村田沙耶香のレビュー一覧

  • 私の身体を生きる

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    テーマが性だからか、かなり赤裸々な内容が多く書き手たちの矜持を感じた。私は親しい友人であっても性に関する話をし合うことがないので、こういった本が存在してくれることそれ自体に感謝したい。
    男性からの目線、恋愛性に対する違和感や自分の体験について書いたものが多い印象で、それはその通りという内容なのだけれど、同時に女性の恋愛・結婚・妊娠出産・育児に対する幸せを語ることってもう許されないのだろうかという疑問も湧く。

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    2026年01月11日
  • となりの脳世界

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    『コンビニ人間』などの著書で有名な村田沙耶香さんのエッセイ。
    “脳世界”というワードに惹かれ、つい手に取った。


    1話が見開き4ページぐらいの量なので、隙間時間にちょこちょこ読みすすめられるのがよい。

    勘違いが多い、つい周りを見てから動いてしまう、数字に弱い…など私にとって「それそれ!」と共感できることが多かった。


    村田さんは今までの人生エピソードを赤裸々に淡々と書いている。

    それは「わたしだったら恥ずかしくて自己開示できないな〜」という内容も含めて。
    それだけ小説家という職業は、自分とたくさん向き合い、自己開示できるぐらいまで自己のエピソードを昇華させていくのだろうと思った。

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    2026年01月11日
  • 生命式

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    初めて読んだ村田沙耶香さんの作品。

    短編集でもしもの世間の常識。
    今の現実では考えられないモノだけど、10年、20年でも大きく常識は変わっていくのだからもしかしたら‥‥?という気持ち。
    人によっては結構気味が悪いかもしれないが、私はかなり興味引く内容でした。

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    2026年01月10日
  • コンビニ人間

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    「普通」や「正しさ」とされている生き方は社会が作り上げた基準にすぎず、人は必ずしもそれに合わせて生きる必要はない。この作品では、結婚や正社員といった一般的な価値観から外れて生きる主人公を通して、社会に適応することが本当に幸福につながるのかが問い直される。周囲からは異常に見える生き方であっても、本人が安定と安心を感じられるのであれば、それは一つの正しい生き方であるはずだ。『コンビニ人間』は、社会に馴染めない個人を描いた物語であると同時に、「普通」であることを疑わず他者に押しつける社会そのものの歪さを浮かび上がらせる作品。

    普通とはなにか。社会的な普通は普遍的な幸せか。

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    2026年07月19日
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

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    ネタバレ

    【あらすじ】

    思春期なんて、とっくに卒業したと思っていたのに…⁉
    30歳を過ぎたころから起こる、さまざまな「身体の変化」や「心の揺れ」にとまどいつつも向き合う日々――「大人の思春期病」をテーマに、大好きな女友達とおしゃべりするように書きとめたエッセイ。
    女性誌「anan」で連載し、多くのアラサー女子の共感をよんだ初エッセイ集の文庫化。

    ・「結婚願望はないです」と答えていた若かった自分を反省して、「機会があったらしてみたい」と答える今日このごろ。大きな成長、この変化が嬉しい!
    ・自意識が邪魔して、FBやmixiにほとんど意味のあることを書きこめず。SNSにお洒落な写真をアップロードできる日は

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    2026年01月01日
  • 私の身体を生きる

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    面白かった。
    言葉にできなかった違和感が処理されていくようなエッセイたち
    女性として生きるって、嫌なこと理不尽なことあるけど、悪くないよなあと思えました

    痴漢や性被害みたいなことだけでなく
    日常的なコミュニケーションの中で感じる不快さとか違和感とか、そういうのある〜わかる〜みたいなのたくさんあったな
    これは男の人が読んだらどう思うんやろう?

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    2025年12月29日
  • ご本、出しときますね?

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    本好き芸人であるオードリー若林と小説家達とのトーク本。小説家であっても一人の人間。人の面白さから読みたくなった本が沢山ありました。
    書き手の面白さから本を手に取りたくなる一冊。

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    2025年12月16日
  • 授乳

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    周りの環境を変えることができないから、自分の中で完全な世界や絶対的な世界を作ることで、心のバランスをとる。
    そうした結果、他者との隔絶、むしろ、他者は人ではない物体としての認識で、世界が作られていく。
    これまでの世界のモラルに当てはまらない人が主人公になっているけど、もしかしたら未来のこの世界の姿かも、とも思った。

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    2025年12月16日
  • 変半身

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    表題作の「変半身」はとてもエキサイティングかつグロテスク。傑作だと思う。
    「満潮」の方は、規範の反転という著者お決まりの設定であり、新鮮味はない。

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    2025年12月11日
  • 生命式

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    毎回、村田沙耶香の物語を読むと自分の発想の乏しさに絶望する。正しいとか常識だとか思っているものが実はとても脆い基盤の上に成り立っているものなのかもしれないと。そしてそれをここまで面白く物語として組み立てられることにも驚く。
    近未来の日常SFと言った感じで、こんな未来が来るかもしれない、もうそこまで来ているかもしれないと怖くなる。でも、案外今と変わらずそれなりに受け止められるのかもと希望も感じられるのが、なんだかよくわからない。

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    2025年12月08日
  • 生命式

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    消滅世界を読み、そのままの流れで読んだ。
    同じような世界観を持っていたが、飽きることなく読み終えた。
    結構昔に読んだから詳細は覚えていないが、面白かったことは覚えている。
    多分、藤本タツキの庭には2羽ニワトリがいたと似てる気がする。

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    2025年12月08日
  • マウス

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    村田沙耶香さんの作品にしてはすっごい普通の作品でした。普通とは言えど、瀬理奈の空想世界の話や物語の主人公になりきってしまう所とか若干現実離れしてる感じが村田沙耶香さんらしいなと思いました。
    小学生の時自分も律みたいで内気で周りの人の目を気にするタイプだったなと過去と重ねて読みました。

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    2025年12月06日
  • 生命式

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    昔はおかしいとバカにされたり、
    けなされたりした事が、
    時代が変わって、当たり前になる。
    自分の人生これの繰り返しだったなぁ。
    何故かその時は受け入れられず、
    10〜20年経つと、時代が追いついてくる。
    周りがその話題で盛り上がっていても、
    あの時散々けなしてたクセに、調子のいい奴ら!
    と腹が立ってしまう。

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    2025年12月04日
  • 授乳

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    三つの短編から成る作品集で、どの物語にも驚くほどドロドロした感情が渦巻いている。読んでいて胸が重くなるほど辛い描写も多いのに、読み進めてしまう。

    これが村田さんのデビュー作であり、発表は2003年。当時からすでに村田作品らしい異物感、人間関係の歪さ、そして「普通」を揺さぶる視点がぎゅっと詰まっていたのだと驚いた。

    まさに“the 純文学”という重さと余韻。世の中のほんわかした物語にお腹いっぱいになったとき、またこの本を手に取りたくなるような一冊だった

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    2025年11月25日
  • 私の身体を生きる

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    いろんな視点、テイストがあって面白かった。『てんでばらばら』がお気に入り。
    しかし性被害者の多さよ。加害者が多すぎるし許されすぎてる。やめてくれマジで。『女であることを喜びながらも、女であることによる気持ちの悪い経験を排除していきたい』。マジそれな。

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    2025年10月28日
  • タダイマトビラ

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    ネタバレ

    社会から家族を作れとか子供を産めとかそういうマジョリティ的な生き方を強いられそうになるとき、それってあなたの家族欲では?
    “家族”って何でそんな特別みたいに扱われるんだろう…。もちろん自分の両親や兄弟姉妹のことは大切なんだけど。それを自分から作りたいとはあんまり思ってなくて。
    「なぜ弟は母に欲望の処理を求めるのだろう」ってあって、愛されたいって欲望は家族欲なのかと腑に落ちて その処理をしたいされたいっていう双方向の矢印が伴わないってなったらただ自己処理すればいいって恵奈の考え方も本当にすごいな……
    「家族」を辞書で引いて「システム」に辿り着くところが好きだった。家族ってそういう社会的な単位なだ

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    2026年03月01日
  • 私の身体を生きる

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    女性作家の自身の身体にまつわるエッセイ集。特に30,40代の今人気の作家さんたちだけを集めたというのが面白い。自身の身長について書かれている方もいたが、自ずと性にまつわる話が多かった。

    個人的に感動したのは村田沙耶香さんと能町みね子さん。こちらの感想で、女性なのに自慰について書かれている方が多くて引いた、という感想が少なくないのは正直ちょっと残念だなと思った。村田沙耶香さんは幼少期から行っていた自慰について、いやらしいものという周囲との認識の差に未だに慣れない、ということを書かれていたのだが、子供の頃の自分の王国という表現でその感覚について本当に美しい描写をされており、涙が出そうなほど感動し

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    2025年10月20日
  • となりの脳世界

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    村田沙耶香さんのエッセイを読んだ。この人の作品は何をどうしたrこの角度から話を書けるのか、と思うけどエッセイを読むと少しだけ彼女の世界への眼差しがわかる気がする。
    そんなことを考えたこともなかった、ということもあれば、大変おこがましいけど共感したり、私もそう思ってた!ということもあったり。
    当然のことながらエッセイを読むということはその人の価値観をわずかに垣間見ることでもあり、一杯のコーヒーやコンビニのレジ袋にさえ、人それぞれの眼差しを知ることができる。私にはない眼差しを知ることはヒリヒリして心地がいいし、自分の尺度がすべてではないことをわからせてくれるから好き

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    2025年10月19日
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

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    著者初めてのエッセイ本。
    2015年なので、約10年前、35歳の作品。

    テレビ番組で拝見して、とてもおしゃれでおきれいな方だと思った。
    やはり、学生の頃から美的センスがあり、ダイエットも色々試したようだ。

    色々な「活」の中で、
    女性特有の「妊活」にはタイムリミットがある、
    という話は、ホントに頷いた。
    自分自身を謳歌したい20代のいい時期を、
    女性は子育てにすべてを奪われていいのか?
    どんなに時代が変わっても、多様性がどうとか言っても、
    女性にしかできないことも、もちろんわかるけど。

    真っ白な髪のお団子頭の似合う、笑ったしわがかわいいおばあちゃん、きっとそうなれるでしょう。

    一人の時間

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    2025年10月17日
  • 変半身

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    ネタバレ

    「ポーポー」で半ページ埋まった部分見た時は、恐れと驚きで一瞬ゾッとしたけど、その後は可笑しくて笑ってしまった。

    読んで、人や歴史は創られるんだなーって思った。「想像の共同体」を思い出した。
    これまで信仰してた人間教を脱し、言語を創造し、歴史と人の認識を刷新し、新しいポーポー物語を島の人々に強制することで、人々は自らをポーポーという同じ世界を共有する同族だと信じるようになった。

    村田さんは現実世界における、人々の無意識や、社会の当たり前を、小説を通して言葉を与える事で描くことが本当に上手いなと思う。小説の内容は気味が悪いと思われがちだけど、リアルと地続きなフィクションを描く、村田ワールドは結

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    2025年10月03日