一穂ミチのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ夏子のモデルの女性の例のようにやはり現代社会で女性が置かれている立場が大前提にあるのだろう。ただし、推し活に生きがいを見出す先輩の受付嬢やしたたかに婚活をする後輩の姿からそこを掘り下げているわけではないことはわかる。
そして、流されるままに生きていた女性の成長の物語と云えるのだろうが、最終的に目指す先が「成功」や「安定」ではないことは確かである。
大きな事件や出来事が起こる訳では無いが、芸人の生き様であったり、会話の妙に最後まで楽しく読まされた。
崖っぷち(29歳の女性という立場)からパラソルで、でも「笑い」というパラシュートを付けてというタイトルの意味にも納得。
それにしても、あの会長 -
Posted by ブクログ
綿矢りささんの「深夜のスパチュラ」は、現代っぽくて入ってきやすい。でも文章が続いていて読みにくい。主人公がかわいい。
一穂ミチさんの「カーマンライン」は、表現できないけれど良さがあって好きだと思った。双子って素敵だなあ。
遠田潤子さんの「道具屋筋の旅立ち」は、いかにも昭和的な男と、女の話で最初は嫌だなあって読んでた。でも、八角魔盤空裏走(はっかくのまばん、くうりにはしる)という言葉を聞いてからの優美の自分自身と向き合っていく姿が清々しかった。最後の誠とのシーンがなんかいいなあって。
窪美澄さんの「海鳴り遠くに」は、紡がれている物語の雰囲気がなんだか好きだなあ。最後ちゃんと結ばれてよかった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ11/25?〜11/29
面白かった!とても読みやすいし、だいたい体の底が震えるような怖さがあった。コロナ禍にフォーカスを当てていて、コロナ前ならナニコレという感じだが、自分の経験と反芻して、確かにそうだったな、いや今もそうなのだけど、懐かしく思った。
母が面白いというので読んでみたが、たしかに面白かったな。
①違う羽の鳥
死んだはずの同級生に似た、いや似ていない女が現れて…という話。
実際は替玉自殺で別人として生きていたというオチ。こわい。
②ロマンス☆
夫婦関係のうまくいかない妻が、イケメン配達員との巡り合わせを求めて、デリバリーしまくる話。オチ怖すぎ。
③燐光
短いのに、かなり緩急と -
Posted by ブクログ
ネタバレ私の母親はここまでではないけれど、でもなんとなく似たようなものを感じた。
私の母はきっと私のことを愛してくれているし、私を大事に思っているのだろうけれど、それはやっぱり私が高校2年生くらいになってからだなあと思う。それまでの間、私にとって母は味方ではなかったし、未だに母は私の味方ではないと思う(きっと母は私のことを味方だと言うのだろうけれど)。
家族って、決して味方じゃなくたっていいのだと思う。父はずっと、私との距離感をはかりかねているし、妹は私が何をしようときっといつまでも私のことを好いていてくれる。母は私のことを勝手に似たような人間だと見ている。でも、この世に味方なんていないなんてことはな