一穂ミチのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ林檎〜のスピンオフ、人の感情を玩具のように弄ぶ脅威の男・栫と何故かそんな彼にどうしようもなく引き寄せられてしまった生協バイトの青年嵐のお話。
BLのレーベルから出てはいますが、物語の本質は数奇な運命に翻弄される人たちのサスペンスドラマなのかな。
止まった時間に囚われて壊れてしまったそ栫とその家族、母親である翠子の描写はぞっとするほど。
5年間付かず離れずの距離で友人として付き合い続けてタイミングを見計らったように秘密を暴いて感情を砕こうとする栫は怖すぎる……。
内側から破綻した栫にとって、それでも自分から離れようとしない嵐は彼が初めて手にした希望であり、生きる意味に繋がる程の唯一無二の存在な -
ネタバレ 購入済み
もう~大好き
すごくいいお話!
初めて読んだ一穂さん作品で、これをきっかけに一穂ワールドにはまりましたが、このお話がダントツ好き!!
13年経っても、一束を真っ直ぐに求めてくる男らしく純粋な先輩にもうドキドキが止まりませんでした!
不器用ながらも先輩を想う一束も可愛くて、、
写真立ての間から一束の書いた英文の紙切れが出てきた時は、BL読んでいて初めて涙が出ました。
なんて素敵な世界観なんだろう…
もっともっと二人の話が読みたい…
いつか再びこの二人の話で続編が出ることを願ってやみません。 -
Posted by ブクログ
なんというか本当にしみじみとするお話でした。
一穂さんの他の本、他の新聞社シリーズに比べて本の厚さが薄い…?と思い割とさら~っと読み終わっちゃうのかな?と思っていたのですが、その考えを裏切る、読み応えのある本でした。
このページ数に、主人公の二人、有村望と和久井冬梧の長い長い年月の物語が描かれています。
話は過去、有村と和久井の出会いから始まり、二人の別れ、そして十七年後の再会…までが書かれています。
二人の出会いは、証明写真のボックスという何故ここ!という場所なのですが、その出会いが最後にとても大切な意味を持ちます。最初は想像できなかったのですが、全て読み終えた後に、この出会いのシーンをも -
購入済み
年下攻めに目覚めた!
やっぱり大好き一穂さん!
タオルにくるまるくだりがなんだかほっこりと幸せでした。
数真が最中によくしゃべるのがかわいくてきゅんきゅんしました。年下攻めとか特に好きとも嫌いとも思ってなかったけどこれはいいなー -
購入済み
おとぎ話のゆくえ
情景描写は美しく、私も思わずその街をそぞろ歩きたいと思ってしましました。自分の境遇を悲観しているわけでもないが、寄る辺もなく、虚ろな心に、確かな故郷を見つけ変わっていく主人公の様子。せつない別れにキュンキュンして涙が止まりませんでした。読後あったかい気持ちになれました。いいもの読ませていただきました。
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Posted by ブクログ
毛糸工場の息子、真尋とシャツ屋の息子、理一の不器用で可愛らしい恋のお話でした。
まさに毛糸みたいにふわふわした容姿で、縦横無尽に形を変えていくような真尋の性格と、シャツのようにピシッと形を整えたような理一の性格は真逆のようで、でも何かを作り上げていくということへの真っ直ぐなところは似ていたりして、その2人が近くなったりすれ違う心情がすごく丁寧に描かれていて、じーんとしました。
一穂さんはモチーフというかテーマの選択と、それに付随するキャラクターの作り方が本当に上手くて、文章の上手さと共にいつも感動させられます。
真尋の心情を毛糸の網目に置きかえて、連なったりほどけたりという風に表現しているとこ -
購入済み
コレキター。
本作(大変失礼ながらも)珍しくのっけから食い付ける勢いがありました(笑)。大抵の一穂さん作品はデンと構えて読み進めないとなんと言うか盛り上がりに辿り着けない印象なんですが、本作は「結」に繋がる小さな手がかりが最初から散りばめられてて推理するまでには至らないものの先を予想しつつ「おぉそお〜くるか」と意外な裏切りに良い意味でヤキモキさせられて休む間もなく気づけば読み終えてました。縁のおそらくは稀であろう病気のせいで「人を好きになる」という人として自然な成り行きもすら自ら否定してしまう件にはやり切れない憐憫と切なさを感じましたが数真のお日様のよーな呑気な温かさに本当に救われる思いでした。辛い経験を経
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購入済み
感動しました!
やっぱり一穂さんはいいよねー!
少し切ないんだけど、最後にはほっこり、じんわり感動が待ってるのよねー!
また別の作品を読みたくなりました!(*^^*) -
購入済み
ずっと読んでいたい世界観
「ふったらどしゃぶり」がとても良かったので、他の作品も読んでみようと思った作家さん。やはり正解でした!
ラブラブのあまり、リアル感が薄くなってしまう作品があまり好きではないので、
この作品はBLということを意識せずに読めるほど、描写がしっかりしていました。
高校生時代もそうですが、社会人になってからの台湾の風景などもきっちり書かれていて、土地の魅力が伝わってきたのが印象的でした。
もちろん恋愛関係も甘すぎず、納得できる展開でした。圭輔の気持ちの強さがたまらん…。
過去と未来がつながる瞬間、そしてタイトルの意味がわかり、ぐっときました。