村田沙耶香のレビュー一覧

  • 星が吸う水

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    ネタバレ

    直接的な描写たくさんの村田沙耶香のご本。これ、感想が難しいなぁ。女性が自分の欲のためにお持ち帰りをしたとしても、男性にとっては武勇伝、女性は被害者。愛よりも欲が勝っている女性の異質さが描かれてはいるものの、別段、女性が愛愛愛と言わないのだって良いじゃん、と伝えたいのかしら。この作品で描かれる女性は恋愛崇拝していなくて、でも男性と関係持ちまくりで、村田さんがいわゆる普通の恋愛メインの作品を書いたらどういう感情を生み出すのだろうと、思いました。現実離れしてるのに、生々しい。これはこれでおもしろかったです。

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    2026年03月18日
  • ハコブネ

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    ネタバレ

    知佳子が、分かりません。3人の女がそれぞの悩みを抱えながらも関わりを持っていくお話。3人中、2人の視点が交互に描かれ、1人は2人視点の情報から「こんな人なんだろう」と察していく構成。その視点の1人、知佳子が初っ端から不思議ちゃんで、人生は役割の決められたおままごとみたいな考え方は分かるけれど、始終星と交わりたいみたいな、理解しがたい思考の持ち主で、彼女の視点を追うことに若干の苦労がありました。村田さん、前に読んだ短編でも星と交わりたいといったくだりがあったな。読むのにちょっと困った。

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    2026年03月18日
  • 世界99 下

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    ピョコルン。わたしは白いアルパカみたいなのを想像してるけどあってるのかな???
    全部で4章で構成されてるとこ…、
    あ、ここからが4章目なんだ…ってなりました。
    最終章なのに、序章みたいな、新しい生き方が始まったところで終わったなあ。

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    2026年03月18日
  • 消滅世界

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    ネタバレ

    読み終わって半年以上経つけどふと思い出すお話。夫婦は家族であり、家族でのセックスは近親相姦とされる世界。人工授精が主流であり、女も男も関係なく出産ができる。こんな世界はありえない、怖い、と思いつつも、あってもおかしくないと思わせてしまう村田さんの世界観構成力に読む度にはっとなります。男の妊娠には専用の人工子宮が付けられるってなんぞ。成功した事例が少ないという設定が現実味を感じさせられます。毎回ですけど、読む人が読んだらホラー。セックスを求め、無垢な物に手を出す、静かに狂っていく雨音の姿が印象的でした。

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    2026年03月17日
  • 世界99 下

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    ネタバレ

    上巻のほうが評価が良いのは知ってて、
    なーんかそれなら下巻読まなくてもいいかも?と思ったりもした。
    けど見届けた。
    けど下巻どうだった?と言われるとあんま覚えてない。
    上巻の「ピョコルンの中におじさんの頭入ってた」が衝撃すぎて、もうそれは超えない。

    白藤さんが自分の思想と現実のギャップに悩まされて、太った。そして赤ちゃん返り(?)してキサちゃん、とか呼んできたりする。もうちょっと大人の人だと思った。
    ていうかそう、下巻では40代、50代とか描かれてるけど、みーーーんな話し方が変わらなくてほんとに成長してるのか?と思った。時が止まってる。
    特に音ちゃん。空子さん変わらないですねー、実際そうです

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    2026年03月17日
  • 殺人出産

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    殺人出産については現在の日本では考えられないような設定でおもしろかった。「殺人という光」という表現がとても刺さり、殺意によって救われている部分があることを言語化されてすっきりした気持ちになった。
    この本が短編集であることを読み進めて知ったが、他のものではトリプルが面白かった。多様性を推し進めている今の世界でもあり得そうな話だなと感じた。
    それ以外についてはあまり自分には刺さらなかった。
    いずれの短編もグロテスクな部分や性的な部分に関する表現が素晴らしいのだろうと思うが、一方でイメージとして想像できてしまい嫌悪感を感じた。自分はこのような描写が苦手であることが分かってよい機会だった。

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    2026年03月16日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    なんだか上手く言えないけど、突然条件がそろってしまい化学反応が止まらなくなっていく感覚に近いものを感じました。

    読み進むと地球星人がすごく窮屈な存在に思えてくるから不思議ですね。

    最終的に奈月は地球星人として生きていくんだろうと思いきやそっちに行くんかい!(笑)
    不思議で怖いお話でした。

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    2026年03月13日
  • 殺人出産

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    ネタバレ

    ◯殺人出産
    とんでもない世界観に衝撃的なラスト。
    眉をひそめた、こわばった表情で読み終わった。
    怖すぎる。あんなに柔らかい雰囲気の方からこんな話が出てくるなんて。
    怖すぎる。

    →印象に残った文章
    あなたが信じない世界を信じたいなら、あなたが信じない世界を信じてる人間を許すしかないわ。

    ◯トリプル
    トリプルのセックスが痛くて怖そうに思えた。

    ◯清潔な結婚
    →印象に残った文章
    そもそも、従来の、夫婦でセックスをして子供を作るという考えが、古いんです。

    ◯余命
    →印象に残った文章
    楽でいいなあ。今はわざわざ、人目を気にしてセンスのいい死に方を探しながら自分を葬らなくてはいけないのだから。

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    2026年03月12日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    短編、一番好きだったのはやはり魔法少女だった。この歳でも皆小さい頃から憧れていたものでずっと居たっていいよねって感じられた作品。他の短編は未来を暗示しているようで少しブルッとした。

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    2026年03月12日
  • 世界99 上

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    ネタバレ

    ピョコルンという架空のペットは、愛玩動物として登場し、社会の進化の中で家事代行や性欲処理などの機能を持つようになっていく。主人公空子は、空っぽで、その場に応じて自分の「キャラ」を設定し、生きていく。最終的に、空子はピョコルンへと生まれ変わる手術を受ける。
    村田沙耶香は悪口がうまい。グロい感情を、溢れるほど描くことができる作家は他にあまりいないと思う。皆がそれぞれ少しずつ持っている嫌な感情・考えを、増幅させ露悪的に描写することで、ここまで面白さに繋がるというのはある種の発明であり才能。

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    2026年04月09日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    ★3.4
    重大な出来事をあまりにもサラッと描いているからか狂気を感じる。
    ありえなさそうなこともありえそうと思わせるから村田沙耶香ワールドすごいと思う。

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    2026年03月09日
  • 殺人出産

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    なんともぶっ飛んだ設定…と思いきや、読んでいるうちにそうだよなぁ、死刑にするんじゃなくて…とかも思いつつ、いやいやそれ遺伝子的には大丈夫なのか!?とかも思いつつ、いやでも確かに…等々無いのに、有る←設定で考えてしまうリアルさがあった。

    少子化少子化と謳われる中、この対策がもしあったらどうなるんだろうと思うけれど、やっぱり時が過ぎれば、慣れれば、何事も日常になってしまうような気もして怖さがある。

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    2026年03月09日
  • 殺人出産

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    すごーく変わったお話でびっくりしました。想像の斜め上いってて、ぶっ飛びました。文章がとても綺麗で読みやすいので、スラスラと読めましたが、私にとっては気持ち悪い表現や内容が多くて、読み切るのが辛かった

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    2026年03月08日
  • 殺人出産

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    内容は理解出来るけど、頭が理解するのを拒否しているのか、頭の中に内容が入って来るのが難しかった。
    100年経てば時代も様変わりして、この小説の世界が「当たり前」になっていてもおかしくないなとも思うが、その世界にいたらまっさきに死んでしまいそうだなと思った。

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    2026年03月07日
  • 信仰

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    1話目 信仰
    主人公は、現実を信仰しており、夢を見ている友達や妹を、現実に勧誘しようとしている。それを払拭すべく、自分のことを友人に勧誘させ、本気で騙して洗脳して欲しいと、、、
    現実世界に勧誘していたって考えがとても面白く、コンビニ人間などでも社会の普通やみんなが従うルールの中で生きなければならない。みんなの現実に勧誘され、洗脳され、みんなそれが正しいと思い込んでいるのは、ある意味宗教なのではないか。その考えが根底にある話だと思う。
    現実での正しい行いを強要することは、宗教に勧誘している行為とほとんど同じという考えが面白いなぁ。
    生存は個人の収入や生活環境などで生存率が決まるといった話で、彼ら

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    2026年03月08日
  • 殺人出産

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    3年くらい前は村田沙耶香作品が大好きで読み漁っていたのに、今読んでみたらそこまで響かなかった。
    私も変わってしまったのかな。

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    2026年03月06日
  • 殺人出産

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    なんかどこか違う国の民族とかで昔はあったんだよこういう文化、って言われても、ありそうってなると思う。

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    2026年03月03日
  • 殺人出産

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    「10人産んだら、1人殺せる」
    人口を維持するために、命を生み出す貢献をすれば殺人が合法化される。読み始めは、村田沙耶香さんらしい「倫理観の狂ったディストピア(であユートピア)」だと思っていた。けれど、物語の後半に差し掛かる頃、この制度をどこかで肯定し始めている自分に気づいた。

    この物語が突きつけてくるのは、「正義や倫理観は、時の流れの中で移り変わる蜃気楼のようなものだ」というメッセージだ。読んでいく上で、ギョッとするような殺人出産の制度肯定していくように。

    昨日まで「悪」だったことが、100年後には「当たり前の正解」になっている。歴史はそんなことを何度も繰り返してきた。一見ぶっ飛んだ設定

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    2026年03月01日
  • 消滅世界

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    主人公雨音が暮らすのは、人工授精で子供を産むことが定着した世界。夫婦間の性行為は近親相姦とタブー視されているため、夫以外のヒトやキャラクターと恋愛を重ねることが正常とされている。
    性行為自体が野蛮な行為とされる世界で、両親が愛し合った末に生まれた雨音は、母の呪いにより性行為を手放せずにいる。
    そんな中、恋人との恋愛に限界を感じた夫の提案により、恋愛のないクリーンな世界、千葉の実験都市・楽園と移住するといったストーリー。

    ゆくゆくは夫との子供が欲しいと当然のように思っている私は、ガツンと頭を殴られるような衝撃を受けた。

    夫が恋愛対象ではなく、性欲もなく、(ランダムな)人工授精が当たり前になり

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    2026年02月28日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    社会に馴染めない主人公の視点から見た作品。時折差し込まれる「利口な姿」に安心してしまうが、それも敢えて差し込んでいそうな感じもする。終盤にエグみが凄まじく増していき、特に最後は吐き気がしてしまった(悪いことではなく、それだけの表現力があったという意味)。
    「社会や都市は人間の巣」という感覚、忘れないでいたい。

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    2026年02月28日