一穂ミチのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
好きすぎて、もう何回読み返したか分からない1冊!
すごくドラマチックな展開とかはなく、大学生活の最後の一年に、ずっと思いを寄せてた超ノンケ、彼女アリの親友と、思いが通じるまでのお話です。
本編はノンケのアキ(攻)視点で、BLなのにそこがもう珍しいです。
なのに、ハル(受)の超切なくて健気な気持ちが痛いほど伝わってきます。
もう、ぼろぼろ泣いてしまってヤバイです。
彼女がハルにヤキモチ焼いてハルが追いかけさせるとこ、クリスマスの廃墟の展望台、二人が初めて結ばれるとき、ハルが実家に戻って段ボールだらけの部屋で初めて感情を爆発させて泣くところ、アキがハルを追いかけていくところ、、、
ほぼすべてのシー -
Posted by ブクログ
ネタバレあっれ登録し忘れてるや。発売日に買ってるのに。笑
イエスノーの総集編が早くも登場。同人誌は全部読んでますがここに入ってるのの倍は出てるよね!? 本当にこのふたりも周囲を取り巻くみんなも一穂さんの中で生き続けてるんだな、うれしい。
初期の特典など網羅してない作品もあり、ファンブックでうれしかったラフ絵もありと盛りだくさん。
改めて、計の大好きな場所だった潮のおうちはもうどこにもないんだなと寂しくなりました。
三巻の連なるエピソードの間、なんでもなくて、それでもかけがえのないいくつもの時間の積み重ねの中でふたりの気持ちは確かなものになっていったんだなと思うとたまらなく愛おしい。
潮のセリフでずっ -
購入済み
ぼんくら攻。
タツオのバカー!読んでいて何回そう叫んだでしょう?心の中で。こういう仕事は出来るけど、臆病な男はちょっとね。色々言い訳は沢山沢山するのよね。一方、雪の女王に囚われたがごとく、冷たくなったナギ。(もっといじめてやればいいのに!)と何度も思いました。でも出来ない。ナギは、ナギは、一途で健気、真っさらな雪のような心の持ち主だから!タツオみたいなおっさんには勿体ない!でも、ナギが幸せならいいかぁ。
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購入済み
やっぱり大好き
イエスかノーか のスピンオフ、だったら面白いはずと思ったけど、やっぱり面白い!(笑)
イエスかノーかがあまりに好きすぎて、この本買ってからもったいなくて、ずっと取っておいたけど、たまらなくなって一気に読んじゃった。んで、しっかり満足させていただけました。ハフゥ。頑張って悩んでグルグルしてるキャラは心掴まされますね! -
購入済み
愛おしい
幼いころ目が、見えなかったカズと、 視ることに、問題を抱えてる ユカリ。おおらかな、カズのペースで、距離を近づけたり、時々停滞したりしながら、進んでいく。根底にある、ユカリの孤独が、せつなく。でも読み終えて気持ちが満たされました。ユカリの叔父さんが、押し付けがまし感の無い凄く良い人、良い存在です。お勧めです。
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すごく良かった。深が竜起を気にするのも竜起が深に惹かれていくのも、互いの仕事に対する葛藤に絡めて描かれているのもあってか、自然で違和感なくのめり込めた。
また深の憧れる人やその周辺の人たちが生きているテレビ業界という世界も、一般的にある華やかで軽薄なイメージよりずっとシビアで、努力と才能とそれ以上のもので成り立っているのだと、深の側から実感させられたのも読んでいて面白い。そういった背景があったからこそ、二人が結びつく過程や結果にリアリティがあり、同時に胸をときめかせる効果を発揮していたのだと思う。
ちらりとのぞく国江田さんのスーパーアナウンサーぶりも、内面が見えない分、本編よりも何倍もキラキラ -
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ネタバレスピンオフはたくさん出てますがこれだけスピン元の名前が前面に出てるのは初めてです、さすが大人気タイトルだな…同人誌のまとめがもう早出るのかと思っていたら、恋のお邪魔虫から一転してお助け後輩くんとして活躍するようになった皆川くんのスピンオフ。
軽快なテンポの矢継ぎ早な台詞回しに地の文の爽快感はいつも通り。おなじみ設楽Pたち旭テレビの面々に、人たらしでお調子者で挫折知らずのスポーツキャスター皆川くんと、同い年で心酔するディレクターへの憧れでいっぱいのAD深の出会いからの物語。
あっさりと「なっちゃん」呼びでグイグイ距離を近づけていくあたり、皆川くんは皆川くん。
調子が良くてあっけらかんとして、「 -
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特殊清掃員と潔癖症のオゾン層研究職。
仕事とアイデンティティがうまく絡み合った絶妙な人物造形と会話のテンポの良さ、情景と心理を絡ませながらするする進んでいくドラマ仕立てが心地よい。
恋に溺れる二人だけにフォーカスが絞られず、同僚の妙子の存在がよいアクセントになっていていいですね。
いけすかない男、と呼ばれる連は確かにその通りですが、徹底したマイルールで他者を招き入れず生きてきたあたりは計にどことなくキャラクター造形が似ているなと再読していて気づいたり。
ほんとうの意味で心の奥に触れて欲しくない深い傷を抱えていたのは長谷川の方だったのかな。
ごくごく自然にするりと惹かれあっていく様にはBLの楽し -
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ゲイを自覚する親友、遥に告白され、咀嚼しきれない思いに戸惑う暁行の視点で終始進むお話。
あれ、一穂作品としては珍しくゲイである自分に苦悩する男の子とノンケの話だー、と思いつつ、苦悩や戸惑い、抑えきれない行き場のない感情の行き交う様がはらはらと美しくて切なくて引き込まれました。
人物描写と感情の流れのひとつひとつ、恋愛にとどまらない人間の描き方の深さがとてもすきです。
自由気ままに過ごしているように見える店長の抱えた影の重さがとても深い……。
店長や暁行の恋人真樹を交えての感情の行き来の移ろい、藍染の家業を営む遥の家族への想いなど、二人の恋の枠に収まらない人間同士の愛情の切り取り方や、毎回唸ら -
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ネタバレ特殊なお仕事、複雑なバックグラウンドを持ったが故の固有の物の見方考え方を持った人たちの心情の捉え方を書かせると強いなあ。
すごーく好きなお話でした。
かつて目が見えなかったことから触れることで確かめる癖を持つ数馬と、相貌失認の病から人と深く関わることを避けている縁。
初恋の相手との再会と、心の傷をゆっくりと回復していくまでの優しさ満ち溢れたお話。
数馬のフットワークの軽さには驚かされますが、この軽やかさと会話のテンポの軽妙さは一穂ワールドの本領発揮だなと。綺麗でやわらかく心を掬い取っていく言葉運びは切り抜いてしまっておきたいものばかり。
序盤から思いっきりエロシーンがあり、ムクさんの挿絵も -
Posted by ブクログ
ネタバレ代表作のひとつ「ふったら・・」が自分に合わなくて、ちょっと避けてた作家さんだったんですが…。自分の好き設定が詰め込まれたこの作品に、克服する気持ちで読んでみたところ萌え死にました。
小学生~大学生×大学生~社会人の、長いスパンで二人の成長を追った切なくて可愛い、きゅんきゅんする話でした。攻めが小学生なのに大人びていて我慢強く、男らしい。攻めが母親に張り手くらわされて泣いた理由が…はっとさせられて鋭い感性を感じた。
エロも年下の男の子!って感じが前面に出てて垂涎ものでした。成長にあわせてスケベ度が上がるのがたまりません。
素晴らしい私特な作品でしたが攻めのパパの懐が大きい割には奥さんが野放し状 -
Posted by ブクログ
ネタバレクレイアニメーション作家×毒舌猫かぶりアナウンサー。
とにかく、受けが魅力的。仕事は完璧、今をときめく人気アナウンサーなのに、その本性はありとあらゆるものに毒付く超毒舌。ただ、それを相手にぶつけることはなく、ただ一人で内心で罵って、また自分の仕事を全力でこなす。
たまたま素の自分でいるときに出会った攻めと、身分を隠して友達付き合いを重ねる受け。
誰にも頼らず常に完璧にこなしてきた受けが、初めて「助けて」って出したSOS。そのSOSを受け止める攻めが最高にかっこよくて、何度読んでも胸がときめく。
BLとしてはもちろん、お仕事要素の部分も面白くて、業界奮闘ストーリーとしても最高。
一穂さんの作品は -
Posted by ブクログ
カード会社の有能コンシェルジュ×セレブ高校生。
雑誌で読んでとても気に入った作品です。
センセのキャラらしく公私の落差が激しいコンシェルジュが最高でした。
対する高校生の羊も、義理の父親を大切に思うやさしさと状況を冷静に受け止めるクールさの両面を持っていて、言う事は軽いノリだけど実は一人で抱え込んでしまうタイプ。意外にかわいくてセンシティブな子羊ちゃんでした。
二人の出会い方も衝撃的で、冒頭からぐいぐい引き込まれる展開。一色のコンシェルジュとしての仕事ぶりがあまりに鮮やかで、目が♥にwww
こんな人がいたら心強いですよね。もちろん、その仕事ぶりの裏にはただならぬ努力と苦労があるわけだけど。
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Posted by ブクログ
きみが家路に迷ったら、今度はぼくが迎えに行こう。
この帯の一文が、読後の心に沁み込みました!
アニメーション作家の潮と猫かぶりアナウンサーの計の、シリーズ第3弾。
お付き合いを始めて2年になる二人は、期待を上回る舌好調ぶりで笑わせつつも仲の良さを見せつけてくれました。
ほんとに計を中心にした周囲とのやりとりは相変わらず面白くて、この絶妙な持ち味にやられてしまうんですよね。
テレビ局内部の事情にも精通していて、ライブ感あふれる描写も魅力です。
そんなテレビ局内部のことや衆院選の裏事情も、もちろん面白かったのですが、でも今回は何といっても潮の知らざれる生い立ちにびっくりでした…
違うバックグラ -
ネタバレ 購入済み
久しぶりの大当たり!
最初は取っ付きにくかったのですが、読み進めていくにつれ引き込まれていきました。
主人公の障害に関わる苦労や心情が切なすぎます。
恋人の顔も解らないとか、凄く不安ですよね。
もし自分がそうだったらと想像して、寂しくなりました。