一穂ミチのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレどの短編も個性的な設定で展開が全く読めずドキドキして面白かった。重い話が多いけど、深いと思わされるセリフや優しいラストもあり良かった。一穂ミチさんの本を初めて読んだが、作風が好きなのでこれから他の本も読みたいと思う。
各話の感想は以下です。
【ネオンテトラ】
笙ちゃんを見る目が子供を見る目ではなく異常で怖かった。不穏な空気の話だと思って身構えていたけど、ラストは予想以上にゾッとした。
【魔王の帰還】
お姉ちゃんがかっこよすぎる。自分もこんな風に生きたいと思った。離婚届けの真相が予想外で涙した。思いの強さの勝ち負けの話が、勇さんの「綺麗な思い出のまま死にたい」という気持ちよりも、お姉ち -
Posted by ブクログ
ネタバレ私はすごく好きでした。
みんなの個性が立っててフクザツで最高。
夏子に想いを寄せる(?)弓彦
過去とはいえ、今もざわついちゃうくらいママハハのこと好きだったんだなあという享
文の端々で、享への思いが出ちゃってる美雨
周りになんといわれようが推し活して楽しくやってる浅田さんも良かった。あ、千冬ちゃんも。結婚して家建てたら美雨の部屋作るといってくれた千冬ちゃん可愛かった。
少し前のドラマ「コントが始まる」を思い出して、美雨は完全に有村架純でした。
「今は」恋愛に発展してないだけ、と私は踏んでます。
享はだいぶこじらせてて、ただ恋愛の仕方を忘れてるだけ。
美雨は好きを自覚しても享みたいな人にど -
購入済み
まさか彼がそんな穴馬的というか間男というか、そういう役回りをするキャラになるとは全く予想だにしていなかったので驚きました。
でも観察眼鋭いからこの先も嫌なというか、厄介な後輩になるだろうなと。
あとあの場、あのタイミングで帰ってくると思わなかったので、愛だなあと。
新キャラまた出てきましたが、この方はどういう思惑なのか、少しはらはらしつつも今後の展開見守りたいと思います。
(確かに、割れたガラス片をくっつけると元に戻るかは全く考えたことなかったので、そういう視点もあるのかと、少し面倒だなと思いました笑) -
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Posted by ブクログ
もぅ〜!!
最高の1冊!!
文庫本で読ませていただいていいのか!?って心のなかで叫びました
お買い得だと思います、この1冊
恋と食のある10の景色のサブタイトルもすてきですが、わたしとしては恋よりもひととひととのつながりを強く感じました
誰かと出会うこと
誰かと寄り添うこと
誰かと愛し合うこと
それはとても簡単なようで、簡単ではない
いっしょに食事することも相手が違えば、高級であっても味気なく、カップ麺でもおいしく感じるように
最後の山田詠美さんの『恩讐の彼方のトマトサラダ』まで、どの作品も好きですが
しいて!!
強いて、好きな作品は
君嶋彼方『ヴァンパイアの朝食』
奥田亜希子『白と