村田沙耶香のレビュー一覧

  • マウス

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    友達から、好きだと思うとおすすめされて借りた本。正直自分から手に取ったものではなかったし、村田沙耶香の他の作品を読んで想像していたものは、生や性に関するパラレルワールドみたいな世界だったので気は進みませんでした。借り物だし、早く読んで返さなきゃという気持ちと、タイミング(私は積読が多すぎてどれも読みたいので決めるのが難しいのでルーレットアプリに積読本のタイトルを入力してルーレットを回して決めています)が重ならなければ一生読むことはなかったかもしれないと感じています。これまでの村田さんの作風とはだいぶ違っていて、瀬里奈の不思議な雰囲気と主人公の律に部分的に親近感を覚えてすらすらと読んでしまいまし

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    2025年11月30日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    ネタバレ

    すきー!特に
    ミラクリーナはかなり笑えるし、元気が出る。小学生の時のごっこ遊びを心の中でずっと続けているっていう設定、ちょっと気持ちわかるし、キュート。魔法少女(30代)はいくつになってもみんな可愛い!スカッとした。
    無性教室は、すごい話。村田沙耶香の「性」をテーマにしたお話はエグくてあんまり好みじゃないけど、この話はすごく良かったなあ。ユキ、かっこいい!自身の性と性的指向、主張に悩みながら正解を求めて葛藤していく「僕」たちがとても魅力的で、みんな愛しい。最後、耽美でドキドキした…。

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    2025年11月29日
  • 世界99 上

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    まったく何の情報もなく読み始めたが、衝撃的すぎて頭が混乱。
    何だこの世界。
    少し気持ち悪い。
    その一方ですごく納得。
    いつも思っていることが、描かれている。
    道具ね、ほんと道具。
    上巻でこんなに揺さぶられて、果たして下巻はどうなるのか。

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    2025年11月29日
  • 世界99 下

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    読むほどに日常の見え方がそっと変わっていく本だった。言葉が静かに心の奥に入り込み、気づけば世界が少し違って見える。怖さよりも温度のある衝撃で、物語に包まれながら揺さぶられた一冊。

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    2025年11月29日
  • 世界99 下

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    世界を、フィルター無しメガネなしの裸眼で見させられたような感覚。いつも通りのすごさだった。
    うわ!いつもこれうっすら思ってた、感じてた!という箇所がたくさんあって、それが言語化されていて、そういう部分は読んでいて気持ちがよかった。

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    2025年11月28日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    どうしてこうも魅力的な世界を創り出してくれるのだろう。
    「コンパクトで変身する魔法少女(36)」
    「”性的行為に対する生理的嫌悪”の排除のため初恋の相手を監禁する」
    「”性別”が禁止されている教室」
    「若者を中心に”怒り“が無くなった世界」
    村田沙耶香さんは、いつも自分が見えていない世界の謎を、見えるようにしてくれる。
    そんな感覚がとても好き。

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    2025年11月28日
  • 世界99 下

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    村田沙耶香の構築する世界は、今の時間と地続きな並行世界のようであり、なぜか妙に納得したり共感する部分がある。
    狂っているようでもあり、救われる部分もある。
    「クレイジー」と評されるが、そろそろ「創造主」とか言われる日が来るんじゃないだろうかと思ったり思わなかったり。

    面白いけど、結構時間をかけてじっくりと読んだ。

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    2025年11月27日
  • 世界99 上

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    村田沙耶香さん、ありがとうございます。
    不愉快極まりない描写が続き、何度も「もうやめてくれよ」と思いながらも、その感情に反してページをめくる手を止めることはできませんでした。
    自分にナイフを突き刺しながら読んでいるような感覚でしたが、それを受け止めてでも読む価値のある本で、かつてない読書体験だったと思います。

    下巻を読み終わったらまた感想書きに来ます。

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    2025年11月23日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    初めての村田沙耶香さんの作品がこの作品でかなり衝撃的だった。
    異性への関わりで悩んできた自分にとってはかなり刺さった。

    やっぱり幼少期の異性との関わりってその後の人生にすごく影響が出ると感じる。
    主人公に入ろんな出来事が起こるけど、毎回女の方が不利な状況で苦しかった。
    色んな人がいて、色んな考え方があっていい世の中になればいいね。
    誰も傷つかない。傷つけない世の中になればいいのに。

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    2025年11月23日
  • 世界99 上

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    この物語は何を表現しているのかと、この先も考え続けていく気がする。様々な問題を切り取っているがそれが気持ち悪い感じでつながって、架空のものに喩えられ、物語が進んでいく感じがすごかった。

    人間はみんないろんな世界で生きていて、それぞれの世界の人たちの価値観がある。自分の考えを話すこともあれば、波風を立てないように相手に話を合わせたり、なんか違うなと思ってもなんとなく全体の雰囲気に合わせたりすることもある。そもそも、完全な自分の考えなどなくて、誰かの影響や社会の影響を受けて生きているのだろう。
    生きていると自分の意志ではなく、仕事や性別、経済システムなど何かに支配されていると感じた。

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    2025年11月23日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    前半…てか3/4きしょって思いながら読んだ。読むの止めようと何度も思うくらいきしょかった。
    でも最後まで読んで、よかった。
    ちゃんと良かった。
    女の子の発情を、こんなに丁寧に描いた作品て他にない気がする。

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    2025年11月20日
  • 生命式

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    ネタバレ

    中学生の時まさしく「オタク」と呼ばれて冷笑されていました。しかし、近年社会経済がオタクの価値を見出してこちら側に縋り付いて全員が何かのオタクであることを許容しています。それが私には本当に許せないことで、その経験があったので生命式の主人公には共感できるところがありました。昔の痛い経験が今は当たり前で、ただその今の文化にもちゃんと恩恵があるし共感できるところもある。少数派が急に多数派に連れてこられたら動揺しますが、社会は常に流動的なので、私も受け入れられるようにしていきたいなと思いました。
    互いに人の価値観を受け入れはしなくても、理解し合える仲になれれば理想的です。

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    2025年11月20日
  • 生命式

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    とても興味深く読んだ。
    「生命式」「素敵な素材」はグロい描写に参ったが、ここまで書けるのがえらい。
    「生命式」は「殺人出産」と同様、高級な倫理学小説だ。同じ枠組みの小説なので、ワンパターン感は否めない。「孵化」も「コンビニ人間」と同じだなあ。
    「二人家族」は、結婚の哲学小説。

    一番好きだったのは、「魔法のからだ」。高度なセックスの哲学小説だと思うし、メッセージも素晴らしい。

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    2025年11月19日
  • 世界99 上

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    4時間ほどで前読み終わる。すごい。本当にすごい。言葉にできない。最初えげつない話だなー、けどわかるなーとか思ってたらどんどん世界が分かれていく。自分が感じるなんとなくの世界の違い、同じ世界なのに微妙にずれてて、きっと交わることはないんだろうなという世界と世界の書き分けがうますぎる。

    一回壊れてどうなるのか。後半も今すぐ読みたいが深夜なので流石にまた後日。この違う世界の存在、みんなかんじているのかな、少なくない人が感じるようになるんだな、歳をとると。

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    2025年11月19日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    ポハピピンポポビア星人、呪文のような言葉。
    中盤からにかけて自身の価値観や常識が覆ってしまうんじゃないという不安で心がざわついていた。
    サイコパスというよりソシオパスに近いのか。
    地球星人として、周りの人間を観察するのは新たな発見ができそうで楽しそうだ。

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    2025年11月16日
  • 信仰

    購入済み

    やっぱりすき

    コンビニ人間から村田沙耶香さんのことを知ってそこからずっと大好きです。その中でもほのぼのと楽に読める本でした。

    #シュール #笑える

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    2025年11月15日
  • 殺人出産

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    小説が面白いと心から思うきっかけになった作品だと思う。

    タイトルの衝撃さを裏切らない内容だった。


    少子化や食糧不足、そして、人の命の対価は何か、答えのない問題を凄くリアルに身近に感じる話だった。

    私たちが疑いもなく受けた教育は本当に人の悪意や強い思想のない純粋なものだったのか。
    今信じてる常識や基本は、信じ続けていいものなのか。
    世の中に疑問を持って、生きることの大切さに気付かされたお話でした。

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    2025年11月14日
  • 消滅世界

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    人工授精にて子供を産むことが常識となった世界で、夫婦は家族となり近親となる為、夫婦間の性行為が近親相姦としてタブーとなった世界。人によっては、ディストピアともユートピアとも言える世界が描かれていく中で、村田沙耶香さんはさらに深く切り込んでくれる。個人的には理想郷と言える世界観であったが、終盤に至ってはどこか置いて行かれた感覚に陥ってしまった。

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    2025年11月10日
  • 信仰

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    コンビニ人間が好きだったので、書店で見かけて手に取ってみた。
    近未来感のある設定を通して現代社会が描かれているところが面白く、刺さる作品だった。

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    2025年11月03日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    本当に面白かった。読み始めてから一度もページを捲る手が止まらなかった。ポハピピンポボピア星人になりたいな。なれたらどういう気持ちになれるのかな。きっと今よりは素敵な世界だと思う。

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    2025年11月03日