一穂ミチのレビュー一覧
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ネタバレ自分の好きになった人の魅力的だなと感じる部分がその人の昔好きだった女の人の影響を受けていた
その事実に戸惑いを隠せないが でも人間は誰かしらに影響を与えながら 人格形成がなされていく
自分も誰かに影響を受けながら今の自分があり そして今好きな人も誰かの影響を受け 今の彼がいる
そして2人がまた新たな関係でつながることで お互いに影響を与えながら また新たな自分の人格形成がなされていく
それに気づくことで 今私が好きな人は彼が昔好きだった女性の影響を受けて 今の彼を作っており そこに魅力を感じたからこそ 巡り合えた
そう思えば 新たな一歩が踏み出せるのではないかと感じた -
Posted by ブクログ
2024年第171回直木賞受賞作。
大学を中退し客引きのバイトをしている優斗。そこへ中学時代に死んだはずの同級生の名を名乗る女が現れ…「違う羽の鳥」。元調理師の恭一は、小一の息子・隼が「近所の老人からもらった」と旧一万円札を持って帰ってきたため、得意の澄まし汁を作って老人を訪ねるが――「特別縁故者」。コロナ禍を生きる人びとの、刹那の“罪”を切り取った短編集。
犯罪×パンデミックから来ているタイトルでコロナ禍の中でそれぞれの思いが渦巻く内容でした。
読みやすく流れるような文章と登場人物の心情描写が良く表現されていました。
短編集なのもあり気構えることなくサクッと読めるのも良かったですし、作者の様々な作風を楽しめました。
その中で『特別縁故者』『さざなみドライブ』が好みでした。
地元で初めてコロナウイルスが発見されたときはそこの家族は村八分のような感じで、張り紙されたり石を投げられたそうで居心地が悪く夜逃げ同然で引っ越したのを聞きました。
今でこそインフルエンザと同じ扱いにされてますがその当時は先が見えない状況で恐怖感がそうさせたのでしょう。
人間の恐ろしさ醜さを感じたのを覚えてます。 -
Posted by ブクログ
題名にあるとおり、街にある書店を舞台にした短編集
オール讀物の短編で全て読んでいたものだけど
この題名でまとめられていたらついつい気になって再読してしまった。
それぞれのお話しに、優しさや温かみがあって
幼い頃に通っていた書店が気が付いたら某チェーン食品店に変わっていてほんのり寂しく思ったことを思い出した。
大人になって、積読が多くなった私は
某書店のアプリで買った本を登録されていかないと
同じ本が2冊積んであるじゃないの!となってしまうので
購入する時にはそこでしか買えないのだけれど
ふと訪れた行き先の街で、ふらっと書店に立ち寄り、今推されている本や、夏休みの課題図書を眺めるのが好きだ。
最近は、お金の本やレシピ本がそこそこ陣取っているところが多くて、ほん少し間借りしている程度の時代文庫売場を見るのも好きだ。
読書好きにもそうではない人にも本屋のエピソードなら
1つ2つあるかもね、と思える1冊だった。
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Posted by ブクログ
「小説を、心の栄養に。」とのコンセプトで、様々な作家の小説やエッセイ、詩や対談を掲載した文芸誌の第2号。
今回の特集テーマは「悪」となっている。
前作の特集テーマ「愛」よりも、個人的には読みやすい作品が多かった。
「悪」というテーマゆえか、ミステリーの要素がある物語や、ブラックな内容の話が多かったからなのかもしれない。
テーマは同じでも色々なジャンルの「悪」があるのを楽しむことができる。
また、「サンクトペテルブルクの鍋」はいくつかの舞台が代わる代わる登場して混ざっていくような混沌としたもので、おそらく自分で選んで手に取ることはなさそうなタイプだった。
正直読むのにはかなり時間がかかり、内容も難しかった。けれど、自分の意思だけでは出会えないであろう物語を読むことができるのは、様々なジャンルを掲載している文芸誌ならではの醍醐味だ。
どれも読み切りで楽しめる作品でありつつ、今作は続きがWebで連載予定と書かれているものもあった。
木爾チレンさんの「あの子にしか行けない天国」は10月に単行本の出版が予定されているそうだ。
短編として楽しんだ上で、読みたい人は続きを改めて読むことができるというのも、文芸誌ならではの興味深い試みだと感じる。
また、前作の文芸賞で大賞・特別賞を獲った方々の作品が今作でも掲載されていて、文芸誌を継続して読むからこその楽しさがあった。
一冊でかなりボリュームがあるので、今後のシリーズもじっくり時間をかけて読んでいきたい。 -
Posted by ブクログ
『ふったらどしゃぶり』の後日談集。
メインは一顕と整のお話しですが、『ナイトガーデン』の和章と柊のお話しも収録されています。
一顕と整の日常がとても丁寧に描かれていて、どの短編&掌編も良かったです。
2人のラブラブな様子だけではなく、同性カップルならではの悩みもしっかり描かれているところが特に良い。上巻のあとがきで描かれていた、カレンダーのエピソードが、ささやかな日常の中の幸せが垣間見れて幸せな気持ちになりました。
下巻では、『Yummy,Gummi』の整が酔った姿がたまらん!読み終えてしまって寂しい。一穂さん、どうか続編お願いします! -
Posted by ブクログ
人気作家5人が書店とそこで働く人たちへの愛をこめて贈る、珠玉のアンソロジー。好きな作家さんばかりだったので、迷わず手に取った。
巻頭の作品は瀬尾まいこさんの『続きは書店で』。
「バイトの面接を申し込もうと思ってるんですけど、自分に向いてるかどうかなって」と占い師のもとにやってきた大学1年生の菅原。しかし、バイト先に選んだ書店は1か月ほどで閉店することが決まっていた…
装丁のイメージ通り本屋さんを舞台に、ほんわかした作品が多く収録されていて、やっぱり本屋さんっていいよなと、本屋さんに行きたくなる。
収録されている中で、『歌うように生きて』は物語後半に意外な展開があり、一穂さんの作品はやっぱり好みだな〜
街の本屋さん、がんばれ!