一穂ミチのレビュー一覧

  • きょうの日はさようなら 完全版

    Posted by ブクログ

    ある日突然、双子の高校生の家に、それまで存在すら知らなかった従兄弟が来ることになった。しかもその子は1995年から30年間も冬眠していて、2年前から解凍され、高校生のままという設定!ありえん!

    前半は、なんじゃこりゃと思いながらも、30年前のデパートの屋上やポケベルのことなど懐かしく読めた。また、解凍された高校生の、2025年の言葉遣いに対する疑問や意見には大きく共感することも出来た。

    しかし、後半になり従兄弟の事情がわかり、30年前に好きだった子や友達の視点から当時の様子が語られると急に切なくなった。やっぱり胸がキュッとなった頃の話は響く。。。(2016年に刊行された物に加筆➕️5つの掌

    0
    2026年01月06日
  • ツミデミック

    Posted by ブクログ

    質の高いミステリーが揃った短編集でした。
    なかでも、都市伝説を題材にしたような冒頭の「違う羽の鳥」は、展開が面白く、さまざまな想像をかき立てられる作品で、特に気に入りました。
    一方、読後に最も強いインパクトが残ったのは、三作目の「憐光」です。柔らかく無邪気な語り口と、描かれる内容とのギャップが巧みで、結末には意表を突かれました。
    総じて粒ぞろいで、どの短編も読む価値のある一冊だと思います。

    0
    2026年01月04日
  • GOAT Summer 2025

    Posted by ブクログ

    初めての文芸誌。510円で3ヶ月くらい潰れてコスパ最高。デザインが可愛いから全号集めたくなる。
    いろんな作家に出会えるし、小説もエッセイも楽しめるのが嬉しい。
    人怖なオチの話がいくつかあって好みだった。

    0
    2026年01月04日
  • きょうの日はさようなら 完全版

    Posted by ブクログ

    きょうの日はさようなら

    今日子ちゃんの夢/
    さよならプレイガールちゃん -2025年冬・門司明日子―/
    堂上今日子について ―1995年&2025年・沖津信也―/
    あの子を嫌いだったころ ―2025年・神田朱音―/
    ガールズピロートーク ―2026年秋・門司明日子―

    本編と五つの掌編

    よくわからない状況で出会った三人
    明日子と日々人の双子それに今日子
    少しずつ今日子のことがわかってくる
    そしてやって来るのは……

    泣いてしまいました。じんわりと

    0
    2026年01月04日
  • これが最後の仕事になる

    Posted by ブクログ

    作品紹介・あらすじ

    最初の1行は全員一緒。
    1編6ページ、24種の「最後の仕事」。

    早起きした朝、昼の休憩、眠れない夜ーー。
    ここではないどこか、今ではないいつかへ、あなたを連れ出す7分半の物語。

    『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第三弾。

    *****

    24編からなるショートショート集。
    Mephisto Readers Club(MRC)が贈る大好評シリーズ第3弾とのこと。第6弾の「それはそれはよく燃えた」をまず読んだので、次はこれということで

    0
    2026年01月02日
  • ふったらどしゃぶり~When it rains, it pours~ 完全版

    Posted by ブクログ

    メールのやり取りという今ではありえないきっかけで少し戸惑うが仕方なし。
    げんじぶの子が出てるドラマ化がきっかけで読んだけど、ベッドシーン描写が書きたいがためのBLとは一線を画すのはさすが。
    BLのいやな点がなくてよかった。
    凪良ゆうと一穂ミチなら私は一穂ミチだなぁ。

    0
    2025年12月30日
  • スモールワールズ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    常にランクインしてる一穂さん。
    ついにスモールワールズから手に取って読んだよ。
    帯も解説も辻村深月さんが書いてて気になった。
    小さな世界から見える、大きな物語の7つの短編と掌編からなる小説。
    人々の見えない感情が書かれずとも読み取れ、生きるもどかしさや希望の裏にあった残酷さ、時に喜びなど大きく心を揺すぶられた。
    突き放す訳でもなく、寄り添いつつも、身近にある話さからこそ、あらゆる事柄について考えさせられてきっと多くの人が生きてていいんだなと思える作品。
    私は「愛を適量」が1番好きかも!

    0
    2025年12月29日
  • ツミデミック

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    コロナ禍という特殊な状況下で生まれた、様々な「罪」を巡るミステリ短編集。


    一話目の「違う羽の鳥」は、アングラな世界観ながらも物語に引き込む力が強く、結末のその先を想像させる力強いエネルギーに溢れている。
    一転して二話目の「ロマンス☆」では、どこにでもある家庭の風景が描かれる。自粛生活の閉塞感が生むリアルな軋みから、些細な掛け違いで日常が崩壊していく様は、誰の身にも起こりうる恐怖として迫ってくる。
    本作に収められた物語は、どれもコロナ禍という異常事態が招いた「罪」に基づいている。悍ましい結末も、救いのある結末も、すべてが予測不能だ。当時、世界を覆った「まさか」という感覚が、ここでは登場人物た

    0
    2025年12月28日
  • GOAT Summer 2025

    Posted by ブクログ

    この本のおかげで文芸誌デビューできたことがとても嬉しい!それだけでこの本好き。
    今をときめくたくさんの作家さんが短くてキャッチーで楽しめる作品を書いてくれていて、どれも面白い。この人の他の本読んでみたい、とまで強く心を掴まれたものはなかったかもしれないけど、今度本屋行く時にここにて出て作家の本が目に止まって買うかも。

    心の蛍光ペンでハイライトを引く、っていい表現だよなぁ。心のシャッターを切るみたいな。

    0
    2025年12月28日
  • 二周目の恋

    Posted by ブクログ

    お気に入りの話
    1「カーマンライン」一穂ミチ
    2「最悪よりは平凡」島本理生
    3「海鳴り遠くに」窪美澄

    0
    2025年12月24日
  • アフター・ユー

    Posted by ブクログ

    海難事故にあった恋人には、どんな秘密があったのか? 大人の恋愛を描いたミステリー #アフター・ユー

    ■あらすじ
    タクシー運転手の青吾が帰宅すると、同棲していた多実がいなくなっていた。数日待ってみるも連絡が取れず不安に思っていると、海難事故の連絡が入る。しかもその時多実は見知らぬ男と一緒だったというのだ。その後、男の妻である沙都子と合流、事故のあった遠鹿島に向かうのだった…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    愛ってやつは年を重ねても鮮やかさを失うことはありませんよね。本作はそんな大人の愛を描いた物語です。

    ストーリーとしては、行方不明になってしまった恋人や関連する情報を調査すべく、関係者の沙都

    0
    2026年02月02日
  • パラソルでパラシュート

    Posted by ブクログ

    こちらの本も大阪が舞台。
    とても身近に感じられ、想像すらできてしまう。
    芸人さんの話は、興味深いところがあるので、すいすい読めてしまう。
    この第三者的な存在から見る芸人さんの思い。
    立場的にあり得ないような気がするが、あり得るかも?って考えると楽しい。
    恋愛なのか、友情なのか、微妙な関わり方が良かった。

    0
    2025年12月21日
  • スモールワールズ

    Posted by ブクログ

    まったく異なる7つの人生を垣間見れておもしろかった!
    どれも重いテーマではあったけど、ずーんと沈み込んでしまうだけではなく、その中でどう人生を生き抜いていこうとしているのかを見ることができた。

    0
    2025年12月20日
  • つないで~イエスかノーか半分か 番外篇4~

    Posted by ブクログ

    イエスかノーか半分かの番外編。
    『ふさいで』の続編です。栄はザ・ニュースのC.Pとなりますが、思い切って仕事が出来ずモヤモヤとする日々。報道の在り方と仕事に対する思いが、栄を少しずつ変えていきます。
    前作同様、お仕事内容がメイン。栄も少し大人になったなぁと感じる内容でした。麻生さんと足ツボマッサージに行く話しが面白い。
    シリーズ作を完走してしまい、嬉しいような寂しいような。一穂さんのBLは最高でした!

    0
    2025年12月20日
  • スモールワールズ

    Posted by ブクログ

    夫婦、親子、姉弟、先輩後輩などの登場人物で短編7編。生きずらさや優しさ、トラウマやゾワッときた話もあってサクサク読めた。“魔王の帰還“が一番好きでした。

    0
    2025年12月17日
  • ツミデミック

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    コロナ禍を舞台にした短編小説。当時の雰囲気を思い出すには十分すぎる一穂さんらしい丁寧な描写だった。今思えば、天然痘やペスト、コレラ、結核なども環境は違うが、同じように大変だったのだろうな。そう考えられるということに日常の生活が戻ってきていることを実感できた。最初は不穏な感じが重たくて暗いが、徐々に明度が上がっていく流れで、読後は良かった。特に「特別縁故者」と「祝福の歌」は、人間関係の面白さを感じながらも、前向きになれるような話で好きだった。

    0
    2025年12月17日
  • ツミデミック

    Posted by ブクログ

    ゾッとする話しもあればほろっとくる話しもありで、どっちに転ぶか最後まで分からなずに読めるのが一穂さんの作品らしいなと思いました。でもやっぱりほろっとくる系が私は好きでした。

    0
    2025年12月17日
  • ふさいで~イエスかノーか半分か 番外篇3~

    Posted by ブクログ

    イエスノーシリーズの番外編第三弾です。
    今作は『横顔と虹彩』に出ていた相馬栄と設楽とのお話し。今までのシリーズ作とは雰囲気が変わり、大人の後悔と喪失が描かれていました。
    栄がなかなか面倒な性格ですが、それをまるっと受け止める設楽さんの包容力にやられます。
    BL要素よりストーリーが面白く、一穂さんらしさを感じる作品でした。

    0
    2025年12月16日
  • パラソルでパラシュート

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    夏子のモデルの女性の例のようにやはり現代社会で女性が置かれている立場が大前提にあるのだろう。ただし、推し活に生きがいを見出す先輩の受付嬢やしたたかに婚活をする後輩の姿からそこを掘り下げているわけではないことはわかる。

    そして、流されるままに生きていた女性の成長の物語と云えるのだろうが、最終的に目指す先が「成功」や「安定」ではないことは確かである。

    大きな事件や出来事が起こる訳では無いが、芸人の生き様であったり、会話の妙に最後まで楽しく読まされた。
    崖っぷち(29歳の女性という立場)からパラソルで、でも「笑い」というパラシュートを付けてというタイトルの意味にも納得。

    それにしても、あの会長

    0
    2025年12月15日
  • きょうの日はさようなら 完全版

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    30年前の世界から突如現れた今日子。今日子の見る2025年はどのように映るだろう。と思っていたら、意外と順応し、今日子なりに咀嚼している。本質的な部分は時代が移っても変わらないのだし。
    でも、30年で世相も世の中の意識も変わっている。そこを上手く描いている感じはした。
    そのタイムトリップ的な部分だけでなく、今日子、明日子、日々人の関係性があっての本作。

    0
    2025年12月13日