くろさびさんのレビュー一覧
レビュアー
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泣くとは思わなかった
3巻で完結!のようですね。苦くて痛い思い出の人と大人になってから再会した、奇跡の2度目の物語。
宮田君が年齢なりにスレていて、岩永先生がそれをからかいながら進んで来ました。やっときちんと付き合い出したら、過去の亡霊が追いかけてきます。そう、岩永先生が星澤先輩だった頃の。二人が駆け落ちの約束をした頃の。私は思わず泣いてしまいました。岩永先生は、当時も本気だったんだと。でも、旧家にありがちなしがらみがあったから。初めから諦めてしまっていたんだ。それでも、、、と見た夢。彼に恨まれても良いから宮田君を庇ったんだなあ。平気そうな顔をして、生きてきたんだなあ、と。結果的に家を追われて、姓まで変えることにな...続きを読む -
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時に爆笑
いやー、1巻の頃では考えもしなかったですね。王子はともちゃんにメロメロです。そして口からこぼれる言葉はキラキラとして とてつもなく、その、なんというか。滑稽です。ごめんなさい。笑わせてもらっています。恋する男は詩人です。そして、結構みちるさんがしつこい(笑)!!他人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて、、、ですよ。ふたりの間に波風を立てています。
ともちゃんが強くなっています。彼のプライドは王子様への深い愛なのです。そこを疑われた時に、王子へ 別れを告げるのです。気高いわー。縋る王子の 姿にニヤニヤしましたよ。
そして、なんですかね。身分の違いが2人を引き裂こうというような 展開が待っている波乱の...続きを読む -
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交流がない事を知ってはいたが
小学生の頃からお二方の作品を読み、中高生時代は肩までどっぷりでした。
2台巨頭といいますか、圧倒的な実力を持ったお二人でした。私は萩尾望都先生の方が好きでした。萩尾望都先生の昔の作品の端っこに落書きがあって、竹宮先生あてのメッセージ?だったようです。でも、後の作品や雑誌の近況などにもお二人の共通点はありません。
年齢も同じなのに。
でもこの実力派二人は、近くにいられないだろう、と思ったのです。私も趣味ながら絵を描いて、話を作っていましたから。
繊細な心を描く萩尾先生と、煌くような躍動する魂を描く竹宮先生では、根っこが異なるのです。離れるしかないでしょう。
でも、読み進めてるうちに、本当に萩尾望...続きを読む -
鳥もの!素晴らしき世界でした!
お話を読む前に目にする、表紙と口絵のイラストの素晴らしいこと!
期待しながら読み始めます。
伝説の鳥に命を救われた記憶、、、。砂漠の苛酷さに彩られた美しい絵画のようです。
ナダが可愛い。小鳥に好かれて埋もれそうになるなんてきゃわゆい!!
ヴィルベルト!ワイルドかつ色気がありすぎる!鷹族という危険な美しい種族。
独特な戦闘スタイルが斬新で、読んでいて退屈しませんでした。空と太陽と砂漠。場面が目の前に浮かぶようでした。
鷹匠というと渋いおじさまを思い浮かべますが、この世界の鷹匠は色々なタイプがいます。鷹族との関係も主従というより血の契約ですね。そこから生まれるドラマがなんとも楽しくちょっと切ないで...続きを読む -
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幸せの形は?
シリーズ9冊目!!!
かわゆいふたごの『昆布ダンス』で一気になごむー。潤くんのバースデーパーティーを家族でこじんまりとお祝い。もう幸せそのもの。
でも、また不穏な陰が。皇帝竜がでっかい影を背負って正面からやってきたーーー!
竜人社会における安全を保障すると言われたらそりゃあ嬉しいわよね。いつ誘拐されるかわからないんじゃ、年中くっついていないといけないし。でも、可畏からしてみたら、我が手で家族は守りたいわけで。
夫婦げんか勃発。
そして、残酷というか、切なき運命の小さな命が生まれていたことを知らされるのです。8巻終わりに「コーね、にいたんらったの」って言葉が。ああ。
もっともっともっとハッピーな...続きを読む