村田沙耶香のレビュー一覧

  • コンビニエンスストア様【文春e-Books】

    購入済み

    普段このようなジャンルの本を読まないので、とても新鮮に感じました!普段私達の身近にあるコンビニをとても文学的に感じられます。

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    2023年04月10日
  • ギンイロノウタ(新潮文庫)

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    少しずつ滲み出し現実となっていく少女の狂気。
    その狂気を醸成していった学校や家、バイト先での日常の出来事の一つ一つが身に覚えのあるものがあり、心が苦しかった。
    銀色の扉を開いた彼女はどこに行ってしまったのだろうか。

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    2023年03月27日
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

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    ニヤニヤしながら楽しく読んだ。村田さんの小説はなかなか突っ走ってるけど、エッセイはまた別の突っ走り方、でも共感!
    自意識が邪魔してSNSうまく書けないって、、、わかる、、、
    そしてそういえばアルバイトしていたんでしたね。アルバイトエピソードも楽しいです。「感じよくおばさん」って難しいなー。

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    2023年03月07日
  • 絶縁

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    アジアの作家の豪華ラインナップ。村田は相変わらずで、たまに読むとそのヘンさが心地よい。ハオ・ジンファンの作品は、彼女らしい寓話だがやや月並み。チョン・セランはさすが。こういう、ストレートに苦いテイストの作品も書くんだと思った。あとよいと思ったのは、ベトナムのグエン・ゴック・トゥと台湾のリエン・ミンウェイの作品。こうしてみると結局、日本と距離的に近い国々の作家に共感しやすいのかもしれない。

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    2023年03月03日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    ネタバレ

    淡々と…かつどろっとしたものが漂いながら進むストーリーに目が離せなかった。

    小学生の頃から曖昧なカースト制度はすでにあるように思う。
    ただそれは完成形じゃないから、小学生の頃上位にいた子が中学で目立たなくなったりもある。

    自分で言うと恥ずかしいのだけど、私は小中とカーストでいう所の一番上に居て、それは自分が望んでなったものとは少し違っていて…なんだかいつの間にかそんな存在になっていた気がする。

    他人に興味を抱かないせいか、自分から話しかけることをしない為、周りにはどことなく気を使わせてしまっていたかもしれない。
    けど、私自身は分け隔てなく仲良くしたい気持ちはあった。

    大人しい子達から見

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    2023年02月28日
  • ギンイロノウタ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    村田さんの作品は「生きづらさ」という日々のもやもやを的確に言語化してくれる気がします。結末は突飛に感じることもありますが、そこに至るまでの経緯や登場人物たちの感情・言動には共感できることも多いです。

    「ギンイロノウタ」でうわぁ分かる…!となったのが、花いちもんめのシーン。

    「私の体は強ばっていた。この遊びで私は、いつも最後の方まで残ってしまうからだ。人気のある女の子は何度も名前を呼ばれ、いったりきたりの取り合いになっていた。(略)私はいつまでも名前を呼ばれないまま、細い声で歌いながら前後に動いていた。」

    何て緻密に文章化するんだろうと思いました。

    他にも「失敗してはいけないと思えば思う

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    2023年02月12日
  • ギンイロノウタ(新潮文庫)

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    中編2作品収録
    2作品とも著者の独特の世界を感じさせる内容でした
    主人公はいずれも女性
    ひとことで言ってきもこわ系な感じでしょうか
    他にない世界観が好きです

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    2023年02月06日
  • となりの脳世界

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    村田沙耶香さんが大好きなので、日常を描いているこの本は村田沙耶香さんの人となりを知れてすごく好きだった

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    2023年01月30日
  • 変半身

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    ネタバレ

    変半身、島で行われる変な伝統儀式の話かと思っていたら、そこで終わらせないのが村田沙耶香だった。人の信仰なんてこんな簡単に変わっちゃうでしょ、歴史なんてこんな簡単に改編できてしまうんだよ、というような嫌味をビシビシ感じた。現代の「普通」「常識」によくもこんな疑問を投げかけられるな……と毎度驚かされる。そんなところが大好き。そして最後は村田沙耶香らしい気持ち悪さで終わる。
    満潮は潮を噴くために切磋琢磨する夫婦の話。膣の描写が丹念で、めちゃくちゃわかる〜それそれ!と思うようなリアリティだった。村田沙耶香の書く“性”、絶妙に生々しく気持ち悪いのが大好き。2篇とも面白かった。

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    2023年01月26日
  • ギンイロノウタ(新潮文庫)

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    ネタバレ

     歪な家庭環境で育てられた主人公がその呪縛から逃れるために、いろいろともがく話。短編が二編収められているが、状況設定はとてもよく似ていると感じた。ただ解釈が様々になるように描写されていることも多く、私の読み取り不足によるところもあるかもしれない。
     似ている点としては、主人公は両方とも親から何かを押し付けられるというところが挙げられ、「ひかりのあしおと」では、大人っぽくあることを、「ギンイロノウタ」では臆病であることを押し付けられて、そのせいで孤独を強いられていた。
     大きな違いとして「ひかりのあしおと」では、主人公は自分の家庭や自身についての異常性を認識しており、それ故に普通になることを目指

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    2023年01月13日
  • ハコブネ

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    世界は点と線で出来ていてそこに「意味」という絵の具が幾層にも塗り重ねられているという認識は非常にうつ病的認識で、そんな世界に生きながらも「おままごと」を追い求める人間というのは大きな嘘だなと感じた。 物質の世界には何一つ意味がなく、だからおままごとに対する欲求も生じえないはずだ。 知佳子、里帆、椿は一見して対照的な人物に見えるけれど、本質的には、みな物質であるという本質から目をそらしおままごとに救いを求めようとしている同じ穴の狢なのだと思う。 人間が本当に地球の欠片になれるのは、きっと死んでからだろう。

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    2022年12月20日
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

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    30代あるある、ということだったが、私にとってはあるあるではなかったが、面白い考えや行動と捉えるものも多かった。
    合わない考えを苦手や嫌いという感性で弾くのではない作者の考え方に好感が持てた。
    それぞれ短いため読みやすく、さくさく読めてしまった。

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    2022年11月08日
  • ハコブネ

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    ネタバレ

    普通ってなんだろう、とつくづく思う村田さんの本です。
    主要な登場人物のなかでは、椿が「普通」で、知佳子が対極の「普通でない」のだろうけど、だんだん知佳子でなく椿のことがわからなくなっていきました。
    里帆が枠に囚われてしまっているのはそう思います。自分で自分を苦しめてるんだろうな…だけどそれも若気の至りのような気がします。真面目なんだろうな。
    知佳子のおままごとも、「灰色の突起」も良かったです。知佳子さんの目で世界を見てみたい。村田さんの感覚なんだろうか…。。

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    2022年11月01日
  • ハコブネ

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    主に3人のどこにでもいる普通の人間の心情が、2人の視点から描かれている。
    村田沙耶香さんは、奇妙だ奇妙だと言われがちですが、皆の"普通"を論理的にかつ感情的に言語化がものすごく上手いなと思います。
    今作品もそのような作品の一つです。
    3人のセンシティブでかつ普通な感情の揺れ動きには、とても親近感が湧きました。

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    2022年10月26日
  • 変半身

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    読み終わってまず思うのが「何これ!?」でした。
    自分たちが信じて疑わないこと、当たり前にあることって、本当にそうなのかなって考え出すと怖くなりますね。
    いかに自分が狭い世界で生きているのか。何となく流されているのか。思い知らされる気がします。

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    2022年10月15日
  • ご本、出しときますね?

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    西加奈子、朝井リョウ、長嶋有…。小説家は普段何を考え、どうやって作品を生み出しているのか。無類の本好き芸人・オードリー若林正恭と作家たちが“自分のルール”を語りつくす。BSジャパンの同名番組を書籍化。

    作家が何を考えているかがうかがえて面白い。

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    2022年10月14日
  • ご本、出しときますね?

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    これ、とても良かったです。
    私がまた読書にはまるきっかけになりました。
    いろいろな作家さんの人柄がわかり、作品に興味を持てます。

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    2022年10月13日
  • ハコブネ

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    最初、里帆に感情移入して読んでたけれど、だんだんアレ?違うぞ?ってなった。
    逆に知佳子になんだこの人は?って読んでたけれど、なんだかわかるになった。

    第二次性徴のやり直し、なんだか響きが良いというか、誇らしい何かに思えたけれど、そんなもんじゃなかった。
    もっとぐちゃぐちゃでわけのわからない感情。
    でも、よくある感情。
    若い頃の何かになりたくて、その何かがわからないあの感情を思い出した。

    ソルという言葉に驚いたけれど、その生き方の美しさが素敵だった。
    私がよく通る道やよく行く建物と重ねながら読み進めていたけれど、その見方が一気に変わって、なんだかつやつやしたものに見えた。
    不思議な感覚。

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    2022年09月11日
  • 私が食べた本

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    書評、あんまり好きじゃないのに、村田さんの文章だとついつい読み込んでしまうし、文の勢いがすごい。
    脳に語りかけるみたいな、映画みたいな文章だなってよく思う。気になった本はぜひ読んでみようと思う。

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    2022年08月20日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    私は小中高、女子校だったので、共学のスクールカーストの話を読むと、女子校って平和だったんだなって今なら思える。女子特有の面倒くさい人間関係はあったけど。
    でも、私が共学に行ってたら、カーストの下の方にいただろうなと思って怖くなった。
    女子校は好きな人を一目見て女子で盛り上がるんじゃなくて、好きな芸能人やアニメのキャラで盛り上がってたし、中2とか毎日くだらないことして笑ってた時期だったから、女子校で良かったと思った。共学無理…。

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    2022年08月17日