一穂ミチのレビュー一覧

  • きょうの日はさようなら 完全版

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    一穂ミチはやっぱり天才! 重い話題を軽やかに描きながら、余韻のあるラストに持っていく。オリジナリティ溢れるレトリックにも感嘆させられる。

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    2026年03月08日
  • スモールワールズ

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    ネタバレ

    最初の話は妊娠について悩んでる女性の話。淡々と進んでるけど所々怖い思考をしてる部分があった。飼ってる魚を上手く自分を取り巻く環境と重ねながら話が進んでいって面白かった。オチが予想外でびっくり。旦那浮気してたしあっさり別れんのかなと思ったけど念願の子どもを産んだわけじゃないけど手に入れたし彼女的にはハッピー。
    二つ目の話は一つ目と温度差がすごい。高校生のちょっとグレてる?弟と色んな意味ですごい姉の話。全員悪い事してないのに不幸なのがやるせないけど希望が完全に無いわけじゃない。皆いい方に行くといいな〜。
    三つ目の話は誰視点?って感じで始まる家族の話。娘の子どもの面倒見てるうちにその子が亡くなって…

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    2026年03月08日
  • ツミデミック

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    勝手に長編だと思っていたのですが、6つの短編集でした。
    コロナ禍でのあれこれを思い出させる作品。

    ほっこりするものもあればゾワッとするものもあった。

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    2026年03月07日
  • 恋とか愛とかやさしさなら

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    あらすじを知っていたからか、スイスイ進んだ。本当に経験したように、詳細な、物事が起きた時の葛藤や、他人との価値観の違いと、自分の「思うようにしたらいい」の「思うよう」が分からなくなる感じ。作家ってすげー。自分が罪を忘れても、罪が自分を忘れない。他の悪いことも、全部、あのことと結びつく、前科がつかなくとも。結婚式のために、髪伸ばしてみてと言おうとした、それらも自分から全部手放した。反省していないような、軽く考えすぎているような、わたしたち家族に、向こうの家族も、そう嫌悪感を感じたのだろう。都度、都度、自責の念にかられた。

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    2026年03月07日
  • ツミデミック

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    今となっては、コロナ禍も遠い昔のことのように感じてしまう。本当は、まだそこらにあるのに。私は、母がグループホームに入っているのでその存在を間接的に感じている。

    この短編集のなかでは、特別縁故者が好きだった。

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    2026年03月07日
  • 光のとこにいてね

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    周期的に巡り合う星のような少女たちの話だった。
    愛のような恋のようなただの執着のような独占欲のような、名前のあるようでない感情を持ちながら、同じ気持ちのはずなのに近づきすぎると壊れてしまう気がして近づききれないもどかしさ。これがロッシュ限界ですか?
    最後のシーンはそのロッシュ限界を越えようとしていて、希望のあるラストだった。

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    2026年03月06日
  • アフター・ユー

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    いつもそばにいた人が、突然いなくなってしまったら
    青吾と長年一緒に暮らしていた多実が海難事故で行方不明に
    青吾の前に、多実と一緒に遭難した出口波留彦の妻、沙都子が現れる
    この掴みどころのない沙都子のキャラクターが、なかなかいい
    青吾と沙都子は2人の行動の手がかりを探しに五島列島の島に行く
    美しい島での過去を探るミステリを軸に、今ではほとんど使われないテレフォンカードと電話ボックスを使ったファンタジー要素がストーリーにより深い味わいを生む
    「お先にどうぞ」とすぐに譲ってしまう多実の癖
    読み終わって「アフター・ユー」というタイトルが、なんともせつない
    じっくり味わって読んだ作品でした

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    2026年03月05日
  • アフター・ユー

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    ネタバレ

    登場人物みな、訳ありな過去をもっていた。
    多実さんの失踪は巻き込みだったし、悲しい結末だった。転覆の原因を作った人物には驚いた。まさかの人物だった。

    名前を呼んでも、多実さんの声をもう聞くことはできない。いなくなって初めて気付いた、多実さんの優しさや愛があった。ラストにかけては青吾がかわいそうでならなかった。大切な人を失った青吾も沙都子(行動力があって好きなキャラ!)も、幸のある人生を歩んでほしい。

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    2026年03月04日
  • 恋とか愛とかやさしさなら

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    プロポーズされた恋人が盗撮して捕まった。その人と結婚できるのか
    本人はその後、どう生きたらいいのか
    結果を見届けるために人生を共にできるか…深いテーマだった。私は逃げるだろうな。信頼を得るのは、人生で一番の価値

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    2026年03月04日
  • ツミデミック

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    渋谷にある「森の図書室」で読んできた。
    当然だけど、コロナ禍に書かれた小説にはか必ずコロナの話題が出てきて、緊急事態宣言がどうとかまん防がどうとか、もうそういうワード聞き飽きたし、思い出したいようなこともほとんどないから、そういう小説は基本的に好きじゃない。
    この本もそうだけど、意外と没頭した。
    中には、死んだ人間が幽霊になって現れる話もあって、そういう非現実的な物語も好きじゃないけど、不思議とハマった。
    3年前のちょうど同じ月に「光のとこにいてね」を読んだ記録があって、その感想文にもすごく良かった、きっとまた読む、と書いてあったので、けっこう好きなのかもしれない、一穂ミチさん。
    児童虐待、自

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    2026年03月03日
  • 恋とか愛とかやさしさなら

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    人の欲望とか、衝動とか、何に傷ついたり、嫌悪感を感じたり、どういう風に寄り添ったり、何のために人のそばにいるのか、とか、とにかくひ 人は本当にそれぞれ全く違う感覚、価値観で存在したり行動したりしている。そんなことを感じた。このモヤっと心に残るもの自体が、この本を読んだ意味なのだろう。

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    2026年03月03日
  • 光のとこにいてね

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    ネタバレ

    最後どうなるのか、読み終わるのが怖かった。
    また二人は別々になってしまうのかなと思ったけど結珠が追い掛けてくれて涙が止まらなかった。頭ビショビショで鼻血を出してまでそんな必死な結珠をみれてほんとに良かった。
    果遠がずっとずっと想い続けて子供の頃は大人の都合で離れ離れになったけど大人になって自分から離れて行こうとしてるのは切なかった。
    二人がもう離れ離れにならないでいて欲しい。唯一無二の運命の二人なんだよと思いました。
    二人がお互いのことを深く想い合ってるのは水人さんも藤野さんもわかっていたと思うけど。
    藤野さんには申し訳ないけど結珠帰らないでと思ってしまった。

    弱い人が捨てるっていうところは

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    2026年03月02日
  • 光のとこにいてね

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    「光のところにいてね」という頼りのない願い。
    そう願うことしかできない関係性が希薄なものだと、誰も勝手に決めてはならない。

    果遠ちゃんの最後の決断は私には理解できないものだったけれど、理解できないことを知ることが小説の醍醐味だ。

    村山由佳さんの解説の最後の一言がぐっときた。

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    2026年03月02日
  • 恋とか愛とかやさしさなら

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    ネタバレ

    恋は好きなところしかその人を許せなくて
    愛は嫌いなところも含めてその人を許せる
    そこが恋と愛の違いなのかな

    新夏は啓久の人生をこれ以上苦しめないために
    彼のこれからの人生を搾取しないために
    好きだけど別れるという選択をしたんだと感じた

    彼女にとってはそれが彼に対する愛でありやさしさなのかなと感じた

    最近、わかるとわからない、そしてわかりたいけど
    分かってあげられないって感じることがあったので凄く深く考えさせられた

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    2026年03月01日
  • それでもまた誰かを好きになる~うまくいかない恋 アンソロジー~

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    となりの独り
    カツセマサヒコを読んで

    マッチングアプリを通して人をジャッジする立場に立ってしまっていることの虚しさ、悪いことをしているような気持ち悪さについて納得した。

    30代になり、子供が産まれた友達ばかりで付き合いが変わってしまうということで孤独を感じる独身男性の気持ちが描かれていて結婚願望の強くない自分は結婚をしなくてもいいのか考えてしまった。
    →明確に子供を欲しいと思わないが結婚をすることに対しては前向きに考えたいと思った。
    先日、アプリの女性とは子供が欲しいという価値観の違いから交際するのではなく友達としての付き合いを続けることになったので、26歳になった今の恋愛では子供を作るこ

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    2026年03月01日
  • それでもまた誰かを好きになる~うまくいかない恋 アンソロジー~

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    前半のお話が特に面白かった。
    同じ30代独身として耳が痛い部分もあったし、叶わない切なさにぎゅっとなった。
    1話が短いからどのお話も読みやすかった。

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    2026年03月01日
  • アフター・ユー

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    火サスのように、離島の因習と過去が明らかになっていき、ちゃんと自分が愛されていたことを知った

    最終ページで涙腺はどこかに飛んでいった

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    2026年02月28日
  • アフター・ユー

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    恋人がある日突然水難事故に遭って帰らぬ人となったら?しかも恋人は、知らない男と2人で見知らぬ島へ行き、船に乗っていたという。
    お互い恋人と旦那という最愛の2人をわけもわらぬまま亡くした青吾と沙都子。2人は大切な人の遺した思いを探るために遠鹿島へ向かう。
    喪失と向き合い、どう乗り越えるのかという話だが、島の公衆電話で過去の多実と電話が繋がったり、青吾の母親が島で幼い多実と交流していたりと単純に死を乗り越える心の物語ではなく、ファンタジー要素とミステリー要素、死の真相を探る謎解き要素もあり色々な角度から楽しめる話。

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    2026年02月28日
  • ツミデミック

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    とても読みやすい。しかもどれも面白い!
    心温まる話と後味が悪い話の、温度感がちがった短編が交互に読めるので飽きずに一気見できる。コロナ渦だったあの頃も、ふと思えばもう「過去」になりつつあるが、この作品を読めば当時の頃に引き戻されるような気持ちなる。直木賞を受賞したのが納得な作品だった。

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    2026年03月02日
  • アフター・ユー

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    恋人の死の真相を探る話。登場人物たちの関係が複雑な王道ミステリー。
    悲しい話でも、一穂さんらしいユーモアと優しさがところどころに見られて嬉しかった。
    亡くなった恋人と公衆電話でテレホンカードを使って会話する場面など、ファンタジックで懐かしい雰囲気もあった。

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    2026年02月25日