一穂ミチのレビュー一覧
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『GOAT』第2号(特集は「悪」)です。前回の特集「愛」との対比がいいです。前回から引き続きの作家さんや初掲載の作家さんなど今回も盛り沢山で、また1ヶ月かけてチマチマ読み、完読しました。
「悪」ならではのエンタメ・ミステリー色強め傾向で、様々な視点の「悪」へ真正面から向き合って本領発揮する作家さんの作品に、読み手も吸い込まれます。加えて、様々な視点の「悪」とは言え、最近の社会情勢を反映した「悪」が多い気がしました。
明確な悪意がないにも関わらず、知らぬうちに「悪」に加担してしまっているケースなど…。これは他人事ではなく、改めて歪な社会構造と我が身の振りを省みざるをえません。日常に潜む -
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みんな一生懸命頑張ってる。必死で余裕がない。そんな切ない物語集。
第1話 邑子の上司の村雲清司が病死したのは去年の暮。彼が資料室に出ると聞いて見にきたら出た。たまたま見にいていた後輩アナウンサーの雪乃が明日も来ようという。5日続けて張り込んだが毎日出るが、交信はできない。
第2話 地震。電車は運休で、線路の安全を確認しないと動かないらしい。この一年で多くの同期がテレビ局をやめた。
第3話 結花はテレビ局のタイムキーパー。由朗とルームシェアしているが、由朗はゲイなので手に入らない。
第4話 晴一は彼女に別れようと言われてブロックされる。芸人さんの密着取材をする。なにもかもうまく運ばない。 -
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タイトルに惹かれて読んだ。
もうタイトルが素敵。何コレ。
この作品は説明が少なくていい、主人公二人の視点で交互に物語が展開していくので状況や心情が迷子にならない。
二人を繋ぐ特別な感情はなんだろう?と思っていたけど終章で理屈でなく、何となく理解できた気がする。気がするだけかもしれない。
タイトルの「光のとこにいてね」は作中でも数回登場するワードだが、相手に望む内容は毎回違う。いや...?本質的には同じなのかもしれない。
光のとこにいてね
弱々しい儚い願いだなぁ、自分は何も出来なくて相手の幸福を想う庶幾の言葉だ。
ラストは圧巻、情景が浮かんで鳥肌たった。 -
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ネタバレ【あらすじ】
恋という言葉では到底つつみきれない、たくさんの感情と人生のシーン。
第一線の現代人気作家たちの手で紡がれる、繊細で豪華なアンソロジー!
島本理生 『最悪よりは平凡』特別な名を持つ平凡な容姿の私。唯一無二の存在になるにはどうすれば。
綿矢りさ 『深夜のスパチュラ』バレンタインに手作りチョコを!壮絶な一夜の奮闘の結果は?
波木銅 『フェイクファー』大学の手芸サークルで知った着ぐるみの魅力。数年後……
一穂ミチ 『カーマンライン』日米で分かれて育った双子のケントとアサミが19歳で再会した。
遠田潤子 『道具屋筋の旅立ち』容姿に関して隠したい過去を持つ優美は、初めての彼氏の -
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一穂ミチさん作品は初めてでした。あまりにも良すぎて震え、一穂さんの作品を読み漁ることになりそうです…。
全部良かったのですが、特に「花うた」と「愛を適量」が好きでした。
普段あまり小説で泣くことはないのですが、久しぶりに読みながら少し込み上げるものがありました。でも感動とか泣けるとか、そういう簡単でありふれた言葉で片付けるのが勿体ないと思う、そんな読書体験でした。
時々想像を裏切られたりする感覚が気持ちよく、グイグイ読めました。
出てくる人達はみんな、人間らしい複雑さや、他人らしい分からなさを持っていて、それがすごく良かったなと思います。心の片隅が救われたようなそんな気持ちになれる小説でし -
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ネタバレ百合小説というより二人のかけがえのない運命のお話だと思った。視点が交互に変わって、読みやすい印象。
ずっと一緒にいて幸せになってほしいって思うけど現実はそう簡単ではなくて、辛かった。途中結珠は藤野と、果遠は水人と結婚して瀬々がいて、現実ってそう上手くはいかないけど、結婚して何なら子供もいるんだって思って悲しかった。でも結珠と果遠がまた会える保証がない中で、藤野や水人のようなとてもいい人がいたならば結婚していても仕方ないなって感じた。
果遠が結珠からもらったリボンや防犯ブザーを大切に持ってるところがとても愛おしくて、辛かった。
結珠と果遠、藤野や水人、瀬々、直、チサさん、みんなが光のところ -
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ネタバレ邑子さんと雪乃ちゃんのシスターフッド、結花ちゃんの木南くんへの片想い、晴一さんと広道さんの人生がふとしたきっかけで交わったこと、人と人が関わって紡がれるその人たちだけの関係性が今回も大好きすぎる。
一穂さんの小説に出てくる人たちは本当に一人一人「ここ」に生きているなあって気持ちにいつもさせられて。今回は連作短編だからより一層、角度を変えれば全員が脇役であり主役であって、例えば誰の目にも温和な上司として映っている人だって、みんな完璧ではなくて常に悩みもがいているなあっていうのがすごく愛おしかった。
全部好きだったけど、「眠れぬ夜のあなた」は特に印象的でタイトルの意味がわかると切ない。晴一さんは結 -
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ネタバレ一穂ミチは短編しか読んだことがなかったから長編が自分に合うか不安だったけどめちゃくちゃよかった!
あらすじを読んで勝手に、もっとポップでライトな感じの恋愛小説かと思ってたから良い意味で裏切られた。帯には恋愛小説って書いてあったけど、これ恋愛小説なのか…?
お話全体の雰囲気はふわふわしていて地に足つけてない感じなのに、ところどころ現実を突き付けてはっとさせてくる。まさに、重石をつけて今まさにダイブしようとしている人たちのお話。でもやっぱりどこか空気が軽く感じるのは、主人公を含め登場人物たちが大切な人たちと暮らしているからかなと思った。
未来への明確な不安があるのに「この人たちと一緒にいれば笑っ -
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よかった。すごく引き込まれて、一気読みしてしまった。
最初の章からよかった。子ども時代、大好きな友人ができたときの、あのワクワク感、会いたい感、会えなかったときの切なさ、そんな気持ちのとき、自分を包む風景のひとつひとつが、すごく「ある」感じで、匂いや光と一緒に立ち上がってきた。これは自分の物語なんじゃないかと思った。
親の都合での突然の別れ、その後、高校生の思春期特有の中途半端な出会い…と思いきや、実はしっかり追いかけて来てくれた彼女。また切ない別れを経て、やっと大人になってからの再会。そこでもまだ家族の呪縛がある。
けれど、だんだんと、光の方へ行く。やっぱり子どもの存在は大きいね。
最後は -
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コロナか真っ最中は、これを題材にした漫画や小説は読めませんでした。今やっと読めるようになりました。あの時は辛かったなあという想いでと共に読みました。
三角関係は当たり外れあるのですがこれは好きです。かなり切ないですけどね。原作者の方は初めましてだったのだけど自分に合っていたようです。
続がとても気になる作品です。