一穂ミチのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ世界に浸り、主人公の青吾になった気持ちで読め、夢中で、でも大事に少しずつ読んだ本だった。
喪失の本、と一穂さん自身がおっしゃってるように、たくさんの人の喪失が描かれ、何度も胸が締め付けられた。
大切な彼女が、未来も一緒に過ごすと互いに当たり前をしんじていたのに、突然閉ざされた。遺体もない。聞いたこともない島で、聞いたこともない異性の人と一緒にいただなんて…で物語は幕をあけるが、意外なことにその亡くなった彼女多実と、公衆電話が通じる…というファンタジー、いやSF?もあり、しかもたまたま出会って恋愛して一緒に暮らしていた、と思っていたのに、興信所を使って青吾のことを調べて意図的に出会ったのだと知り -
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Posted by ブクログ
最初はSFチックなほのぼの系かなと思って読み進めたけど、中盤でよりSF度が増して面白かった。
そして、心がじわっと温かくなって本を閉じられた。
明日子と日々人の前に来た時、最初から明るい印象だったから、今日子が"高二の頃"は大人しかったっていうのが引っかかって、また読み直すと、今日子は最初から全部知っとったんだろうな〜と思った。
最後の夜、風邪引いててつらそうだった。それ見て私、ちょっといらいらしたんだ。せっかくあしたから夏休みなのに辛気くさいなぁ、って。ママってそんな存在じゃない?いつでも元気でいてくれないと困るっていうか、テンション下がるからやめてって思っちゃう。」 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分が苦しむ選択をすることで、許されたい。幸せを感じてしまうことは大罪のような気がして明るい場所を避ける。そんなものは自己満足でしかないことはわかりきっているけれど、他にどう生きていけばいいのか分からない。誰かに引っ張り上げてほしい、そして許されたい、でもその助けを振り払うことで自分はちゃんと償っているのだと確かめたい、自分の意思で選んでいるのだと思いたい。手を差し伸べられると心が揺らいでしまうし、自分の本音と向き合うことになる。知りたくない、こんな汚い感情が自分から湧いて出ているのだと思いたくない。
結局根源にあるのは、許されたいという甘え。自分の生き方を必死に考えている時点で、贖罪のつ