一穂ミチのレビュー一覧
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購入済み
重複購入にご注意ください
って書いてあるのに購入してしまいました(汗。
『完全版』とありますが、個人的には文庫版ではない方がイラストもミチ先生のコメントも各章に入っているのであちらの方が好きです。電子班は旧版を購入するのをおすすめします。後書きが1話増えてるのか?どうしてもそちらを読みたい!!!!という方は……と思いますが小話なのでまぁ。 -
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Posted by ブクログ
テレビ業界で働く人々にまつわる四つの短編+特別描き下ろしの5編からなります。切なくもハートフルなお話で、『スモールワールズ』とは違った一面が楽しめます。
著者のインタビューで『四編全部の中に、小さな謎や秘密がある。それが少しずつ明らかになっていくというのは、私が物語を作る時の基本のやり方みたいです。〜略〜 でも「この一瞬で充分だ」って思える瞬間が訪れる。〜略〜 その一瞬のおかげで、明日の自分が今日よりちょっと違うかもしれない。明後日には、元に戻っているかもしれない。全編を通して、そのくらいの「小さいおとぎ話」を書いたつもりです』と。
ご自身が住んでいた大阪を舞台にして描かれているのでリアリ -
Posted by ブクログ
家族や人間関係の「小さな世界=スモールワールズ」 を描いた6話+掌編1話からなる個性的な短編集。タイトルや装丁から感じるやさしい空気感とは裏腹に、しっかり重みのある話が揃っており終始独特の緊張感が漂う。
個人的に一番の救いを感じたのは「魔王の帰還」
家族像の普通を揺さぶる強烈なキャラクターに心掴まれた。一筋縄ではいかない選択ながらもホームコメディのようなあたたかさも良。
往復書簡形式の「花うた」は双方の書き手の優しさと痛みが同居しており、少し切ない読後感。
一冊を通して人の“心の奥にしまい込んだ痛いところ”を言語化し曝け出して終わりではなく、優しい光を差し込ませてくれるような…読後がただ暗 -
Posted by ブクログ
一穂ミチさん、同い年かつ同じ大阪出身で好きな作家さん。
今まで読んだ中で古い作品(たぶん)の短編集だけイマイチだったので、今作も古いのか新しいのか、合うか合わないかどうなんだろうとドキドキしながら読みましたが、、
好きー!!!!
すぐ夢中になりました。
それにしても大阪の人で芸人さんをテーマに書くて、すごい。よう書かはったなと今度はそのことにドキドキしながら読みました。
なんて言うか大変な世界なんわかってるし、素人が口出すな感も伝わってくるし(その割に実際は気軽に好き嫌いやおもろいおもんないも言うんやけど)、でもそのプレッシャーに勝るしっかりしたネタ(しかもベタじゃない)でさすが。
お笑 -