなく、地域を見守り、人の居場所にもなっているのだと改めて感じました。これからも大切に応援していきたいです。
どの作品も、その後の続きをもっと読みたくなりました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレスモールワールズと同じくらい良かった。
発売日に買ってちょっと読んでみたけどなんでかその時気分じゃなくて寝かせてたけど、やっぱり面白い!(当たり前)
特に祝福の歌が良すぎ。
最後のハッピーバースデーを歌うお母さんのとこは訳分からんくらい感動しましたね。
この話を読めてよかった。
短いのにどの話も満足度がえぐいです。
ロマンス☆では修羅場が描かれててそれだけで良かった(笑)ちゃんと大喧嘩するシーン書いてくれるだけで嬉しい。ただオチだけは残念、そんな簡単に狂うものなんかな。よくあり過ぎてそれだけ残念。
特別縁故者のだめ親父主人公もいいですね。
息子ちゃんが可愛い〜。
オーソドックスないい話 -
Posted by ブクログ
2026/05/22
書店に関する色々な人たちの人間模様を描いた短編集。書店というテーマではあるが、あくまでも主役は書店ではなく、書店に買いに来る人だったり、書店を新しくオープンしようとする人だったり、書店に幼い頃の思い出を持つ人だったりと設定はさまざま。短編集に寄稿している作家さんそれぞれの小説もよく読むことが多いから、短編でもその作家さんの特徴が読み比べられてとても面白いなと思いました。
書店を経営する人に焦点を当てた話の中では、書店を運営していく上での色々な工夫についても知ることができるので、今度書店に行ったときに気にしてみようと思いました。 -
Posted by ブクログ
コロナ禍を舞台にした、罪をテーマに6篇の短篇集。真っ赤な背景に菊、黒文字の表題。本の表紙が印象深い。しかも菊が横向き。菊の花なのに何か違うもののようにも見えて少し不気味。存在感がすごい。あ、裏表紙の菊は縦置きでした。なんかホッとする。
コロナ禍を思い出すと大変だった…みんな大変だったよね。と思って、この本を読んでみました。どの話も魅力的かつ、どこか鬱蒼としたまるでマスクをしている時のような息苦しさを感じる。6篇の中には、比較的ハッピーエンド寄りのお話もあるけど、晴々とした気持ちにさせてくれないのがすごい。私はどのお話も好きでした。総じて、この本好き。