一穂ミチのレビュー一覧

  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    人気ミステリ作家たちによる有栖川有栖作品のトリビュート短編集。
    恥ずかしながら有栖川有栖作品をほぼ読んだことがなかったのですが、この短編集のあまりのクオリティの高さに本家もぜひとも読まねばとなった次第。
    中でも、青崎有吾「縄、綱、ロープ」は本格ミステリのお手本のような短編。犯人が被害者を拘束するために使用した証拠品として縄、綱、ロープとそれぞれに対応した容疑者が浮かび上がり、そこから鮮やかな解決をつけるだけでなく、キレイなオチまでつけてしまうところがあまりに見事。
    もう一つ、白井智之「ブラックミラー」も容疑者が一卵性双生児で、2人の共犯によるなりすましが疑われる本格的なアリバイ崩しもの。本格で

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    2025年08月22日
  • うたかたモザイク

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    短編集。少し現実離れした不思議な話がわりと収録されていて、一穂ミチさんはこんな話も書くのか〜とちょっとびっくりしました。

    ほんのり心が温かくなったり、胸がチクチクしたりします。どのお話もスラスラ読めるし、意外性があって面白かったです。

    「BL」、「sofa & ...」、「神さまはそない優しない」あたりの話が好きでした。切ないけど大切な相手に対する想いが詰まってて、印象に残りました。





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    2025年08月14日
  • ほろよい読書 おかわり

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    お酒は詳しくないけど、
    どの話も楽しんで読めた!

    お気に入りはオイスターウォーズ!
    対岸の家事の作家さんだったのね...!

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    2025年08月12日
  • うたかたモザイク

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    ネタバレ

    最初ほっこりしてたのに急にホラー展開、かと思いきや最後の何章か泣けちゃうしで惑わされた。
    この一冊で色んな感情になれて楽しかった!ちょっと長めの章や数ページで終わる章もあって、飽きがこなくて個人的に読みやすかったです。

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    2025年08月12日
  • ほろよい読書 おかわり

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    お酒にまつわるアンソロジー第二弾。

    ほとんどお酒が飲めないけれど、美味しく飲めたらいいなぁと常々思っている私。なんとなくほろ酔い気分になる読書時間。

    青山さんの、下戸なのにバーへ通うライターさんの話、一穂さんの、ベトナム人の継母との話、が好きだったな。
    奥田さんの、高校生の姪っ子の話もよかった(メキシカン作れる親戚なんて最高!)。

    私も美味しい料理を堪能したい〜!

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    2025年08月12日
  • GOAT Summer 2025

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    面白いけど短編がやっぱり苦手なんだよなぁ…
    これで500円は破格すぎて、もっと短編を楽しめるようになりたい

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    2025年08月09日
  • うたかたモザイク

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    『うたかたモザイク』は全17編からなる短編集。
    異性恋愛、同性愛、妖怪、魔法少女、そして日常…ジャンルはさまざまですが、どの物語にも共通して、やさしさと愛情が静かに息づいていて、読後の余韻がとても心地よいです。
    なかでも「ごしょうばん」「神さまはそない優しない」「sofa &…」は、雰囲気も展開も印象的で、心の奥にじんわりと染みました。思わず何度も読み返したくなるような温かさがあります。
    短編ごとにガラッと作風が変わるので、いろんな世界に触れたい方、本が好きな方にぜひ手に取ってほしい一冊です。

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    2025年08月02日
  • ラブ キス(2)

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    ネタバレ

    前作で、
    苑をずっと好きだった明渡の「好き」は小5の時の事故で脳に血だまりができているからだったとわかり、一度別れた後、
    2年後苑の父の葬儀で再会、実家でセックスしたが、その早朝、ひとりで苑は東京に帰る。
    が、その苑の職場に明渡がきて、実家をつぐのは従姉の果菜子で自分はもう帰る家はないと。二人はキスをした。


    でおわったんですが、このままハッピーエンドでカップル復活なのかなぁ・・・って思ったら全然まだまだありました。
      ↑
     これがこの本

    2人は別々に暮らしていて、週に2~3回明渡が苑の家にごはんをたべにくる程度の付き合いをしていた。
    あるとき、苑のお客さんの梨木さんに個人的お付き合いを

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    2025年08月01日
  • GOAT Summer 2025

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    GOAT第2号。因みにわたしは2号を最初に買いました。1号も在庫があったので、そっちも後から買い、順を追って読みました。

    いやー、本当今回も読み応えがある!!
    とはいえ、読書の世界や、文芸誌というものはほぼ初めましてなのですが、SNSでこの文芸誌を買ってる人が多くて気になったって所なのですが、著者のお名前だけだと全然分からないような触れるの初めてのわたしでも、読書って楽しいな。文芸誌ってこんなにわくわくするんだ。やっぱり紙って大好きって思わせてもらいました。

    連載とかではないので、どこから読んでも楽しめるのもいいですよね。
    色んな方のその本のテーマにそった物語が詰まってて、この人の他の作品

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    2025年07月28日
  • これが最後の仕事になる

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    ネタバレ

    多分夕木春央さんの本を探してたどり着いた本。「これが最後の仕事になる」という一文から始まるショートショートのアンソロジー。これがシリーズ3作目のようだ。こういうのがあったとは知らなんだ。大好きな米澤穂信や真梨幸子のも入ってた。他にも今をときめく作家さんが多いけど、知らなかった初読みの人も。まぁこれだけの規模だからな。そしてショートショートは読みやすいけど、やっぱ印象に残らないんだよなー。インパクトにかけるというか。あと全然意味不明というか、面白くないのもちらほら。まぁ好みだからな。

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    2025年07月27日
  • これが最後の仕事になる

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    1遍6ページなので、隙間時間にぴったりでした。
    五十嵐律人さん、秋吉理香子さん、呉勝浩さん、桃野雑派さん、白井智之さん、夕木春央さん、一穂ミチさん、米澤穂信さんなどなど。
    読んだことがある作家さんの作品がいっぱいで、とても楽しめました。

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    2025年07月24日
  • スモールワールズ

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    短篇集で、1番刺さったのは「愛を適量」でした。

    特に私にズキっと刺さったフレーズはこの2つ。

    「ー--愛情のつもりで注いでいた過剰な思い入れは、誰の得にもならなかった。
    受け取る側のキャパを見越して適量を与えられないのなら、何もしないほうがましだ」

    「---そうか。適量じゃなくてもいい時がある。叶うことのない願いや祈りなら溢れても大丈夫だった。そして叶わない願いが無力だとは限らない。」

    相手を心配して、思い遣って投げかける言葉や行動を相手がこちらの思ったように受け取ってくれないのは、適量じゃないからではないか?とドキッとした。

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    2025年07月20日
  • GOAT Summer 2025

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    この時代にこのような文芸誌を出版されることにとても幸福を感じ小学館の文芸に対する姿勢が見えてとてもいい。
    芦沢央
    武田砂鉄
    良かった。

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    2025年07月20日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    有栖川有栖さんのトリビュート短編集。

    以前から気になる存在でありつつ、何から読んだらいいかわからなくて手を出せていなかった作家さん。

    今回こんな形で、有栖川作品ちょっとつまみ食い、みたいにして味わえたので、読んでみてよかった!
    原作を知らなくても十分楽しめる作品集。でも知っていたらにやりとするところも、たくさんあるんだろうな。

    よし、オリジナルもこれから少しずつ読みます!楽しみ。

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    2025年07月18日
  • メロウレイン 完全版(上)

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    ふったらどしゃぶりの後日譚



    ちょっとした日常から、あの出来事のその後までたーくさんの短編たちが収録されているファンは大喜びの一冊です



    一顕と整の物語が集まってるので
    ナイトガーデンで和章と柊にあてられてしまった私は、チャンネルを戻すのにちょっと苦労しました笑




    でも、、、、ごちそうさまです!!




    2人の仲睦まじい様子がこれでもかと載っています
    特典ペーパーとかの短いものまで盛りだくさん!
    甘々ですよ♡




    一顕と整は素な感じで甘々ですよね
    和章氏の豹変パターンとはまた違う感じ
    そのままでぴったりくる感じ
    あんな時間、過ごしたことがあるだろうか。
    いいなー





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    2025年07月16日
  • GOAT Summer 2025

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    特集では「悪」をテーマにした小説を収録している。極悪非道というより、読み終わった後に、「たしかにこれは悪だよね」と後で“悪”を堪能するような作品が多かった。前号の「愛」特集よりも「悪」の方が、バラエティに富んでいる感じがして、人間は悪の方が好きなのだろうかと勘繰ってしまう。他には、茶ヤギさんが黒ヤギさんに宛てた手紙をそのまま作品した「出せなかった手紙」がちょうどよい面白さ。童謡を思い出す人がいるだろうが、茶ヤギさんの苦悩を手紙に盛り込んで黒ヤギさんに伝えようとする。その苦悩ぶりがちょうどよいギリギリ感が出ていて面白い。

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    2025年07月16日
  • ふったらどしゃぶり~When it rains, it pours~ 完全版

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    凪良さん、木原さんと読み進めまして
    次は一穂さんです


    一穂さんの普段の作品は読んでいますが、
    言葉選びが好きなんです(*´꒳`*)

    BLになるとどうなるのかワクワク!



    さて本作は
    彼女と同棲中の一顕と
    好きな人と同棲中の整が
    メールの誤送信から始まり
    悩みを打ち明け合う関係に





    二人の悩みはセックスレス

    男の人の性欲のことはよくわからないけど
    整も一顕もかわいそう、、、




    浮気は嫌だけど、、、かおりと一顕のズレが切なくて、さすが一穂さんや、、、。これが結婚前だというから、、、






    というかこの前も思ったんですが、女の人と普通に付き合ってて、男の人ともっていけ

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    2025年07月14日
  • これが最後の仕事になる

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    同じ書き出しで始める短編集。ストーリーそのものがおもしろいというよりは、作家の個性を楽しんだり、「同じ書き出しでもこれほどバリエーションがあるなんて」とアイディアそのものもを楽しんだりできる1冊だと思った。

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    2025年07月13日
  • パラソルでパラシュート

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    ネタバレ

    普通の恋愛小説ではなくて、異質な設定であった。義母を愛する享、享が演じる夏子を愛する相方、その2名を見守る美雨。
    愛にも色々な形がある。前向きになろうと思える小説だった。

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    2025年07月06日
  • うたかたモザイク

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    17編の短編を収めたバラエティ豊かな作品集。どれも短編ゆえに読みやすく、甘さやスパイス、苦味や塩気が絶妙に混ざり合った、気持ちに寄り添う物語ばかり。

    どれも異なる魅力があった中で、特に印象に残ったのがこの2編。
    「BL」は、男性同士の恋愛かと思いきや、実はある天才科学者が科学の力で“世界BL化”を目論むという近未来SF。ラストに小さなどんでん返しが待っていて、切なさがじんわりと残る。どこか村田沙耶香さんを思わせるような、独特の世界観も魅力的だった。
    「sofa&…」は、30歳の独身女性と真っ赤なソファーの10年間を、ソファー視点で綴る物語。淡々とした語り口に、じんわりと温もりが広がり

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    2025年06月29日