村田沙耶香のレビュー一覧

  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ
    かなり面白い。特に後半二作が好きだった。ギリギリありそうなうまい設定。「無性教室」は二次創作が生まれそう。
  • ご本、出しときますね?
    小説家の方々の独特な頭の中がとても面白い。聞き手の若林さんの面白さと相まってテレビ観といたら良かったー!と悔しい気持ちでいっぱい。またやってくれたらいいのに。
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ
    主人公のように魔法少女になることで、普段の生活をより良く過ごせることってすごい魅力的なことだ。しかし自分の快楽のためにその正義を振りかざすのはおかしいし、最近はTwitterとかで多く見られるやつだ。
    無性教室良かった。
  • ハコブネ
    この本を手に取ったきっかけは、村田さんの作品が好きで、ハコブネは読んだことがなかったので、読んでみたいなと思ったのと、村田さんがジェンダーに関してどう書くのだろうと気になったのがキッカケ。

    ないものねだりだが、子供の頃から女性という性で生きて、それを全うしてきた椿視点のエピソードも読んでみたいなと...続きを読む
  • となりの脳世界
    エッセイは普段読まないのですが、村田沙耶香さんのエッセイは面白いと知人からおすすめを受けて読んでみたのですが、面白くて面白くて満腹になりました!
    わかるよなぁこれってあるあるもあれば、どんな頭の中ならこんなことを考えてちゃうのかなぁ、不思議に思うエピソードもあって共感と新鮮を同時に味わえるお得セット...続きを読む
  • 生命式
    殺人出産からこの生命式を読んで、作者の描く作品が心から好きだと確信した。

    生命式をはじめ「食べる」ことに焦点を置いた作品が多かったが、一貫して食は信仰であるということを描いていたように思う。食は信仰なのだということを全く意識せずに過ごしてきたため、人生において不可解だったものがすとんと腑に落ちるよ...続きを読む
  • コンビニ人間

    オンリーワンの大肯定

     現代日本の同調圧力による生き辛さを一蹴する好著である。
     評価の分かれるラストシーンについては、コンビニバイトの行かず後家である主人公古倉恵子が、他人の目を気にし過ぎず、自分の納得できる生き方に進むことを示唆したもので、オンリーワンの生を大肯定するハッピーエンドと捉えたい。
     また、本書はラノベの...続きを読む
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ
    本を読むことの楽しみの一つに、日常をそれまでとは少しだけ違う視点から見られるようになることがあると思う。
    村田沙耶香さんの小説はいつも、まさにそんな体験を味わわせてくれる。
    ・その正義は誰かを叩くための正義になっていないだろうか?(表題作)
    ・私たちは本当は、その人がその性別だから恋をするのであって...続きを読む
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ
    あっという間に読み終えた一冊。

    タイトルからファンタジーさを感じて
    あまり読まないタイプだな〜と思ったら
    2ページ目からやられた、、、
    絶妙なリアルさと、この物語の発想がツボだった。

    この本は
    丸の内魔法少女ミラクリーナ
    秘密の花園
    無性教室
    変容
    の4つのお話が入っており、どれも着眼点がさすが...続きを読む
  • となりの脳世界
    めちゃくちゃ面白い…。私の好きなタイプの変だったので村田沙耶香さんのエッセイは全部買うことにします。
    「走らせている人」たち。なんてこと!となった。誰かに話したことのない走らせていたものを思い出した。忘れていたな〜!いろんなことが蘇ってとても良かった。
  • 生命式
    全部気持ち悪い話だった。
    でも人が死んだら食べられて新しい命に変わるのは何だか納得できた。
    でも道具になって使うのも使われるのも嫌だ。
    コミュニティ毎にキャラを変えるのは大なり小なりあるし、すごい共感した。
  • 授乳

    授乳ーー真似てはみるが

    この小説では、大人も模範になれない。
    子の行う、母親の真似は、慈愛とは程遠い。
    唾液、蛾の体液。血液。(ああ、そして母乳なのか?)
    『謎の彼女X』という漫画では、恋人の唾液が絆の状態を
    知らせる印として働き、愛は死を乗り越える手段と言えた。
    一方、この小説のような、仮借なく描かれた破滅を
    目にすると...続きを読む
  • しろいろの街の、その骨の体温の
     白。

    『都合のいいやつ。』

     ってエヴァのマリみたいに言ってしまいました。

     素敵な作品でした。
  • 変半身(かわりみ)
    秘祭の真実を知った時は、陸と同じ気持ちになって、吐きそうだった。この世の中の全てが薄っぺらで汚く見える。宗教とかも大概だよね。最後まで読むと大分慣れてきて、何だか楽しくなった。「満潮」は、ほのぼのとしていていい話だった(よね?)。自分の性は自分のものなのだ〜
  • 変半身(かわりみ)
    人間とはなんなのか。もっとも都合の良い真実を決めて、真実を消費して、また新たな真実を求めて生き続ける生き物。
  • しろいろの街の、その骨の体温の
    共感しか出来なかった。
    村田沙耶香先生の作品を読んだのは3作目ですが、過去一で共感しすぎて最初から最後まで苦しくて苦しくて仕方がなかったです。
    主人公が小学生の頃。可愛く賢いオシャレな女の子の取り合いを傍観しつつ、結局は他の子と同じように私が1番の仲良しで彼女のことは私が1番理解しているのに、と思っ...続きを読む
  • しろいろの街の、その骨の体温の
    主人公と自分が重なった。
    ずっと囚われていた考えから解き放たれて、美しいと素直に思えるようになったところは最高だった。
    スクールカーストやほぼいじめのいじり、自分の中学生の頃を思い出してかなり辛かった。
    信子ちゃんすごい。幸せさんの伊吹に会いたい。カースト上位のやつらはどんな大人になるんだろう。
    ...続きを読む
  • マウス
    村田沙耶香作品で1番好きです。
    村田沙耶香さんの作品にしてはパンチが弱め(?)だけど暖かくて優しくて大好きです。

    本当に素敵な小説。
    みんなに読んで欲しいな。
  • マウス
    内気な女の子、律。
    過敏な神経の持ち主の瀬里奈。
    学校生活、人付き合いが苦手な二人。
    二人はそれぞれ社会に対応してしていくために、鎧を身に付けていく。自分に合った鎧を見つけて身に付けることは私は悪いことではないと思うなぁ。
    でもそれは本来の自分ではないし、無理をしているわけだからやっぱり疲れちゃうん...続きを読む
  • しろいろの街の、その骨の体温の
    街が膨れていく音がする
    ニュータウンに伸びる白い道は骨のよう
    身体の中で骨が伸びて軋む音がする

    五感が研ぎ澄まされていくようだ。

    小学女子のあるあるや、中学校でのクラスカーストの描写がとてもリアル。自分より"下"がいることに安心するが、"上"の女子から標的にされたら終わりだ。仲の良かった3人に値...続きを読む