村田沙耶香のレビュー一覧

  • 世界99 下

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    あまりにグロテスクで冷たく悲壮感と嫌悪感が詰まった世界が描かれている。
    嫌な気持ちになるのだから読まなきゃいいのに、なぜか読み進めてしまう。上下巻の長編を読み切ってしまった。
    それはどこか好奇心や下心をくすぐり、一種共感できる社会の構造が丁寧に描写されていたからだと思う。

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    2026年04月05日
  • 殺人出産

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    ネタバレ

    ずっと気持ち悪くて、でも引き込まれて読み進めちゃうような、不思議な感覚になる本だった。
    読み終わった後も、変な夢を見たような後味がずっと残るような感覚になった。
    リアリティがありすぎて、自分だったらどうだろうって思いながら読めるのがいい

    ①殺人出産
    最初はミステリーと思って読み始めたんだけど、読み進めるほどどういうことって言う気持ちにどんどんなっていく話だった。
    主人公のお姉さんが何のために子供を10人産んで、殺人をしたかったのか、最後主人公がなんで産み人になろうとしたのかも私にはわからなかった。結局今の時代でも殺人をしたい人は殺人をしたいし、そこに子供を10人産むって言う付加価値をストーリ

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    2026年04月05日
  • 世界99 下

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    精神が揺さぶられ読むのにとても疲れた。
    気持ち悪かった。
    もう読みたくないと思いつつ、経験を重ねてからもう一度読むと見え方は変わるのかなとも思った。
    しばらくはやさし〜い話を読みたいです笑

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    2026年04月04日
  • 世界99 下

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    異常が異常でなくなった先の静かな恐ろしさである。上巻で揺らいだ「ふつう」は、下巻でさらに輪郭を失い、人の欲望や同調がむき出しのまま日常へ溶け込んでゆく。そこで問われるのは、何が正気で何が狂気かという境目そのものだ。社会は秩序を守る顔をしながら、ときに個をのみ込み、違和感を沈黙へ変える。村田の物語は、奇抜さの奥で、私たちが支える日常の残酷さを映し出す。読み終えたあと胸に残るのは、遠い架空の恐怖ではなく、すでに自分の足元にひそむ世界への薄寒い気配である。

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    2026年04月03日
  • 世界99 上

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    怖い!気持ち悪い!
    でも世界がいくつもある感覚は自分にもあるのではないかと思ってしまったり。
    夫が結婚式をもしやるとしたら小学生から社会人までの友達が一堂に会するなんて変な儀式じゃない?と言っていたのを思い出す。
    たしかに自分もそれぞれで違う人間だったのかもしれない。

    コンビニ人間で先に村田沙耶香を予習しておいてよかった。まだ少し耐性ができていた気がする。
    下巻はどうなってしまうのか。

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    2026年04月03日
  • 世界99 上

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    常識の皮を一枚めくった先にある、奇妙で冷たい人間の風景が描かれる。私たちは日々、「ふつう」という見えない規範の中で息をしている。だがその枠が少しずれただけで、社会はたちまち不穏な輪郭をあらわにする。村田の筆は、異様な設定を借りながら、むしろ現実の息苦しさを照らし出す。笑うべきか、怖れるべきか、読む者はたびたび足場を失うだろう。それでも頁を閉じた後に残るのは、他人の異常さではなく、自分もまた異常な世界の被害者であると同時に、その世界を支えている当事者であるという静かな戦慄に襲われる。

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    2026年04月02日
  • 世界99 下

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    ぶっ飛び、ユートピア×ディストピア
    足元がぐらぐら揺れるような感覚と頭が思考停止させられる感覚が読んでる間はずっと続きます。

    人間は将来、どんどん感情を平坦にしていくのか?
    ヨガとは心の働きを死滅させること、とあるが、それは心が動かなくなるということではない。
    それは、心の動きをちゃんと認識して、自分の運転席に他人を座らせないようにしましょうという考えがあるが、
    空子の空は全くの空虚。
    それが未来の幸せの形なのか?
    と不安を煽ります笑

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    2026年04月01日
  • 世界99 下

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    ネタバレ

    下巻。私には難しかったが
    結構出る杭は打たれるって解釈が1番いいのかな。
    人は世界の波に歩幅合わせて歩いてる。
    それによって上手く記憶も改竄される。
    だけどそれに適応できない人も出てくる
    そういう人は「社会」が「世界」が黙ってない。

    ここは世界99よ!
    いや違う世界91よ!
    はいあなた違うよちょっと頭弄って同化しましょうね
    ってそんな話なのか?

    じゃあ初めから個性も意思も怒りも性癖も
    何もこの世界にはないじゃないか
    恵まれた人が操作してるのか。
    結局小さな箱の中みんな操作されてるのか…
    そう…なのか。

    自分を曲げられず最後まで自分を貫く
    そんな生き方しかできない白藤さんを思うと
    切なかっ

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    2026年04月02日
  • 世界99 下

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    ピョコルンもラロロリン人も第⚪︎世界も
    名称は違えど、今の私たちの世界にも存在するよなぁ。
    その概念を私たちがどう捉え、どう感じるか
    それによって物語の感想もストーリーも変わってくるなと思った

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    2026年03月30日
  • 信仰

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    殺人出産が好きだったから読んでみたけど、今回はあまり私にはハマらなかった。前半の短編は好きなのがあった。

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    2026年03月29日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    村田沙耶香ワールド炸裂!

    世界99から村田沙耶香デビューを果たした初心者ですが、やはり村田沙耶香さんにはこの世界は”人間工場”に見えているのでしょうか。

    主人公の奈月はポハピピンポボピア星人の魔法少女で、地球星人に擬態して生活している。
    これはただの女児の妄想だと思うだろう。実際このような妄想をしたことがある人も多いだろう。
    しかし、彼女にとってこれは妄想ではなく現実なのである。その証拠に彼女は折り紙で作った魔法のステッキと変身コンパクトを持っている。

    この作品はこの前提が常にある状態で話が進んでいくため、現実と魔法の奇妙な融合世界が実に村田沙耶香らしいと感じさせられる。
    性犯罪も、殺人

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    2026年03月28日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    全体的にいつもの感じの村田作品よりはグロさはなくて読みやすかった。自分を貫くことや人は人から影響されやすいことなど、別次元で書かれているけど実世界でも,起きてることだなっておもう。

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    2026年03月26日
  • 殺人出産

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    よくこんなことを思いつくなと思った。
    あっさりしていて読みやすかった。
    作者の主張が強いがこういう考え方もあるんだなと思えばとくに問題ない。

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    2026年03月26日
  • 殺人出産

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    今の当たり前がいつまで続くかわからないが、
    こんな世界があっても間違いではないと思う。
    価値観に縛られて生きられるくらいなら
    死んだほうが幾分マシだと思う。
    やりたいことを世の中に合わせて生きることは、
    正しいと思う。
    今の自分には理解できることは少なかったけど、
    あり得ない世界を少しでも感じ取れたことは
    とてもよかったと思う。
    自分に殺意が芽生えたらまた読み直そうと思う。
    そんな時は来ないほうが今の時代は
    良いんだろうなと考えてしまった。
    最後の余命では、死に方について書いてあったが、
    絶対に自分の好きな人に声をかけられて死にたい。
    すこしおしゃれな死に方をしてみたい。

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    2026年03月25日
  • 消滅世界

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    なかなか公共の場所で読みづらい作品でした。
    解説にあったように、女性側からすればユートピア、男性側からすればディストピアと言われるのは納得。
    Ⅲ章で千葉の実験都市からの話はまさにディストピア。世にも奇妙な物語とかホラー小説を読んでる気分になってシンプルに怖かったです。ラストの主人公も怖いし、あとグロく感じる表現が多いので、苦手な人は注意。

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    2026年03月25日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    ネタバレ

    あまりにも生々しくて、途中何度も読むのをやめようと思った。常に緊張している人間関係の描写もその要因の一つだが、一番はやはり頻出する性的描写だろう。
    少年少女。心と体の発達が揺らぐなかで、持て余される性欲と恋愛感情はあまりにもその手に重い。
    最後には解決されたことに安心しつつも、どこまでもこれは創作であると思い知らされた気分でもある。

    「相手と同じ価値観を共有すること」を避け、特別を求めてまわりを見下していた主人公は、どこまでも人間らしく凡庸だ。その人間らしさこそが美しく、かわいげすらある。伊吹少年はきっとそこに惹かれたのだろうなと思った。

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    2026年03月23日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    地球星人と宇宙人。
    社会とは、倫理感とは、なんなのだろう。人間としての感覚を覆してくる。気持ち悪さでくらくらするような話だった。当然の顔して倫理感のずれたものを差し出してくる感じ。そっちが正解な世界かもしれない。どこかでそう思っている自分にぞっとする。本のその先を知るのはいけないことのように感じつつ、知りたくてどうしようもなく、隠れてページをめくっているような感覚で一気読みした。

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    2026年03月21日
  • ご本、出しときますね?

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    あなたのマイルールは?っていう質問が出演者にたいして投げかけられるのだけど、これが面白い。とても一般的なことを答える方もいれば、え?それってどういうこと?と答えるような内容もある。ただ、どの回答も、よくよく話を聞くと、なるほどそうか。と思う内容で、上っ面でなくきちんと腹に落としたマイルールがあることがすごいなと。
    こうしたルールは最初からあるのではなくて、インタビューや内省の過程で形作られているんだろうけれど、きっと作家さんというのはそういう過程をごく自然なこととして普段からされているんだろうな感じたし、その過程と表出した事柄が、私の関心ごとなんだな。って気づけた。

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    2026年03月21日
  • 殺人出産

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    あまり刺さらなかったな…たしかに100年後今は考えられないことが常識になっててもおかしくないなとは読み進める度に思った。

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    2026年03月19日
  • 信仰

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    短編集。村田沙耶香らしさが全開の一冊だった。
    彼女に期待している物語が、設定の意外性のあと、そのまま素直に現れてくる感覚がある。
    どの作品も面白く、読みやすい。そして教訓がわかりやすいのも、彼女の魅力だと思う。

    特に「気持ちの良い多様性」という言葉は強く印象に残った。キャラクター化してラベリングすることと、奇妙な人を奇妙なまま愛し、多様性として認めること。この二つは延長線上にあるものだと捉えていたが、前者には排除のニュアンスが含まれており、むしろ相反するものだという考えには驚かされた。視野が少し広がった気がする。

    私はこれまで、自らをキャラクター化し、ラベリングすることで「見やすい自分」を

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    2026年03月19日