一穂ミチのレビュー一覧

  • ツミデミック

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    罪についての短編集。後味の悪い話ばかりかと思ったが、前向きになれる物語もあり読んでいて不快感はなかった。
    小さな罪から大きな罪、現実的な罪から想像もつかない罪、共感出来そうな罪から飛躍してる罪様々な罪、人の醜さ前向きさ様々な描写に面白くて読む手が止まらなかった。

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    2026年09月01日
  • たぶん、恋しい

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    短編集だけど楽しめた。たぶん、恋しいか。それぐらいで良いのかも。透明人間と話す人とか、指笛で会話する人とか、ちょっと変わった人の話が面白かった。

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    2026年09月01日
  • スモールワールズ

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    ネタバレ

    『スモールワールズ』は、様々な人たちの、それぞれの関係性が魅力的な短編集だった。

    特に印象に残ったことは、「正しさと優しさは違う」ということ。正論や怒りにも、相手や状況に応じた配慮が必要で、怒る権利があっても傷つける権利があるわけではない。

    また、「小さなかけらが足りないだけでダメになるものなんかくだらない」という言葉に対する「この世にあるものはみんなそうなんじゃないでしょうか」という返答からは、日々の全てを大切にすることの大事さを学んだ。「小さなことだから」と蔑ろにすることで、大切なものを壊してしまう恐ろしさがある。

    それぞれに、それぞれの関係性と適切な距離感がある。そんなことを考えさせられる一冊だった。

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    2026年09月01日
  • 恋とか愛とかやさしさなら

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    自分だったらどうするか…って何度も何度も考えて結局はっきり答えのでないまま読み終えた。
    結婚前か結婚後かでまた話は変わってくるし、今の私は既婚者だから余計答えが出なかった。
    1番、印象に残っているのは義母の行動や言葉。
    これらから見える感情のリアル…物語なのに実話のようにリアルに感じられた。
    主人公の心情だけでなく、周りの人たちの行動や言動から見える感情なども書かれていて面白かった。
    わかりやすい表現で読みやすく、あっという間に読み終えたのに満足度はとても高かった。

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    2026年08月31日
  • たぶん、恋しい

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    とても読みやすい文章でいて、心に刺さる描写も多い。『そうだったのか』で物語が一つの線になった時の快感が随所に。

    特に同世代の『月を経る』は自分と重ねた。
    40代、今まで許されていた扉が一つずつ閉まっていく。今でもときめくのに、それらの扉は閉められていく。ミニスカート、ふわふわの巻き髪…その代わりに開けられていく扉って白髪、シミ、ほうれい線…なんだか虚しい。そんな表現にひどく共感した。

    若い頃にワクワクした扉と同じときめきを得られる扉はこれから見つけられるだろうか。

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    2026年08月30日
  • スモールワールズ

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    短編だと内容が薄くなりがちと敬遠していたが7編どれもずっしりと重く先が気になって仕方がなかった

    特にピクニックは子育て経験がある者なら、ここまででなくとも一度や二度は怖い思いをした経験があるのではないか
    日常に潜むゾッと体験である

    花うたは手紙形式の双方向の視点で展開する物語。今はネットが普及し想いが瞬間に伝わり、何事も白黒が早いが、手紙という手段を介し関係性が熟成されることある

    どの物語もスモールワールドと評されているが小さくはないテーマで読み応え充分の内容だった。

    他の一穂みちさんの本も読んでみたくなった。

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    2026年08月30日
  • スモールワールズ

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    初めて一穂さんの作品を読みましたが、変化球のような、少し芯をずらされた感覚に陥りました。
    目を伏せたくなるような、少し怖い内容もありましたが、面白くてどんどん読みたくなる話ばかりでした。
    一穂ワールドに嵌りそうです。

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    2026年08月29日
  • 5分後にお風呂に入りたくなる! 湯けむり文学

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    何人もの作家さんが書いたお風呂にまつわるお話し。短編で読みやすいほとんど小説だった〜エッセイが2,3個とかだった少なかったなぁ...でも小説も面白い!いろんな作者さんのお風呂の世界を味わえて読書バイキング気分♪(?)

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    2026年08月30日
  • ツミデミック

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    感情のオンパレード!
    恐怖?悲しみ?安心?
    事件、未遂、葛藤や欲望
    この一冊に凝縮されている
    短編なのに一気読み!

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    2026年08月29日
  • 本屋さんのある街で

    購入済み

    やっぱりいい

    普段はこうして電子書籍で本を読んでしまう身としては、少し複雑な心持ちになりました。
    でもたまに入る本屋さんはやっぱりいい。
    目的なくぷらっと。
    棚の間をブラブラと。

    ◯屋のように複合化しているところも増えているのかな。
    その街に合った場所として、残っていってくれたらいいな、とスッと想いました。

    #共感する #ほのぼの

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    2026年08月29日
  • たぶん、恋しい

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    絶妙なバランスを保っている装画のように、男女関係も保たれているのかも······。そんなふうに思えた短編集。タイトルも絶妙。一穂ミチさんの表現力もさすがだった。

    【エンパイアライン】
    人には見えないものが見えても、心のバランスを保つためなら、それでいいと思えた。

    【わたしたちは平穏】
    平穏な気持ちで暮らせることが一番。過去はもう終わったことだから、気にしないのが一番と思った。

    【月を経る】
    月のものをこんなふうに言ってくれる人となら、きっとうまくいきそうな気がした。

    【あなた】
    単身赴任帰りの夫に聞きたいけど聞けないこと。あるあるだけど、これから少しずつ聞けそうな感じがした。

    【すげえ泣くじゃん】
    「怖い」という気持ちを押しのけるように、茶化すような言葉を言ってしまうこと。そういうときもある。でも、その本当の気持ちを伝えてもいいと思える人に出会えてることに気づけてよかったと思った。

    【たぶんそんな感じ】
    言葉って難しい。伝えるのって難しい。でも、気持ちが伝わっているとわかったときはすごく嬉しい。そんな感じ。

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    2026年08月28日
  • アフター・ユー

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    ネタバレ

    最後は、落ち着く所に落ち着いたようだが、人は、殺意を抱いても、そんなに簡単に実行するのだろうか? 離れ島という環境が、それを助長させるのかもしれない。

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    2026年08月27日
  • うたかたモザイク

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    好きなのは「ごしょうばん」と「大阪の叔父さん」

    好きなフレーズ
    「生えるんやなくて、いらんもんがなくなって枝分かれしていくねん。俺もそんな感じやろな。何かを選び取ったわけやなくて、消去法や。自分にとってどうしても無理なもん、耐えられへんもんを削いでいったらこうなっとったんや。ほかのかたちにはなられへんかった」

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    2026年08月28日
  • ツミデミック

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    誰もが経験し、もう二度と味わいたくないと思うあの日々を、巧みな筆致で書き表されている。パンデミックが過ぎ去った今、あの苦しかった日々を忘れないためにも尊ぶべき一冊。個人的には、「歓喜の歌」と「特別縁故者」が好きでした。

    ⭐︎歓喜の歌
    ◎特別縁故者
    〇違う羽の鳥

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    2026年08月25日
  • ツミデミック

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    コロナ禍に関わった短編集。基本的には嫌な話、終盤に大きく印象を覆してくる話ばかり。コロナはともかく、人間がすごく醜い面を見せてたことを思い出させてくれる。文章なのか展開なのかどちらもなのか、とにかく分かり易いのでサラサラ読める上、各話どれも主題が明確で頭に入ってくる。ネガティブな場面が多い中、ポジティブな締め方をする話もあって、清々しい気分にはなる。書き下ろしもとても良かった。大人は教訓にすべき。

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    2026年08月24日
  • アフター・ユー

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    ネタバレ

    どこかで読んだことある設定だなーと思っていたら、今はまっているドラマ「Tシャツが乾くまで』と設定が被っていた。

    テレホンカードで死んだ恋人と電話が繋がるというファンタジー要素が必要だったかはともかく、大切な人を喪った喪失感が伝わってきて最後までぐいぐい読めた。

    ただ、最後は事件にしなくてもよかったのかなーと思った。すっきり解決はしたけど、喪失感はなくならずモヤモヤしたままでも生きていく、でもよかった気がする。

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    2026年08月23日
  • GOAT Summer 2025

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    GOAT第2弾の「悪」。

    今回もちまちま楽しんで読んだ。
    今回は好きな話と、よく分からなかった話と半々くらいだったな〜

    個人的に好きだったのは 木爾チレンさん、小川哲さん、モモコグミカンパニーさん、染井為人さん、市街地ギャオさん、芦沢央さんの作品。
    失礼だけど、市街地さんって誰やねんだったし、モモコグミカンパニーさんも何となく今までスルーしてきたけど、面白かったので他の作品も読んでみたくなった。

    文芸誌は続かない事が多いけど、GOATは読み切りなのがいいな♪
    対談とかも 面白かった!
    第4弾の「食」も購入済〜♪(*^^*)

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    2026年08月22日
  • ツミデミック

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    ネタバレ

    祝福の歌

    お母さんは、俺と違って歌が上手かったんだな。
    そして母さんは、俺と一緒で歌が下手くそで。

    実の母親のことをお母さん、育ての親を母さんと書き分けてる事と育ての親の方が自分と似ていることの複雑さが良かった。
    50近くでカミングアウトされたらもはやそれは本当の親なんだな。娘があっけらかんとしてどっちでもよくない?と言っていたのも良かった。

    他の話でデリバリー男ガチャをするために娘に薬を盛るところでヒェっとなった。CMソングを口ずさむのが不気味である。

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    2026年08月21日
  • うたかたモザイク

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     一穂さんの小説が好きで、本のデザインも好きだったので購入。裏表紙に書いてある説明通りの本だった。
     「ごしょうばん」は非常に切なかった。人はなぜ戦をしてしまうのかを考えてしまう作品だった。
     「大阪の叔父さん」のおじさんのセリフが良かった。「何かを選び取ったわけやなくて、消去法や。自分にとってどうしても無理なもん、耐えられへんもんを削いでいったらこうなっとたんや。ほかのかたちにはなられへんかった。」人のペースがあるのになと、人のパーソナルの部分をいって後悔してしまうときに感じた気持ちになった。
     「sofa &...」が一番好きな作品かもしれない。
    ソファー視点から私が客観的なのに、優しく進んでいくが良い。
     「神さまはそない優しない」の奥さんの「好きじゃないけど、嫌いな友達って、必要なの。だからあたしのほうが意地悪なの」の意味がわかるような人生を歩みたい。
     「前夜」は短い物語だけど、すごい好きな作品。「家のことって、お雑煮の味つけくらいしか気軽に言えないかも。何かブレーキかかっちゃう。『よそはよそ』ってそういうことでもあるのかなあ。」や「一緒に、どんな『うち』を作るんだろうって。おでんの味も、カレーの味も、私の家でもあなたの家でもないものになっていくはずだからー。」大人になって、恥ずかしいうちのルールを話せるようになったが、自分が笑うのは良いが、信頼してない人に言われのは嫌だという気持ちを思い出した。結婚って最近はいいイメージないことが多いが、新しいうちを作れる機会って同棲や結婚だなあと思うといいなと思った。
     

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    2026年08月15日
  • アフター・ユー

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    40代の大人の恋愛とミステリーがいいバランスで楽しめる作品。
    東京から程遠い五島で男女が失踪し、その妻と恋人という本来なら交わらない2人が共に島に渡り、消えたパートナーの行方を追う。島での滞在中に築かれる2人の関係性の描き方が良かった。性格こそ違えど、同じ痛みを抱えた2人だからこそ理解し合えることがあって、少しずつ芽生える信頼関係が素敵だと思った。

    島という狭い世界で起こった過去の出来事や失踪の真相はやるせなく、現実の厳しさを感じるものだった。誰もが大切な人を失って初めて、その存在の大きさに気付くんだろう。多実を想う青司の気持ちが痛いほど伝わってきて、切ないラストは特に印象に残った。
    重い現実が描かれていた分、途中で描かれるファンタジー的な要素には少し拍子抜けしてしまったけれど、登場人物の心情が丁寧に描かれた優しい作品だと思った。

    「しみじみ振り返るほどでもなかったはずのささやかなやり取りは日常が壊れてしまってから光り輝いて見えるし、後悔はいっそう苦い。」

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    2026年08月15日