一穂ミチのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
特殊清掃人(死体のあった部屋やら腐敗物のある部屋やらそういう
特殊なところのお掃除屋さん)の攻めと、超潔癖症の受けのお話。
潔癖症で、歴代の彼女には結局引かれ、傷ついて生きてきたせいか
開き直ってズケズケモノも言う受け。
攻めの職業を聞いた瞬間こそ、酷いことを言って攻めを傷つけたりも
したけれど、側に居て何故か心地良く、おおらかで、受けのトゲトゲも
受け止めてくれる攻め。最初は友人として急接近する。
『雪よ林檎の香のごとく』が好きな人なら、気に入るんじゃないかと思う
ポイントは、2人の会話。『雪よ~』のように、ぽんぽんと心地良い会話で
2人の気持ちが近づいていく様子に萌えるあのパターンなのだ。
願わくば、同人で番外書いてくれないかなあ・・・。 -
Posted by ブクログ
大学の友人でバイト仲間の2人。受けが攻めに告白するところから
始まる。受けは攻めには何も求めない。攻めはそのことをきっかけに
意識するんだけど、やっぱり「一番大事な友達」。
「大事な友人だから、傷つけたくないから会えない」と、切ない別れを
選ぶほど、“恋”へ進んではくれない。でも、一番大切にしたくて
一番側に居たいのはわかっている、そういう2人が、結ばれていく
過程が、もの静かに進んでいくからこそ、切なくて感じる良作かと。
恋人になった後の2人の短編も入ってます。さらさらと綴られる
その上品な甘さに「ご馳走様」と言いたくなりました。お気に入り。 -
Posted by ブクログ
登場人物たちのスケールが小さく身近であるゆえに等身大の物語としてすらすらと読めるライトな読書体験がありながらも、毒親や育児ノイローゼ、離婚といった非常に重たいテーマが扱われており、その軽やかな語り口とシリアスな内容との鮮烈なギャップが大きな魅力でした。
特に、「ピクニック」が衝撃だった。
子の成長と日常を描いたほっこりしたお話かと思いきや、終盤の真実の明かされ方が本当にびっくりして背筋凍った。その対比で余計人間の怖さが際立ち、めちゃめちゃホラーだった。
軽快な読書体験と心の奥をえぐるような重厚さの同居が独特の味わいを生み出している優れた短編集だと感じました。