村田沙耶香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とても読みやすいエッセイ集です。
村田沙耶香先生らしい独特な視点で描かれています。
1番びっくりしたのは、ぬい活をしていることでした!
私もぬいぐるみやドールが大好きなので、大好きな作家先生も同じような嗜好を持っていることが嬉しかったです。
クスッと笑ってしまったエピソードもあり、ひとつずつのお話がとても短いので読みやすいです。
スキマ時間に少しずつ読むのにちょうど良かったです。
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デビューから現在まで各紙誌に書いてきたエッセイを一冊にまとめた決定版。
小さな頃の思い出から、影響を受けた本や音楽、旅先での出来事、
今まで気づかなかった勘違いに、コンビニバイトのこと。
Twitterで話題の『「走らせている人」たち』も収録! -
匿名
購入済み社会が求める「普通」という名のコードとの距離感の問題はある人にとっては問題とも認識されず、またある人は完全にそれに同化してそのコードを拡大再生産する尖兵ともなり得るが、本作の主人公にとってはそれは対象として認識は出来つつもそのようには振る舞えない。一方で「コンビニ店員」としてのコードは完璧に振る舞うことができる。対して白羽にとってそのコードは自身を攻撃してくるのもでしかなく、と同時にそのコードを使って他者を攻撃してもいる。矛盾しているようでいて実際にはこのような人は多く見かける。
コンビニの他の従業員や地元の旧友、そして主人公の妹などは、彼らの価値体系(と言ってもそれは彼ら自身の頭で作り出されたものではなく社会が求める普通という規範であるが)からすると理解不能な主人公を、自身の理解可能な地平に持ってきてジャッジしようとする。そして「叱って」異物を排除して、内部の、「こちら側」の結束を固めようとする。
理解不可能なものを理解不可能なものとして理解する知性は多くの人には無いのだ。 -
購入済み
読むのに気力のいる本だった
息子が中学にあがり、性教育を考えると男性視点の情報では難しいと思う事が多々ある
SNSでこの本のことが流れてきて書評を見た時、長男の女性に対する理解に何かしら寄与するかと思い、つい反射的に購入した。
男より女性の生き方はある意味で難しいが、性を持ち出すと安易に楽な選択を選ぶこともできる。
でも、それを選ぶと多くの場合、後でツケがまわる。だから、安売りするな、という言葉を親の世代は言う。
でも、若い世代が持て余す感情は大人の説教なんて聞き入れない。で、大人になって、同じように若い世代に言う。
そこに使える武器があってもそれを使わないって難しいこと。男が腕力で相手を従わせる選択をなかなか選べないのにどこか似てる。
それでも、男は無言の圧力を与えてる。そして、女性も無言の魅力を巻き散らかしてる(人もいる)
本当に、性というものは複雑で厳しいものだ。
女性の、子を成す性の役目は特権でもあり重しでもある。セックスは多様な価値を持ち、時に持て余し、崇高なものにもなり娯楽にもなりうる。。
そんな世界で、女性は男にどう見られるかに迷い陳腐化する。パンツを売り、安易に自己承認も得ている一部の女性を男が「女はずるい!」と叩く。
でも、そんな事ができる性の生き方は辛いだろうな、とも思う。
男と女、どちらが辛いと比較するものじゃないけど、男よりも女性の辛さは複雑で、どれを選ぶにしても(選ばないにしても)自己責任を押し付けられる生き方は厳しいと思う。男の辛さも簡単ではないけども、女性は年齢とともに役割と身体がめまぐるしく変わり、それにつられて求められ方も変わる。
僕は、見ず知らずの女性に数万円払えるほどお金もないし、あったとしても自分の為か家族の為にお金を使おうと思う人だけど、世の中にはお金で女性を買う事に躊躇のない人がいるのも知ってる。ひょっとすると僕がいつも遊んでいる連中にもいるのかもしれない(彼らがそんなにお金をもってると思えないが)
それだけのお金があるのは一部の男なんだろうけど、多かれ少なかれ男は性の対象として女の人を見てるというのは分かる(逆に比べればその対比のバランスの悪さが本当に悲劇でしかないと思う)。そして、女性は男性の欲望を当たり前として受け止める事に疲れ果てて諦めて、で、今、怒りを示している。
いろんな価値観がアップデートされている。「ねーちゃん、えぇケツしてんな」は失礼な事。
そのアップデートがで -
Posted by ブクログ
ネタバレいやぁ、今回も村田沙耶香さんすごかったなぁ…。
「変半身」は、ミッドサマー的な感じ?と思っていたけど、卵ぽいものを産んだり、ポーポー言い出したり、「ニンゲン」が終わったりともうファンタスティックでした…。
「満潮」はもうね、意味がわからない。旦那が急に潮吹きたいとか正気の沙汰じゃないでしょ。それをなんだかんだ受け止めて、なんなら私も潮吹くことにした。とか言う佳代もすごい。でも、潮吹きたいって言ってからの方がお互いなんとなく分かり合えてる?仲良くなってる?そんな感じになってるからすごいのよ。ほんと、村田沙耶香さんの作品って、唯一無二だよなぁ。 -
Posted by ブクログ
「何かを知るということは快楽なのだ。それが大嘘であっても」。
なんで我々はこんなにも村モノ…というか、なにかを妄信する物語が好きなんだろう?今回もとても質の良い寓話だったと思いました。
ただこの話には"知性"を信じる人がいなかったので、その点はやっぱり好みじゃないかもしれない(物語として、陸が嘘と真実の間にいる観
測者なので、知性や科学はもはやメタ認知になっちゃうからいらないんだけど)。
潮についての心温まるお話のほうがやっぱり好みではあるし、18頃の若者にぜひ読んでもらいたい短編だなあと思う。それみんな思ったことあるけど忘れちゃってたやつ〜!と、30手前のわたしは思った。