村田沙耶香のレビュー一覧
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アームカつくこいつコロしてえ〜、って唸ってた時に友達が勧めてくれた本。10人産めば、1人殺せるって言うシステムの社会におけるストーリー。人を1人殺すということへの対価が10人も産むことなの、しんどいって思ったけど、それでも人を殺してもいいということを肯定してくれてて少し救われた。でもわたしの人をコロしたい気持ちは一時的なものだったから、10人産んでいるうちには最初の動機は消失してしまうだろうな。人をコロしたいという気持ちの持続性・衝動性や善性や社会貢献について考えているうちに、このシステムをみたらこんなのただの人口操作じゃん♪って思えてきて、個人の怨念や信念なんてちっぽけで、それを口実に歯車の
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村田沙耶香さんの作品は、「地球星人」もヤバいと思いましたが、それと同じくらい、いや…それ以上にヤバい世界が広がっていました。
でも、面白い!まさに、究極のディストピア思考実験です。
これは、少し先の未来の話。かもしれない。
もし…世界の常識が変わってしまったら?
あなたには、自分の全てを捧げてもかまわないと思うほど、想う人はいますか?
「殺したい」と。
学校の先生、会社の上司、義理の親、殺したいほど憎んでいる人…あなたには居ませんか?
10人出産したら、一人だけ人間を殺す事が許される様になった世界。
政府公認で、嫌いな人を殺ろせる。
そして、少子化が進んだ世界の行く末。
あり -
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ホラー映画を観るよりも覚悟を決めて読むべき
「生殖により地球・人間が機能的に循環する」=工場
という視点が他の著者にはない独自性があって、村田沙耶香自身に興味が湧いた。
ストーリーは、前半(幼少期)は環境に支配されどうしようもない生きずらさと残酷さ。後半はグロテスクで宗教的なのに清々しいほどに明るくユーモアさえ感じる。(と思う読者も宇宙の目視点を通したからなのか)
この地球上の人間社会のシステムが歪んでいるのか、と考えたことのない思考が頭の中に渦巻いて不思議で恐ろしい感覚を味わってしまった。
ページをめくる手と、読み終わったあとのドーパミンが止まらない。ただの生きづらさを語った作品に収ま -
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全体的に気色悪さ、特に男性が気持ち悪く、女性もそれぞれの世界で尖りすぎていて読んでいて消耗した。
空子は自分のことを賢くないと言うが、あれだけの「世界」を行き来しているのは器用だなと感心する。空子ほど極端ではないが、私も実生活で異なるコミュニティで多少異なるキャラを演じている節がある。その世界でうまく渡り歩いて行くために必要なこと。
「ピョコルン」が話の軸になるとは思っていなかった。多くの属性の人に受け入れられ、正当化されつつあった人類の発明には実はウラがあった…
ここまででお腹いっぱいではあるけれど、少し休憩をおいて下巻を読みたい。気持ち悪いと思いつつ、なんやかんや続きが気になる。空子がどの -
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著者のエッセイを含む11篇の短編集。
鼻の穴のホワイトニングなんて絶妙なワードに早速引っかかった悔しい。
本作も独特の切り口で歪な世界から常識を錯覚させる。帯にある"信じることの危うさと切実さ"がまさにその通りだと感じた。
「心を回復する唯一の場所を壊されたら、人間は死ぬ。だから誰にも言わなかった。生き延びるために。」
生きる指標となる物事を心に宿していたいけれどそれに呑み込まれて自分を見失わないように、それを失っても立っていられる自分になりたいと思った。
短編内には著者のエッセイも収録されている。
唯一無二の世界を創造する著者から見た世間に心が痛くなった。そして自分 -
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ネタバレ全体的によく分からなかった。
女なら嫌な思いをすることも仕方ない、
嫌な思いをすることがあっても、
容姿が良ければいいことだってあるんだから
わたしは綺麗でいる努力をやめない!!
っていう椿が多少闇を感じるが、1番まともに思える。
里帆、知佳子については、どうしてそんなにセックスができる相手にこだわるのか分からなかった。
(わたしが性欲旺盛な方ではないからかも)
相手から「あなたとはセックスできないから付き合えない」
とは言われていない(むしろ好意を寄せられて歩み寄ってくれている)のに、自分が気持ちよくなれないから、この人と恋愛できないと言って関係を切ってしまうのは傲慢なように感じた。
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村田沙耶香らしさ全開の一冊。
ブラックユーモアと鋭い風刺が随所に効いている。
人間は結局、何かしらを信仰しなければ生きていけない。
そして、私たちが“普通”だと思っている価値観こそ、実は最も強力な信仰なのかもしれない、そんな視点にハッとさせられる。
世の中の“普通”に染まれなかった主人公が、自らカルト宗教に入り、進んで洗脳されることで特定の価値観に染まろうとする。そんな奇妙でありながら示唆に富んだあらすじが印象的だった。
短編集であり、「信仰」はその収録作の一つにすぎないが、どの話も独特で不思議な設定が確かな世界観を形作っていて面白い。
ただ、読み終えるとやはり村田沙耶香の長編も読みたく