一穂ミチのレビュー一覧

  • スモールワールズ

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    静かに淡々と物語が進む。
    あぁそうなのかと思うようなラストなのだが、じんわり来る。
    大きな括りの中では一つ一つ際立つ事ってなかなかないけれど、生きている、生きていくって、一つとして同じパターンはなくて、その一つ一つが、この短編のように描かれるもの。
    とりとめもなく、そんな読後感想を持った。

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    2025年12月06日
  • きょうの日はさようなら 完全版

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    ふてほど×時かけ×夏への扉のような、でも所謂タイムスリップものとは趣を異にする青春小説であり、家族小説でもあった。30年の眠りから覚めた今日子の戸惑いと順応がシニカルに描かれる前半から急転、過酷な運命が明らかになる後半の展開は泣けた。書き下ろしを含む掌編もどれもいい。表題作は2016年刊だが、舞台は2025年。なので二次文庫化にあたり大きく手が加えられたようで、違和感は全くない。元のオレンジ文庫版は未読だが、そこで今の時代がどう描かれているのかは、ちょっと気になる。

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    2025年12月06日
  • OFF AIR(3)~イエスかノーか半分か~

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    イエスかノーか半分かの総集編第三弾。
    今作の中で『Ribbon』が、計と潮の両親の過去が描かれていてよかったです。
    あと、『c/w』で、『秘密と虹彩』が計視点で描かれているのも面白かった。それぞれの短編で、計と潮の内面も丁寧に描かれているため、よりファンになってしまいました。
    シリーズ作を通して思うのが、潮が作る料理が美味しそう過ぎる!
    残るは番外編あと二作。楽しみだけど、終わりが近づいてきた淋しさもあり。番外編に進みます。

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    2025年12月03日
  • スモールワールズ

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    どのお話も雰囲気が違って面白かった。
    登場人物の心情や情景が丁寧に描かれてるものもあれば、敢えて描かれていないお話もあって…
    それもまた良かった。
    街ゆく人達にもきっとそれぞれに様々な人生がある。素敵なあの人にも、なんか嫌いなあいつにも…
    そんな人々の小さな世界を覗いた気分になれた。

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    2025年12月04日
  • 二周目の恋

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    綿矢りささんの「深夜のスパチュラ」は、現代っぽくて入ってきやすい。でも文章が続いていて読みにくい。主人公がかわいい。
    一穂ミチさんの「カーマンライン」は、表現できないけれど良さがあって好きだと思った。双子って素敵だなあ。
    遠田潤子さんの「道具屋筋の旅立ち」は、いかにも昭和的な男と、女の話で最初は嫌だなあって読んでた。でも、八角魔盤空裏走(はっかくのまばん、くうりにはしる)という言葉を聞いてからの優美の自分自身と向き合っていく姿が清々しかった。最後の誠とのシーンがなんかいいなあって。
    窪美澄さんの「海鳴り遠くに」は、紡がれている物語の雰囲気がなんだか好きだなあ。最後ちゃんと結ばれてよかった。

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    2025年12月02日
  • スモールワールズ

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    心を抉ってくる話もあれば沁みる話もあったりとバリエーションにとんだ物語たちでした。どの話も引き込まれて好きでした。

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    2025年11月30日
  • パラソルでパラシュート

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    移動中から読みはじめて、あっというまだった。コントのネタも、安全ピンの使い方もツボにはまった。なんばグランド花月行きとなった。まあまあ、おもろかったで(笑)
    で、はるさめスープお昼に食べてもたわ。
    関西弁がなんとも心地よい。
    亨と雨ちゃんの出会いが素敵でした。
    同じ曲を口ずさむ、目が合う。
    見つけてくれた見つけた関係。
    時に流されちゃっていいんだとなんかほっこりした。
    亨がなんともいいんだ(笑)
    千冬ちゃんもいいんだ(笑)
    雨ちゃん、幸せもんだ。
    これドラマ化してくれんかな?
    と、一穂さんてコントのネタも書いてるんかな?

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    2025年11月26日
  • きょうの日はさようなら 完全版

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    姉弟が冷凍睡眠から目覚めた女子高生と一夏を過ごす、特殊設定ありの青春小説。

    前半は和気藹々とした全くの青春パート。
    「平成の女子高生から見た令和」の描写がリアル。いきなり時代が飛ぶと、確かにこれは変に感じるかもな、というチョイスが秀逸。
    また平成の描写にもノスタルジーを感じます。つい最近のようで、しっかり過去なんだ、と実感。

    背景に見え隠れしていた謎に迫る後半は、切なさもあり、感傷的にもなる重めのパート。連綿と続く時間の中で生きれるって幸せなんだなって思いました。

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    2025年11月25日
  • OFF AIR(2)~イエスかノーか半分か~

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    イエスかノーか半分かの総集編第二弾。
    計と潮の物語に戻ると、やっぱりこのカップルが最強だなぁと感じます。
    特に好きな作品は『sugar me』で、ちょっと不思議な感じか良かった。久しぶりに計ではなく、国江田さんと潮のやりとりが懐かしいです。
    『ばらいろポップ』のオアシスという作品も、計の両親がとてもあたたかくて良いです。
    短編や掌編ですが、内容には大満足。
    本編を読んでからすぐに読むのがオススメです。

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    2025年11月24日
  • GOAT Summer 2025

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    今号は「悪」がテーマ。前回号もそうだったが、紙を特殊なものを何種類も使い分けており、出版物として挑戦的な試みをしていて、次回号も期待したい。

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    2025年11月22日
  • 恋敵と虹彩~イエスかノーか半分か 番外篇2~

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    横顔と虹彩の続編。
    皆川竜起と名和田深が付き合いはじめて間もなく、旭テレビに中途採用の新人・恵小太郎が入社。小太郎は竜起の幼馴染みで、竜起を目の敵にしていた。小太郎は深に懐いていき、2人の関係性に変化が起きるというお話し。小太郎という新キャラクターが登場したことにより、竜起と深の関係性がより面白くなっています。竜起の「こらー!」とか「なんだとー!」という怒り方が子どもっぽくてかわいい。
    『秘密と虹彩』で、計がある人物を鬼太郎と呼ぶシーンがとても笑えました。
    次の番外編に進みます!

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    2025年11月19日
  • 横顔と虹彩~イエスかノーか半分か 番外篇~

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    イエスかノーか半分かの番外編。
    シリーズ1作目から登場している国江田計の後輩・皆川竜起と『ザ・ニュース』を担当することになったAD名和田深のお話し。
    2人の恋愛要素も描かれていますが、お仕事要素が多くてとても面白かったです。
    深の、憧れの先輩に心酔し過ぎていたところから、自分がどうなりたいのか問われ考えていく姿が良かったです。竜起の意外な一面もグッときました。
    計と潮が少しだけ登場しますが、安定の2人。
    次作に進みます!

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    2025年11月18日
  • きょうの日はさようなら 完全版

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    低体温治療による30年の眠りから覚めた、当時女子高生の今日子と、2025年を生きる二卵性の双子のお話。今日子を取り巻く秘密が明らかになるにつれて、時間の儚さが身に染みる。物語後の彼女らの不思議な関係をついつい想像してしまう。

    明日子「ひびにおんぶさせるから」
    日々人「三歩までしか自信ねーぞ」
    明日子「あ、バスケ部だから?」
    日々人「そこは関係ねぇよ」
    この2人の雰囲気すごく好き

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    2025年11月16日
  • OFF AIR~イエスかノーか半分か~

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    イエスかノーか半分かの番外編を含めた総集編。
    シリーズ1作目から3作目まで読んでいるので、読まなくてもいいやつかなぁーと思っていましたが、読まなくてはいけないやつでした。
    シリーズ作の補完をしてくれる作品ばかりで、特に年末年始に計の実家に潮と帰省する「なんにもいらない」は必読です。
    読み進めていくうちに、計の不器用な生真面目さが好きになっていく。潮の意外に面倒なところが見えてくる。すべて引っくるめて愛おしくなります。
    読めば読むほどハマるこのシリーズ。おそるべし。一穂ミチさん!

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    2025年11月16日
  • きょうの日はさようなら 完全版

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    夏休み直前の高校生より
    今が幸せかどうかと言えば
    あの高揚感にかなうものはないような
    そんな気もするし
    高揚感こそかなわなくとも
    自分の想いで進む道を選び続けてきた
    その後の時間だって
    幸せだったし
    これからどうしようかなと
    漠然と考えている今だって
    やっぱり幸せだと思う。

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    2025年11月16日
  • おうちのありか~イエスかノーか半分か(3)~

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    イエスかノーか半分か、のシリーズ3作目。
    今回は潮の家庭問題から、計と潮の関係に亀裂が入ってしまうという内容でした。
    今まで計を支えてきた潮がとても苦しい状況に。
    そこで計のとった行動がとても熱くて最高でした。
    計はシリーズを追うごとに魅力が増します。
    まだまだシリーズ作を追っていきます!

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    2025年11月14日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    料理と恋愛にまつわる短編集。
    料理が絡むからか、どれも一定大人の恋愛ストーリー。

    一穂ミチのエピは不思議な色気を感じる作品。地味女かと思わせといてなかなかやりおる男女だわ。
    古内一絵作品はこの人の根底にあるものが伝わるので嫌いじゃない。
    君島彼方の作品は性的マイノリティの葛藤がいい具合に滲み出ていてこれも好き。
    奥田亜希子のズルい男とそれをわかってて演じた女の話も結構好き。転がされてるようで転がす女は勝ち組だな、って思う。

    ということでどれもなかなか思いを馳せることの出来る味わい深い短編集でした。

    カレー食べたくなるよ

    2025.11.11
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    2025年11月11日
  • 世界のまんなか~イエスかノーか半分か(2)~

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    イエスかノーか半分かの続編です。
    シリーズ1作目は助走で、本作からがっつり面白くなります。今作はアナウンサーの計が、仕事について悩むことに。2人の関係がギクシャクし、更なる悲劇が起きてしまいます。お互い大切に思っているのに、相手を傷つけてしまう言動や行動が切ない。ですが、ラストの壁ドンがすべて払拭してくれます。
    所々、一穂ミチさんらしい表現がグッときます。
    今作のグッとフレーズは、"世界をちいさくちいさく区切るように腕で囲いをつくって、そのまんなかにふたりきりで。”
    もう最後まで読むしかない。

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    2025年11月11日
  • イエスかノーか半分か【電子限定SS付き】

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    大好きな一穂ミチさんのBL小説。
    極端な二面性を持つ人気アナウンサーの国江田計と懐の深すぎる映像作家の都築潮の恋愛ストーリー。
    2人の出会いから、恋愛関係に発展するまでが描かれています。計の裏の顔がなかなか強烈ですが、今後少しずつ潮に絆されていくのかなぁと期待しています。
    一穂ミチさんのBLは『青を抱く』以来ですが、こちらの作品の方がラブコメ要素強めです。
    次作に進みます!

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    2025年11月11日
  • スモールワールズ

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    解説が辻村さんということで最初から期待していたけど、短編を一つ読んでからあぁ好きかもと思った。久しぶりに読み終わってすぐ2週目に手を出した。
    どの短編も丁寧な心理描写と散りばめられた目に浮かぶ情景が印象的で、世にも奇妙な〜を思い起こさせるような少しホラーチックなものや、涙腺が緩むものもあり、解説で辻村さんが「書かないものを読ませる」と言っていたけれど、その言葉の意味がよく分かる気がした。どれも分かるなぁ、という話では無いけれどファンタジーのようなどこか遠い所での話という感じではなく心の距離感無しに読めた。
    もう一冊、一穂さんの本で読みたいと思っているものがあるのでとても楽しみになった。

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    2025年11月07日