一穂ミチのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルが示す通り、小さく、閉ざされた世界の話。
ありそうだけれど、実際には見たことも聞いたこともない世界の話。
この短編集に収録された作品のほとんどにおいて「死」「孤独」がテーマになっている。
個人的には「孤独」はともかくとして、「死」がテーマの小説が苦手だ。
「死」はあまりにも安易に作品を悲劇的にあるいは感動的にする力を持っていると思う。
しかし、本書で「死」はそのような扱われ方はしない。
身近な人の「死」に向き合い、生き方を変えていく「孤独」な人。
そんな人たちが暮らす、小さく、閉ざされた世界の話だ。
どの世界でも奇跡は起こらない。輝かしい未来も待っていないだろう。
でも、そのすべ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ「恋人」と「結婚」は違うという言葉を最近よく耳にするし、私自身も人妻になって(まだ実感は湧かないが...)よく分かる。相手が浮気をしたらどうする?といった会話も恋バナで話題になるひとつで、深く考えたことがなかったが、この本とお世話になった人に言われた「人は完璧でないから、どこまで妥協できるかが大事」という言葉が突き刺さった。きっと「結婚」は「好き」より相手の嫌なところをどこまで耐えられるか耐えられないかの問題だと思う。
性犯罪と一括りにしていいのか、分からないが色々なパターンがある。被害者も加害者も人生が大きく左右される、加害者が100悪いのは愚問だが、各々に葛藤や苦しみがあり、それらを背負 -
Posted by ブクログ
ネタバレゼロ100で恋愛を考えていいのかみたいな話(すごくおもしろい)。後半は(でもこいつ盗撮犯だしな)が浮かんで度々集中が切れた。
昨日プロポーズしてくれた彼氏が盗撮で逮捕された。いい弁護士をつけたから前科はつかない、と彼の母親から電話があったし、彼も二度としないと言っているし、この一件でこれまでの五年間すべてを否定することが果たして妥当でないのかどうなのか、みたいな。
2部構成で、後編は順当に彼氏目線の話なのだけど、でもこいつ盗撮してるしな、となってダメだった。女には分からない「ブラックボックス」として男性の性欲みたいなものが描かれていた前編に対して、後編が彼氏目線であることから本人による答 -
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Posted by ブクログ
ネタバレコロナ禍で起こった社会への影響を描く短編集。
どれも凄く面白かったし読みやすかったです。
【違う羽の鳥】
井上なぎさは生きているという言葉が紡がれている限り井上なぎさは生きているのだと思う。
井上なぎさを自称する「井上なぎさの親友(と私は思う)」の気持ちを考えると立派な愛と執着だと思った。
【ロマンス⭐︎】
「なんでだろう、この人はわたしが楽をしたら自分が損をするとでも思ってるんだろうか」妻が吐くこのセリフに夫の全てが詰まっている。夫と隣人にイラつくが妻も頭のネジが外れているからどっちもどっち。フードデリバリーによる性犯罪はこうしてある日突然ぬるっと横暴に行われるのだと思うと怖かった。