一穂ミチのレビュー一覧

  • OFF AIR(2)~イエスかノーか半分か~

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    イエスかノーか半分かの総集編第二弾。
    計と潮の物語に戻ると、やっぱりこのカップルが最強だなぁと感じます。
    特に好きな作品は『sugar me』で、ちょっと不思議な感じか良かった。久しぶりに計ではなく、国江田さんと潮のやりとりが懐かしいです。
    『ばらいろポップ』のオアシスという作品も、計の両親がとてもあたたかくて良いです。
    短編や掌編ですが、内容には大満足。
    本編を読んでからすぐに読むのがオススメです。

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    2025年11月24日
  • ツミデミック

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    個人的に短編集は大好きでテンポ良く、あっという間に読み終わった。
    コロナ禍でいつまでこの閉塞感が続くのだろう。とモヤモヤしていた頃の感情を思い起こした

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    2025年11月24日
  • 光のとこにいてね

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    ネタバレ

    お互いだけではないけれども、お互いでなければ入れない、許せないスペースがある2人の物語

    2人の関係は親友とか想い人とかで区分分けできない
    それこそ タイトルの 光のとこにいてほしいという想いでつながっている

    タイトルの光のとこにいてね はとてもあったかいんだけど、それを思う自分はその光の中にはいなくて、どちらかというと離れたところの暗いところにいるイメージがある
    その気持ちの中には例え自分は辛いとこにいてひとりぼっちでも光のとこにいるあなたがいればそれでいい、というような少し憂い気な優しさを連想した

    最後のシーンでは別れ続けた2人がそれまでとは違う形になるのではないか、と期待して読んでい

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    2025年11月22日
  • GOAT Summer 2025

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    今号は「悪」がテーマ。前回号もそうだったが、紙を特殊なものを何種類も使い分けており、出版物として挑戦的な試みをしていて、次回号も期待したい。

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    2025年11月22日
  • 光のとこにいてね

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    ネタバレ

    悲しみや孤独を正面から描きつつ、完全な絶望には沈ませない。結珠の「心の中の家に誰をどこまで入れるかは直が決めていい」というフレーズが印象に残った。他者との距離は恐れではなく主体的な優しさとして選べるのだと。

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    2025年11月21日
  • ツミデミック

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    前半読んで色んな罪の話かなぁと思ったが
    後半はパンデミックの話が多かった
    罪を期待していたので後半は少し肩透かし感があった

    ロマンスと燐光はよかった

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    2025年11月20日
  • 恋敵と虹彩~イエスかノーか半分か 番外篇2~

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    横顔と虹彩の続編。
    皆川竜起と名和田深が付き合いはじめて間もなく、旭テレビに中途採用の新人・恵小太郎が入社。小太郎は竜起の幼馴染みで、竜起を目の敵にしていた。小太郎は深に懐いていき、2人の関係性に変化が起きるというお話し。小太郎という新キャラクターが登場したことにより、竜起と深の関係性がより面白くなっています。竜起の「こらー!」とか「なんだとー!」という怒り方が子どもっぽくてかわいい。
    『秘密と虹彩』で、計がある人物を鬼太郎と呼ぶシーンがとても笑えました。
    次の番外編に進みます!

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    2025年11月19日
  • 横顔と虹彩~イエスかノーか半分か 番外篇~

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    イエスかノーか半分かの番外編。
    シリーズ1作目から登場している国江田計の後輩・皆川竜起と『ザ・ニュース』を担当することになったAD名和田深のお話し。
    2人の恋愛要素も描かれていますが、お仕事要素が多くてとても面白かったです。
    深の、憧れの先輩に心酔し過ぎていたところから、自分がどうなりたいのか問われ考えていく姿が良かったです。竜起の意外な一面もグッときました。
    計と潮が少しだけ登場しますが、安定の2人。
    次作に進みます!

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    2025年11月18日
  • ツミデミック

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    ネタバレ




    『ツミデミック』



    第171回 直木賞 受賞



    こちらは 一穂ミチさん の直木賞受賞作品
    赤地に黄色い菊の花……
    なんかそれだけで ザワザワしちゃう

    黄色い菊の花言葉

    長寿と幸福
    わずかな愛
    破れた心(破れた恋) ですって

    タイトルの 『ツミデミック』
    こちらは 『罪』 と 『パンデミック』 とを
    かけあわせた 一穂ミチさんの造語 で
    コロナ禍 で 人々が犯す 罪 ということ

    ……って、もっとはやく読むべきだったのかしら?

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    2025年11月19日
  • きょうの日はさようなら 完全版

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    低体温治療による30年の眠りから覚めた、当時女子高生の今日子と、2025年を生きる二卵性の双子のお話。今日子を取り巻く秘密が明らかになるにつれて、時間の儚さが身に染みる。物語後の彼女らの不思議な関係をついつい想像してしまう。

    明日子「ひびにおんぶさせるから」
    日々人「三歩までしか自信ねーぞ」
    明日子「あ、バスケ部だから?」
    日々人「そこは関係ねぇよ」
    この2人の雰囲気すごく好き

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    2025年11月16日
  • ツミデミック

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    ひとつひとつの話が犯罪にかかわるもので時には心がひやっとした。一方で、自分がこういう展開になったらいいな、と願う小さな幸せ・ぬくもりを感じられるようなものもあった。著者の他の本も読んでみたいと思った。

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    2025年11月16日
  • 光のとこにいてね

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    【光のとこをみつけると思い出しちゃう病にかかること必至】

    タイトルから抱いたイメージは、別れの予感と、
    「私がいなくなっても光のなかでいてね」という優しさ。
    正直、今の荒んだ私には合わないかも…と思いつつなぜか購入。

    物語の中で「光のとこにいてね」は、
    最初はただの「次の集合場所」として決めた言葉。
    深い意味はない、無邪気な子供たちの合図。
    だけど、太陽の動きとともに日向は移動する。
    光を待ち合わせ場所にしちゃういびつさやかわいみ?
    が、だんだんと2人だけの合言葉のような重みを帯びていく。

    相手が大事すぎて、一瞬立ち止まる。
    相手にとっての正解を探す。
    その気遣いが、すれ違いを生む。

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    2025年11月16日
  • OFF AIR~イエスかノーか半分か~

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    イエスかノーか半分かの番外編を含めた総集編。
    シリーズ1作目から3作目まで読んでいるので、読まなくてもいいやつかなぁーと思っていましたが、読まなくてはいけないやつでした。
    シリーズ作の補完をしてくれる作品ばかりで、特に年末年始に計の実家に潮と帰省する「なんにもいらない」は必読です。
    読み進めていくうちに、計の不器用な生真面目さが好きになっていく。潮の意外に面倒なところが見えてくる。すべて引っくるめて愛おしくなります。
    読めば読むほどハマるこのシリーズ。おそるべし。一穂ミチさん!

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    2025年11月16日
  • きょうの日はさようなら 完全版

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    夏休み直前の高校生より
    今が幸せかどうかと言えば
    あの高揚感にかなうものはないような
    そんな気もするし
    高揚感こそかなわなくとも
    自分の想いで進む道を選び続けてきた
    その後の時間だって
    幸せだったし
    これからどうしようかなと
    漠然と考えている今だって
    やっぱり幸せだと思う。

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    2025年11月16日
  • おうちのありか~イエスかノーか半分か(3)~

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    イエスかノーか半分か、のシリーズ3作目。
    今回は潮の家庭問題から、計と潮の関係に亀裂が入ってしまうという内容でした。
    今まで計を支えてきた潮がとても苦しい状況に。
    そこで計のとった行動がとても熱くて最高でした。
    計はシリーズを追うごとに魅力が増します。
    まだまだシリーズ作を追っていきます!

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    2025年11月14日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    料理と恋愛にまつわる短編集。
    料理が絡むからか、どれも一定大人の恋愛ストーリー。

    一穂ミチのエピは不思議な色気を感じる作品。地味女かと思わせといてなかなかやりおる男女だわ。
    古内一絵作品はこの人の根底にあるものが伝わるので嫌いじゃない。
    君島彼方の作品は性的マイノリティの葛藤がいい具合に滲み出ていてこれも好き。
    奥田亜希子のズルい男とそれをわかってて演じた女の話も結構好き。転がされてるようで転がす女は勝ち組だな、って思う。

    ということでどれもなかなか思いを馳せることの出来る味わい深い短編集でした。

    カレー食べたくなるよ

    2025.11.11
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    2025年11月11日
  • 世界のまんなか~イエスかノーか半分か(2)~

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    イエスかノーか半分かの続編です。
    シリーズ1作目は助走で、本作からがっつり面白くなります。今作はアナウンサーの計が、仕事について悩むことに。2人の関係がギクシャクし、更なる悲劇が起きてしまいます。お互い大切に思っているのに、相手を傷つけてしまう言動や行動が切ない。ですが、ラストの壁ドンがすべて払拭してくれます。
    所々、一穂ミチさんらしい表現がグッときます。
    今作のグッとフレーズは、"世界をちいさくちいさく区切るように腕で囲いをつくって、そのまんなかにふたりきりで。”
    もう最後まで読むしかない。

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    2025年11月11日
  • イエスかノーか半分か【電子限定SS付き】

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    大好きな一穂ミチさんのBL小説。
    極端な二面性を持つ人気アナウンサーの国江田計と懐の深すぎる映像作家の都築潮の恋愛ストーリー。
    2人の出会いから、恋愛関係に発展するまでが描かれています。計の裏の顔がなかなか強烈ですが、今後少しずつ潮に絆されていくのかなぁと期待しています。
    一穂ミチさんのBLは『青を抱く』以来ですが、こちらの作品の方がラブコメ要素強めです。
    次作に進みます!

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    2025年11月11日
  • ツミデミック

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    突然のパンデミック。
    誰もが思ってた通りには進まなくなって、先の見えない不安に襲われる。
    時間が経つと、アレって一体何だったんだと考えずにはいられない。

    そんなコロナ禍での犯罪小説短編集。
    ぞわぞわくる話から心温まる話まで。
    犯罪というのは意外と身近なものなんだなと感じてしまうリアルさがあった。
    作者の描く登場人物たちのパンデミックとの距離感が絶妙で、そんな中でも変わらない人間の本質に、なんだか共感してしまう。

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    2025年11月08日
  • スモールワールズ

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    解説が辻村さんということで最初から期待していたけど、短編を一つ読んでからあぁ好きかもと思った。久しぶりに読み終わってすぐ2週目に手を出した。
    どの短編も丁寧な心理描写と散りばめられた目に浮かぶ情景が印象的で、世にも奇妙な〜を思い起こさせるような少しホラーチックなものや、涙腺が緩むものもあり、解説で辻村さんが「書かないものを読ませる」と言っていたけれど、その言葉の意味がよく分かる気がした。どれも分かるなぁ、という話では無いけれどファンタジーのようなどこか遠い所での話という感じではなく心の距離感無しに読めた。
    もう一冊、一穂さんの本で読みたいと思っているものがあるのでとても楽しみになった。

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    2025年11月07日