一穂ミチのレビュー一覧
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購入済み
面白かった
「雪は林檎の~」に出てくる栫さん登場のスピンオフ作品。相変わらず、関わったら厄介だよな、という感じの彼にこんな過去があったなんて。
ツンデレどころかツンツンな感じで素直じゃない栫さんだけど、嫌いにはなれないので幸せになってほしいなあ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレあっれ発売日に買ってるのに登録し忘れてる…。
新たなスピンオフ作は設楽Pとなっちゃんの師匠、相馬さん。
横顔〜での相馬さんのダウンから物語は始まり、時間軸は一気に引き戻され、物語は「報道にいた頃の相馬のトラブルと、設楽の地方への左遷」の経緯へと踏み込んでいく。
一穂さんお得意の天才でキレ者な人間的に問題ありな栄の人物造形はああ、佐伯さん…笑
設楽さんは相馬さんの才能になにより魅せられているからこそどんなに苦しくても投げ捨ててしまいたくても辞めないでほしいと願う、その切実さは残酷でもあり、痛々しくもある。
取り替えしのつかない罪にどう向き合い、その後の人生をどう生きるのか」「報道」の果たすべきことは何か。既存の作品でも繰り返し取り上げられてきたテーマが、睦人を含めた三人での「戻らない青春」を交えて描かれるのが痛ましくも煌びやかで目が離せなくなってしまう。
睦人のあの事件に差し掛かったところで口絵のふたりを見てしまうとどうしようもなく胸が苦しくなります。この場面を切り取ったことがあまりに天才的すぎる。
竹美屋先生は作品ごとにイラストでの演出を変えてくるのがほんとうにお上手。
「あの時ああしていれば」の後悔に捕らわれている生き方の痛ましさは母親を亡くした嵐や整の両親の事故に間近で立ち会ってしまった和章を思い起こします。
時間を越えてふたたび自らを壊してしまうほかなかった栄の生き方、そこにもう一度向き合おうとする設楽、ふたりの大人の仕事と人生、恋愛がもつれ合っていくさまがどうしようもなくもどかしく愛おしい。
タイトル…ほんとうにとてもよい…。
二年前に帰ってきた設楽さんがリニューアル立ち上げに関わったのがザニュースで、看板キャスターのそうちゃんとは同期、それがそうちゃんの緊急入院で国江田アナが大抜擢ーー書かれた当初は想定されていなかったはずのパズルのピースがこうしてどんどん埋まっていくのは物語世界の奥行きが広がっていくようでワクワクさせられます。
社運を賭けてのリニューアル番組に抜擢されるほどの腕利きプロデューサーが十年近くも地方局を転々としていた理由、報道部門で設楽と因縁があったことから部署を移動させられたことで「天才・相馬栄」による「ゴーゴーダッシュ」が生まれ、なっちゃんの行く末が決まったこと。
幾重にも重なり合った「これまで」の物語の系譜を引き継いだその先で十年の時を経て「ザニュース」に一同が介するさまはほんとうにドラマチック。
スピンオフなだけあって、後半の旭テレビを舞台にした大立ち回りでは皆川くんやなっちゃん、国江田アナももちろん勢揃いで登場。
彼らの裏の顔を知っていると「仕事をしている時の顔」を異なった視点で見られるのがまた楽しいし嬉しいです。
国江田アナは期待を遥かに上回る結果を必ず残す逞しい王子で皆川くんは底抜けに明るいアホの子、(褒めている)なっちゃんは歪みなくかわいい。楽しそうなおっちゃんたちの様子もイキイキしてていな〜〜。
スピンオフなら出番はあるよね? あるよね? と期待して待っていたところ、あくまでも露出の量は抑えられながら大きな見せ場を掻っ攫う国江田アナの作中での役割の素晴らしさにブラボー! の拍手喝采をしたくなりました。
『国江田計』を演じ切り(映画にあった鏡の前で「化けきるか」っていうシーン大好き)常に期待を遥かに超える結果を出すための愚直なまでの弛まない努力や覚悟を設楽さんはちゃんと見ているんですよね。
表向きの『貌』は勿論作ってはいても国江田計として発する言葉には少しも嘘がなくて、そこに込められた信念や覚悟、いままでわたしたちに見せてくれた「仕事」に向き合う生き方や成長がもたらしたのであろう驚くほどの行動力とそこから導き出す結果にわたしたち読者も計の仕事を見守っているはずの潮もどうしようもなく胸を打たれてしまう。
この【国江田計】の物語上での役割が本当にすごくてすごいとしか言えない。
「なりたくてなったわけじゃない」からこそ負けないための愚直すぎるまでの努力を重ねてきたけれど、理不尽な重圧にはひとりではとても耐えきれない、という局面を何度も潮に救ってもらった計にとっての「テレビに出て仕事をすること」はいまではそう簡単に取り上げられてたまるか、という不屈の闘志を燃やせる仕事で、天賦の才能×弛まぬ努力×仕事にかけるプライドと矜持は設楽さんを圧倒させ、「楽しくやっている」皆川くんのプライドを引き出し、ここまでの闘志とポテンシャルを発揮させているんですね。横顔で設楽さんの采配により「負かされた」ことがこうして生きてくるんだな。
ふたりの共闘関係を見張る設楽さんのまなざしが良いですね。
それにしても仕事描写をここまで臨場感を出しながら生き生き描けるのは本当にすごい。これだけ魅力的に動いてくれる演者たちがシリーズで続々集まってきたこともあれど、作家として更に何ランクも上のステージに行きつつある証なのだろう、と唸らされました。
ストのためにかき集めてきたおじいちゃん連中の大活躍に、欠かせない脇役として大きく活躍してくれる錦戸のおっちゃんと相馬さんの十年越しの再会、CGトラブルを受けての国江田アナの技術と皆川アナの機転とユーモアが昇華されるホワイトボードでのやり取りの盛り上がりは張り詰めた空気に程よい抜け感をくれる楽しさで、このバランス感覚が魅力だなぁと思います。
(この後めちゃめちゃ怒ってる計が目に浮かぶね…笑)
師匠が現場に戻ってきて否応なしにテンションのあがるなっちゃん、フロアがなっちゃんなのでますます張り切っていたであろう皆川くんの回しのテクニック、国江田アナとの絶妙なバランス感覚での共闘プレーが文句なしにカッコいい。
これは「おまえは二流」と横顔で相馬さんに切り捨てられたことへの鮮やかな逆転になったのでは。
『相馬栄の作るものが見たいから現場に立ち続けてほしい』というエゴとも言える感情、設楽さんが惚れ込んだものが、二度現場を追われた相馬さんをそれでも半ば無理矢理に呼び戻したことでみるみるうちに溢れ出していくさまが堪らない。
(劇場版の作画があまりに美麗でびっくりした。笑)設Pのシリーズ通しての存在感や厄介さ、「欲しいものは手元に置かないと気が済まない」貪欲さを見せつけられたよう。
官能描写の豊かさ技術力の凄い作家さんですが、二人の関係性が発揮されたベッドシーンがちゃんと展開されているのである意味安心とも言える。
「おまえの男にしてくれ」の殺し文句がヒリヒリするほどかっこいい。
海燕座での睦人との再会によって「あの日」で止まった時間が動きだすさま、新しく繋がれたいのちである宗太との出会いが描かれるところにじーんとしました。
加害者少年のその後を追い続ける睦人は痛ましくもありますが、許さないし忘れない、風化させない。それでも生き続けるということが弟に出来る唯一のことだという決意表明のようにみえます。
設楽さんの計らいにより相馬さんが「ザニュース」につく事でお話が終わる、ということはまだシリーズが続ということですね。
にくい終わり方だ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ付き合おう、とようやくスタートラインに立ったふたりが恋人同士になっていく過程の物語。
後半の方だけ何冊か読んでいたので知らなかったエピソードがいくつも読めて本当にうれしい〜。
体を先に知ってセックスで結ばれた後に恋をして日々を積み重ねていくふたりの何気ないやりとり、同じ会社の同期であることの摩擦や社内での様子、周囲のゆっくりとした変化、さまざまな思いに愛おしさが募るばかり。
安達くんがお父さんに……そうかそうかぁ。
日常を彩るエピソードがどれも印象的でしょっぱなの巻き寿司からかわいすぎてきゅんきゅんしてしまった。
セックスで結ばれている、というふたりの強いつながりと思いのあり方が落としていくいくつもの光と陰が眩くて切なくて痛くて愛おしい。
整のどうしようもないアンバランスさと、家族を失った末の弔いの色と痛みを携えたまま、一顕と生きていくことで得ていくものに胸が苦しくて温かくなります。
どれをとっても一穂さんの非凡さが溢れている。
些細なことでお互いに嫉妬をして、ちいさな喧嘩をして、互いの胸の内でくすぶる痛みのありかに気づく。
それでもお互いが大切だから心を分かち合い、何度も繰り返し溺れるようにセックスで結ばれ合う。それでもそこにいつか終わりがあることを知っている。
どうしようもなく好きで、見届けさせてくれてありがとうの気持ち。
どの作品にも言えることですが、何気ない会話のセンスがとんでもなく冴えていてめちゃくちゃ面白くて痺れてしまう。それがラブシーンの中にごくごく自然に入り込んでくるところがたまらなく好きです。
どのカップルもそんな感じではありますが、このふたり、いちゃいちゃしながらの会話が本当に可愛い。
ふたりとも気遣いと優しさが溢れながら楽しく愛し合ってくれるのでそういった点ではらはらしないのもよいですね。
国江田さんは明日も仕事があるからご無体しないであげてとか、志緒ちゃんがちょっとかわいそうだよって思う時があるから…笑
メイト特典カードのエピソードが短くて何気ないのにすごくすごく優しくて愛おしくてだいすき。 -
購入済み
納得!
もう、こんなにレビューあるんだからいいじゃんって思うんですが。
でも、言いたい………
腐女子でこのシリーズ読まないなんて考えられないです!!
全人類とか、全ての人にとか、誇張でも何でも無かったゎ〜〜。
あ〜〜びっくり。
サイコー。
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購入済み
たまりません
一穂さんの本のなかではこのシリーズが一番好きだけど、その中でもピカイチ。
もっと続きが読みたい。
日常の、幸せな栄が見たい。
計や麻生とのやりとりもみたいな。 -
ネタバレ 購入済み
1番好きなBL小説!
大好きすぎて何度読み返したか分かりません!
友達から急に告白された攻めの入江視点で物語は進んでいきます。
告白を断った後も受けの遥は一見淡々と過ごしている感じなんだけど、揺れ動く心が入江を通して見えてとても切ない。想いが叶うとは思ってもいない遥が離れて行こうとした時、2人に急展開が訪れます。
田舎へ帰る前日にアパートへやってきた入江にディッシャーのことを指摘され抱きしめられたとき、それまでの押し殺し続けてきた想いが溢れるシーンは何度読んでも泣けます。
2人の後日談でしっかり入江も遥に惚れ込んでいるのが伝わってきて、最後はとても幸せな気持ちになれます。続編があったら絶対買う作品! -
Posted by ブクログ
良かったよおおお。いかにもな感想ですが、栄の“喪失と再生”が描かれていて泣けました。そして設楽との関係性にも萌えた。読む前は設楽と栄という組み合わせに戸惑いを覚えていたけど、萌えました。大好きです、アダルト組。
一番心に残ったであろう日が、最悪の日に塗り替えられた後。そこから大きくそれぞれの道が別れてしまい、色々あった後にまた道が重なり合う。
本作では栄視点で語られていたけど、設楽側を想像すると悶える。寛容に見えて、実はずっと栄に執着してたんじゃないか、設楽P。(個人的希望)
モチーフはニューシネマパラダイス。映像見るシーンは私も泣いた。そして、番組を作りあげるところはイエスノーの真骨頂を見た。うずうずしてる深・サラッと爆弾を投げつけてみせる国江田さん。その裏を想像するのもまた楽しい場面の数々。そして最後の最後にスペシャルな展開。劇薬投入でこれからどんな番組になるのか。フィクションと知りながらも楽しみでならない。 -
購入済み
番外編の続きです。イエスかノーかシリーズの当て馬的キャラは皆好感をもてるというか、ドロドロもやもやしないので気持ちよく読めます。 でもやっぱり本編のキャラとの絡みが面白いかなぁ。続編も楽しみです。
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Posted by ブクログ
ネタバレ出会う前と出会ってからでは様々なことが変わってしまって、出会う前には戻れない、という読書体験が稀にある。この本はそういうお話。
旧版も、手に入る分だけ読んだその後の同人誌もほんとうに好きすぎて、改めて読める喜びで胸がいっぱい。
細かなエピソードがちょこちょこ(性欲の強い彼女、整が睫毛を全部抜いた、彩子さんの強烈すぎるパンチセリフ)あたりがカットされたパートですね。
視力検査のくだり、この発想とアイデアはどこから来るの? 本当に面白いな。
一顕の焦燥はより一層生々しく、整の危うさはより一層と鮮烈に深く鋭くこちらに迫るよう。
「欲すること」を取り上げられ、自分の生き方はおかしいのか? と蝕まれながら互いに向き合っていく二人のジェットコースターのような渦に飲み込まれていく関係はスリリングで生々しく、ひどくハラハラさせられながらどうしようもなく胸が痛い。
こんな恋愛小説がほかにあるだろうか。
セックスで結ばれた二人が恋をして、何度も繰り返しセックスで絆をつなぎ合う「それから」を知ると、後戻りできない関係に至るまでを読み返すとその鮮烈さと大胆さと息苦しさの衝撃に改めてびっくりする。
やっぱり旧版で読んだ時と同じく、和章にかける整の言葉のくだりですごく泣いてしまった。
和章とおなじようにここで受け取った言葉や想いはずっと忘れないのだと思う。
一顕の恋人に直してもらった足の爪がモチーフとなっているのが印象深いですね。後書きでの躊躇いながら爪を切る場面がほんとうに切ない。
「肉親との別れ」、「親との死別」も一穂作品では繰り返し描かれている大切なピースですね。
書き下ろしはどしゃぶりとびしょぬれのあいだのふたりのどうしようもないぎこちなさと、話をするために選んだ選択が愛おしい。
なんでこんなシチュエーションが思いつくのかな。一穂さんの作家性の特異さを感じます。
これからもきっと幾度となく繰り返し読むのだろうと思います。
体で結ばれあった後に恋をして、そこから先はいつか、心と心だけで愛し合えたらと安らかに夢を見るカード特典のお話にいちばんグッと来てしんみりしてしまった。 -
ファンならぜひ読んでみて!
イエスノーを一気読みしたあと、もっともっと潮と計が読みたくて購入しました。
同人誌発表作を含む特典などのSSが中心なので、全てコンプリートしてる人には物足りないかもしれませんが、これで一冊にまとまっているので時々思い出したときに一編ずつ読むというのもまたいいかなと思います。
全体を通して潮と計が一緒にいられて幸せなんだなぁと感じられる作品です。
買ってよかった!紙版購入ですが、電子でも欲しい!でたら買おう!と思ってました。
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Posted by ブクログ
竜起をライバル視しているコタ登場。仕事で一緒になるうちにコタは深を好きになり、竜起との関係を明かせない深は困惑する―。
コタの竜起への屈折した感情を理解してしまう深。おまけに愚直なまでに恋心を向けてくるコタを嫌いにもなれない。この辺の複雑な心理描写が好きだったなー。もちろん深の竜起に対する気持ちは変わらないが、自分以外の誰かに対しての理解あるいは共感という感情は、ときどき恋に近いものがあると思うので、このままコタが深の近くにいたら竜起も気が気じゃなかったと思います。個人的にギリギリのラインでの揺れる心情とか好きなので、卓球シーンでのなっちゃん、そしてそれを鋭く察した竜起の嫉妬もおいしかった。そして不器用極まりないコタも好き。
書き下ろしの『秘密と虹彩』はファンサービスとも言うべき一作。この後展開されるだろう、なっちゃんと計のからみが楽しみ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ待ちきれずにディアプラで読んでいたけれどやっぱりまとめて読めるとうれしい〜。そして書き下ろしは計潮カップルとなっちゃんたちの遂にご対面。ひとまず皆川くんが潮のことイケメンっていうところにすごくきゅんとしてしまった。王子が王子だから忘れがちなんですけど潮はイケメンなんですよ…新幹線にお弁当持ってきてくれるところにキュン死するかと思った。
「計のことを見ててくれてありがとう」のくだりにそれはまぁぐっときてすこし泣きそうでした。
そこに込められたものを感じ取れるなっちゃんの優しさがすごくすき。
わたし潮のこと前からだいきなんですけどここにきてますます彼氏力がうなぎのぼりですね!
まぁなっちゃんから見た潮だからそうなのはわかるんだけど、なんか潮のいいところも、国江田さんのいびつさと強さと魅力もたくさん見えてきてすごくうれしい、楽しい〜。
終始ぷんすこしてる国江田さんはかわいすぎるのでは。鬼太郎呼びにばくしょうしました。
たくさんニヤニヤしつつはらはらしたりキュンとしたりジーンとしたりで感情が忙しいよ。
しかしこれだけ積み重ねてきたものを見せてもらえるのはほんとうにうれしい。だいすきだ。
大阪に仕事で行った話はどこで回収されるのかなって待ってたのですごくすごくうれしい〜。
しっかりお仕事をしてるところ、仕事と自分の人生と向き合ってるところ、努力や葛藤を見た上でそこに何よりもの敬意と信頼と愛情を重ねていくところがこのシリーズのすきなところなので、なっちゃんが小太郎を叱るところ、「なんでも持ってる」ふうに見えてやっかまれる皆川くんのことを「ちゃんと知ってる」ところ、皆川くんの連れてきてくれた場所で自分の新しい生き方を見つめているところにグッとくる。
そしてなっちゃんは相変わらずのかわいさ。地の文で大阪弁がでるのかわいい〜〜〜。
このテンポのよさはほんとうに最高だな。
皆川くんと付き合うの相当大変だろうと思うし、実際その通りなので苦労も垣間見えるのですが、ふたりらしい心地よい関係とはちゃめちゃさがまた楽しい。
ラブシーンが本当によいのです、ふたりらしくて。
なっちゃんの不安や戸惑いを貪欲さで塗り潰す皆川くんと、その横暴すぎる気持ちを受け止めて愛して応えられるなっちゃんよ。
仕事以外で人と関わらない国江田さんや潮と対照的にどんどんいろんな場所に出て人間関係の渦の中で様々なものを積み上げていくふたりらしく、今回は小太郎くんを軸にスタッフ陣や古い友達たち、周囲の人たちとの中で浮き彫りになっていくものがたくさんあるのが楽しい。
その中に潮と計が加わったのがまた楽しいんですよ。
うーん、全然上手く言えてないけどだいすきで楽しかったということにつきます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ※ネタバレあり
前半は攻めの強引さについていけなかったしエロ描写が異様に力はいってて違和感あったんですが、後半からはもうひきこまれちゃって涙流しながら読んでました。てっきり記憶喪失ものかと思ったけど良い意味で裏切られた。攻めが昔の脳のダメージ?のせいで受けを好きになり、手術でその感情がなくなってしまうというある意味地雷要素。だけどそこの二人の微妙な関係が切なくてやるせなくて…前半の流れが後半でよく活かされてたと思う。これは報われないパターンかとヒヤヒヤしたぶん、また攻めが受けに気持ちを寄せていってくれたことに安堵しかなかった…。一穂さんってテンプレな話が少ないような…ちょっと自分的にアタリハズレはあるけど素晴らしい作家さんですね -
Posted by ブクログ
何度も読み返してる大好きな1冊。
軽くてお馬鹿で器用な竜生が、恋に落ちます!
お相手はADのなっちゃん。なっちゃん、関西弁で健気な頑張りやさん、とってもかわいいです!
挿し絵がほんとーにイメージぴったり!
竜生の恋の話ではあるんですがどちらかとゆうと、なっちゃんがメインのお話で、なっちゃんに感情移入します。
なっちゃんが全てを捧げていた番組「ゴーゴーダッシュ」の最終回をふたりで見るシーンはほんと泣けます。
竜生がなっちゃんの隣にいてくれてよかった。
恋のお話だけでなく、社会人であれば誰もが共感できる悩みや葛藤も描かれています。
二人のお話ももっと読みたいです。
続編が雑誌に掲載あったみたいなのでまた単行本にならないかなーと楽しみにしています。 -
Posted by ブクログ
好きすぎて、もう何回読み返したか分からない1冊!
すごくドラマチックな展開とかはなく、大学生活の最後の一年に、ずっと思いを寄せてた超ノンケ、彼女アリの親友と、思いが通じるまでのお話です。
本編はノンケのアキ(攻)視点で、BLなのにそこがもう珍しいです。
なのに、ハル(受)の超切なくて健気な気持ちが痛いほど伝わってきます。
もう、ぼろぼろ泣いてしまってヤバイです。
彼女がハルにヤキモチ焼いてハルが追いかけさせるとこ、クリスマスの廃墟の展望台、二人が初めて結ばれるとき、ハルが実家に戻って段ボールだらけの部屋で初めて感情を爆発させて泣くところ、アキがハルを追いかけていくところ、、、
ほぼすべてのシーンで泣けて涙腺崩壊します。
帯の「俺が勝手に好きになったんだ」は、最初はハルの台詞だと思ってたんですが、意外なことにこれはアキの台詞でした。
二人の続編読みたいけど、他のシリーズが人気過ぎてこの作品はけっこう地味みたいで、なかなか取り上げられないのが残念です。
私的には全てのBL作品のなかで一番好きかもです。
好きすぎて感想も書けないぐらいです(笑) -
Posted by ブクログ
ネタバレあっれ登録し忘れてるや。発売日に買ってるのに。笑
イエスノーの総集編が早くも登場。同人誌は全部読んでますがここに入ってるのの倍は出てるよね!? 本当にこのふたりも周囲を取り巻くみんなも一穂さんの中で生き続けてるんだな、うれしい。
初期の特典など網羅してない作品もあり、ファンブックでうれしかったラフ絵もありと盛りだくさん。
改めて、計の大好きな場所だった潮のおうちはもうどこにもないんだなと寂しくなりました。
三巻の連なるエピソードの間、なんでもなくて、それでもかけがえのないいくつもの時間の積み重ねの中でふたりの気持ちは確かなものになっていったんだなと思うとたまらなく愛おしい。
潮のセリフでずっと忘れられないのは「おまえもおまえの親も好きだ」です。
国江田家はお母さんもお父さんも本当にいいご両親だよね。
一回めの実家訪問(思えばこれが初の同人誌ですね)を振り返るとしみじみしてしまう。
この時のタッパーを返すって言ってたのに返せなくなったことをすごく気にしてる潮が切ない。
はつなつの星座がいちばん好きかな。
書き下ろしのデイドリームビリーバーが途方もなく良くて何度読んでも泣きました。
江波じい、そこでそうくるのか〜〜。
ふたりで描く夢は夢ではなくて、きちんとたぐり寄せたたしかな現実なんだよね。
お風呂ライトは夏の新刊で使ってた屋上キャンプにも出てたあれかー。
一穂さんのこの辺の細かい小物やエピソードを積み上げていくところがふたりを見守りながら共に生きている実感を感じさせてくれてたまらなく好き。
再録が出ても今もなお続いている林檎のように、息が長くこのふたりを見ていられると嬉しいです。ありがとうまとめ本。