一穂ミチのレビュー一覧
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ネタバレスピンオフはたくさん出てますがこれだけスピン元の名前が前面に出てるのは初めてです、さすが大人気タイトルだな…同人誌のまとめがもう早出るのかと思っていたら、恋のお邪魔虫から一転してお助け後輩くんとして活躍するようになった皆川くんのスピンオフ。
軽快なテンポの矢継ぎ早な台詞回しに地の文の爽快感はいつも通り。おなじみ設楽Pたち旭テレビの面々に、人たらしでお調子者で挫折知らずのスポーツキャスター皆川くんと、同い年で心酔するディレクターへの憧れでいっぱいのAD深の出会いからの物語。
あっさりと「なっちゃん」呼びでグイグイ距離を近づけていくあたり、皆川くんは皆川くん。
調子が良くてあっけらかんとして、「 -
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特殊清掃員と潔癖症のオゾン層研究職。
仕事とアイデンティティがうまく絡み合った絶妙な人物造形と会話のテンポの良さ、情景と心理を絡ませながらするする進んでいくドラマ仕立てが心地よい。
恋に溺れる二人だけにフォーカスが絞られず、同僚の妙子の存在がよいアクセントになっていていいですね。
いけすかない男、と呼ばれる連は確かにその通りですが、徹底したマイルールで他者を招き入れず生きてきたあたりは計にどことなくキャラクター造形が似ているなと再読していて気づいたり。
ほんとうの意味で心の奥に触れて欲しくない深い傷を抱えていたのは長谷川の方だったのかな。
ごくごく自然にするりと惹かれあっていく様にはBLの楽し -
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ゲイを自覚する親友、遥に告白され、咀嚼しきれない思いに戸惑う暁行の視点で終始進むお話。
あれ、一穂作品としては珍しくゲイである自分に苦悩する男の子とノンケの話だー、と思いつつ、苦悩や戸惑い、抑えきれない行き場のない感情の行き交う様がはらはらと美しくて切なくて引き込まれました。
人物描写と感情の流れのひとつひとつ、恋愛にとどまらない人間の描き方の深さがとてもすきです。
自由気ままに過ごしているように見える店長の抱えた影の重さがとても深い……。
店長や暁行の恋人真樹を交えての感情の行き来の移ろい、藍染の家業を営む遥の家族への想いなど、二人の恋の枠に収まらない人間同士の愛情の切り取り方や、毎回唸ら -
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ネタバレ特殊なお仕事、複雑なバックグラウンドを持ったが故の固有の物の見方考え方を持った人たちの心情の捉え方を書かせると強いなあ。
すごーく好きなお話でした。
かつて目が見えなかったことから触れることで確かめる癖を持つ数馬と、相貌失認の病から人と深く関わることを避けている縁。
初恋の相手との再会と、心の傷をゆっくりと回復していくまでの優しさ満ち溢れたお話。
数馬のフットワークの軽さには驚かされますが、この軽やかさと会話のテンポの軽妙さは一穂ワールドの本領発揮だなと。綺麗でやわらかく心を掬い取っていく言葉運びは切り抜いてしまっておきたいものばかり。
序盤から思いっきりエロシーンがあり、ムクさんの挿絵も -
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ネタバレ代表作のひとつ「ふったら・・」が自分に合わなくて、ちょっと避けてた作家さんだったんですが…。自分の好き設定が詰め込まれたこの作品に、克服する気持ちで読んでみたところ萌え死にました。
小学生~大学生×大学生~社会人の、長いスパンで二人の成長を追った切なくて可愛い、きゅんきゅんする話でした。攻めが小学生なのに大人びていて我慢強く、男らしい。攻めが母親に張り手くらわされて泣いた理由が…はっとさせられて鋭い感性を感じた。
エロも年下の男の子!って感じが前面に出てて垂涎ものでした。成長にあわせてスケベ度が上がるのがたまりません。
素晴らしい私特な作品でしたが攻めのパパの懐が大きい割には奥さんが野放し状 -
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ネタバレクレイアニメーション作家×毒舌猫かぶりアナウンサー。
とにかく、受けが魅力的。仕事は完璧、今をときめく人気アナウンサーなのに、その本性はありとあらゆるものに毒付く超毒舌。ただ、それを相手にぶつけることはなく、ただ一人で内心で罵って、また自分の仕事を全力でこなす。
たまたま素の自分でいるときに出会った攻めと、身分を隠して友達付き合いを重ねる受け。
誰にも頼らず常に完璧にこなしてきた受けが、初めて「助けて」って出したSOS。そのSOSを受け止める攻めが最高にかっこよくて、何度読んでも胸がときめく。
BLとしてはもちろん、お仕事要素の部分も面白くて、業界奮闘ストーリーとしても最高。
一穂さんの作品は -
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カード会社の有能コンシェルジュ×セレブ高校生。
雑誌で読んでとても気に入った作品です。
センセのキャラらしく公私の落差が激しいコンシェルジュが最高でした。
対する高校生の羊も、義理の父親を大切に思うやさしさと状況を冷静に受け止めるクールさの両面を持っていて、言う事は軽いノリだけど実は一人で抱え込んでしまうタイプ。意外にかわいくてセンシティブな子羊ちゃんでした。
二人の出会い方も衝撃的で、冒頭からぐいぐい引き込まれる展開。一色のコンシェルジュとしての仕事ぶりがあまりに鮮やかで、目が♥にwww
こんな人がいたら心強いですよね。もちろん、その仕事ぶりの裏にはただならぬ努力と苦労があるわけだけど。
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きみが家路に迷ったら、今度はぼくが迎えに行こう。
この帯の一文が、読後の心に沁み込みました!
アニメーション作家の潮と猫かぶりアナウンサーの計の、シリーズ第3弾。
お付き合いを始めて2年になる二人は、期待を上回る舌好調ぶりで笑わせつつも仲の良さを見せつけてくれました。
ほんとに計を中心にした周囲とのやりとりは相変わらず面白くて、この絶妙な持ち味にやられてしまうんですよね。
テレビ局内部の事情にも精通していて、ライブ感あふれる描写も魅力です。
そんなテレビ局内部のことや衆院選の裏事情も、もちろん面白かったのですが、でも今回は何といっても潮の知らざれる生い立ちにびっくりでした…
違うバックグラ -
ネタバレ 購入済み
久しぶりの大当たり!
最初は取っ付きにくかったのですが、読み進めていくにつれ引き込まれていきました。
主人公の障害に関わる苦労や心情が切なすぎます。
恋人の顔も解らないとか、凄く不安ですよね。
もし自分がそうだったらと想像して、寂しくなりました。 -
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ノーモアベットの曲者社長と頼れる先輩あっさんのスピンオフ。
ノーモアベットはこれのための前哨戦? という感じで今作の方が好みでした。
懐かない猫である雪と、そんな彼に執着にも似た深い愛情をそそぐ藤堂社長。家族との関わりを軸に、螺旋を描くように彼らの想いが長い長い時間をかけて絡み合っていく様にぐっと引き込まれました。
なんというか、off you goに文章のトーンが似てる気がします。
巧みにするすると引き込まれる人間模様とドラマ、行き来する過去と現在。
ただのイチャイチャのエロではなく、感情にぐっと深く迫る描写の深さと濃密さ、魅せるドラマとしてのめり込ませてくれるお話でした。
ノーモアベット -
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ネタバレたまたま仕事が休みだったので、限定小冊子目当てに発売日に走ったら、「入荷予定には入ってるんですけど、全部の荷物開けても無いんですぅ~。明日ですかね~。」なんてことをお店のお姉さんが言う。
次の日、バス1本早いので出掛けて仕事前に回り道して寄ったけど、まだ店頭に無かった。
時間が迫ってるので問い合わせは諦めてトボトボ仕事に行った。帰りでは閉まってる。
3日目、また1本早いバスで出掛けて、やっとGET。
売り切れてなくて良かった。
潮の家族編。
ネタばれ大歓迎で、なんなら推理小説でさえラストを読んでから読み始めるわたしが、1ページ目から読む数少ないシリーズ。
計が可愛くて仕方ない。
今回、男前 -
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訳ありの潮の家族問題がついに明らかになるシリーズ三作目。ずっと自分を支えてくれた潮に対して今度は自分が潮を救ってみせる、と奔走する姿、繋ぎあった想いの深さがひしひしと伝わって胸いっぱいに。序盤の何気ないシーンから泣けてきました。
潮の寂しさを知って、それを掬い上げようと寄り添い、奪われたものを取り返そうと必死に奔走する計の機転と行動力は本物の王子様で、かわいくてかっこいいスーパーヒーローでした。
2年で積み上げてきたふたりの絆も、少し切ないだけれど優しさが滲む潮の家族の問題も、全てがすとんと胸に響いてとてもあたたかに沁みわたるよう。
しかし恋のお邪魔虫だった竜起くんはすっかり理解者の良い後輩に -
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ネタバレあーーーー計はかわいい!本当にかわいい!ただそれしか出てこない!というくらい、計が可愛かったです。
前作も可愛かったですが、五割増し、いや、六割増しくらいで更に可愛くなっています。
一生懸命で真面目で器用で努力家で、でも素直になれなくて器用なんだけど不器用、肩の力を抜いて上手く生きられない美人さん。
そんな計を放っておけなくて可愛くて、からかいながらそっと見守る潮。
テンポがよくて、でもハラハラする前作の良さを殺していない展開と文章がとても良いです。
恐らく麻生さんと木崎のスピンオフが来るのだろうけど、計と潮の話もこれからずっと続いてほしいなあ。 -
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表紙詐欺…!?と思ったくらい佐伯さんの表情が受々しくて驚きました。このシリーズを初めて読む方は要注意、佐伯氏はそんな一般的な受カテゴリに甘んじているような受ではありません。
さて新聞社シリーズ同人誌を集めた本も二冊目。off you go多めでかなり読み応えあり。なによりこんなにお話があったんだー!と一穂さんの自作品に対する想いの強さに打たれます。個人的には、子供の頃の佐伯が、誰にも知られることなく問題を解決する話が好き。ちょっとしたミステリー小品の雰囲気を漂わせつつも、佐伯という存在の芯を感じさせる興味深いエピソードだと思う。新聞社シリーズをより楽しむための作品集なのでファンは読むべし。 -
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ネタバレ新聞社シリーズ4部作の今のところの完結編。携帯の普及していない17年前を舞台に、良時や西口もいいアクセントにぽつぽつ脇役として活躍しています。(佐伯さんも一瞬だけ!)
新聞記者の冬伍と製薬会社勤務の望、それぞれ出会うはずのなかったふたりが奇妙な運命に導かれ、やがて引き裂かれてしまう展開はハラハラと切なさで胸がいっぱいに。
新聞記者の仕事、マスコミの功罪など、シリーズ中で一番「新聞社」の仕事の側面が強く見えたような。
シリーズお馴染みキャラが脇役でうまくアクセントになり、人間模様の面白さと物語の巧みさにどんどん引き込まれました。
望というキャラクターの人間像がとにかく魅力的で、ほんとうに人を描