一穂ミチのレビュー一覧

  • アフター・ユー

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    ネタバレ

    世界に浸り、主人公の青吾になった気持ちで読め、夢中で、でも大事に少しずつ読んだ本だった。
    喪失の本、と一穂さん自身がおっしゃってるように、たくさんの人の喪失が描かれ、何度も胸が締め付けられた。
    大切な彼女が、未来も一緒に過ごすと互いに当たり前をしんじていたのに、突然閉ざされた。遺体もない。聞いたこともない島で、聞いたこともない異性の人と一緒にいただなんて…で物語は幕をあけるが、意外なことにその亡くなった彼女多実と、公衆電話が通じる…というファンタジー、いやSF?もあり、しかもたまたま出会って恋愛して一緒に暮らしていた、と思っていたのに、興信所を使って青吾のことを調べて意図的に出会ったのだと知り

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    2026年03月18日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    料理×小説(エッセイ)というと、なんとなく心温まるイメージで読み始めたら、ちょっと違ってびっくりする。
    すべてのお話に美味しそうな料理が出てくるけれど、どれもこれも「ほっこり」した美味しさとは毛色が異なる。
    この読後感は、どんな「後味」と言ったらよいのだろうか。
    でも、悪くない。すっぱい、からい、ほろ苦い……それもまた料理であり、人生なのだ。

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    2026年03月17日
  • ツミデミック

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    ネタバレ

    コロナ禍でも人間の営みは止まらないっていう話。


    『特別縁故者』良かった。


    p. 243
    僕自身は、パンデミック前から半ば引きこもり生活でさほどの苦労はなかったが、流行初期の騒動はよく覚えている。マスクを求める人々が薬局の前に列をなし、転売が横行し、窮余の策として手製マスクが広まると布やゴム紐まで品切れを起こした。消毒液の代わりにとアルコール度数の高い酒を買うやつもいたらしい。今となっては「馬鹿馬鹿しい」のひと言に尽きるが、あの頃は誰もが切実だったのだ。

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    2026年03月17日
  • アフター・ユー

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    ネタバレ

    10年共に暮らした多実が旅行に出かけたまま帰らない.五島列島の遠鹿島でのクルーザーの転覆事故から彼女の過去を探す旅が始まる.同じくその事故で亡くなった男の妻の行動力で次々と明らかになっていく事実と夜中にテレフォンカードで繋がる多実のいつかの過去の声の不思議が閉ざされた小さな島の中で違和感なく調和していた.
    ミステリーではあるが,愛の物語である

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    2026年03月17日
  • ツミデミック

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    風なわりなタイトルだな、とずっと気になっていた。
    罪、とパンデミックのミックスって事でいいのかな?
    罪、というのか人の悪意が、
    じわじわ見えない所で広がって、
    感染するみたいに影響される感じで、
    そう理解してみれば秀逸なタイトルだな、と思う。

    このテイストで突っ走られたら後引くな、
    キツイなと思ってたら、
    出口はふんわりと暖かかった。
    最初の印象で読むのやめたらもったいないので、
    全部読んで下さい。

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    2026年03月16日
  • ツミデミック

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    短編は読まない主義なんですが、面白かったです
    全然予備知識なく読んだので、
    あら。
    あらあら?
    あらあらあらあら
    って感じです(笑)
    うん、面白かった!

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    2026年03月15日
  • スモールワールズ

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    一遍目からかなり衝撃的な結末で、あ、こういう感じの本なの!?と驚きましたが、衝撃話とほっこり話がいいバランスだったので、良かったです。

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    2026年03月15日
  • 恋とか愛とかやさしさなら

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    考えさせられるお話でした。
    SNSが怖い。性犯罪が怖い。
    ちょっとした軽い気持ちが一生をダメにする。

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    2026年03月15日
  • それでもまた誰かを好きになる~うまくいかない恋 アンソロジー~

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    「感情旅行/一穂ミチ」
    「独身の女王/麻布競馬場」
    「オレンジシャドウの憂鬱/砂村かいり」
    「さみしがりやの恐竜たち/こざわたまこ」
    「不機嫌依存症/田中兆子」
    「出会い/朝比奈あすか」
    「振りかぶって、さよなら/千加野あい」
    「となりの独り/カツセマサヒコ」

    『うまくいかない恋』をテーマにした短編集。

    好きな作家さんが勢揃い。
    どの物語も切なくてほろ苦かった。

    登場人物達の弱さや迷い、その奥にある強さが繊細に描かれていて全編良かった。

    上手くいかない恋だからこそのリアルさに胸がギュッとして、読後は彼女達にエールを送りたくなる。

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    2026年03月14日
  • アフター・ユー

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    40歳同棲で結婚しない多実さんと青吾さんの関係。
    事実婚のため凄まじい喪失感とは裏腹に社会から蔑ろにされてしまい、憤る清さん
    遺体も見つからず、葬儀は死者をともらうだけでなく、残された人の寂しさを整理する儀式と言う考えに共感。
    沙都子さんのキャラクターも独特で立っている
    終盤の怒涛の展開にビックリしました
    初めて読んだ一穂ミチ作品凄く

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    2026年03月14日
  • 光のとこにいてね

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    はじめての一穂作品でした。他の方の感想にもあるように風景描写が素晴らしく、美しく、情景が目に浮かびました。だからと言ってしつこくなく、ちょうどいい表現で終始心地よく読み進めました。
    性別や環境やすべての条件なんてどうでもよく、1人ひとり人間としての愛や成長を感じた。
    光のとこにいてねというタイトルもすばらしい。幼い頃の2人の会話もちょっとした表現がかわいくて愛おしい気持ちになった。

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    2026年03月14日
  • それでもまた誰かを好きになる~うまくいかない恋 アンソロジー~

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    田中兆子先生の「不機嫌症候群」、まさに私だなと思った。
    不機嫌って悟られたらだめなんだろうけど、みんなが優しくしてくれるからついやっちゃう。
    そんな不機嫌な人を今度は私が優しくしてあげれるようになりたい。

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    2026年03月12日
  • 光のとこにいてね

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    1人で全ての穴を埋め切ることはできない。そのことを受け入れ、他者を尊重することが大切。
    それと同時にそれを手放す勇気と、手放さない勇気、どちらも大切なんだなと。相手を想うこと。
    優しさ。私も愛する人には光のとこにいて欲しい。そう思えた。

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    2026年03月11日
  • 光のとこにいてね

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    女性同士の内面が細やかなタッチで表現されている。男性では埋めることが出来ない細やかな起伏に感情移入してしまった。
    初めての一穂ミチ作品であったが他の作品も読んでみたい。

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    2026年03月15日
  • アフター・ユー

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    10年も同棲していた彼女が、長崎沖の海難事故で帰らぬ人となってしまう。彼女は見知らぬ男と一緒だった。二人の関係は、果たして??

    離島が舞台で人間関係が濃密で複雑ではあったが、少しずつ謎が解けていくのは面白かった。彼女の意図がわかり、もう感謝しかないよなぁ。ファンタジーだったけど、この程度なら許容範囲。


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    2026年03月10日
  • それでもまた誰かを好きになる~うまくいかない恋 アンソロジー~

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    恋愛小説は、ほぼ読まない私
    三十代、うまくいかない恋に惹かれて読んでみた
    どれもおもしろかった
    どの作品も等身大の主人公に愛着がわいた
    他の作品も読んでみたくなりました

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    2026年03月10日
  • 恋とか愛とかやさしさなら

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    罪の重さは一体どうやって決められているのか、とても印象に残る問いでした。
    読んだ後も自問自答を繰り返して、頭にずっとへばりつくような印象深い作品でした。

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    2026年03月10日
  • それでもまた誰かを好きになる~うまくいかない恋 アンソロジー~

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    30代のうまくいかない恋がテーマのアンソロジー。
    共感できるものもできないものもありましたが
    楽しく読めました。
    好みなのは一穂ミチさん、千加野あいさん。

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    2026年03月10日
  • きょうの日はさようなら 完全版

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    最初はSFチックなほのぼの系かなと思って読み進めたけど、中盤でよりSF度が増して面白かった。
    そして、心がじわっと温かくなって本を閉じられた。

    明日子と日々人の前に来た時、最初から明るい印象だったから、今日子が"高二の頃"は大人しかったっていうのが引っかかって、また読み直すと、今日子は最初から全部知っとったんだろうな〜と思った。

    最後の夜、風邪引いててつらそうだった。それ見て私、ちょっといらいらしたんだ。せっかくあしたから夏休みなのに辛気くさいなぁ、って。ママってそんな存在じゃない?いつでも元気でいてくれないと困るっていうか、テンション下がるからやめてって思っちゃう。」

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    2026年03月08日
  • 青を抱く

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    ネタバレ

     自分が苦しむ選択をすることで、許されたい。幸せを感じてしまうことは大罪のような気がして明るい場所を避ける。そんなものは自己満足でしかないことはわかりきっているけれど、他にどう生きていけばいいのか分からない。誰かに引っ張り上げてほしい、そして許されたい、でもその助けを振り払うことで自分はちゃんと償っているのだと確かめたい、自分の意思で選んでいるのだと思いたい。手を差し伸べられると心が揺らいでしまうし、自分の本音と向き合うことになる。知りたくない、こんな汚い感情が自分から湧いて出ているのだと思いたくない。
     結局根源にあるのは、許されたいという甘え。自分の生き方を必死に考えている時点で、贖罪のつ

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    2026年03月08日