【感想・ネタバレ】うたかたモザイクのレビュー

あらすじ

甘くてスパイシーで苦くてしょっぱい、人生の味わいを詰めこんだ17の物語。どんな人にも、どんな日々にも、凸凹や濃淡、裏表はかならずあるから、そんな欠片を集めたこの本のなかに、自分に寄り添う物語がきっとある。文庫化に際し「魔法少女ミラクルミルキー」「大阪の叔父さん」「前夜」「ムーンライダー」を収録。

sweet / spicy / bitter / salty / tasty
第171回直木賞受賞作『ツミデミック』で話題の著者、
一穂ミチの色とりどりの欠片をちりばめた、味わい豊かな作品集

あなたの思いや生きかたが
きらめき、翳(かげ)り、
揺らいで、にじむ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最初ほっこりしてたのに急にホラー展開、かと思いきや最後の何章か泣けちゃうしで惑わされた。
この一冊で色んな感情になれて楽しかった!ちょっと長めの章や数ページで終わる章もあって、飽きがこなくて個人的に読みやすかったです。

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2025年08月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人生甘いばかりではない、だから人生。

sweet, spicy, bitter, salty, tastyの5つに区切られてそれぞれ短編集がいくつか収められている。SFもあり、現代もあり、タイトル通りモザイクのように色々に煌めいている。

「ごしょうばん」ちょっと不思議な存在を主人公にした話。戦を望むごしょうばんの気持ちが怖い。

「BL」真っ向からSFである。こういうディストピア好き。嘘だらけの世界で本物とは。

「sofa & ...」勇気をもらえる話。自分が選んだものと生きていく、自分が生き方を選ぶ。それを受け止めてくれるのは、休める場所なのだ。

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2025年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「スモールワールズ」よりちょっと入り込みにくい気がした。

でも色々なテイストが楽しめる。

中でも、「ごしょうばん」はゾクっとした。

戦時中、腹を空かせ憎しみ合う感情から生まれた妖怪ごしょうばんがさまざまなところに現れる。

みな腹を空かせているのに大事な食べ物をごしょうばんに与え、優しさに触れていく。

我が子を食べるまでの飢餓に苦しむ母親の場面は衝撃的だった。

そしてごしょうばんの本来の姿を見抜いた僧侶との出会い。

かならずまた生きて戻り、お前を救うと約束した僧侶との悲しい再会。

そして現代。

有り余る食料の皮肉なほどの贅沢さの下に静かに潜むごしょうばんは自分の腹を満たすために決して繰り返してはいけない戦を望む。

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2025年02月17日

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