一穂ミチのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
直木賞受賞作。
受賞した当初はあまり興味のない作家さんだったけど、「光のところにいてね」と「本屋さんのある街で」の短編を読んで、文章が綺麗な作家さんで個人的に今注目の作家さん。
受賞作が文庫化されるとのことで、内容は知らないまま、発売を楽しみにしてた。
コロナのパンデミックの経験を描いた7作の短編集。
あれからもう5年以上経ってるんだ、とつくづく感じた。
あれだけ苦しかった2年ちょっとも、もう記憶が薄れている。
それを忘れちゃいけないと言うことを、どの作品でも触れている。
流れるような文章を書く作家さんのイメージだったが、今回の短編はどの作品もイヤミス的な要素があって、意外な一面も知ることが出 -
Posted by ブクログ
コロナ禍での罪のもろもろ。
さいごの書き下ろしは全くもって罪ではない気がするけど、これまでとは違うことをしたというニュアンスで罪なのかな。
自分にとっては罪に等しいような行いとでも言うべきか。
一番短い話なのに、不覚にもホロリと。
コロナ禍、今思えば意外と楽しめたこともあったと思うけど、それは大人だったからなのかもしれない。
私の周りも私も、今生きているからそう思うのかもしれない。
一穂ミチ作品は先が読めないことがほとんどだったけど、珍しく『さざなみドライブ』は出だし数ページでどんな話かが推測できた。
こう思うのは、私が医療機関に勤めているからなのかもしれない。
今回もうまくまとまら -
Posted by ブクログ
本屋さんを愛する5人の作家のアンソロジー。本屋さんへの愛がいっぱいの作家たちが紡いだ物語は、とても読みやすかったです。
〈続きは書店で〉
瀬尾まいこさんらしい、気持ちがほっこりする物語。本屋でバイトを始める大学生が、憎めないキャラでした。この店員さんがいるから、あの本屋さんへ行くっていうのもなんかいいなぁと思いました。
〈歌うように生きて〉
本屋さんで待ち合わせをして過ごした日々が、ただのよい思い出とならないところが、一穂ミチさんだなあと思いました。
〈手に取ってみろよ〉
初読みの坂木司さん。
書店を開店させるまでの大変さと、書店の仕組みがよくわかりました。手にとって自分で本を選ぶ楽しみ -
Posted by ブクログ
一穂ミチは現代短編小説の名手だ。
本書も6本の短編と1本の書下ろし掌編から成る。
これだけの作品が収録されていて、これはイマイチかな、と思うような作品が一切ないところがすごいところだ。
本書を貫くテーマは文字通り「罪」と「パンデミック」だ。
自ら犯した罪、巻き込まれた罪、そして人の手に負えないパンデミックに翻弄され、人生を狂わされた人たちの話だ。
これだけ重いテーマを扱っていながら、後味の悪い読後感はない。
かといって、すっきりと終わるわけでもない。
しかし、もやもやとした感じが残るわけでもない。
一穂ミチ特有の不思議な読後感に包まれる。
そして文庫化に当たって書き下ろされた掌編は、日常が -
Posted by ブクログ
書店で目に留まって買った本。
その書店は住んでいる最寄駅のショッピングセンター内の大手書店。本に出てくるような個人書店はありません…
本が好きで、本屋で過ごす時間も好きなので、
タイトルで読んでみたくなります。
5人の作家さん、どの方も初めて読みました。
どれもとても良かった。
特に一穂ミチさんの『歌うように生きて』は夢中で読みました。
本屋さんのシステムも、経営が大変なのも初めて知りました。
そう言えば私の田舎の本屋さんはほとんど閉店してしまいました。でも、この本を読むと無性に本屋で働いてみたくなる。地元に密着していて、常連さんが分かるような本屋さんが近くにあったらいいなぁと憧れます。