一穂ミチのレビュー一覧
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ネタバレJKのスカートの中を盗撮をした啓久を理解しようと新夏が啓久をセーラー服姿にして同じことをしてそのまま駅まで手繋いで帰って別れ際に大好きよと言う新夏と泣き笑う啓久の描写。
人間が生きてるってことの生々しい匂いを嗅いだみたいにわかりすぎて具合悪くなった。
人を信じる純度を手放さなきゃいけなくなったときの自己との決別の悲しさ、辛いことがあった時のそれが起こる前の自分に戻れない喪失感、自分を失う苦しさみたいなのを思い出した。
私は他者を自分の中に迎い入れ、相手を自分の一部のように扱うことが愛になると思っていた節があり、好きになってたら自他境界が曖昧になって相手の倫理観や貞操観念を自分と同一視してし -
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令和の平成ブームに乗って、この作品も楽しみました。今日子と私が数歳差だったので(一穂ミチさんが1978生まれみたいですね)懐かしさと少しの疑問点を持ちながら読み進めました。
ポケベル、MD、ファミコン…単語が色々と懐かしすぎました。
にしても、ポケベルのカタカナ入力、MDコンポは1995年(シーソーゲームの発売日から予測)では最先端すぎ?とおもってしまったのですが、
後のネタバレに近づくにつれて、まあ、それだけの事ができるご家庭はお金持ちだよね…と無理に納得することにしました。
まさか焔ビトみたいなことになると思ってなかったので、そこは読者が置いておかれた感が否めないですが、全体的には面白 -
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ネタバレ【2026年83冊目】
小学2年生の結珠が母親に連れて行かれた団地で出会ったのは、同じ年の少女、果遠だった。母親の顔色を窺うように生きる結珠とは対象的に、強く意思を持っているように見える果遠。二人は週に一度こっそりと遊ぶまでになったが、ある日を境に母親の団地通いが終わったことで、会えなくなってしまう。二人の縁は切れてしまったかに思えたが――。二人の女の強い絆を描く一作。
一回感想書いたのに消えてしまったのが大ショックなのですが、書きます泣
読んでる途中まで「これ、GLなのかな?」と思っていた私を誰か殴ってください。いや、作者さんがBLも書く方なので、勝手にGLもいけるんだな、なんて納得して -
Posted by ブクログ
一穂ミチさん3年ぶりの長編最新作。
王様のブランチでも紹介され、気になっていたので。
タクシー運転手の青吾が仕事を終えて家に帰ると、旅行から帰宅しているはずの恋人・多実がいない。翌日以降も戻る気配がなく焦りを募らせる青吾のもとに、多実が見知らぬ男性と五島列島の遠鹿島で海難事故に遭い、行方不明になったというしらせが届く…
最愛の人を理由もわからず突然失った、言葉にできないような喪失感を、あたかも自分が経験したかのように感じさせる文章の数々に何度も泣かされた。
ミステリやファンタジーの要素もあるけれど、物語を邪魔することなく最後まで飽きさせずに引き込まれた。
心に沁みた沙都子の言葉。
「多 -
Posted by ブクログ
一穂ミチさん目当てで読み始めた一冊。
序盤は、読んでいる間はそれなりに気分が高揚して、まさにタイトル通り「ほろよい気分」にはさせてくれる。だけど、いざ読み終わってみると、あとに残る余韻があまりにもサラリとしすぎていて、どこか物足りなさが残る読後感だった。
お目当ての一穂ミチさんの一編を読み終えたときは、思わず「やったね!」と心の中で思った。やっぱりこの作家の描くものは毒薬だ!「ほろよい」どころか悪酔いしそうな、人間の不穏な心理描写は健在で、この強烈な一杯は楽しめた。
他にも、下戸だと言い出せない青年の葛藤を描いた一編には、男だからこそ「飲めない」と言えないリアルな空気感を感じて、身につま