一穂ミチのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレもう10年以上前に書かれた本なんですね。今はもうない場所や、モノ、SNSの単語がちょいちょい出てくるので、あーそんなのあったなぁ、と懐かしくなります。
ノンケの彼女持ちの男の子が、友達だと思っていた男の子に告白され、意識していく。
暁行の混乱、戸惑い、惹かれる心模様が、日々の生活の中で時間をかけて変化していく様が、とてもうまいです。さすがです。もーするする読めます。一穂さんの文章、登場人物、ほんと好き。
遥のグズグズ感も、なんかジメジメしてないんですよね。好きで、諦められなくて、一緒にいたくて。
藍染という馴染みのない世界のことも、とても丁寧に描かれていて、面白いです。
遥かの藍染に関する -
購入済み
せつない
このようなご時世の中、余計に判断力が鈍りまくる。迷うことが前より増えた。支えにしておきたいことをすっぱり伐って前に進むことのどれだけむずかしいことか。言いたいことを言って喧嘩しながら仲直りしながらずっと幸せでいられますように。
-
購入済み
OFF AIR
短編集です。
特典の再録のほかに書き下ろしがあるので、購入する価値があります。
皆川くんのスピンオフストーリー読後推奨の話がありましたので、読む上で支障はありませんが未読の方はお気をつけください。 -
購入済み
久しぶりに
久しぶりに読み返しました。アニメの潮の声優さんがしっくりこなくて、潮ってこんな感じだっけ?と思いました。しかし、原作を読み直すと、確かにイメージ通り。アニメの声優さんの声で脳内再生されるようになりました。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ「林檎」のスピンオフ作品。「林檎」での栫くんがどうしても許せなくて、栫くんの印象がわかるかも、少しは好きになれるかも、と思い読みました。
うーん。正直やっぱり好きになれない。悲しい過去と浮き沈みのない感情。それでも、少しずつ少しずつ変化をみれたな、心が動いているのかな、と最後の方は思えて、嵐に報いてほしいと願いました。
逆に嵐のことはとても好きになりました。とても普通で素直で優しくいい子。そして、栫を好きになってしまうということに悩みはすれど逃げない姿勢も強いな、と感じました。普通むりでしょ。
きちんと恋をしているし、悩みながらちゃんと生きてる。
栫には嵐のような、ちゃんとした普通の男の子 -
購入済み
おうちのありか
一穂ミチ先生の作品は穏やかで優しい気持ちになれるので大好きです。
イエスかノーか半分かの三作目おうちのありかでは、今まで語られなかった潮の家族の話が中心になります。
計視点で語られることがほとんどで、なんとなく計の方が潮に寄りかかっているような気がしていましたが、ふたりは支え合っているということに改めて気付かされました。 -
購入済み
切ない
せっかく殻から出られたと思ったのに、『苑』の中に新しい種が見つかったと思ったのに。明のない場所では新しい種は育たないのかな。これが二人の未来なら切ないけれど、強く生きていてくれそう。『ラブ』へ直行します。
-
購入済み
お幸せに
いつもながら、一穂ミチ先生のお話に出てくる人物たちの名前には感動します。自分を殻で護り、狭い場所から決して出ないように生きている受けと人望や様々なものに恵まれ、明かりを内側から放ち続けるような攻め。幼なじみの二人の未来が柔らかいものでありますように。幸せを願わずにいられない。城戸さんと小山さんがいて良かった!
-
購入済み
もっと早く読めばよかった
一穂ミチ先生の作品は、どれも大好きな作品ばかりなのですが、これを後回しにしていたなんて。「さみしさ」なのがまた…しっくりきます。寂しい世界に漂う淋しいひと。独りぼっち。めぐり逢い。縁。繋がり。これからは明るく暖かく整理整頓された互いの居場所と、温かく少し塩辛い食事、甘々な絆に包まれていくのでしょうね。この作品の世界観が伝えきれない自分にがっかりしますが、本当に読んで良かった。
-
購入済み
星五個じゃ足りない
文庫で初めて読みました。
今まで読んだ数百冊の中でも相当お気に入りの作品で、今もよく読み返します。
スピンオフ作品もあるけれど、この作品ほどの感動と癒しは感じない。
表紙も気に入ってます。
本当に良い小説を読んだ時の心地よさがこの作品にはあります。
静かな時間と愛しいと思う気持ちが、とても良い形で、交差してこの物語を作りだしてます。
何度読み返しても新しい発見があるお話。
読み込むほど、この作品の良さを、実感しますね。
スピンオフ作品には、短編が掲載されてますけど、スピンオフ作品が、下品なのでこの作品の邪魔になってますし、あれでは物足りなくなります。
改めて、この作品の続編出 -
購入済み
辛いでしょう
好きな人のことがわからない。
何度あっても、何度肌を合わせても気付かなくなるかもという不安と恐怖。
それを全部受け止めてくれる愛する人との「縁」素敵です -
購入済み
作者買いです。
「ステファノグラフィカ」を最初に読んで、後から「新聞社シリーズ」を知りました。
ただのBL小説ではなく、17年の望と和久井の物語だと思いました。
何度読み返しても新しい発見が出てきてしまう。
本当に読んでいて感動と愛の深さに癒されています。
-
購入済み
離れて、初めて気付く。
ずいぶんと遠回りしてしまったけれど、互いの気持ちが、わかり会えるまでドキドキしました。こういう展開素敵です。
それだけお互いの心に、消えないものを残していたと言うこと。
よかったです -
購入済み
世界のまんなか
イエスかノーか半分かの続編、世界のまんなか。
一穂ミチ先生の作品は久しぶりに読んだのですが、とにかく読みやすかったです。
相変わらず絶望的に素直になれない計を圧倒的な包容力で潮が包み込みます。