一穂ミチのレビュー一覧

  • パラソルでパラシュート

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    ネタバレ

    夏子のモデルの女性の例のようにやはり現代社会で女性が置かれている立場が大前提にあるのだろう。ただし、推し活に生きがいを見出す先輩の受付嬢やしたたかに婚活をする後輩の姿からそこを掘り下げているわけではないことはわかる。

    そして、流されるままに生きていた女性の成長の物語と云えるのだろうが、最終的に目指す先が「成功」や「安定」ではないことは確かである。

    大きな事件や出来事が起こる訳では無いが、芸人の生き様であったり、会話の妙に最後まで楽しく読まされた。
    崖っぷち(29歳の女性という立場)からパラソルで、でも「笑い」というパラシュートを付けてというタイトルの意味にも納得。

    それにしても、あの会長

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    2025年12月15日
  • きょうの日はさようなら 完全版

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    ネタバレ

    30年前の世界から突如現れた今日子。今日子の見る2025年はどのように映るだろう。と思っていたら、意外と順応し、今日子なりに咀嚼している。本質的な部分は時代が移っても変わらないのだし。
    でも、30年で世相も世の中の意識も変わっている。そこを上手く描いている感じはした。
    そのタイムトリップ的な部分だけでなく、今日子、明日子、日々人の関係性があっての本作。

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    2025年12月13日
  • スモールワールズ

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    静かに淡々と物語が進む。
    あぁそうなのかと思うようなラストなのだが、じんわり来る。
    大きな括りの中では一つ一つ際立つ事ってなかなかないけれど、生きている、生きていくって、一つとして同じパターンはなくて、その一つ一つが、この短編のように描かれるもの。
    とりとめもなく、そんな読後感想を持った。

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    2025年12月06日
  • ツミデミック

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    短編ミステリーでしたが、視点が面白くてページをめくる手が進みました。特に1話目が面白くて引き込まれました。コロナ化の日常、今となってはこんな時もあったなぁと懐かしくさえ思えますが、先の見えない不安と人の不安や葛藤が描かれていて面白かったです。

    ふと日付を見て今日は5日、11月に入り、残り2話になり、すぐに読み終えるなぁと思ってたのに、5日もかかってしまい、バタバタして、本を読む時間がないのはよくないなあと思いました。11月は5冊ぐらい目標にして、12月は冬休みにいっぱい読んで二桁目指しまーす!

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    2025年12月05日
  • きょうの日はさようなら 完全版

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    ふてほど×時かけ×夏への扉のような、でも所謂タイムスリップものとは趣を異にする青春小説であり、家族小説でもあった。30年の眠りから覚めた今日子の戸惑いと順応がシニカルに描かれる前半から急転、過酷な運命が明らかになる後半の展開は泣けた。書き下ろしを含む掌編もどれもいい。表題作は2016年刊だが、舞台は2025年。なので二次文庫化にあたり大きく手が加えられたようで、違和感は全くない。元のオレンジ文庫版は未読だが、そこで今の時代がどう描かれているのかは、ちょっと気になる。

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    2025年12月06日
  • OFF AIR(3)~イエスかノーか半分か~

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    イエスかノーか半分かの総集編第三弾。
    今作の中で『Ribbon』が、計と潮の両親の過去が描かれていてよかったです。
    あと、『c/w』で、『秘密と虹彩』が計視点で描かれているのも面白かった。それぞれの短編で、計と潮の内面も丁寧に描かれているため、よりファンになってしまいました。
    シリーズ作を通して思うのが、潮が作る料理が美味しそう過ぎる!
    残るは番外編あと二作。楽しみだけど、終わりが近づいてきた淋しさもあり。番外編に進みます。

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    2025年12月03日
  • スモールワールズ

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    どのお話も雰囲気が違って面白かった。
    登場人物の心情や情景が丁寧に描かれてるものもあれば、敢えて描かれていないお話もあって…
    それもまた良かった。
    街ゆく人達にもきっとそれぞれに様々な人生がある。素敵なあの人にも、なんか嫌いなあいつにも…
    そんな人々の小さな世界を覗いた気分になれた。

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    2025年12月04日
  • 二周目の恋

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    綿矢りささんの「深夜のスパチュラ」は、現代っぽくて入ってきやすい。でも文章が続いていて読みにくい。主人公がかわいい。
    一穂ミチさんの「カーマンライン」は、表現できないけれど良さがあって好きだと思った。双子って素敵だなあ。
    遠田潤子さんの「道具屋筋の旅立ち」は、いかにも昭和的な男と、女の話で最初は嫌だなあって読んでた。でも、八角魔盤空裏走(はっかくのまばん、くうりにはしる)という言葉を聞いてからの優美の自分自身と向き合っていく姿が清々しかった。最後の誠とのシーンがなんかいいなあって。
    窪美澄さんの「海鳴り遠くに」は、紡がれている物語の雰囲気がなんだか好きだなあ。最後ちゃんと結ばれてよかった。

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    2025年12月02日
  • ツミデミック

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    コロナ禍のパンデミックに繋がる短編集。慌てふためいたあの頃のパニックから派生する、ちょっぴりダークな短編集。
    人の犯した罪や心の奥底の闇みたいなモノは目には見えないけど、人のそれらが、あのパンデミックのようにふつふつと湧いて浮かび上がってくる感じがおもしろかったです。

    ダークな結末からは1番遠かったかもしれないけど、「特別縁故者」が好きだったな。

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    2025年11月30日
  • スモールワールズ

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    心を抉ってくる話もあれば沁みる話もあったりとバリエーションにとんだ物語たちでした。どの話も引き込まれて好きでした。

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    2025年11月30日
  • ツミデミック

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    ネタバレ

    11/25?〜11/29

    面白かった!とても読みやすいし、だいたい体の底が震えるような怖さがあった。コロナ禍にフォーカスを当てていて、コロナ前ならナニコレという感じだが、自分の経験と反芻して、確かにそうだったな、いや今もそうなのだけど、懐かしく思った。
    母が面白いというので読んでみたが、たしかに面白かったな。

    ①違う羽の鳥
    死んだはずの同級生に似た、いや似ていない女が現れて…という話。
    実際は替玉自殺で別人として生きていたというオチ。こわい。
    ②ロマンス☆
    夫婦関係のうまくいかない妻が、イケメン配達員との巡り合わせを求めて、デリバリーしまくる話。オチ怖すぎ。
    ③燐光
    短いのに、かなり緩急と

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    2025年11月29日
  • 光のとこにいてね

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    ネタバレ

    私の母親はここまでではないけれど、でもなんとなく似たようなものを感じた。
    私の母はきっと私のことを愛してくれているし、私を大事に思っているのだろうけれど、それはやっぱり私が高校2年生くらいになってからだなあと思う。それまでの間、私にとって母は味方ではなかったし、未だに母は私の味方ではないと思う(きっと母は私のことを味方だと言うのだろうけれど)。
    家族って、決して味方じゃなくたっていいのだと思う。父はずっと、私との距離感をはかりかねているし、妹は私が何をしようときっといつまでも私のことを好いていてくれる。母は私のことを勝手に似たような人間だと見ている。でも、この世に味方なんていないなんてことはな

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    2025年11月27日
  • パラソルでパラシュート

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    移動中から読みはじめて、あっというまだった。コントのネタも、安全ピンの使い方もツボにはまった。なんばグランド花月行きとなった。まあまあ、おもろかったで(笑)
    で、はるさめスープお昼に食べてもたわ。
    関西弁がなんとも心地よい。
    亨と雨ちゃんの出会いが素敵でした。
    同じ曲を口ずさむ、目が合う。
    見つけてくれた見つけた関係。
    時に流されちゃっていいんだとなんかほっこりした。
    亨がなんともいいんだ(笑)
    千冬ちゃんもいいんだ(笑)
    雨ちゃん、幸せもんだ。
    これドラマ化してくれんかな?
    と、一穂さんてコントのネタも書いてるんかな?

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    2025年11月26日
  • きょうの日はさようなら 完全版

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    姉弟が冷凍睡眠から目覚めた女子高生と一夏を過ごす、特殊設定ありの青春小説。

    前半は和気藹々とした全くの青春パート。
    「平成の女子高生から見た令和」の描写がリアル。いきなり時代が飛ぶと、確かにこれは変に感じるかもな、というチョイスが秀逸。
    また平成の描写にもノスタルジーを感じます。つい最近のようで、しっかり過去なんだ、と実感。

    背景に見え隠れしていた謎に迫る後半は、切なさもあり、感傷的にもなる重めのパート。連綿と続く時間の中で生きれるって幸せなんだなって思いました。

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    2025年11月25日
  • OFF AIR(2)~イエスかノーか半分か~

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    イエスかノーか半分かの総集編第二弾。
    計と潮の物語に戻ると、やっぱりこのカップルが最強だなぁと感じます。
    特に好きな作品は『sugar me』で、ちょっと不思議な感じか良かった。久しぶりに計ではなく、国江田さんと潮のやりとりが懐かしいです。
    『ばらいろポップ』のオアシスという作品も、計の両親がとてもあたたかくて良いです。
    短編や掌編ですが、内容には大満足。
    本編を読んでからすぐに読むのがオススメです。

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    2025年11月24日
  • ツミデミック

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    個人的に短編集は大好きでテンポ良く、あっという間に読み終わった。
    コロナ禍でいつまでこの閉塞感が続くのだろう。とモヤモヤしていた頃の感情を思い起こした

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    2025年11月24日
  • GOAT Summer 2025

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    今号は「悪」がテーマ。前回号もそうだったが、紙を特殊なものを何種類も使い分けており、出版物として挑戦的な試みをしていて、次回号も期待したい。

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    2025年11月22日
  • ツミデミック

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    前半読んで色んな罪の話かなぁと思ったが
    後半はパンデミックの話が多かった
    罪を期待していたので後半は少し肩透かし感があった

    ロマンスと燐光はよかった

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    2025年11月20日
  • 恋敵と虹彩~イエスかノーか半分か 番外篇2~

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    横顔と虹彩の続編。
    皆川竜起と名和田深が付き合いはじめて間もなく、旭テレビに中途採用の新人・恵小太郎が入社。小太郎は竜起の幼馴染みで、竜起を目の敵にしていた。小太郎は深に懐いていき、2人の関係性に変化が起きるというお話し。小太郎という新キャラクターが登場したことにより、竜起と深の関係性がより面白くなっています。竜起の「こらー!」とか「なんだとー!」という怒り方が子どもっぽくてかわいい。
    『秘密と虹彩』で、計がある人物を鬼太郎と呼ぶシーンがとても笑えました。
    次の番外編に進みます!

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    2025年11月19日
  • 横顔と虹彩~イエスかノーか半分か 番外篇~

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    イエスかノーか半分かの番外編。
    シリーズ1作目から登場している国江田計の後輩・皆川竜起と『ザ・ニュース』を担当することになったAD名和田深のお話し。
    2人の恋愛要素も描かれていますが、お仕事要素が多くてとても面白かったです。
    深の、憧れの先輩に心酔し過ぎていたところから、自分がどうなりたいのか問われ考えていく姿が良かったです。竜起の意外な一面もグッときました。
    計と潮が少しだけ登場しますが、安定の2人。
    次作に進みます!

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    2025年11月18日