村田沙耶香のレビュー一覧

  • 変半身(かわりみ)

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    やっぱり村田沙耶香先生のお話は好き。
    女としての感情をぐちゃぐちゃにされる。
    普段生きていての違和感を物語に落とし込むのがうますぎる。

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    2024年08月07日
  • 私の身体を生きる

    購入済み

    読むのに気力のいる本だった

    息子が中学にあがり、性教育を考えると男性視点の情報では難しいと思う事が多々ある
    SNSでこの本のことが流れてきて書評を見た時、長男の女性に対する理解に何かしら寄与するかと思い、つい反射的に購入した。

    男より女性の生き方はある意味で難しいが、性を持ち出すと安易に楽な選択を選ぶこともできる。
    でも、それを選ぶと多くの場合、後でツケがまわる。だから、安売りするな、という言葉を親の世代は言う。
    でも、若い世代が持て余す感情は大人の説教なんて聞き入れない。で、大人になって、同じように若い世代に言う。
    そこに使える武器があってもそれを使わないって難しいこと。男が腕力で相手を従わせる選択をなかなか選べない

    #タメになる

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    2024年08月04日
  • 変半身

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    ネタバレ

    すごく嫌。気持ち悪い。なにが本当に嫌って、現実にもあるところ。
    「若くて何も知らない女とセックスしたい男」「それとグルになってる大多数の男」「それらを許すのがいい女だという風潮(それらに加担する女)」全部(本ではなく現実が)キモい。
    ファンタジーかな、いや他の作品からしてイマジナリーなものなんだろうな、からの現実を突きつけてくるのが嫌すぎる。
    儀式のネタバレする所、現実の女性がフェミニズムを知る所みたい。今までちょっと違和感を抱きつつも「そういうもの」だと信じて疑わなかったけど、大人(ある時)になっておかしい事だったんだって知ってしまう、みたいな。あの「現実」が塗り変わって何も信じられなくなる

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    2024年07月25日
  • 変半身

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    ネタバレ

    いやぁ、今回も村田沙耶香さんすごかったなぁ…。
    「変半身」は、ミッドサマー的な感じ?と思っていたけど、卵ぽいものを産んだり、ポーポー言い出したり、「ニンゲン」が終わったりともうファンタスティックでした…。

    「満潮」はもうね、意味がわからない。旦那が急に潮吹きたいとか正気の沙汰じゃないでしょ。それをなんだかんだ受け止めて、なんなら私も潮吹くことにした。とか言う佳代もすごい。でも、潮吹きたいって言ってからの方がお互いなんとなく分かり合えてる?仲良くなってる?そんな感じになってるからすごいのよ。ほんと、村田沙耶香さんの作品って、唯一無二だよなぁ。

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    2024年07月16日
  • 地球星人(新潮文庫)

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    地球星人

    読んでいて不愉快だか探究心がくすぐられるようなそんな内容だった
    コンビニ人間とは違う不愉快さが堪らない

    #怖い #ダーク

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    2024年07月15日
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

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    最近この年代の人のエッセイ何個か読んで、時代が違うからかあんまり共感できる部分ないな〜って思ってたけど、この本は共感できる部分も多かった

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    2024年06月29日
  • ご本、出しときますね?

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    面白い企画。小説家2人とオードリー若林の鼎談。
    お互いへの質問、それぞれのマイルール、おすすめ本という流れで、読みたい本が増えた。
    村田沙耶香さんがすごく個性的で面白い。

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    2024年06月29日
  • 殺人出産

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    考えてみた事はあるけどこんな事を書いたら問題になってしまうのでは、と文章にする前に頭の中から消してしまってそうな事を恐れず書いてる感じがなにか突き抜けてて凄いなと思った。
    どこかで似たような話読んだなーってのがひとつもない。
    最終章の「余命」は、そういえばこういうの求めてたかも、と思いながら読んだ。

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    2025年12月01日
  • タダイマトビラ

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    ネタバレ

    中毒なのか、、、?
    村田さんの本を見つけると手にとって「しまう」。
    また今回も、とんでもない小説なんだろうな、と思いながら読む。
    当たってた。
    とんでもなかったし、読後感がとても良くない。(褒めてます)
    いつもだいたい悲惨なことになるし、怖いし気持ち悪いしキツいんだけど、何で読みたいと思って「しまう」んだろう。
    村田さんの小説に流れる、現世を生きている居心地の悪さだとか、この世の色々なものを気持ち悪いと思う感覚に、共感できるところがあるからなんだと思う。
    気持ち悪いけど、わかる。わかるから怖い。

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    2024年05月20日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

    匿名

    購入済み

    面白かったです!
    特に魔法少女は声に出して笑ってしまいました。
    どれもユーモア溢れるお話でした。

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    2024年05月20日
  • 変半身(かわりみ)

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    恐怖と奇妙な感情が離れません。理解しようと思ってはいけない本です。たぶん何回読んでも理解はできない。

    でも、このゾクゾクする感覚がなぜかまた村田さんの本を求めてしまいます。

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    2024年05月19日
  • となりの脳世界

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    クレイジー沙耶香こと、作家の村田沙耶香さんが見ている世界を覗くことができるエッセイ集。
    楽しく読めたけど、芥川賞受賞直後ぐらいにテレビやラジオで喋っていた時のお話のほうが面白かったかな。(ネットで検索すると出てきます)
    改めてちゃんと文章で書くとこうなるのか、どこか周囲の人たちへの遠慮が感じられるんだよね。村田さんは村田さんなんだから、周りがどうあれ無理に合わせたり落ち込んだりする必要は全然なくて、もっともっとはじけちゃっていいと思います。
    ちなみに一番好きなお話は電車で居眠りした際のエピソードでした。

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    2024年05月05日
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

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    村田さんの周辺では面白いことがたくさん起こるように思うし、彼女の捉え方は謙虚で独特で時に飛躍する。
    ananの連載との事でサクッと読めてフフッと笑えて、脳がリラックスしました。

    あとがきにあった

    「これからも、私は自分の心も、身体も、大切に観察し続けたいと思う。老いていく身体を内側から見ることは、一生に一度しかない大切な観察記録のような気がするのだ。」

    との言葉にグッときた。私も自分自身を大切に観察して行きたいと思う。

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    2024年05月02日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    西加奈子さんのおすすめ本だったので
    読んでみた。

    学校、
    クラスメイト、
    友達グループ、
    住んでいる街、
    人によって
    同じものが全く違って見えているんだな、と改めて気付かされた。

    とても繊細で複雑な感情表現しかできない結佳、真っ直ぐで濁りのない伊吹。
    とりまくクラスメイト達。

    村田さんの人間観察眼と
    文学的表現が素晴らしい。

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    2024年05月01日
  • 変半身

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    「変半身」「満潮」の2篇収録。村田沙耶香の作品を読むとフィジカルが勝手に反応する。生理的に落ち着かなくなり、いつの間にかやめられなくなってくるから困ったもんだ。

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    2024年04月08日
  • 変半身(かわりみ)

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    【変半身】かわりみ・かはんしん

    小さい信仰にでも安心していたいもの
    信仰して劇場で演じながら生活する
    それが無くなるのが1番怖いこと

    知ると信じるの間には無があって

    疑い深いつもりが、簡単に色々と信じてる気がしてくる、"情報・信仰の入れ物"
    筒抜けなのか蓋があるのかも分からん
    半開きかも


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    2024年03月17日
  • コンビニエンスストア様【文春e-Books】

    ネタバレ 購入済み

    小説だと思ったらエッセイだった。面白い。私には恋人が居ないので、この手法を使ってみようかと、チラッと思った。この作家は今、イギリスでもウケているらしいので、初めて読んでみた。

    #シュール

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    2024年03月10日
  • 変半身(かわりみ)

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    ネタバレ

    「なにがなんだかわからない」この言葉に尽きます。
    「信頼出来る事実」や「共感できる価値観」はどこにもなく、私たちの世界を模したどこかチグハグなパラレルワールドのような世界でした。
    変半身は、何を信じるのか、信じる根拠はなんなのか、この世界においてその根拠は本当に信じられるものなのかということを気味悪く書いています。
    満潮は、結論から言えば潮を吹きたい夫婦の話ですが、自分の性がどこにあるのか、それは自分のものでは無いのからといった考えたこともない視点で話が展開されていました。

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    2024年01月12日
  • 変半身

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    「何かを知るということは快楽なのだ。それが大嘘であっても」。

    なんで我々はこんなにも村モノ…というか、なにかを妄信する物語が好きなんだろう?今回もとても質の良い寓話だったと思いました。
    ただこの話には"知性"を信じる人がいなかったので、その点はやっぱり好みじゃないかもしれない(物語として、陸が嘘と真実の間にいる観
    測者なので、知性や科学はもはやメタ認知になっちゃうからいらないんだけど)。

    潮についての心温まるお話のほうがやっぱり好みではあるし、18頃の若者にぜひ読んでもらいたい短編だなあと思う。それみんな思ったことあるけど忘れちゃってたやつ〜!と、30手前のわたしは思っ

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    2024年01月06日
  • 星が吸う水

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    この作品を本当の意味で理解するには私はまだ経験が足りなすぎるけれど、村田さんの文体をとにかく楽しんだ。表題作の最後が少しピンと来なかったので、誰かと話し合いたい。

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    2023年12月27日