一穂ミチのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
人と知り合うのは、新たな自分を知ったり、お互い、いい刺激になって、成長していける。『イエスかノーか半分か』のあの竜起くんが、怒ったり、嫉妬したり、緊張したり、今まで知らなかった表情を見せてくれて楽しかったです。深くんは一つのことに、あそこまで身を捧げるものがあるってすごいなと、栄さんとの関係も良かったし、最後はまっすぐにぶつかることができて良かったと泣けたー。あと関西弁が最高!「あかん、、」とか、もうあかんって!!って読んでて悶えました。竜起くんがリードするベッドシーンとか、こんな竜起くんを見て(読んで?)いいなかなぁーとドキドキしながら読みました。最高でした。竹美家らら先生の描いた深くんが竜起くんの裾を使っでるカラーの挿絵、もうあれ可愛すぎて、一旦あそこから先へ進めなかったです。なかなか本編にいけない(笑)あれ可愛すぎです。最高です!2も楽しみ!!
-
Posted by ブクログ
あぁー!恋したい!恋したくなるわぁー!なんじゃこの胸キュン(死語)ストーリー達は!
シマシマのお師匠様、みんみんさんとおびのりさんのご助言通り、人生で初めてアニメイトで本を購入しました。お友達を連れて行くと良いわと言われましたので素直な弟子の私、唯一付き合ってくれるであろうA氏に直電。
私「お忙しい所をすみません。New文学を買いに行きたいので、お付き合い願えませんでしょうか?つきましてはご都合のよろしい日時を…」
A「はぁ?ニュー文…。ああ…(察し)まあ、ええけど…。え…?」
この間、15秒程の妙な間。
A「俺とお前で…?」
うん、言いたい事は伝わったけど、1人より2人の方が心強いじゃないかっ!!
という訳で、結局は付き合ってくれたのですが、1人で行けば良かったと後悔する恥をA氏にかかされたので賠償金を請求しようと思います。
変人を友人に持つと大変な事になるというお話なのですが、それは下巻の感想にて。
さて、そんな事より本作です。
師匠いわく、一穂さんの人気作品『ふったらどしゃぶり』の実写化を記念して発売されたという本作。
一顕と整の後日談が、短編として何作も載っています。
記念ペーパーやnoteに書かれたもの、小冊子のものや書き下ろしまで全て纏まった贅沢品!
紆余曲折あって晴れて結ばれてからの後日談というのは、今まで本編のおまけに付いていた短いものしか読んだ事がありませんでした。その時は、本当に大変なご苦労をされてからの後日談でしたので(敬語になる位に大変)余韻を引き摺ったまま読む状態でした。
なので、ただ「良かったー!」という勢いで読んでいました。
しかし今回は最初から最後まで安心して2人のその後を読める訳です。ハラハラする事件が起こらない。痴話喧嘩も可愛い。
ふと思ったのです。BL作家さんの力量が真に試されるのはこの後日談なのでは無いかと。
勿論、本作を読んでいるという事は本来はこのカップルを応援していた読者だという事は前提にあるのですが、それでもですね、一穂さんはやっぱり凄い。
こんなに何パターンものデートが描けるなんて…
しかも盛大なキュン付き。
2人とも部署は違えど同じ職場なので、ちゃんと職場デートも用意されてあります。
ちくしょー!イチャイチャしやがって!良いぞ、もっとやれ!!
と、思いながら皆さん読んでらっしゃる事だと思います。(え、思ってらっしゃる…よね?)
本編の『ふったらどしゃぶり』でも思っていましたが、何気ない景色や日常が非常に繊細に美しく描かれています。
変わり行く季節をかけがえのない、大切なものとして過ごす一顕と整。
普段ぼーっと景色を流し見ているだけの私とは雲泥の差。
ちくしょー!これが恋の力ってやつか!!
「桜の真下に立って見上げる。透明なビニール傘の曲面に無数のしずくが浮いて景色をぼやかし、花と花の境目が水に溶けてにじむ。」
「楽しい時間って、結局は借金みたいなものかもしれない、と思う。
別れる時、後ろ髪を引かれるつらさであてがなわなくてはならないのだから。」
本編を読まれていない方でも、これらの表現には美しさと切なさを感じる事が出来ると思います。
2人の出会いや葛藤、抱えていた問題を見て来た私は、これらの美しい表現にもほんのり切なさを感じてしまいました。
限りある時間の中でいかに2人で歩いて行くか。これは異性同士とか同性同士とか関係ない。友人の間でさえ考えてしまう事。
整との時間が一つ終わる度に、また減ってしまったと感じる一顕。こちらも短編を一つ読み終える度に、また2人の時間が進んだ、と感慨深くなってしまったり。
昔からの一穂さんファンの方々が、口を揃えて一穂さんは短編が凄いと仰っている理由が分かりました。(BLは通ってらっしゃるか分かりませんが)
以前にひまわりめろん師匠から、短編を読む時は長編と違って短い文から読み取らねばならないと教えて頂いたので、今回はもう、それはもう!
目を皿のようにして一字一句、丁寧に読みました。(おかげでドライアイに拍車がかかった)
けれど、意識せずとも大事に読まざるを得ないストーリー達でした。
うまく説明出来ないんですが、宝箱にしまってあるキラキラした石(アイオライトとかそういう石)を、真っ白な布の上にパラパラっとこぼして眺めてる、そんな感じのする読書体験でした。
ところで、こちらの上巻では一度も出て来ませんが、続編『ナイトガーデン』の主人公、和章の影だけがちらついていて、その度にソワソワしてしまう私。
実は今まで読んだBLの攻めキャラの中で、『天球儀の海』の資紀坊ちゃんと同率一位を維持しているのが和章なのです。(誰も興味のない私情報)
下巻では登場するかな?!めちゃくちゃ楽しみです!
私にも珈琲カップを作ってくれないだろうか!(迷走)
しかしBLというジャンルは、純愛を更にこれでもかと詩的にするジャンルなんですね。独特な美しさがあります。
一穂さんの力量による所も大きいと思いますが、このまま下巻に行きたいと思います。
上下巻で美しい一枚絵になるので、本棚に並べて表示したいのですが、よそ様からは、シマシマの手抜きなデザインのお菓子のパッケージが並んでいるようにしか見えないのか、残念。(失礼すぎるだろ)
最後に謝罪をさせて下さい。
以前に本棚登録をしていたのですが、誤って消してしまいました。既にいいね下さっていたお2人の方、誠に申し訳ありませんでした!こんな長い感想をここまで読んで下さっているかは分かりませんが、念の為。 -
ネタバレ 購入済み
Night Garden
I'm half way through reading this one. I'm not sure how I feel about it. Fujisawa Kazuaki Has parted ways with Sei and is now in a remote village because he has been asked to reorganise a library. Doesn’t quite make sense considering he used to live in a condo in the city. Yes he suggested to Sei about moving, but that was only because, he had found out about Hagiwara Kazuaki. Seems to be a bit of an extreme scenario.
-
購入済み
When it Rains
I'm so glad I purchased this book. I read it while watching the series. It's been a long time since I cried, reading a book. I did have to screenshot each page so I could translate it, but I knew I would have to do it somehow. Amazing book, so many emotions, so many tear’s, even more tears for Fujisawa Kazuaki !
-
購入済み
読み終わっても余韻が...☺️
ドラマでこの作品を知り、それぞれの立場での心情とかの描きかたが素敵だなぁ...と思いハマリました。
ストーリーがある程度わかったしネタバレ状態なので、いつも漫画を買ってた身としてはこの小説を購入しようか迷いましたが、、、“買って良かった✨”です笑
一顕と整が交流するごとに相手を理解し思いやり大切な存在へとなっていく過程がとても素敵だし、熱情のまま即同棲...とかになってないのも何だか“大人”として2人のリアルな想いや葛藤がわかり切なくなりました。いつまでも一顕がみなし敬語なのも笑えます😂
とても素敵な作品に出会え、読み終わったあとも余韻がすごくて雨音を聞きたくなりました☺️ -
Posted by ブクログ
「ふったらどしゃぶり」の後日談集
ドラマ化されるからこちらも文庫化かな??
ドラマ化はちょっと反対派ですが…
本編後のさりげない日常の二人の会話が
短いものだと5ページくらい、長くても20ページくらいかな?
短編の上手さはピカイチな一穂さんだが掌編こそ上手さが際立ってます。
「ふったらどしゃぶり」を読んで◎だった方は読んで欲しい。発売当初の特典ペーパーや一穂さんのnoteでひっそりと掲載されている「こばなし」などなど
全てが一冊になって書き下ろしまであるという!!
アマアマのキュンキュンのデロデロの一冊笑笑
あ…表紙素敵ですけどBLですよ(●︎´艸`)
-
Posted by ブクログ
本当の自分をさらけだせる場所や受け止めてくれる人ができることは、自分の世界を一変させるよね。心が満たされたり、一人じゃないという嬉しい煩わしさとか、面倒なことも楽しみになったり、全てひっくるめてほっとできる場所が増える。計はこれから色んな感情を知っていき、戸惑いや混乱もあるかもしれないけど、潮の包容力に助けられて、心豊かになっていってほしい。
あと、この恋人の本当の姿をしっているのは自分だけという特別感、たまらなく好き!(竜起もいるけど、、)
挿絵を描いている竹美家らら先生の絵がとても好き。表紙のべーしてる計や、照れてる計。かわいすぎかわいすぎ。ふったらどしゃぶりシリーズの絵とまた違って可愛らしくてすごく好き! -
Posted by ブクログ
ドラマ化で興味を持ち拝読しました。
雨と絡めた心理描写や表現力は流石だし、文章は美しくて素敵だなあと素直に思います。
以前読んだ一穂さんの一般小説は、ストーリーがあまり好きになれなかったのですが、このお話は凄く良かった。
軽快な言葉のやり取りがテンポよく交わされ、主役の二人が少しずつ心を通わせて行く過程が、繊細に、丁寧に描かれています。
相手の何気ない言葉や行動によって、お互いの辛くて苦しい気持ちが救われていく様子が分かるので、多分客観的に見れば『浮気』なんだろうけど、嫌悪感はあまりなかったです。
特に整は、一顕と一緒にいるときの方が絶対自然体だよなあと感じました。
二人が初めてセックスするシーンは「いやこれ、絶対相手のこと好きになるよね」ていう説得力凄くて、めちゃくちゃ良かった。
大好きな作品になりました。
後日談やスピンオフも読みます。 -
Posted by ブクログ
意外と(?)まだ読んでなかった…。
予約したんだか棚差しで目があったんだか(たぶん後者…)忘れたけど、オレンジ文庫でこの執筆陣で、おもしろくないわけがない!
(絶対的信頼)
とはいえ、初読の作家さんもいてはったし、読むのに多少難儀した作家さんもいてはった。悪口ではない。
椹野氏の「ハケン飯友」はすでに文庫を読んでたけど、そっか、こちらが先やったんやね。あらためて読んでも面白かった。
飯友になった猫に「マナー的に云々」と、いう坂井くんが、いい子やなあと思った。
一緒にすごすにあたり、こういうの大事よね。マナー云々以上に
「それはちょっと受け入れにくい」
と、いうことを最初にさらっと伝え合うという行為?
言わんかったら後々もやもやしてええ結果にならんもんね。最初に言うといたら
「そういうもんか」
って思えるし…。
椹野氏は人と人のこういう距離感もさらりと書きはるなあ。ご本人もさっぱりした方なのかな。(などと思うのは失礼か)
谷氏もいくつかのタイトルを読んでるけど、舞台や題材は興味があるのに、文章そのものがわりと説明調なのがつまってしまって読み辛く(すいません)敬遠しがちやったんやけど、短編やったらそういうのもなく読めるからいいなあ!
面白かった。オチが意外すぎた。あ、そういうこと!? と、思ったし、猫が好きな人でないと思いつかない話やなあと思う。
真堂氏は、こういう話も書きはるんや…と、思った。
びみょうに救いがあるような、ないような…(笑)。
時系列というか相関図をちょっと考えないと理解がおいつかんかったのは、わたしの読解力の問題。
梨沙氏もオレンジ文庫の巻末紹介で見て気になってたけど、蔵書がなかったかなんかで未だに縁のなかった著者。
ここで読めたのはうれしいけど、う、ううーん(笑)。
この方だけ、ちょっとチャンネルが違ってた。深くは言うまい。文句ではない。好みの問題。
一穂氏、最近よく読んでるよね…(笑。アンソロジーで)。もうこれは長編を読むべきやろ、と、蔵書を検索するくらい、めちゃくちゃ面白かった。たぶんこの話が一番好き。
絶妙に真堂氏とかぶってるような(失礼)かぶってないような、猫好きはどうしてもこういう思考にならはるんかな? と、思った。(悪口ではなく)
関西弁で書くのうまいな~。内容もめっちゃおもろいな~、と、思ってたのにこのオチ。
見事すぎた。
最後まで読んだら、ここまでの会話(春男という子猫を可愛がっていたさな子さんの言動)すべての見え方が変わったので、二度深みがあったなと思った。
前述の通り、わたし自身猫にもさほど興味もなく、猫種(?)すら全然わからんけど、でも、楽しかった。
猫好きならまた違う読み方もあるのかな? あー、わかる、わかる、みたいな。 -
Posted by ブクログ
(2023年12月21日の感想。帰りのバスで書く。)
アンソロジーっていいよね。宝箱みたい。いろんな作家さんたちが一度に会していて豪華。
この本を買った頃は丁度自分のなかで島本理生、窪美澄、一穂ミチのブームが来ていた。だからウッキウキで買って、そのあと暫く読めずにいたのを今になってようやっと読めた。
面白かったのは綿矢りさ「スパチェラ」
綿矢りさは、中学生の頃に『蹴りたい背中』、大学二年の秋に『勝手にふるえてろ』を読んだ。両方とも、それから今回の「スパチェラ」にも当てはまることだけど、今を生きる若い女の子を描くのが本当に上手。綿矢りささん自身は歳を重ねているのに、寧ろ作品のなかではより若く、より瑞々しく、そしてより甘く仕上がってきていて面白いと思う。
桜木紫乃「無事に、行きなさい」も印象的だった。
別れを告げる言葉を持たない民族のさよなら、無事に、行きなさい。別れる人の無事を願うことができるなんて懐が深いと思った。私は馬鹿みたいに重たいから、倫彦の無事なんて絶対願わない。私の預かり知らぬところで不幸になってくれと思う。
意外だなって思ったのは窪美澄「海鳴り遠くに」
この人こんなキャラクターも描けるのね、という点で意外だった。絹香のような子、珍しい気がする。最初に読んだのが『やめるときも、すこやかなるときも』だったから、多分その影響を引きずっているのだろうけど。年が明けたら『さよなら、ニルヴァーナ』読もうかなって計画中。