あらすじ
甘くてスパイシーで苦くてしょっぱい、人生の味わいを詰めこんだ17の物語。どんな人にも、どんな日々にも、凸凹や濃淡、裏表はかならずあるから、そんな欠片を集めたこの本のなかに、自分に寄り添う物語がきっとある。文庫化に際し「魔法少女ミラクルミルキー」「大阪の叔父さん」「前夜」「ムーンライダー」を収録。
sweet / spicy / bitter / salty / tasty
第171回直木賞受賞作『ツミデミック』で話題の著者、
一穂ミチの色とりどりの欠片をちりばめた、味わい豊かな作品集
あなたの思いや生きかたが
きらめき、翳(かげ)り、
揺らいで、にじむ。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
たくさんのお話、揺れまくる感情、とにかく、読むことができてよかったと思った。短編集でとても読みやすく、大人な短編もいくつかあったが人生の中での認識していたい言葉が詰まっている一冊だった。なにかに躓きそうになった時、人生に挫けそうになった時、またこの本を読みたい。
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やっぱり一穂ミチさんの文章が好き。
え?そんな角度から?みたいな、いろんなテイストの短編が読めて満足度が高かった。
・人魚
・神さまはそない優しない
・透子
・ムーンライダー
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友達から借りた本。
1日1話読めるぐらいの短編小説。全てが繋がっているのではなく、ひとつひとつの物語になっている。愛し合うものたちの何気ない日常の一コマであったり、もしもの世界やこどもが主体であったり。この世界は誰しもが脇役と主人公を行き来しているのだろうと思った。そんな当たり前のことであったり、そうでないことに涙した作品だった。
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短編小説のすばらしさを改めて感じさせてくれる本でした。
話の始まりは突然その世界に放り出された気持ちになり、右も左も分からないところから始まっていく。前置きもなく、ここはどこ?あたなは誰?何が起きたの?という感覚。少しずつまわりが見えてきて、気づいたらその世界の一人として存在している。主人公といっしょに、その気持ち、感覚、視覚を感じて、想像して。短編小説だから、その世界は一瞬で終わる。その先は?どうなった?じーんと、好奇心やその世界が終わってしまった寂しさに浸かる。その答えは誰も教えてくれないし、背景も詳しいことは書いていないので、自分が自由に考えたり想像できる世界。
短い言葉で文脈で、読者をぐっと話の中に引っ張り込む文書力、もっとこの作者さんの小説を読んでみたいと思いました。そんな世界体験したことがないのに、引き込まれてしまうのは、どこかで感じた名前のつけられない感情をあちこちで含んでいるからなんでしょうね。
私が一番心を掴まれたのは、ごしょうばん。誰か救ってあげて、と思っても残酷に辛い事が起きる世界。「誰かのためにあげたいと思った食べ物が一番おいしい」そう思う理由には、彼?彼女の前世が関係している。生まれてもない時代、行ったこともない時代なのに、ありありとその風景が目に浮かびました。ハッピーエンドを迎えられないところが、何とも言えない気持ちになり、ふと生活しているとごしょうばんのその後を想像してしまうほど、妖怪の話なのにリアリティがありました。
Posted by ブクログ
2024/02/02
多分初めてこの人の本を読みました。
この本は短編になっていて、いろいろな人たちの現実だったり空想だったりいろいろな世界の愛のあり方が描かれています。
現実的なものだったり近未来的なものだったりフィクションと現実を混ぜてみたものだったりして色々なパターンが楽しめると思います。
個人的に面白いなって思ったのは「sofa &…」という、家にあるソファの視点で女性が人を思う気持ちについて描いた話です。
どれもほんのりするような話が多いので短編で気軽に読んでみるのがいいのかなって思いました。
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いろいろなテイストのお話が読める短編小説で、好きなもの苦手なもの様々でした。
永遠のアイ、魔法少女ミラクルミルキー、sofa &…、神さまはそない優しない、透子、ムーンライダーが好みでした。
普段あまり手に取らないジャンルも読むことができたので、このジャンルも読んでみようかなと新たな発見もありました。
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短編集。少し現実離れした不思議な話がわりと収録されていて、一穂ミチさんはこんな話も書くのか〜とちょっとびっくりしました。
ほんのり心が温かくなったり、胸がチクチクしたりします。どのお話もスラスラ読めるし、意外性があって面白かったです。
「BL」、「sofa & ...」、「神さまはそない優しない」あたりの話が好きでした。切ないけど大切な相手に対する想いが詰まってて、印象に残りました。
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最初ほっこりしてたのに急にホラー展開、かと思いきや最後の何章か泣けちゃうしで惑わされた。
この一冊で色んな感情になれて楽しかった!ちょっと長めの章や数ページで終わる章もあって、飽きがこなくて個人的に読みやすかったです。
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『うたかたモザイク』は全17編からなる短編集。
異性恋愛、同性愛、妖怪、魔法少女、そして日常…ジャンルはさまざまですが、どの物語にも共通して、やさしさと愛情が静かに息づいていて、読後の余韻がとても心地よいです。
なかでも「ごしょうばん」「神さまはそない優しない」「sofa &…」は、雰囲気も展開も印象的で、心の奥にじんわりと染みました。思わず何度も読み返したくなるような温かさがあります。
短編ごとにガラッと作風が変わるので、いろんな世界に触れたい方、本が好きな方にぜひ手に取ってほしい一冊です。
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17編の短編を収めたバラエティ豊かな作品集。どれも短編ゆえに読みやすく、甘さやスパイス、苦味や塩気が絶妙に混ざり合った、気持ちに寄り添う物語ばかり。
どれも異なる魅力があった中で、特に印象に残ったのがこの2編。
「BL」は、男性同士の恋愛かと思いきや、実はある天才科学者が科学の力で“世界BL化”を目論むという近未来SF。ラストに小さなどんでん返しが待っていて、切なさがじんわりと残る。どこか村田沙耶香さんを思わせるような、独特の世界観も魅力的だった。
「sofa&…」は、30歳の独身女性と真っ赤なソファーの10年間を、ソファー視点で綴る物語。淡々とした語り口に、じんわりと温もりが広がり、自宅の家具にも心があるように思えてくる。
読者の“好みのジャンル”に合わせて、ぴったりの一編が見つかる、そんな楽しみも詰まった一冊。
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一穂ミチさんの本はやっぱりすき!
少しヒリヒリするような内容が多くて、切ない気持ちになる。
sofa &、永遠のアイ、レモンの目、still love me?、神さまはそんな優しない、ムーンライダーが好きでした^_^
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星新一のショートショートを思い出す読みやすさ
恋愛の話が多くて入り込めないのもあった
けど、ソファと猫の転生の話に代表されるように長い人生苦しいことはあって、それも含めてかけがえのないものなんだ、と読み終わってすぐの今は少なくとも思えている
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スモールワールズが面白かったので読んでみた。17もの物語があって楽しめた。まぁ中には苦手な話もあるにはあったが、短い作品でものめり込めるし、感情も揺さぶられる。「sofa & ...」「神様はそない優しない」がお気に入りか。
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いろんな話の入った短編集。
魔法少女、妖怪?BLに、性描写の多い話など、本当にいろんな話が入っています。
私はソファの話が好きでした。
温かで素敵でした。
人生に寄り添ってくれるものって人間じゃなくてもいいのかも。
Posted by ブクログ
やっぱり言葉選びが好きだなあと思った
短編でとっつきやすいけど各話読み応えあって、クスッと笑えるものから涙が滲んでくるもの、読後に深い余韻を持たせてくれるものまで面白かった!
自分の世界の見え方がちょっときらめくというか人間っておもしろいなあって思える
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色んなパターンのなんとも形容し難い気持ちの短編集だ。
個人的にはAIなりすましと、猫の話が好きだった。ソファも捨てがたい。
人間の気持ちの強さと弱さを再認識させてくれるいい小説だった。
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人生甘いばかりではない、だから人生。
sweet, spicy, bitter, salty, tastyの5つに区切られてそれぞれ短編集がいくつか収められている。SFもあり、現代もあり、タイトル通りモザイクのように色々に煌めいている。
「ごしょうばん」ちょっと不思議な存在を主人公にした話。戦を望むごしょうばんの気持ちが怖い。
「BL」真っ向からSFである。こういうディストピア好き。嘘だらけの世界で本物とは。
「sofa & ...」勇気をもらえる話。自分が選んだものと生きていく、自分が生き方を選ぶ。それを受け止めてくれるのは、休める場所なのだ。
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一穂ミチの短編集。単行本からさらに3篇を追加しての文庫化はなかなかサービスがいい。というか、一穂ミチファンは両方買わないといけないのか、これ。ごく普通のヘテロ恋愛モノもあるが、BLをネタにしたSFやら、ガチBL純愛やら、百合モノ、濡れ場があるかと思えばホラーもあり、一人称ナレーターも妖怪あり、ソファあり、猫ありと多様。満喫した!
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『光のとこにいてね』がよかった印象の一穂ミチさん。日経のコラムが面白くて、同い年の大阪人ということもわかり、こちらも読んでみた。短編集。
失礼ながら最初びっくりするほど面白くなくて読むのやめようかと思ったけど、途中から面白くなった。
最初は初期のものだったのかな?
結果、楽しめました!
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sweet、spicy、bitter…テイストが全然違う17つのお話が詰まっています。
ほんとに数ページで終わるような短いお話もあって、ちょっとした空き時間に読むのにちょうどよかったです。
こちらの気分もほわっとしたり、ゾクっとしたり、ほろっときたり。いろんな感情を一気に味わえてお得感。
私は、saltyのsofa&…とか、神さまはそない優しない、が好き。
Posted by ブクログ
いろんな風味の短編集。
途中まで読んでて気づいたけど、帯にsweet,spicy,bitter,salty,tastyの5種類に分類されてた。
味わい深い。後味が複雑で面白い。
ほんのり怖かったり、じんわりしたり、あっさりしたり。
sofa &... を買って2日目のソファの上で読めたのが、なんか楽しかった。
Posted by ブクログ
「スモールワールズ」よりちょっと入り込みにくい気がした。
でも色々なテイストが楽しめる。
中でも、「ごしょうばん」はゾクっとした。
戦時中、腹を空かせ憎しみ合う感情から生まれた妖怪ごしょうばんがさまざまなところに現れる。
みな腹を空かせているのに大事な食べ物をごしょうばんに与え、優しさに触れていく。
我が子を食べるまでの飢餓に苦しむ母親の場面は衝撃的だった。
そしてごしょうばんの本来の姿を見抜いた僧侶との出会い。
かならずまた生きて戻り、お前を救うと約束した僧侶との悲しい再会。
そして現代。
有り余る食料の皮肉なほどの贅沢さの下に静かに潜むごしょうばんは自分の腹を満たすために決して繰り返してはいけない戦を望む。