村田沙耶香のレビュー一覧
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購入済み
読みやすいが考えさせられる
読みやすい文章で、忙しい時でもサクッと読めました。
周りと同じでなければいけないという小さいころからの空気に疑問をもつ主人公、
彼女自身の考え方を見て、こういう人もいるのかと、改めて勉強になったと思います。
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Posted by ブクログ
ネタバレめちゃくちゃ面白かった。
村田沙耶香さんの作品はぶっ飛んでいて、かつ完璧な世界観で、考えさせられる作品が多いので、何か日頃の、人と分かり合えない感性への鬱憤を強い意志を持って作品にぶつけて、社会に問題提起していたりするのかな、とか勝手に想像していた。
けれど、全然天然さんな一面が垣間見えたり、妄想好きで、温かい想像力と好奇心を持っている方なんだなぁ、と思った。ちょっとうちのお母さんに似てる。笑
完全に、今まで読んだことのある作品と、このエッセイから感じた私の想像なので分からないけど。。
そういう風にも楽しめるから、1人の作家さんの色んな作品を読んで、その人のエッセイを読むっていうのを、も -
購入済み
授乳ーー真似てはみるが
この小説では、大人も模範になれない。
子の行う、母親の真似は、慈愛とは程遠い。
唾液、蛾の体液。血液。(ああ、そして母乳なのか?)
『謎の彼女X』という漫画では、恋人の唾液が絆の状態を
知らせる印として働き、愛は死を乗り越える手段と言えた。
一方、この小説のような、仮借なく描かれた破滅を
目にすると、生き方を問われていると感じる。
周作先生の『深い河』では、女性に対しては「授乳」
どまりの中途半端な交わりが、キリスト教に対しては、
異端とも、ある意味徹底しているとも言える生きざまが
描かれる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ共感しか出来なかった。
村田沙耶香先生の作品を読んだのは3作目ですが、過去一で共感しすぎて最初から最後まで苦しくて苦しくて仕方がなかったです。
主人公が小学生の頃。可愛く賢いオシャレな女の子の取り合いを傍観しつつ、結局は他の子と同じように私が1番の仲良しで彼女のことは私が1番理解しているのに、と思っている姿が、ただ家が近所だったから、という理由で顔が可愛くて賢い女の子と親友だった私を思い出しました。高校で再会した時に彼女はカースト上位に食い込み、私とはもう一切連絡を取り合っていません。私は結婚式に呼んだけど、彼女は結婚したのかどうかさえもわからないな。さてこんな自分語りは置いておき。
小学校で -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公と自分が重なった。
ずっと囚われていた考えから解き放たれて、美しいと素直に思えるようになったところは最高だった。
スクールカーストやほぼいじめのいじり、自分の中学生の頃を思い出してかなり辛かった。
信子ちゃんすごい。幸せさんの伊吹に会いたい。カースト上位のやつらはどんな大人になるんだろう。
自分がこの年齢の頃の価値観をまだまだ引きずっていることに気づいた。
追記
主人公の目を通して物語を読んでいたので今まではっきり意識してこなかったが、これは女の子による男の子への性的加害で男の子が傷を負う話でもあった。
伊吹はずっと嫌がっていたのに。 -
Posted by ブクログ
街が膨れていく音がする
ニュータウンに伸びる白い道は骨のよう
身体の中で骨が伸びて軋む音がする
五感が研ぎ澄まされていくようだ。
小学女子のあるあるや、中学校でのクラスカーストの描写がとてもリアル。自分より"下"がいることに安心するが、"上"の女子から標的にされたら終わりだ。仲の良かった3人に値札がつけられ、
グループ分けされて、次第に距離を置く場面は読んでいて息苦しくなるほどだった。
言葉の選び方がどうしてこれほど上手いのだろう?「女の子の未成熟な身体の中で、エピソードは宗教になり、初恋は化け物になる」「好きな人をもう一目見る放課後」・・etc
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Posted by ブクログ
『闇に包まれた穴の底には、龍が横たわっているような気がした。(中略)年寄りたちの言うには、そうした穴は龍が冬眠をする穴ぐらだそうで、龍は夏になると穴からはいずり出てきて天空に飛び立ち、冬になると再び穴に舞い戻ってくるという。穴の付近の雪が解ける理由は、龍の吐く息が穴から噴き出してくるせいらしい。ぼくはその言い伝えを知っていたので、穴の底でひとりぼっちにさせられたとき、龍に食われてしまうんじゃないかと怖くてたまらなかった』―『ラシャムジャ/穴の中には雪蓮花が咲いている』
「絶縁」というテーマのアンソロジー。村田沙耶香が作品を寄せているというので読んでみたのだけれど、その他のアジア圏の作家の短篇 -
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Posted by ブクログ
日本の作家と共作しませんかと問われた韓国の作家チョン・セラン氏が「アジアの若手世代の作家が同じテーマのもと短編を書くアンソロジーはどうか?」と編集部に逆提案。それで編まれたのが本書だとか。
今回のテーマは“絶縁”。人によって、国や地域によって、こんなにもいろんな“絶縁”があり、それぞれが自分だけの「生」に翻弄されながらそれでも生きていくしかないのだな…。誰かに代わってもらうわけにはいかないものね。
作品ごとに作者紹介に加えて訳者解説やあとがきがあるのがうれしい。世界が広がるような一冊でした。テーマを変えたり執筆者の顔ぶれを入れ替えたバージョンも読んでみたい! -
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