【感想・ネタバレ】キスのレビュー

あらすじ

小学五年生の苑(その)にとって世界は悪意に満ちていた。両親の罵声や同級生のからかいに息をひそめる日々。そんな苑に、クラスの人気者・明渡(あきと)が構ってくるのが不思議で仕方なかった。ある夏の日、ふたりは神社でキスをするカップルを目撃する。その光景は互いの脳に灼きつき……? 11歳、17歳、21歳、25歳……人生のターニングポイントにはいつもキスがあった。光と影のような幼馴染みふたりの、綻びだらけの恋物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

※ネタバレあり


前半は攻めの強引さについていけなかったしエロ描写が異様に力はいってて違和感あったんですが、後半からはもうひきこまれちゃって涙流しながら読んでました。てっきり記憶喪失ものかと思ったけど良い意味で裏切られた。攻めが昔の脳のダメージ?のせいで受けを好きになり、手術でその感情がなくなってしまうというある意味地雷要素。だけどそこの二人の微妙な関係が切なくてやるせなくて…前半の流れが後半でよく活かされてたと思う。これは報われないパターンかとヒヤヒヤしたぶん、また攻めが受けに気持ちを寄せていってくれたことに安堵しかなかった…。一穂さんってテンプレな話が少ないような…ちょっと自分的にアタリハズレはあるけど素晴らしい作家さんですね

2
2018年02月01日

購入済み

淡々と進むストーリーなのに、心がざわついたり、ハラハラしたり、苦しくなったり、でも、どこか温かいストーリーでした。

1
2025年09月08日

Posted by ブクログ

最高だった……
一穂ミチさんをわたしはこれから追いかける…。ツボ連打されて最高に苦しかった……。好きだよーもう。みんな愛しいよー。思い出すだけでにやけてしまうくらいこの関係が好きだ…

もちろん続きも即行買った。すぐ読む。

1
2021年07月07日

購入済み

最初ちょっとBL的要素少ないなと思いながら読んでたら、いつの間にか夢中になって一気読みしました。
押せ押せの攻めと自分のせいで怪我をさせちゃった負い目で流され気味の受けの話です。
余韻がすごくて、当分の間頭から離れそうにないです。
一度歪んでしまったお二人がこれから本当に幸せになれるのか、この先気になります。

1
2021年01月08日

購入済み

後悔しました。

なぜ今まで買わなかったのか、後悔するくらい素晴らしい作品でした。話しの構成が上手くて、文章も丁寧で分かりやすかったです。キャラクターの人生がきちんと描かれていて、その場しのぎのエピソードではいけないんだなと実感しました。また、yoco先生の繊細なイラストが主人公の性格に合っていて想像しやすかったです

1
2021年01月05日

ネタバレ 購入済み

ページをめくると数年経ってたりするけれど、ジェットコースターみたいに目まぐるしいのじゃなく、セピア色の映写機から流れる映像を見てるような静かさがある。とても良かった。

1
2020年03月24日

匿名

購入済み

作者が好きで購入。気持ちの変化などシリアスな感じがとても良かった。挿絵も内容に合っていてイメージがわきやすいです。

0
2024年06月01日

購入済み

あまりに良すぎた…

明るく楽しいBLではなく、BL黎明期を思わせる重めのお話で私の好み過ぎました。
不幸な苑くんと恵まれた環境の明渡くんのお話なんですがはじめBLこれはなのかな…?淡い恋みたいな?と思いながら読んでたら途中からガッツリ濡れ場もあってしっかりBLだった。文章がとても上手くて語彙力と表現力が素晴らしいので濡れ場も非常に良かった。女性キャラの出し方もいい。

BLとかTLというのはハッピーエンド前提で読んでるものだけどこれは果たしてハッピーエンドになる、の…??とハラハラしてとにかく苑に幸せになってほしいと願いながら読みました。読み終わってもう少し読みたい…!って思ったら続編もあることに気が付いてめちゃくちゃ嬉しかった。挿絵も作品に合ってて編集者さんわかってる~~!ってなりました。

#泣ける #切ない #感動する

0
2024年04月22日

購入済み

切ない

せっかく殻から出られたと思ったのに、『苑』の中に新しい種が見つかったと思ったのに。明のない場所では新しい種は育たないのかな。これが二人の未来なら切ないけれど、強く生きていてくれそう。『ラブ』へ直行します。

0
2022年03月01日

Posted by ブクログ

なんとなくで読み始めたものの、後半の大どんでん返しに頭を殴られたような衝撃を受けました。
終わりもなんだかハッピーエンド…?って感じで、読み終わったあと暫し放心。
続きが出ているのを知ってすぐに購入しました。
後半は読んでいてとても苦しく涙しながら読みましたが、私の中ではとても記憶に残っている大好きな作品です。

0
2022年01月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あらすじ
クラスの人気者の明渡と、持て余し者の苑。
明渡が自分に構うのが不思議でならない苑だったが……? 
光と影のような幼馴染み同士の恋物語。



手術後の心変わり?とか、よくわからなくて、私的に消化できなかったりするのです。

あとがきとかにも解説めいたものがないので、分からない処は分からないまま。それはそれで良いのかもしれないけど、スッキリしない感じ。
察して・感じて系は苦手なんです。読解力ないんで。

明渡の勝手さと苑の卑屈さで、二人の恋心にも共感しづらくて読み進めにくかったのに、読後感が悪くなかったのは、作家さんの腕によるのでしょうか?

3
2018年02月05日

匿名

購入済み

地元御曹司×親にネグレクトされて育つ受け。
お互いの気持がやっと繋がり実ったと思ったところに……。
”好き”ってなんだろう。
単なる脳の誤作動に過ぎないのか。
人の気持ちはどこから生まれてどこに宿るのか。
ラブ キス2に直行。

1
2022年12月28日

ネタバレ 購入済み

なかなか

初めて買う作家さんの作品でした。小説は読まない派ですがレビューの良さに惹かれて買いました。学生時代の話まではなかなかBL感がなくて読み進めるのに時間がかかったけど大人になった後のストーリーには惹き付けられました!続編も即買いです!

1
2020年12月17日

Posted by ブクログ

途中までは、そんな面白いかな…と思ったけど、後半持っていかれました。面白かった。
主人公の幼少期から人格が形成されていく過程を辿っていくので、感情移入して読めました。言葉の表現が繊細で、描写が美しくて映画を見てるみたいにイメージが広がります。
そして表紙も挿絵も世界観があって素敵。

1
2020年07月14日

Posted by ブクログ

田舎の幼馴染もの、人気者かつスパダリな光の攻×柳のような影の受
割と純愛ストーリー? だけど、家庭環境とか田舎ならではの閉鎖的なコミュニティとかやや暗めかも。攻の親戚の女の子が絡むんだけどこれまたいい子…一穂さんのBLに出てくる女子はいい子が多い。幼少期→高校生→大学→社会人と話が流れるけど、途中のあの…医学的にそんなことある?!てファンタジーをすっと通れれば、胃がシュクシュクする系の好みのお話でした。表紙がすごくいい〜好き

1
2018年12月22日

購入済み

もやもやする

こういう味の作家さんなのは何作か読んでいて知っていましたが。それにしても、もやもやする読後。
起承転結の転がこれか!と読み進めたらラストが・・・
ええええ・・・・
んー、んー、そうお?これでいいんだ。

1
2018年02月20日

Posted by ブクログ

いつもの一穂さんとは大分毛色の違う話。そのせいか、最後の最後まで、物語がどんな終わりを見せるのか不安で仕方なかった。ハッピーエンドで(´▽`) ホッ
でも終盤の、それまでの物語がひっくり返る展開はいらなかったかな。個人的には、あのまま執着攻な彼に愛され幸せ…的な(安易な)話でも良かったんじゃないかなって思います。

1
2017年12月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

手放しで好きかと言われたらそうとは言えない。読んでいる間終始感じるのはえっまじか……辛いな……。
田舎の閉塞感溢れる人間関係、民話モチーフ、家業を継ぐこと、明るく強気な幼なじみの女の子、家族の死と葬い……一穂作品でおなじみとも言えるモチーフがところどころにちりばめられつつ、今回の家族は見てて辛かった。さみしさのレシピの智明の家庭をもっと容赦なく酷くした感じかな。
静かに閉ざされた関係性はどしゃぶりの幼なじみふたりを思い出しました。
明渡の無邪気さも主体性を奪われてる? というくらいに終始明渡に引っ掻き回されているとしか思えない苑も見ていて辛い。
ディアプラでこれなんだ、ルチルじゃなくて? イエスノーで知った人は手に取ったら度肝抜かれるだろうという感じ。


苑のお父さんがふらりと消えた苑をそれでもちゃんと待っていたんだな、というところに救いが感じられました。
時間と共に取り戻せないものがあっても修復して再構築してまた新たに生み出せばいい、と二人の関係性に希望がある終わり方をちゃんと用意してくれたのは安心感がありますが、BLとしては相当冒険が強くてなんか呆然とするしかないな。
ちょっと消化に時間がかかりそう。

1
2017年12月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

山崩れを意味する「蛇抜(じゃぬけ)」という苗字をもつ苑(その)は、苗字故になかなか友だちを作れずにいた。
その田舎町にあるクラフトビールの会社の息子が同級生の明渡(あきと)。
人気者の明渡は、陰キャで両親にもネグレクトされている苑にも優しく接してくれる。
小学5年の時、苑は両親のことで夜に家を飛び出し、名前のとおり山崩れに会ってしまう。が、明渡が手をのばしてくれて助かってしまった。本当は死にたかったのに。
明渡のおかげで、苑は無事だったが、明渡はしばし入院してしまった。
退院してからも明渡は苑をかまってくる。

二人は高校生になった。
優秀な明渡は頭のよさに相当する高校をうけず、苑と同じ高校に通う。
そして朝と夜、かならず苑の部屋にやってくる。
そして明渡は苑を好きだという。
苑は恋愛の意味では好きじゃない。でも立場もあって拒み切れない。
ある時、半ば無理やり一線を越えてしまってからは、ずっとセックスしまくりの日々になってしまう。

高校を卒業して明渡は大学生。苑は専門学校を経てマッサージ師になった。
ネグレクトの親元からようやく離れられる。
そして明渡とは同棲(同居?)をしている。
相変わらず明渡は苑に対して、スパダリを発揮する。
苑はいまだに、恋愛感情をもててないが体はつなげている日々。
なんで明渡はこんな何もない自分を好き好き言うんだろう?

明渡はある時倒れてしまった。救急搬送されて検査した結果、脳に血がたまっているらしい。血管は大きく切れてはおらず、何年もかけてたまってきたのではと。
それはもしかして、小5の山崩れが原因なんだろうか?
明渡が入院して手術をるす同意書に自分はサインもかけないし、ICUに入ることもできないと焦る。それを機に、明渡を好きな気持ちに気が付いてしまった。
明渡と相談をして、入院前に養子縁組をした。これで手術の同意書もかける。
(明渡は家業を継ぎたくなくて、家に連絡もしたくなかった)
入院まえにようやく二人の想いがばっちりあった。
恋をするってこんな気持ちだったのか!

明渡の手術は成功。ICUで目をさました明渡の表情に違和感。でもまだ手術のあとだから・・・。
でも、違う日に行っても、何かが違う。なんだろう?
実は、明渡は手術後に苑への恋愛感情がまったくなくなってしまったのだ。

脳にできた血の塊が、小学5年生から少しづつたまっていて「恋をする」状態をつくりだしていた可能性があると医者は言う。なのでそれがなくなった今、明渡は苑を好きじゃなくなってしまった。
そもそも、「好き」という状態がイレギュラーだったのだ。

ようやく明渡が大好きだと気が付いた苑は、明渡の元から去る。

そしてまた数年が過ぎた・・


っていう話。
もうね、めちゃくちゃ辛い。
お話の前半は、いやいやエッチしているのもしんどいよな~って感じだったのに、
やっとそれが「恋愛」になったとたん、
それは間違いでしたってことになるなんて。
よく、記憶喪失で「好きだった記憶」がなくなる話は、掃いて捨てても有り余るほどあるけど、
「好きだった記憶」がそもそも間違いだったってパターンは初めて読んだわ。
辛い~~~。

ラストギリギリまで「え?このまま終わるの!?」って感じだったけど、ほんっとにぎりっぎりでほっとする。
ギリギリすぎて、もうちょいくださいよぉ~~ってところで終わる。
あ~ぁ・・・って思っていたら、どうやらこれ、続編があるらしい。
「ラブ ~キス2」っていうらしいのですが、どこを探してもない!!
もう絶版?重版しない?
たまに見るのは、プレミアついてお高い本になっている。
なかなか古い本だから重版とかは厳しいのかなぁ?
いつか続編が読みたいですっ!!

0
2025年04月25日

購入済み

引き込まれる

一穂先生の作品のキャラクターが
苦手で自分にとって当たり外れがあり
あまり読んでなかったのですが
主人公の苑に感情移入してしまう
ついつい引き込まれて一気読み
続きが気になります

#切ない #ドキドキハラハラ #共感する

0
2024年08月29日

ネタバレ 購入済み

何これ…

凄く良かった。
苑目線で語られてるストーリー
苑が明渡に「養子縁組して下さい」と言うシーンにグッときましたが、まさかあんな事になるなんて…
先が気になり過ぎて、一気に読んでしまいました。

0
2022年08月05日

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