村田沙耶香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
うーん、変な話を読んだなぁ。
というのが第一の感想でした。
「変半身」
島に伝わるポーポー様とポピ原人の話や、抗えないはずの秘祭、「モドリ」の役目――子どもの頃から叩き込まれた島の教えと、淡い初恋。閉塞感と信仰心に支配された思春期のひりひりした痛み……みたいな青春ものではないです。なぜなら村田作品なので。「はっ?」という展開が次から次に重なり、そして大人になった主人公もやはり「はあぁ…?」という生活をしている状態。そのあたりの不可解さとぶっとんだ設定展開はぜひ読んで楽しんでいただきたい(笑)
ただ、結末はあまりにも「いや、なんでやねん!」と突っ込まずにはいられない締め方で(いや、締めてるのか -
Posted by ブクログ
すごい本だった。思春期辺りの少年少女の日々を描いていた。
しんどい気持ちでいる時に読んだので、本に描かれている、クラスでの見た目で酷いことを言われ続けるところや、クラスカーストの様子など、読んでいて気が滅入った。
でもその長く続く苦しい描写の後だからこそ感じられるものがラストにあったように思う。思春期の恋心や性的な情動を初めて意味のある美しいものと感じることができた。実際は、この話に描かれているほど綺麗なものではないと思っているけれど、稀に見る伊吹くんという好青年の存在のおかげで、美しさが成立していた。
内容がハードで気持ちを持っていかれるので、心が元気な時に読むことをお勧めしたいです。心 -
Posted by ブクログ
岸本佐知子さんの編んだ書き下ろしアンソロジー、タイトルに惹かれてまず読んだ津島佑子の短編「ニューヨーク、ニューヨーク」が素晴らしかった。読みながら、読み終わってから、幾つものことを思った。
「ニューヨークのことなら、なんでもわたしに聞いて。それがトヨ子の口癖だった、という」冒頭のセンテンスを読んで、わたしも数年前の夏に数冊の本を読むことで行ったことのない「ニューヨークのことはもう分かった」と嘯いたことを思い出す。そこには彼女がニューヨークを思うのと同じように個人的で特別な理由があったのだけど。
その後に元夫と息子がこの世にいない彼女について語り合うことで明らかになり“発見”される、今まで知り得 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ「ムーミンのマグカップ」…デザインにストーリーを感じるところにとても共感した。
「正座が逆の人へ」…書いてある通りに想像してみたがいまいちピンとこなかったので実際に見てみたい。
「「走らせている人」たち」…並走させている人がいるのに驚き。各々どんなキャラクターを走らせているのか聞いてみたい。
「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」…イベントに参加したことはないが、真っ暗な空間にずっといると次第に慣れてきて、暗闇をてくてく歩く妙な大胆さを感じたことを思い出した。
「港区芝公園界隈」…から始まる4つの話が好きだった。日常と非日常の配分が絶妙で、いくら読んでも苦しくならない。挿絵も文字もホッとするしかわい -
購入済み
男女の性行為が、古く時代遅れで意味のないものになってしまった世界。いつか人類の価値観が大幅に変わって本当にこんな風になってしまうんじゃないかとすら感じた。実験都市となった千葉で同じような子供が生まれ同じように育って、機械みたいだと思った。少し気味が悪かったけど話としては楽しめた。
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Posted by ブクログ
とても読みやすいエッセイ集です。
村田沙耶香先生らしい独特な視点で描かれています。
1番びっくりしたのは、ぬい活をしていることでした!
私もぬいぐるみやドールが大好きなので、大好きな作家先生も同じような嗜好を持っていることが嬉しかったです。
クスッと笑ってしまったエピソードもあり、ひとつずつのお話がとても短いので読みやすいです。
スキマ時間に少しずつ読むのにちょうど良かったです。
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デビューから現在まで各紙誌に書いてきたエッセイを一冊にまとめた決定版。
小さな頃の思い出から、影響を受けた本や音楽、旅先での出来事、
今まで気づかなかった -
匿名
購入済み社会が求める「普通」という名のコードとの距離感の問題はある人にとっては問題とも認識されず、またある人は完全にそれに同化してそのコードを拡大再生産する尖兵ともなり得るが、本作の主人公にとってはそれは対象として認識は出来つつもそのようには振る舞えない。一方で「コンビニ店員」としてのコードは完璧に振る舞うことができる。対して白羽にとってそのコードは自身を攻撃してくるのもでしかなく、と同時にそのコードを使って他者を攻撃してもいる。矛盾しているようでいて実際にはこのような人は多く見かける。
コンビニの他の従業員や地元の旧友、そして主人公の妹などは、彼らの価値体系(と言ってもそれは彼ら自身の頭で作り出され