おとぎ話のゆくえ

おとぎ話のゆくえ

628円 (税込)

3pt

ふらりと東京を出て、北の地方都市へと流れついた来杉隼人。そこに未だ息づく「お殿様」の存在に驚き、ばかばかしいと嘲って町の人たちから眉をひそめられるが、彼らが慕う若様――高校生の野衣湊にはどういうわけか懐かれてしまう。あまりにまっすぐな湊に苛立ち、どこかであわれみ、面白がっていた隼人は、いつしか湊を大切に思い始めて……?

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おとぎ話のゆくえ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2014年11月29日

     ハッピーエンドになって、この先もこの幸せが永遠に続けばいいのに、って思う物語がある。続き続ける作品もある。

     この話には「時の流れ」や「現実」を感じる。
     きちんとした社会的な溝とか。

     恋というきっかけが無い限りは超えないのかもしれないね。面白かった。

    1
    購入済み

    おとぎ話のゆくえ

    2014年11月21日

    情景描写は美しく、私も思わずその街をそぞろ歩きたいと思ってしましました。自分の境遇を悲観しているわけでもないが、寄る辺もなく、虚ろな心に、確かな故郷を見つけ変わっていく主人公の様子。せつない別れにキュンキュンして涙が止まりませんでした。読後あったかい気持ちになれました。いいもの読ませていただきました...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年03月30日

    わたしは一穂さんにこういうのを描いて欲しいんだ!という本。少し擦れた攻めが真っすぐな受けに惹かれて…という流れ、やっぱり素晴らしい。こじんまりとしていて閉塞感はあるけれど美しい田舎町と冬のイメージがいつまでも残りました。大好き。

    0
    購入済み

    深いですねぇ。

    2014年04月20日

    一穂さんのお話ってリアリティあって過分な派手さがない分、途中までは結構退屈だったりするんですが(すいません)山場の見せ方がめちゃくちゃ上手いので結局辞められない(笑)だってココって場面で必ず心打たれるんですよ。本作の渇き切って何も欲してない手応えのない隼人が若く純粋ながらも泰然としてる湊に絆されてく...続きを読む

    2

    Posted by ブクログ 2024年01月23日

    本編面白かったけど、番外編の『共犯者のゆくえ』がよかった。
    桜ちゃんの『Love』は喬雄も慎も入る、youは複数形でもあるから!という考えに目から鱗だった。

    0
    購入済み

    匿名 2022年12月28日

    自堕落で投げやりな攻めも今の時代に若様な受け。
    どちらも通常だったらなかなか読者に受け入れられなそうなキャラクター設定なのに見事に二人の世界に惹き込まれてしまった。
    一つだけ。夜の街で湊が傘で倒した相手とはどう隼人がうまく収めたのか気になった。

    0
    購入済み

    2021年05月18日

    真っすぐで、純粋で、一途できれいな湊(受け)がとても好きだったので、今までたくさんのBL本を読んできたんだけど、初めて隼人(せめ)と結ばれないよう願ってしまいました。だって、隼人君は、その場しのぎに適当に生きてきた受とは正反対の人でしょう?
    でも、ちゃんとハッピーエンディングになって心のどこかでは...続きを読む

    #ハッピー #癒やされる #切ない

    0

    Posted by ブクログ 2020年06月03日

    生まれも育ちも考え方も、何もかもが違う隼人と湊。当然のことのように周りに気を使い続ける湊と、周りのことなんか気にしない隼人。2人とも「自然」と思っているように見えるのが、ちょっと辛かった。隼人の他の人だけでなく、自分にもあまり興味の無い感じも見ていて悲しくなる。出来事をあまり覚えていないのは、それが...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年08月11日

    だらしない根無し草男と古くからの言い伝えの残る土地の純真な若様。出会うはずのなかった身分違いの二人が、恋という不確かだけれど強くあたたかな結びつきでゆっくりと結ばれていくタイトル通りの優しいおとぎ話。
    過去作をどれから読もう、と悩んで重版されたというこちらを。

    一見噛み合わない生まれも育ちも価値観...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年09月03日

    世界に入り込むまでちょっと時間のかかるストーリーだった。
    会話も読みにくいし前半は来杉の心の中のように散漫な感じ・・・だけど中盤以降の展開がものすごいツボだった! 久々に涙を流して読んだ本

    0

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