一穂ミチのレビュー一覧

  • キス

    あまりに良すぎた…

    明るく楽しいBLではなく、BL黎明期を思わせる重めのお話で私の好み過ぎました。
    不幸な苑くんと恵まれた環境の明渡くんのお話なんですがはじめBLこれはなのかな…?淡い恋みたいな?と思いながら読んでたら途中からガッツリ濡れ場もあってしっかりBLだった。文章がとても上手くて語彙力と表現力が素晴らしいので濡...続きを読む
  • スモールワールズ
    この何年かで読んだ短編小説集の中ではいちばん良かった。6編ともタイプが違ってどれも面白く、ハズレがない。連作じゃないところもよかった。

    「魔王の帰還」は前半は姉弟のキャラクターに笑い、思わぬ事実が明らかになる後半は、その分も泣かされた。

    「花うた」は、獄中の人物との往復書簡で構成され、ダニエル・...続きを読む
  • スモールワールズ
    初めての一穂さん本だったので、1つ目のお話を読んで、一穂さんてもしかして芦沢さん寄りの方⋯??と思いましたが、そこまでのイヤミス感はなく、しかし綺麗なだけではないというのがよかったです。
    ここがよかったとか具体的にはわからないけど、お話が纏う雰囲気が好きです。
  • ほろよい読書 おかわり
    前作の「ほろよい読書」よりもこちらの方が私好みの話が多かった
    どのストーリーも主人公の心情に私の心情が乗っかる感じで共感できるところが多かったからかもしれない
    5作目のストーリーに出てくるお店があったら私も常連になりたいなーと思う
    美味しいご飯とお酒 居心地のいいお店
    私にとってのそんなお店を見つけ...続きを読む
  • ほろよい読書 おかわり
    美味しいお酒をゆっくり飲みたくなる。
    オイスターバーにも行きたいし、荒川線沿いの料亭のような提灯居酒屋にも行きたいな〜
    オイスター•ウォーズに描かれていた社会はリアルに近いのかな。20代の若者たちは、気づかないうちに、仕事への向き合い方とか、会社に対する考え方とか、自分のあり方とか、理想像やら、
    ...続きを読む
  • 青を抱く
    全体的に「青」を感じるものが散りばめられていて綺麗だった。それは青空だったり、青い海だったり、名前に青という文字が入っていたり、ひと夏の青春のような時間だったり。青に対するこだわりを感じた。
    内容自体は少し重めで、植物状態の方がいる家族やLGBTQに関わること。
    それでも、宗清と泉のふたりが触れ合う...続きを読む
  • 光のとこにいてね
    一言一言噛み締めて読める小説でした。

    終わるのがとても名残惜しくて、大切に読んでしまいました。
    たった一人の出会いでこんなにも人生や価値観に影響されるのかと考えさせられました。

    引き裂かれても導かれて、繋がることができる。
    なんだかとても切なく考えさせられる小説でした。

    正直この世界観にもう少...続きを読む
  • 光のとこにいてね
    「そこの、光のとこにいてね」
    作中にタイトルが登場した瞬間、身震いした。なんて無邪気で、あたたかいのに残酷な約束。

    第一章 羽のところ
    第二章 雨のところ
    第三章 光のところ

    手元になくとも章題を思い出せるほど、各場面が印象的で、とてもとても美しかった。
    時間を置いて、何度も交わるふたりの道。何...続きを読む
  • パラソルでパラシュート
    タイトルが後から効いてくる!上手い!
    絶対的な女性目線で自分の良いところも嫌なところも肯定できる。
    一気読みでした。
  • ツミデミック
    6つの短編集。どれもコロナ禍におこりえるかもしれない物語。
    イヤミスっぽかったら嫌だと思いながら読み始めたが、後半特に大丈夫だった!
    しかも、短編の割に作り込まれた話が多くて面白く読めた。
    「違う羽の鳥」
    望まぬ大学に進学し自主休学してバイトで食いつないでいる優斗は居酒屋の呼び込みをしていて、見知ら...続きを読む
  • ふったらどしゃぶり~When it rains, it pours~ 完全版
    イエスかノーか半分かが大好きで、こちらも読んでみました。
    切なく共感できるところも多くあっという間に読み終わりました。でも、イエスかノーかは頻繁に何回も読み直していますが、こちらは忘れた頃にもう1回読む感じかな。
  • 光のとこにいてね
    幼き頃、母の逢瀬の度に連れてこられ古びた団地の片隅で出会った小瀧結珠(ゆず)とそこに母娘で住んでいた校倉果遠(かのん)。何もかもが違った2人が惹かれあい、行き違いながらも高校生のひとときを経て再び出会い、家族の色々を抱えながらも時を共に過ごす物語。
    もの悲しくどろどろ感もあるが、どことなくいつも何処...続きを読む
  • スモールワールズ
    衝撃を受けた。こんなにも感情を揺さぶられる本だと思わず、軽い気持ちで読み始めたら、あっという間に一穂ミチさんの世界に引き摺り込まれてしまった。
    一穂ミチさんの作品を読んだのはこれが初めてでしたが、他の作品ももっと読みたい!と思わせてくれるすごい本でした。
  • ツミデミック
    コロナ禍で生きている様々な人たちの短編ドラマ
    誰しも生きているとき、意図的に無意識に「罪」を犯している。大きなものから小さなものまで。ほんの小さな罪だと思ったものが、他人を苦しめるときもあれば、小さな嘘で人が救われるときもある。
    「罪」に色んな顔があるのだと気付かされる。自分は罪を犯しているだろうか...続きを読む
  • ツミデミック
    パンデミックを背景にした、6つの短編集。
    背筋が寒くなる話や、ああよかった!と思える話など様々で、次はどんなテイストだろう?とワクワクした。
    一番好きな話は『特別縁故者』。
    スモールワールズもそうだけど、一穂さんの本は短編集の方が好きかも。
  • OFF AIR(3)~イエスかノーか半分か~
    やっぱり最高!本編の内容が、違う視点から見られるので、短編集を読んでからまた本編を読み返すとより楽しめます。でも、表紙の絵の計がイメージと合っていない(好きじゃない)のが残念。
  • OFF AIR(2)~イエスかノーか半分か~
    本編の内容をより深く楽しめる短編集。こっちを読んで、また本編を読み返して…どんどんハマっています。表紙の絵が、もっと計はかっこいいはず!と思うけど、違和感までは感じないかな。
  • 世界のまんなか~イエスかノーか半分か(2)~
    漫画を読んでからハマり、小説も一気に購入。計が可愛すぎて読みながらキュンキュンしています。後半の展開にびっくりしたけど、伏線回収が良い感じ!
  • 恋敵と虹彩~イエスかノーか半分か 番外篇2~
    ライバル登場で面白い。正直攻めのキャラクターとして、潮より竜起の方が魅力的に感じる。あまり大阪弁の男性に惹かれないけど、なっちゃんは可愛い。
  • おうちのありか~イエスかノーか半分か(3)~
    お互いが想いあっている感じが伝わり良かった。計がかっこよくてキュンキュンしながら読んでいます。もっと続いて欲しい小説です。