一穂ミチのレビュー一覧

  • 本屋さんのある街で

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    平日は通勤時や昼休みに本を読んでるのですが、シルバーウィークなどで読書自体久々。
    アンソロジーはガツンと面白くなる前に終わるからなぁ、と嫌々手に取ったけど、久しぶりなのもあってかめちゃくちゃ面白かった!
    一穂ミチさん目当てだったけど、凪良さん、瀬尾さん、三浦さん、皆超一流。
    坂木さんだけ知らないなと思ったら『和菓子のアン』の方。
    似たような話もあったけど、それでもよかったです。

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    2026年09月29日
  • 本屋さんのある街で

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    書店にまつわる短編5編。読んでから1週間経って内容はもうすでにうろ覚えだけど、5編ともみんな良かった!
    読書って内容をずっと覚えていられなくても(私の記憶力の問題かも)読んでる時が楽しくてワクワクしていればその時間を楽しめてるってことでもうじゅうぶんな気がする。
    その点でこの本は合格!
    特に一穂ミチと三浦しおんの短編が好きだった。
    三浦しおんは書店勤務があるかのように書店員の仕事内容に詳しかった。
    商店街にある小さな書店、でもしっかり固定客もついていてパートとバイトも雇える余力がある。カブで配達ついでに見守りもして(お得意さんが倒れてるのを救ったり)こんな書店が実際あったら働いてみたいなぁ。と思ったなり。

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    2026年10月01日
  • 恋とか愛とかやさしさなら

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    ネタバレ

    感想を書くのが難しいやつ…。婚約者が盗撮したら普通に無理だなあ。葛藤するのもわかるけどやっぱり生理的な嫌悪感が先に来ちゃうな。
    ラブホテルで女子高生の制服着させて撮影会するところ、その格好のまま二人で帰るところ、大好きだよと伝えるところ、立て直そうと受け入れようとするのに、ふとした瞬間に崩れ落ちるところ。
    被害者の女の子の境遇が可哀想すぎる。

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    2026年09月28日
  • ツミデミック

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    伊坂幸太郎が大好きな私には、どの物語もとてもおもしろかった。特に、デリバリー配達員をガチャに例えた話はとても面白かった。最後の文庫書き下ろしの話は他のものとは毛色が違っていたが、とても感動した。子供の目線からパンデミックを考えたことがなかったら、ハッとさせられた。

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    2026年09月28日
  • 光のとこにいてね

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    ネタバレ

    ゆずとかのんが互いを求めた理由をもっと丁寧に書いて欲しかった。
    お互いにない個性にひかれたのかもしれないけど、テーマがおもしろそうだったから丁寧な読書体験をしたかったかも。

    ゆずはずるいだというか、やっぱり恵まれていると思っていしまう。
    踏み込めないのは、夫や家というバックアップがあるからなのではないか。

    かのんの選択に納得いかない。
    ぜぜを愛しているのであれば、
    水人に救われて大切に思っているのであれば一緒に居ても良かったのではないか。
    ぜぜに挨拶もせずに別れるなんで、
    ぜぜの将来を思うと、やっぱり納得がいかない。

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    2026年09月28日
  • 光のとこにいてね

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    あらすじに恋愛小説と書いてありますが、
    いい意味で想像したものと全然違いました。
    女性同士の恋愛ものは正直苦手です。
    でも読んでいくうちにどんどん情緒が揺さぶられて、あっという間に読み終わりました。

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    2026年09月28日
  • たぶん、恋しい

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    純粋な甘い恋愛はここにはない。こんな恋があってもいいのかな、これも恋なのかな、という恋の物語6編。表紙の鳩とバナナとさくらんぼが不安定。たぶん、だし、恋は首を傾けているし。
    タイトルが作品全体を端的に表している。

    登場する男性が理想的とも言えるくらい優しくて、言って欲しい言葉をかけてくれる。一穂ミチさんの作品としては全体に明るい印象を受ける。
    6話目が好き。タイトルもとても良い。

    ▷以下一部内容に触れます

    エンパイアライン
    エア猫まではいいけど、実子猫からの感染リスクを心配したり、エア猫が危ないと泣きじゃくたり、およそ理解できない‥のだけれど、電車のエア相手と話すおじさんの相手が見えてしまった僕は彼女を理解してしまう。

    わたしたちは平穏
    薄い恋愛関係にある、互いに体力も気力も乏しい虚弱な二人は、平穏に暮らしている。低温なはずの若月さんの過去に関わる麗華の姿をしたものが現れるが、彼女は冷凍庫の中?もしやホラー展開?でもまあ二人は平穏。

    月を経る
    閉経前の生理不順に困惑する緋佐子と同棲中の年下彼氏。人生の始まりに用意されていた扉はいつしか閉ざされ、戸締りの連続が待っている。そう思っていた緋佐子の目の前に開かれた扉を、彼女は開けるのか開けないのか。
    月経という言葉に対して、趣があると言葉にできる保がとても良い。そんな風に思ったことはなかった。

    あなた
    結婚当初の3年以降、娘が生まれてからも夫はずっと単身赴任。家に戻った夫との関係が掴めない。ふと気付いた目の整形疑惑に鬱々とする中、パート先の同僚に陰謀論?を吹き込まれる。それはそれで怖い。結局夫には目のことを聞けたのだろうか。

    すげえ泣くじゃん
    母をたずねて大阪までやってきた甥っ子。彼女と3人で母を捜すドライブに出かける。
    「すげえ泣くじゃん」言い方がイヤ。分かるような分からないような。ここの言い争いがおかしくてとても良い。
    「大人なんかみんなバカ。お前だけ賢くいる必要はない」一にそのまま伝えてあげれば良かったのにね。この後、実は‥があるのだが、甥っ子の訪問をきっかけに、彼女との関係を再び築くことができそうか。

    たぶんそんな感じ
    施設のおばあちゃん(実は大叔母)が口笛だけを使うようになった。おばあちゃんの住んでいた家を訪ね、今その家にいる住んでいる橘さんに会って、知らなかったおばあちゃんの過去を知る。おばあちゃんの口笛の理由も明らかになる。
    おばあちゃんの口笛、多分そんな感じ。

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    2026年09月27日
  • 恋とか愛とかやさしさなら

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    一気に読んでしまった。
    「やさしさなら」と「やさしさより」
    「新夏と啓久」と「瀬名と涼音」
    語彙力が乏しくて、感想すら書けない。

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    2026年09月26日
  • アフター・ユー

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    最初、嫌いだったな。沙都子さんのこと。自分勝手にどんどん物事を推し進めてしまって、もう少し人の気持ちも考えたらと思ってた。しかし、後半、青吾さんの言う通り、その強引さに救われることが多々あった。沙都子さんがいてくれたら、いてくれたから、わかったこともある。わかってよかったんだろうか、やっぱり、わからないままの方がよかったのかもと思ってしまう。この話、最初はよくある話かもと思っていたが、とんでもない方向に向かっていった。

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    2026年09月26日
  • アフター・ユー

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    ネタバレ

    シンドかった。
    1/3くらいから、主人公達が思うように2人がきっともう戻ってこないとは理解していたけれど、でもやっぱりどこかで戻ってきてくれるなら、と期待してしまいながら読んでいた。
    途中に「死にたい、じゃなく、消えたいと思った」という文章が出てくるが、本当にその通りだと思った。本当に苦しいとき、私もそう思ったから、凄くよく分かってツラかった。
    最後のシーンはホンットに泣いた。ボロボロ泣いた。その終わり方はズルいよ、泣くよ。
    あとは、青さんがこれからお母さんに会って、会った後に沙都子さんとそのお子ちゃんとどんな話ししたとか話したり、今後も良い関係で繋がっていけたら、今回のことがみんなにとって一緒に乗り越えていけるものになるといいな、と願ってしまう。
    第三者が話す結果論の感想でしかないけど、浦さんの行動は自分勝手だったなとやっぱり思ってしまう。重彦さんに直接手を下すならまだしも(ダメだけど)、息子のハルさんのせいでは全くないし、それをぶつけるのも間違ってたと思う。あと、久美子さんに罪を全部負わせたことも、ちゃんと謝るべきだと思う。人の人生狂わせておいて。
    文章にもあったけど、真実が表沙汰にならないからこそ、一生後悔して、一生罪を背負っていって欲しいと思う。

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    2026年09月26日
  • 光のとこにいてね

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    二人の少女・結珠と果遠の邂逅と再会を描いた物語かと思いきや、それぞれの母親のあまりの毒親ぶりにのけぞってしまう。

    暴力やネグレクトといった分かりやすい虐待ではない。過度なオーガニック志向や過剰な習い事など、押し付けられる親の価値観に振り回される子どもたちの理不尽さが痛いほど伝わってくる。

    そして後になって、それらが思想や信条ですらなかったことが明らかになる。結局は、自分自身がいちばん大事だっただけなのだ。その事実があまりにもやりきれない。

    結珠と果遠は三度にわたって出会う。

    なかでも、その後の二人の関係を決定づける少女時代の出会いの場面は白眉だ。先に述べた母親たちの毒親ぶりも含め、互いに強く惹かれ、執着や依存にも似た感情を抱いていく背景が丁寧に描かれている。

    また、物語は結珠と果遠、それぞれの視点から交互に語られている。そのため二人の感じ方や行動原理の違いがよく分かるのだが、作者は決して語りすぎない。十分に理解できる一方で、読者が想像を巡らせる余地が残されている。その絶妙な描き方に感心した。

    500ページを超える長編にもかかわらず、読み終わるまであっという間だった。

    面白かったです。

    後記:本作は恋愛小説を対象とする島清恋愛文学賞受賞作とのこと。LGBTQ疲れでなんとなく避けちゃったんだけど、二人の関係は執着や依存ではなく恋愛と捉えた方が良かったのかな。恋愛なんかを超えたもっと切実な思いだと感じました。

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    2026年09月25日
  • 恋とか愛とかやさしさなら

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    次のページが気になって、こんなに最後まで一気に読んだの久しぶりだった。主人公はどう決断するんだけろう、私だったらと考えた時、どう思うか分からなかった。正解はなんなんだろうって考えて、正解はなかった。

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    2026年09月25日
  • これが最後の仕事になる

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    書き出しの一文が同じで、これほど沢山の作家さんの話が読めるのは嬉しい!
    良かったな!と思った作品は小川さん、方丈さん、多崎さん、金子さん、米澤さんの5作品です。特に金子さんのは終わり方が良かった。

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    2026年09月24日
  • アフター・ユー

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    10年間同棲していた彼女が、旅行に行くと言って出かけたきり帰って来ない。そして数日後に長崎の海で知らない男性と船に乗り、それが転覆したという連絡が入る。ミステリ要素があって先が気になる。ただテレホンのくだりはいらなくないか?あそこで冷めてしまった。

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    2026年09月24日
  • 青を抱く

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    読むのが本当に一瞬だった…気づいたら終わっていた。一穂ミチ先生の言葉と想像力の豊かさの海に深く深く潜り込んでいた気持ちで、読み終わって水から上がった時の現実の重さを感じたくらいだった。
    人物や性行為の描写などは少しBLに傾倒したエンタメとしてのフィクション性が垣間見えたが、全体的な物語としての展開の面白さや、やはり先生の言葉の豊かさに圧倒され、読み終わるのが惜しいくらいだった。

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    2026年09月23日
  • ツミデミック

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    ネタバレ

    第171回直木賞受賞作。コロナ禍の世相を背景に描かれる短編集。タイトルは「罪」と「パンデミック」を掛け合わせた造語だとか。
    コロナ禍以降、感染症流行をきっかけとして変化した社会を描くものが増えた。それだけ人の心に与えた影響は大きいということであろう。
    コロナで調理師の職を失い新たな就職先が見つからない中、息子の話をきっかけにとある老人と知り合う話、豪雨の夜に命を落とした少女が幽霊としてコロナ禍の現代を見つめる話など、ちょっとした人間の愛憎情欲入り乱れた6つの短編がさらっと読みやすい形で描かれており、まさに大衆娯楽作品たる直木賞にふさわしい作品なのであろう。

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    2026年09月23日
  • 恋とか愛とかやさしさなら

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    物語を通してコスパという単語が出てくるように感じた。
    コスパで様々な行為や感情が割り切れれば楽なのだろうが、そのコスパの価値観も人それぞれ。それ故に人間関係は難しいのだろう。その葛藤が分かりやすく書かれているように感じた。

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    2026年09月23日
  • 本屋さんのある街で

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    本屋にまつわる短編小説で全て暖かくていい作品だった。それぞれの作者で内容に味がでてて、丁度いい読み応えなのも良かった。本好きにはたまらない1冊!

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    2026年09月22日
  • たぶん、恋しい

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    帯の「これは私が生きていくために必要なもの」って言葉に引かれて購入
    初めて読む作家さんでどんな感じかなって思ってたけど読みやすくて良かった~!
    短編ってそんなに読まなかったけどいいなって思った
    他の作品も読んでみたいな。

    エンパイアラインと多分そんな感じが好きだった

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    2026年09月22日
  • 恋とか愛とかやさしさなら

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    プロポーズをした翌日に盗撮をして捕まった啓久。そして、その恋人の新夏。
    この現実を「恋」と「愛」と「やさしさ」で乗り越えていけるものなのか?

    当事者でなければ「すぐ別れるべき」、「示談で済んだなら気にしない」、「自分なら〇〇だけどね」と、好き放題に言えるのもわかる。
    でも、どうしたいのか、どうするべきなのか、すぐに答えを出せない新夏の様子や、啓久が自分のしたことに向き合う様子は、多くの思いや葛藤が詰まっていて、「自分なら…」と何度も考えさせられたし、外野の短絡的な意見の無責任さも感じた。
    特に後半にて、啓久の人柄や考え方が見えてくると、新夏が何故、彼を理解しようともがいたのかがわかり、やるせなくて苦しい気持ちになった。

    読み終わった時にすっきりできる内容ではないけれど、後味の悪さはない。
    色々と考えさせられる部分が多くて、私は読んで良かったと満足感が持てる一冊だった。

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    2026年09月21日