一穂ミチのレビュー一覧
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購入済み
良かった
最初藤澤さんがめちゃくちゃ感じ悪かったのですが、後半は別人のようでした。でもそれが全然不自然ではなく、色々閉じ込めてしまっていただけで、本当は愛情深くて寂しがりやだったんだなということが分かるので素敵な結末でした。文章が本当に素晴らしいです。
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1ページ目の同棲している多実が旅行に出て、LINEで連絡不通になった場面からいきなり惹き込まれ、この世界に没入してしまうほど面白さ抜群だった。ミステリー、ファンタジー、ノスタルジー、冒険そしてロマンスとあらゆる分野に跨った小説と言える1冊。
主人公の川西青吾を始め、訪問してきた多実の弟・康二、出口波留彦の妻・沙都子、五島で会うことになる波留彦の幼馴染の浦耀司、池田みどり…。登場人物がいづれも意味があり、深い縁に結ばれていることが明らかになるとともに、青吾、多実、波留彦、沙都子、耀司、みどりの驚きの過去や、青吾の母のことが明らかになってくる。五島でのテレカを使った公衆電話で繋がる処は話を展開させ -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分が女性だからこそ、とても考えさせられる作品だった。
結婚間近の婚約者による盗撮。
自分だったら許せるかどうか、分からない。
でも、「気まぐれでやった」では済まされない。
さっさと別れた方が良い───
そう言うのは簡単。だからこそしっかりと、どこまでも相手に向き合う主人公。
でも、ふとした仕草で二人は道を違えてしまう…。
盗撮した婚約者の側に立ってみると、ちょっとした出来心だったのだと分かるし、別れることはなかったのではとも思ってしまう。
盗撮された女子高生が、何故自分を盗撮した相手に声を掛けたのか。
「振り返った時にがっかりした顔をされた」
母に「顔が私に似てたら完璧なのに」と言われる -
Posted by ブクログ
「青春って、すごく密なので」
新型コロナ禍で話題となった、仙台育英高校野球部の須江監督の言葉をふと思い出した。
30年の冷凍睡眠から目覚めた今日子と、17歳の双子明日子と日々人の、ひと夏のかけがけのない青春。
大人になっていく希望も子どもではなくなっていく悩みも全てを内包した青春、その大人と子どもの間の貴重な期間を友達や彼氏と過ごすことを今日子は奪われてしまった。大きく流れる時代に取り残された孤独を抱えながらも、明日子と日々人との出会いが、彼女の青春を取り戻していく。
明日子と日々人もまた、青春を生きる中で、今日子によって貴重な青春の日々に光がもたらされていく。
そんな青春の尊さを本書 -
ネタバレ 購入済み
人の感覚は不思議
ずっと目が見えなかった人が、なんらかの事情により見えるようになる。ただただ素晴らしい事だという認識だった。見えるというのはそれほど大切な感覚だと信じていた。それが、まさか苦痛を伴うとはつゆ程も思っていなかった。
先生の着眼点や五感の捉え方に改めて脱帽。 -
Posted by ブクログ
40歳を過ぎた2人が結婚せず同棲をして10年。
穏やかに暮らしていたけど、彼女が1泊の旅行に行き連絡もなく帰ってこない。
行方を探して彼女の故郷に行く。
そこで彼女の知らなかった過去が分かってくる…
奥さんとか彼女が出て行って探し、彼女の知らなかった一面を知る
って本、3冊目だなぁ…と思って読んだ。
ただこの本はファンタジー、ミステリー要素もあり、前に読んだ2冊とは少し違った。
2人が良くて同棲という形をとるなら問題ないと思ってたけど、捜索願1つだすにもこういう関係だと立場が弱くてなんとかしてあげたかった。
お互い大切だから、全てとは言わないけどやっぱり大切なことはその時にちゃんと伝えないとい