一穂ミチのレビュー一覧

  • たぶん、恋しい

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    月を経る、たぶんそんな感じが特に好き。
    一穂先生の表現の仕方がやっぱり好き。言葉の選び方や、登場人物たちがまとっている独特の雰囲気がすごく好き
    橘さんは詩人だからか言葉の使い方が本当に素敵でした

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    2026年10月04日
  • アフター・ユー

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    ある普通の日、彼女は突然姿を消した。

    彼と彼女は十年間仲良く暮らしていたが、彼は彼女の過去を知らなかった。

    失われた足跡を探すために、彼は五島列島の人里離れた島々へ向かう。

    ここから謎が始まる。

    ミステリーかと思っていたけれど、この小説は彼女を知り、彼女を思い出す愛の物語。

    その時その場所でしか、そのテレホンカードでしか聞こえない彼女の声がする。

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    2026年10月03日
  • 青を抱く

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    やっぱりという気持ちとうまく騙されたという気持ちが同時に襲ってくる作品。
    泉が抱えている大きなものが何なのか文章を読むことでしか理解できなかったのが何だかちょっと悔しい。
    登場人物全員が背負う「普通」との乖離?への苦しみがしっかりと描かれていて震えた。

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    2026年10月03日
  • たぶん、恋しい

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    何度も読み返すことで深みが増しそうな短編がいくつか。人間という生き物がいかに複雑か、改めて実感できる作品だった。印象的だったのは『エンパイアライン』。『すげえ泣くじゃん』良かったな。

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    2026年10月03日
  • 光のとこにいてね

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    ネタバレ

    血の繋がりがあってもそこに愛があるとは限らない。子供の純粋な気持ち、それがお互いを切っても切り離せない関係に育んだんだろうなあ。

    最後、結珠が追いついて果遠も電車を降りてふたりが一緒になれる未来であって欲しいと私は願う

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    2026年10月03日
  • 光のとこにいてね

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    この2人は共にいる時間が作り上げる関係ではなくて本当に何か言い表せない素敵な関係にある
    最後は、みんな報われないというか でもそれがリアルで面白かった

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    2026年10月02日
  • 本屋さんのある街で

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    今やどんどん街から消えている本屋さんを舞台にしたアンソロジー。
    正直、自分の街には歩いて行ける本屋さんはBOOK・OFFしかないんだよね。
    どの作品も読後感が良くて、甲乙つけ難いけれど一穂ミチ先生の、主人公と中国の青年の交流を描く「歌うように生きて」が一番好きかな。あの後の物語が読みたいな。
    最初の瀬尾まいこ先生の「続きは書店で」も大好きです。
    全員女性作家かと思ったら坂木司先生は性別不明なんだね。

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    2026年10月02日
  • たぶん、恋しい

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    名前をつけられない複雑な感情や、
    理解されにくい、かけがえのない存在を
    描いた6編の短編集

    エンパイアライン
    わたしたちは平穏
    月を経る
    あなた
    すげぇ泣くじゃん
    たぶんそんな感じ

    良かったのは《すげぇ泣くじゃん》と
    《たぶんそんな感じ》
    《すげぇ泣くじゃん》は、テンポのいい会話が
    心地良く、最後にはびっくりする展開も。
    少し切ないけど余韻が残る終わり方だった。
    《たぶんそんな感じ》は、何を訊かれても指笛で
    しか応えなくなってしまった、施設で暮らす
    認知症の進んだ大叔母の話。ラストの大叔母の
    口笛は‥きっと、たぶんそんな感じ。

    あまり受け付けなかったのは《エンパイアライン》
    合コンで出会った彼女は「猫ファースト」付き合い始めて半年、やっと会わせてもらった愛猫はなんとエア猫。彼女の世界観や不可解な存在に寄り添おうとする主人公の青年に共感する人が多いらしいが‥
    本人達が良ければそれでいいか‥

    どの話も、登場人物たちは複雑な感情を抱えた
    まま終わっている。表紙のイラストのような
    アンバランスな緊張感のある関係であっても、
    どこか「恋しい」という彼らの気持ちが、
    しみじみと伝わってきた。

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    2026年10月02日
  • 本屋さんのある街で

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    すごくよかった。本屋って温かい。
    本屋さんは時代的に経営が難しいのかもしれない。でも、コミュニティスペースという憩いの場としての役割もある。
    本屋×駄菓子屋、本屋×カフェ、素敵。私も働きたいなと思った。

    凪良ゆうさんの小鳥たちが1番お気に入りでした。

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    2026年10月02日
  • スモールワールズ

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    小さなポンプがぽこぽこと規則正しく酸素を供給している。自分が後輩に施した親切など、このあぶくひと粒程度のものだろう。でも、それで生き延びる心だってあっていい。希望なんて、そのくらいがちょうどいい。

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    全体的に一穂ミチさんの文章はするすると入ってきて好き!

    あと短編小説だけどほんのちょっとだけ繋がりがあってそれが心地良い
    が、最終章の「色日」がまさか第1章の「ネオンテトラ」に....?

    個人的にお気に入りは「魔王の帰還」かな!
    あと「ピクニック」のゾワっとするのも、新鮮で好きでした

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    2026年10月01日
  • 本屋さんのある街で

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    学生時代の4年間、本屋でバイトしていました。個人経営の本屋で、そりゃもう時給は安い。450円って、どれだけ昔やねんと思われそうですが、当時でもおかしかったはず。正月三が日はどこの店もきっちり休んでいたような時代に営業すると社長が言い出し、時給割増しするからと言われて行ったら500円でした(笑)。所持金があったのに恥ずかしくて買えないフランス書院文庫を万引きした高校生とかいたなぁと、いろんなことを思い出します。本の感想になっていないけど。どの話もなんだか切ない。こんな書店は消え去りつつある。でも、本屋のある街で過ごしたい。

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    2026年10月01日
  • たぶん、恋しい

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    全六篇が不在やコミュニケーションのすれ違いによる遠さを描いていて、だからこの短篇集のタイトルには愛しいではなく、恋しいという意味の中に相互間の距離を内包する言葉が、あやふやさ(“たぶん”)とともに置かれているのだと思います。不器用な人たちの物語を読んでかれらの心の揺れに大小の共振をする度に、そもそも器用な人間などいないのだということを教えられて私はとても安心する。読まれる側と読む側の絶対的な距離のなかで、かれらに対して芽生えるこの温かな感情もまた、たぶん、恋しさではないだろうか。

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    2026年09月30日
  • 恋とか愛とかやさしさなら

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    「盗撮」という罪を犯した啓久、「写真を撮ること」を仕事にしている新夏、「両親のYouTubeチャンネル」で日常的に被写体を担っている莉子。
    「撮る」という行為の意味や重さの違いがそれぞれの価値観や人生を形作っていて、この3人の設定は絶妙だなあと思う。あらすじを読んだ時は、自分や身近な人の罪にどう向き合うかという話を想像していたから、もう一歩踏み込んだ世界を見せてもらえた気がして、一穂ミチさんはやっぱりすごい。
    後日談的な「恋とか愛とかやさしさより」の終盤の莉子ちゃんの台詞がものすごく好きで、『尊重』って恋とか愛とは別の形で相手に差し出すことのできるやさしさなのかなと思った。相手を尊び、重んじること。

    人間の持っている善悪のグラデーションとか感情の複雑さがいつもとても大切に扱われていて、いつか一穂ミチさんの脚本のドラマや映画を観てみたいなと密かに思っています。

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    2026年09月30日
  • 本屋さんのある街で

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    本屋さんが大好きな私のための本だぁ!と、手に取った一冊

    短編で詠みやすく、好きな作家さんばっかりで…
    とっても切ないけど優しく温かい物語達だった

    中でも一穂ミチさんの『歌うように生きて』が心に残った
    潤とリウが時を経て縁を結び直せますように…

    凪良ゆうさんの『小鳥たち』はすでに単行本で読んでいましたが、やっぱり素敵なお話…

    これからもずっと本屋さんは私の癒しの場です

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    2026年09月30日
  • たぶん、恋しい

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    愛とか恋とか好き、とかそういう感情とは少し違う、
    男女を問わない切ない思いの
    「恋しい」。
    そんな「恋しい」話の短編集。

    なんとも不思議ちゃんなキャラも登場していたけど、読後感は悪くない。

    「すげぇ泣くじゃん」と「たぶんそんな感じ」がより切なく感じてよかった。
    登場人物のそれぞれの気持ちを想像しながら没入する事ができて、読後は心がじんわりとあたたかくなる。

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    2026年09月30日
  • スモールワールズ

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    ネタバレ

    スモールワールズ

    第43回吉川英治文学新人賞を受賞し、2022年本屋大賞第3位。以下の小さな世界の物語が6編。
    ネオンテトラ
    魔王の帰還
    ピクニック
    花うた
    愛を適量
    式日
    意地悪な話とほっこりする話が混ざっているので、どちらの話かなと思いながら読みました。
    竹蔵は男なので、女性と感じ方や考え方が違うところがあり、すんなりと納得できない物語もありましたが、意外な展開やどんでん返しなどもあり、楽しめました。
    竹蔵は魔王の帰還や花うたなどのほっこり系の話が好きです。

    竹蔵

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    2026年09月30日
  • アフター・ユー

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    ネタバレ

    今までの一穂さんの本とは一味違うような…
    面白かったといえば面白かった、ただ今どき要素満載で、ドラマ化、映画化、狙ってる??
    ミステリーの中のファンタジー要素がそうさせてる?

    好き嫌い分かれそう。
    今までの一穂さんだけの書き方で全部書いてほしかったな…と思ってしまう

    二転三転するのはいい、最後もあり、ただどう転がってく?と思わせてなんとなく繋がっていく、特に母だ、と決めつける?展開の薄さ、一気に読まないと、なんでこうなる?と読み返すほど薄い感じもあった


    タクシー会社で働く川西青吾と多実の生活、ある日旅立った多実が帰宅せず一変。
    多実の弟、康二が現れたり、出口沙都子が訪ねてきたり… 沙都子は夫の波留彦が失踪
    2人でその真相を明らかにしようとする。

    舞台が五島列島なのも興味深い。
    島に訪問して真相を探る2人に次々見つかるキー、出会う人々、おじかアイランドツーリズムの浦耀司、その父の謎の死、出口重彦一強の島社会、
    ツーリズムも助け、ヨガ講師の池田みどり、
    誰が誰を好きで、島を活性化したいと思って、でもよそ者と島民という確執、閉鎖的な日本の田舎の縮図がとてもよく表されていたのかと。
    怖い、怖い…


    簡単とちゃうんや、と思い知った。当たり前に傍にいた人間を喪って、生きていくのは。多実がいなくなっても仕事に支障は出ないし、電車のダイヤも乱れないし、コンビニも閉まらない。でもやっぱり青吾の世界は一変して、慣れるというより心を麻痺させる時間を引き延ばしていくしかない。これからずっとそれが続くのかと想像するだけで絶望的な気分だった。死にたい、じゃなく、消えたい、と願った。骨の一片も残さず、この世に存在した事実ごと消滅してしまいたい。


    「今も昔も、うんざりするほど口さがない人はいますよ」みどりは切って捨てるように言った。「人間って、情報に飢えるんですよね。こんな狭い島だと、隣近所のきのうの晩のおかずまでエサになる。都会の人が無関心なのって、いちいち首を突っ込まなくても情報のほうから押し寄せてくるせい。今はネットがあるから遠鹿もちょっと変わってきたなとは思いますけど」

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    2026年09月30日
  • ほろよい読書 おかわり

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    一番おもしろかったのは、奥田亜希子さんでした。初めて読みました。
    アンソロジーの良さは、知らなかった作家さんを知れることだなと、つくづく思います。

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    2026年09月29日
  • スモールワールズ

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    一つ一つのストーリーが違うテイストで、でもしっかり後味の良い面白い作品でした。不思議な空白がたりつつもそこを読者の想像に任せてくる感じもたまらないと感じた。

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    2026年09月29日
  • 恋とか愛とかやさしさなら

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    婚約者が盗撮で逮捕され考えさせられる話だった。
    周りからはスペックがいいのに勿体無いと言われても、自分だったら痴漢や盗撮、性犯罪を恋人がした場合どんなに好きだった人であっても生理的に無理になってしまうと思う。

    印象に残ったフレーズは『誰でも気軽に写真が撮れるようになるにつれてどんどん「撮ってはいけない」ふうになっていく』いまは誰でも気軽にスマホで写真を撮れる世の中だからこそ、撮るか撮らないか考える倫理観が大切になると思った。

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    2026年09月29日