村田沙耶香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレずっと気持ち悪くて、でも引き込まれて読み進めちゃうような、不思議な感覚になる本だった。
読み終わった後も、変な夢を見たような後味がずっと残るような感覚になった。
リアリティがありすぎて、自分だったらどうだろうって思いながら読めるのがいい
①殺人出産
最初はミステリーと思って読み始めたんだけど、読み進めるほどどういうことって言う気持ちにどんどんなっていく話だった。
主人公のお姉さんが何のために子供を10人産んで、殺人をしたかったのか、最後主人公がなんで産み人になろうとしたのかも私にはわからなかった。結局今の時代でも殺人をしたい人は殺人をしたいし、そこに子供を10人産むって言う付加価値をストーリ -
Posted by ブクログ
ネタバレ下巻。私には難しかったが
結構出る杭は打たれるって解釈が1番いいのかな。
人は世界の波に歩幅合わせて歩いてる。
それによって上手く記憶も改竄される。
だけどそれに適応できない人も出てくる
そういう人は「社会」が「世界」が黙ってない。
ここは世界99よ!
いや違う世界91よ!
はいあなた違うよちょっと頭弄って同化しましょうね
ってそんな話なのか?
じゃあ初めから個性も意思も怒りも性癖も
何もこの世界にはないじゃないか
恵まれた人が操作してるのか。
結局小さな箱の中みんな操作されてるのか…
そう…なのか。
自分を曲げられず最後まで自分を貫く
そんな生き方しかできない白藤さんを思うと
切なかっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ村田沙耶香ワールド炸裂!
世界99から村田沙耶香デビューを果たした初心者ですが、やはり村田沙耶香さんにはこの世界は”人間工場”に見えているのでしょうか。
主人公の奈月はポハピピンポボピア星人の魔法少女で、地球星人に擬態して生活している。
これはただの女児の妄想だと思うだろう。実際このような妄想をしたことがある人も多いだろう。
しかし、彼女にとってこれは妄想ではなく現実なのである。その証拠に彼女は折り紙で作った魔法のステッキと変身コンパクトを持っている。
この作品はこの前提が常にある状態で話が進んでいくため、現実と魔法の奇妙な融合世界が実に村田沙耶香らしいと感じさせられる。
性犯罪も、殺人 -
Posted by ブクログ
今の当たり前がいつまで続くかわからないが、
こんな世界があっても間違いではないと思う。
価値観に縛られて生きられるくらいなら
死んだほうが幾分マシだと思う。
やりたいことを世の中に合わせて生きることは、
正しいと思う。
今の自分には理解できることは少なかったけど、
あり得ない世界を少しでも感じ取れたことは
とてもよかったと思う。
自分に殺意が芽生えたらまた読み直そうと思う。
そんな時は来ないほうが今の時代は
良いんだろうなと考えてしまった。
最後の余命では、死に方について書いてあったが、
絶対に自分の好きな人に声をかけられて死にたい。
すこしおしゃれな死に方をしてみたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレあまりにも生々しくて、途中何度も読むのをやめようと思った。常に緊張している人間関係の描写もその要因の一つだが、一番はやはり頻出する性的描写だろう。
少年少女。心と体の発達が揺らぐなかで、持て余される性欲と恋愛感情はあまりにもその手に重い。
最後には解決されたことに安心しつつも、どこまでもこれは創作であると思い知らされた気分でもある。
「相手と同じ価値観を共有すること」を避け、特別を求めてまわりを見下していた主人公は、どこまでも人間らしく凡庸だ。その人間らしさこそが美しく、かわいげすらある。伊吹少年はきっとそこに惹かれたのだろうなと思った。 -
Posted by ブクログ
あなたのマイルールは?っていう質問が出演者にたいして投げかけられるのだけど、これが面白い。とても一般的なことを答える方もいれば、え?それってどういうこと?と答えるような内容もある。ただ、どの回答も、よくよく話を聞くと、なるほどそうか。と思う内容で、上っ面でなくきちんと腹に落としたマイルールがあることがすごいなと。
こうしたルールは最初からあるのではなくて、インタビューや内省の過程で形作られているんだろうけれど、きっと作家さんというのはそういう過程をごく自然なこととして普段からされているんだろうな感じたし、その過程と表出した事柄が、私の関心ごとなんだな。って気づけた。 -
Posted by ブクログ
短編集。村田沙耶香らしさが全開の一冊だった。
彼女に期待している物語が、設定の意外性のあと、そのまま素直に現れてくる感覚がある。
どの作品も面白く、読みやすい。そして教訓がわかりやすいのも、彼女の魅力だと思う。
特に「気持ちの良い多様性」という言葉は強く印象に残った。キャラクター化してラベリングすることと、奇妙な人を奇妙なまま愛し、多様性として認めること。この二つは延長線上にあるものだと捉えていたが、前者には排除のニュアンスが含まれており、むしろ相反するものだという考えには驚かされた。視野が少し広がった気がする。
私はこれまで、自らをキャラクター化し、ラベリングすることで「見やすい自分」を