村田沙耶香のレビュー一覧
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ネタバレなんだ、これは?!面白い!!
第一章ではただ空子の人生を描いてるのかなと思っていたけど、第二章ではコミュニティを『世界』として使い分けることで話のテーマが出たかなと思いました。
初めは空子のサイコパス具合に全く共感できなかったけれど、だんだん「あっ、この使い分ける感じあるかも」と『世界』が登場してきたあたりから共感できることが多くなり、ますます惹き込まれました。周りに合わせる→空気を読むというキャラ作りは誰にもあると思います。それを世界①〜99と使い分ける感覚は斬新で興味深かったです。どうしてここまでこんな人物(絶対に空子はサイコパス!)の心情が分かるんだろうと不思議です。
そして、とにかく -
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現実世界の見る視点が増えそうな本。そういう本は貴重だから嬉しい、ほんとに無感情な人が俯瞰的に世界を見るとこんなに滑稽でグロテスクなんだなと思った。ストーリー自体も面白い。
以下気に入った文。
○4歳
わたしはなんだか、薄気味悪くなった。七夕の短冊の色くらいで、一体なぜみんなで泣いているんだろう。変な儀式の真ん中にいるみたいだった。
○6歳
「お母さん」はとても便利だけれど、その内側に常に何かを溜め込んでいるのが見てとれた。もしそれが爆発すれば私は怖い目に遭うだろうし、便利な存在を失うかもしれないから、それなりに大切に扱ったほうがいい。それが、当時の私の漠然とした感覚だった。
○11歳
私 -
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凄かった。エッセイというものをほぼ読んだことがなかった私にとって強烈な読書体験だった。
ほんタメというYouTubeチャンネルで紹介されており興味を持って読んでみた。これは、映像化はきっと難しい、本という媒体のみを通して伝えられる感覚だと思った。
共感できる部分も多く、一方で共感できなかったあの子の振る舞いはこんな感覚にルーツがあったのではと思い至るところもあって、強烈に胸に響いた。私の感じたもやもやを言語化してもらったようで嬉しさもあった。自身も女性性を元とした経験はポジティブ面、ネガティブ面ともにあり、同じような経験をした作家がそれをどう捉えるかを聞けたことが嬉しかった。
性に関する体験を -
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常識と信仰の違いは何だろう。
常識は正しくて、無害で、基準みたいなもの。様々な共同体の中で絶対的なもの。
信仰も基準となり得るが、個人的なもののように捉えられる。偏りがあったり、他人から見ると間違っていると考えられたり。
本書を通して、同じ信仰を持つ人々が共同体となったとき、信仰は『常識』になるのだろうと思った。
そうであるとすると、常識にどれだけ意味があるだろう。僕が常識だと思っていることは、本当に僕が信仰していることだろうか?常識とされていることをトレースすることにより、信じる事から逸脱してはいないだろうかと不安になる。
僕の『信仰』は何だろう。
あの人の『信仰』は何だろう。
考え -
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4つの中編集で構成されているが、「丸の内魔法少女ミラクリーナ 」は特に楽しく読むことができた。最後のレイコと正志の戦いは声がでそうになるほど面白かった。典型的な話だと思いきややはり着地点がまったく見えないのが村田ワールドのとても良いところ。また、「秘密の花園」も印象的で自分の理想彼を現実にいる同じ彼で破壊するという予想外の展開には驚いたが、私も美化されている人間は沢山いるので実際に会ってその理想を壊したらまた新たな発見があるのかと思いながら読んでいた。村田ワールド作品はいい意味で気持ち悪くなる作品が多いなかで、この作品はライトに読めるので村田作品初心者には是非オススメしたい1冊である。
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・村田沙耶香の文章はどれも凄みがある。数行読むだけでも身体が強張って、胸の奥のほうがずっしり重くなるような感覚がある。
・短編を読むのは初めてだった。村田沙耶香の文章と短編はすごく相性が良いものに感じられた。一つひとつはとても短いのに、毎度ぶん殴られるような重みがある。
・世界への皮肉がすごい。よくこんな世界が創れるな、どう見えてるんだ、世界!となる。鼻の穴のホワイトニングは『世界99』でも出てきて顔を顰めながら声に出して笑った記憶がある。おもしろいのに引いてるから端から見たら奇妙な顔をになっていたと思う。『カルチャーショック』での均一化された街も、何もかもが皮肉に溢れていて、だけどそ -
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今になったからこそ学生時代の出来事は『 思い出』として1つの言葉にできますが、当時は様々な感情と戦いながら過ごしていたことを、過去にタイムスリップしてみたかのように鮮明に思い出しました。
当時ぐるぐるモヤモヤと彷徨っていた気持ちは、解決や達成感を見出すことはできなかったとしても、今の自分の考え方や過ごし方へと生かされていることが少しでもあると思うと今の自分の行動に自信を持ってみようかなと前向きになれました。
自分の中ではどうしようもできない事+こうでなければいけないという気持ちがあっても、自分に寄り添えられない寄り添い方が分からない葛藤に、読んでいて古傷がちょっぴり痛むような気持ちになりま -
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ネタバレ面白かった〜〜〜!
パワフルでコミカルでテンポがいい。
これまで読んできた村田作品の中では一番ライトで、たびたび声出して笑いながら読んだ。
表題作『丸の内魔法少女ミラクリーナ』そして『秘密の花園』『無性教室』『変容』の4篇を収録。
ダントツで面白かったのは表題作。
ストレス社会を"キュートな妄想"でやり過ごしている、自認・ベテラン魔法少女の茅ヶ崎リナ(36)が可笑しくも愛おしいキャラクター。
世間的にはいい大人とされる年齢の人間(たち)が、子供の頃の無垢をそのまま大事に胸に抱いて、真剣に再現し続けているちぐはぐさが絶妙で面白い。
漫才とかコントとかで演ってもきっと真っ直