一穂ミチのレビュー一覧
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人気ミステリ作家たちによる有栖川有栖作品のトリビュート短編集。
恥ずかしながら有栖川有栖作品をほぼ読んだことがなかったのですが、この短編集のあまりのクオリティの高さに本家もぜひとも読まねばとなった次第。
中でも、青崎有吾「縄、綱、ロープ」は本格ミステリのお手本のような短編。犯人が被害者を拘束するために使用した証拠品として縄、綱、ロープとそれぞれに対応した容疑者が浮かび上がり、そこから鮮やかな解決をつけるだけでなく、キレイなオチまでつけてしまうところがあまりに見事。
もう一つ、白井智之「ブラックミラー」も容疑者が一卵性双生児で、2人の共犯によるなりすましが疑われる本格的なアリバイ崩しもの。本格で -
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ネタバレ前作で、
苑をずっと好きだった明渡の「好き」は小5の時の事故で脳に血だまりができているからだったとわかり、一度別れた後、
2年後苑の父の葬儀で再会、実家でセックスしたが、その早朝、ひとりで苑は東京に帰る。
が、その苑の職場に明渡がきて、実家をつぐのは従姉の果菜子で自分はもう帰る家はないと。二人はキスをした。
でおわったんですが、このままハッピーエンドでカップル復活なのかなぁ・・・って思ったら全然まだまだありました。
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これがこの本
2人は別々に暮らしていて、週に2~3回明渡が苑の家にごはんをたべにくる程度の付き合いをしていた。
あるとき、苑のお客さんの梨木さんに個人的お付き合いを -
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GOAT第2号。因みにわたしは2号を最初に買いました。1号も在庫があったので、そっちも後から買い、順を追って読みました。
いやー、本当今回も読み応えがある!!
とはいえ、読書の世界や、文芸誌というものはほぼ初めましてなのですが、SNSでこの文芸誌を買ってる人が多くて気になったって所なのですが、著者のお名前だけだと全然分からないような触れるの初めてのわたしでも、読書って楽しいな。文芸誌ってこんなにわくわくするんだ。やっぱり紙って大好きって思わせてもらいました。
連載とかではないので、どこから読んでも楽しめるのもいいですよね。
色んな方のその本のテーマにそった物語が詰まってて、この人の他の作品 -
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ふったらどしゃぶりの後日譚
ちょっとした日常から、あの出来事のその後までたーくさんの短編たちが収録されているファンは大喜びの一冊です
一顕と整の物語が集まってるので
ナイトガーデンで和章と柊にあてられてしまった私は、チャンネルを戻すのにちょっと苦労しました笑
でも、、、、ごちそうさまです!!
2人の仲睦まじい様子がこれでもかと載っています
特典ペーパーとかの短いものまで盛りだくさん!
甘々ですよ♡
一顕と整は素な感じで甘々ですよね
和章氏の豹変パターンとはまた違う感じ
そのままでぴったりくる感じ
あんな時間、過ごしたことがあるだろうか。
いいなー
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凪良さん、木原さんと読み進めまして
次は一穂さんです
一穂さんの普段の作品は読んでいますが、
言葉選びが好きなんです(*´꒳`*)
BLになるとどうなるのかワクワク!
さて本作は
彼女と同棲中の一顕と
好きな人と同棲中の整が
メールの誤送信から始まり
悩みを打ち明け合う関係に
二人の悩みはセックスレス
男の人の性欲のことはよくわからないけど
整も一顕もかわいそう、、、
浮気は嫌だけど、、、かおりと一顕のズレが切なくて、さすが一穂さんや、、、。これが結婚前だというから、、、
というかこの前も思ったんですが、女の人と普通に付き合ってて、男の人ともっていけ -
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Posted by ブクログ
17編の短編を収めたバラエティ豊かな作品集。どれも短編ゆえに読みやすく、甘さやスパイス、苦味や塩気が絶妙に混ざり合った、気持ちに寄り添う物語ばかり。
どれも異なる魅力があった中で、特に印象に残ったのがこの2編。
「BL」は、男性同士の恋愛かと思いきや、実はある天才科学者が科学の力で“世界BL化”を目論むという近未来SF。ラストに小さなどんでん返しが待っていて、切なさがじんわりと残る。どこか村田沙耶香さんを思わせるような、独特の世界観も魅力的だった。
「sofa&…」は、30歳の独身女性と真っ赤なソファーの10年間を、ソファー視点で綴る物語。淡々とした語り口に、じんわりと温もりが広がり