一穂ミチのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレだらしない根無し草×且つての殿様の子孫である若様
思いのほか良くて引き込まれ、切なさに涙してしまった。読む前は思いもしなかった星5…!多分一穂さんの文章好きなんだと思う。
こういうふうに受けと攻め交互視点で描かれると感情移入しやすい。登場人物は脇キャラまでちゃんと血肉が通っていて、ついつい彼らのことを好きになって応援したくなってしまう。
隼人が湊の両親と接したときに湊の境遇に安心する場面、隼人が乗る電車を湊と犬蔵が追いかける場面、湊が隼人に会いたいと言って慎に訴える場面、で泣いた。列挙してみるとどれも隼人と湊、互いへの想いをすごく感じる場面だった。
最後の『共犯者のゆくえ』までとても良かった。 -
Posted by ブクログ
切なくて、愛しくて、ボロ泣きしてしまった。当たり前に存在してるのに、認識されてない職業や疾患なんかは無数にあるんだろうな… 一穂先生の書く小説の登場人物はいつも色んな意味で視野を広げてくれる。もちろんフィクション小説だから、ごく偏った見方なんだろうけど。物珍しいからいいってわけでは決してないけど、わからないなりに、一穂先生の登場人物の感情表現なんかはとても共感するところが大きくて、ほんとにすごいと思う。一穂先生、結婚してください。
あ、あと今までより、結構エロかったw一穂先生のブログの後日談ショートも訓さんのほんのり切なさ(父親的な?)が面白かったー!! -
Posted by ブクログ
ずっと想い続けいていた幼なじみから抜け出せずにいる昴へ全身でぶつかって、恋をしている大地がたまらなく可愛かったです。
というか、前作でチョイチョイ出てきてた大地はこんな大人になったんだね!となんだか、親もしくは親戚みたいな心境になりました。
大地と昴は対局にいる二人なのですが、その二人がお互いの影響で少しづつ変わりながらくっついていく過程にぐっときました。
自分とは全然タイプが違う相手って中々理解し難かったりすると思うのですが、なんだか二人はちゃんと冷静にお互いを見てる感じがちょっとすごいなぁと思いました。
なんというか、大人なんだか子どもなんだかをいったりきたりしてるようなお話でした。