村田沙耶香のレビュー一覧
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出産入院中に読むか〜と購入。
スカート履くのが嫌で泣いてた自分が出産か〜、、、という気持ちにマッチするエッセイがいくつか。
自意識についてがテーマなので当然っちゃ当然なんだが、「こういう私、どう?」が何気ない振りして3日目の経血くらい滲んでる文章も結構あったなかで、(そのヤンキーという修飾語いるか?みたいな)藤原麻里奈、すごすぎる。
女を捨ててるのに"女なのに"のリングの中で評価されることに気持ちよさを感じる、ってところ、こんな素直に自分の欲求捉えられるのすごすぎる。(2回目)
自分も自分しか見ないような日記ですらすぐ滲ませちゃうので、ああいう文章を書けるようになりたい。 -
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ネタバレ今まで読んだ村田沙耶香さんの作品の中ではマイルド。終わり方も爽やか。
クラス替えのイヤなドキドキ感、スクールカーストのリアル感、女3人の歪さ。小学生のころ特有の苦しさを思い出した。自分自身、小学生時代の人間関係が一番苦労したから特に抉られた。
役割を与えられているときは堂々としていられるというところはわかる。何者でもない自分自身として話すのはすごく難しい。仕事とかで何をしなきゃとかが明確だと楽よね。
「瀬里奈がそんな性格で許されてるのは、綺麗だからだよ。」
こんな風に考えてしまう気持ちわかっちゃう。
でも、人の目を気にしながら、人畜無害として過ごすのも悪くはないと思う。みんなが思うがま -
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ネタバレ面白かった…!
身体について言語化することは難しいと思いながら、言語化欲求もあって、そこをストレートに表現してくれている言葉は、ポジティブなのかネガティブなのかは分からないが震動を伝えてくるようで、ちびちび読み進めました。
わかる、わかるよ…となるところもあれば、こんな身体感覚を持つ人もいるんだ〜と知るところもあって、何かしらそれが身体にフィードバックされて、終始不思議。
島本理生「Better late than never」
…直後よりも、むしろ二、三日目から、不安定さを伴った執着心はピークを迎えて、その最中には激しい恋をしているようにも感じていたが、その後、十日間かけて緩やかに下降した -
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村田沙耶香さんの作品を読み漁り始めて何冊目になるだろうか。1番読後感がスッキリしていて気持ちが良くて美しい感じがした。
きっとそれは村田さんの作品では珍しく未来が見えるというかその先の物語が想像出来るからだと思う。
他の作品の世界観で言うと「ギンイロノウタ」に似ているのかもしれないし、ニュータウンのイメージは「世界99」とも重なる。
性的な描写は多数あったけれど、美しく文学的な表現がその世界へぐっと引き込んでくれた。
少女から女性へ移り変わる、思春期の異性に対する嫌悪は一種の発情であるような、歪んだ初恋と性の芽生えをモヤモヤと抱えながらスクールカーストの中を漂っている主人公。
彼女に自分 -
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ネタバレ試し読みで、パラパラめくってみた時の一文からもう心惹かれ、読みたくなった。
解説を読んでやっと理解できたところがある。彼女たちは、彼女たちの作る世界の頂点にいる。彼女たちの作る世界のなかで、彼女たち以外の主要人物はみんな、表情のないマネキンのよう。最初に言ったように、文章ひとつとってみても、その表現、観点から、すでに彼女ら独自の世界が型作られていて、引き寄せられる。
これで、この方の作品は読むのが2冊目。今の所、村田沙耶香さんの世界が一ミリも理解できない。できたと思うと、すぐに遠ざかるような感覚。理解できないから、理解したいと思う。 -
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ネタバレ「授乳」
誰が授乳するのかと思ったら、中学生の少女だった・・・。自分も中学生であったからわかるが、まあ普通はこういうことはない。が、体の中から自分の意思とは関係なく湧き出る欲求のようなもの、名前をつければ性欲というのかもしれないがが、それが支配したい気持ちと慈しみたい気持ち、そして自分はちゃんと慈しまれていなかったという怒りも合わせて、すべてがごちゃ混ぜになって、自分の体を操る。そんなぐちゃぐちゃなことってあるじゃないかと思った。変わりつつある身体から発せられるエネルギーそのものは、いろんな形をもって発現するのである。もちろんこういう極端な形をとることは少ないのだろうけど。だから、発現の仕方に -
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なんかよくわからないけどすごかったな。
授乳
思春期 中学生 が容姿、内面共にこの世で一番中途半端で気持ち悪い時期だと思っているから、この主人公はとても気持ち悪くてよかった。
自尊心、自意識が異常に高くて自分は間違いなくて周りがおかしい。
他社への支配欲、両親への嫌悪、憎しみ、加虐心の暴走。
自分が周りと違うということに、殊更にプライドを持っている気すらする。
コイビト
同族嫌悪。
自分自身が隠しているナニか。
脳みそがカッとなるような感覚があった。
私自身にある幼少期のコンプレックスみたいなものが湧き出てきた気がした。
そして、おんなのこはこわいよ。
御伽の部屋
3作の中で一番わからな -
Posted by ブクログ
短篇集。現代社会が舞台のものもあればSFっぽいものもあり、どれもちょっと変わった設定だなという印象だが、それぞれに独特の世界観や理屈がありグイグイ引き込まれた。小説の世界に浸りきった状態になったのにそこに置き去りにされるような、なんとも不思議な読後感であった。特に好きだったのは『信仰』『彼らの惑星へ帰っていくこと』『残雪』、難しかったのは『いかり』。
『いかり』はおそらく随筆なのだが、出来事の前後関係や現実での経過時間、著者の精神世界での時間や話の脈絡みたいなものがおそらく順序通りでなく読んでいて混乱した。
著者自身についてよく知らないのでこの人が鬱症状や希死念慮とうまく付き合いながら、そ