村田沙耶香のレビュー一覧

  • 世界99 上

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    作中では、新しい価値観や空気がどんどん更新されていく中で、登場人物たちも違和感を抱えながら適応していく。その姿が、SNSや現実社会の空気感とも重なって見えて怖かった。

    特にピョコルンの存在が不気味だった。
    かわいらしい名前や親しみやすさとは裏腹に、正体や意味が曖昧なまま社会に浸透していく感じが、みんながなんとなく受け入れている空気そのものみたいだった。

    この作品は単純な社会風刺というより、人間が違和感に慣れていく過程を観察しているような感覚がある。
    読んでいる自分自身も、気づかないうちにその空気に順応しかけている感じがしてゾッとした。

    下巻読むのも楽しみ!!

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    2026年05月31日
  • 世界99 上

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    ネタバレ

    不気味で怖くて面白くて一気に読んだ。
    私も便利な道具になるのは嫌だ。
    正社員共働きで生活費折半を求められて相手もして出産もするの…?それ私に何かメリットあるの…?
    誇張されてるけど嫌な登場人物ばかり。
    こういう人いるよなぁって。
    特に女を見下して家事育児マシーンだと思ってる登場人物。
    論点はそこじゃないんだろうけど、とても嫌な気持ちになれた。
    世界によって自分を使い分けるって空子程じゃなくてもみんなやってるよね。SNSは垢によって人格違う(笑)

    ピョコルン…ピョコルン!
    このままの勢いで下巻突入します。

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    2026年05月30日
  • 消滅世界

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    「ディストピア小説のおすすめ作」として勧められて。すごくよかった。ディストピアな表現についてもすごく響いたし、【恋って何、セックスって何、家族って何?】という部分もすごく刺さったし私はどういう感覚だろうと考えさせられた。論点はズレるが、配偶者との性行為が不要且つ、配偶者じゃない人との恋愛がポジティブに捉えられる世界。めちゃ最高じゃないか。

    恋愛と夫婦関係の両立についてこんなに素敵に描かれている作品、私は初めて読んだ。――とジェミ子に伝えたら『愛という名の切り札』『求めよ、さらば』『異類婚姻譚』を勧めてもらえたので、ジェミ子が正しく勧めてくれたのかを検証したい。(ジェミ子が『愛という名の切り札

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    2026年05月24日
  • 殺人出産

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    死と性をテーマとした作品で、私が読んだことのない世界観で描かれており、すごく読み応えがありました。
    それと同時に、こうなったら怖いなと思ってしまうような世界観です。

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    2026年05月23日
  • 殺人出産

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    今の世界じゃありえないことばかりが起きているお話で衝撃が凄かった。この世界になったとき自分ならどの選択をするかなって考えるのがおもしろかった。
    他の作品も読んでみたい。

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    2026年05月23日
  • タダイマトビラ

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    『タダイマノトビラ』 村田沙耶香

    これですよ、これ。私が求めていたものは!!
    沢山の本を片っ端から漁って読んでいても、ブルブル震えて口角があがるあの高揚感を得られる本は中々に少ない。 出会えないことの方が多い。
    しかし、村田沙耶香さんの本は私の期待を裏切らない。
    平日の忙しい合間を縫ってあっという間に読み切ってしまった。
    私の語彙力に限界があるのでネタバレをせずに、感想を書くのならば…
    月並みな表現ではあるがカフカの『変身』を彷彿させた、と言ってもいいだろうか。
    結末の気持ち悪さに思わず寒気がした、とんでもない小説にまた出会ってしまった。

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    2026年05月20日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    一般に正しいとされている生物としての行動今作品では結婚して子供を産んで母になるサイクルに弾かれた人達の苦難と立ち直り方を描いた作品。自分の中にもマジョリティとはかけ離れた価値観があることが多々あると感じていたが、なんとか合わせて生きようと思わなくても苦しみながら自分の道を探す方法もあって全てが同じではなくていいのだろう。
    奈月の夫が近親相姦を試みた時その手があったかと思った。時には常識の外側から自分を見ることも必要だと思った。

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    2026年05月18日
  • 消滅世界

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    とても興味深い内容だった。自分が生きてきたこの世界の当たり前が、果たして正しいのか、こういう未来もあり得るのか、いろいろなことをぐるぐる考えながら読んだ。リアルな不気味さが非常に後味が悪く、暫く他の本を読む気にならなかった。実写だとより気持ち悪くなってしまいそうではあるが、映画も観てみたい。

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    2026年05月18日
  • 殺人出産

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    理解できないのに読みやすいという新鮮な感覚を味わえた。
    友達にこの本の内容を掻い摘んで話して爆笑しています。
    国語科のおじさん先生にこの本を貸してみたら少し面白い反応をしてくれて楽しかった。

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    2026年05月16日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    村田沙耶香は『コンビニ人間』くらいしかちゃんと読んでこなかったのだが、ここに来てまたとんでもないものを読まされた。読まされたと形容するのは自分の意思で読むというより何かに強制されて読まされたような気がするからである。
    はっきり言って相当に気色悪い。奈月達も、地球星人達も皆平等に。しかし気色悪いと思えることこそ、地球星人としての洗脳に成功していると言えるのやもしれない。
    村田沙耶香はつくづく人間が嫌いなんだなと思う。同時に人間になりたいと渇望しているのだとも。地球星人に洗脳されたいと願う奈月も同じだったのだろう。

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    2026年05月14日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    クレイジーな村田沙耶香ワールドが堪らない。魔法少女ごっこのやめ時を見失った36歳の会社員。同級生を合意のもとで監禁する大学生。校則で性別が禁止された高校生。時代の流れで「怒り」の感情が古臭いものになった世界。すべてが面白かった。もう、ほんと、価値観ってなんなんでしょうね。

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    2026年05月12日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    四篇の短編集。
    内容が深い。

    無意識にやっている、その行動は、実は決められたものだった、、、自我って何?
    デフォルトって、何なのか。

    たしかに、常識がいい感じにひっくり返った。

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    2026年05月10日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    面白かった。たしかに面白かった。でも、「もう一回読もう」とはしばらく思えない。そんな妙に胃に残る読後感の本でした。最後のシーンは衝撃、という一言では足りないかもしれません。読み終わったあと、しばらく天井を見てしまうタイプのラストでした。

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    2026年05月07日
  • 私の身体を生きる

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    凄かった。エッセイというものをほぼ読んだことがなかった私にとって強烈な読書体験だった。
    ほんタメというYouTubeチャンネルで紹介されており興味を持って読んでみた。これは、映像化はきっと難しい、本という媒体のみを通して伝えられる感覚だと思った。
    共感できる部分も多く、一方で共感できなかったあの子の振る舞いはこんな感覚にルーツがあったのではと思い至るところもあって、強烈に胸に響いた。私の感じたもやもやを言語化してもらったようで嬉しさもあった。自身も女性性を元とした経験はポジティブ面、ネガティブ面ともにあり、同じような経験をした作家がそれをどう捉えるかを聞けたことが嬉しかった。
    性に関する体験を

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    2026年05月04日
  • 信仰

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    常識と信仰の違いは何だろう。
    常識は正しくて、無害で、基準みたいなもの。様々な共同体の中で絶対的なもの。
    信仰も基準となり得るが、個人的なもののように捉えられる。偏りがあったり、他人から見ると間違っていると考えられたり。

    本書を通して、同じ信仰を持つ人々が共同体となったとき、信仰は『常識』になるのだろうと思った。

    そうであるとすると、常識にどれだけ意味があるだろう。僕が常識だと思っていることは、本当に僕が信仰していることだろうか?常識とされていることをトレースすることにより、信じる事から逸脱してはいないだろうかと不安になる。

    僕の『信仰』は何だろう。
    あの人の『信仰』は何だろう。

    考え

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    2026年05月02日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    4つの中編集で構成されているが、「丸の内魔法少女ミラクリーナ 」は特に楽しく読むことができた。最後のレイコと正志の戦いは声がでそうになるほど面白かった。典型的な話だと思いきややはり着地点がまったく見えないのが村田ワールドのとても良いところ。また、「秘密の花園」も印象的で自分の理想彼を現実にいる同じ彼で破壊するという予想外の展開には驚いたが、私も美化されている人間は沢山いるので実際に会ってその理想を壊したらまた新たな発見があるのかと思いながら読んでいた。村田ワールド作品はいい意味で気持ち悪くなる作品が多いなかで、この作品はライトに読めるので村田作品初心者には是非オススメしたい1冊である。

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    2026年05月01日
  • 信仰

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    ・村田沙耶香の文章はどれも凄みがある。数行読むだけでも身体が強張って、胸の奥のほうがずっしり重くなるような感覚がある。


    ・短編を読むのは初めてだった。村田沙耶香の文章と短編はすごく相性が良いものに感じられた。一つひとつはとても短いのに、毎度ぶん殴られるような重みがある。


    ・世界への皮肉がすごい。よくこんな世界が創れるな、どう見えてるんだ、世界!となる。鼻の穴のホワイトニングは『世界99』でも出てきて顔を顰めながら声に出して笑った記憶がある。おもしろいのに引いてるから端から見たら奇妙な顔をになっていたと思う。『カルチャーショック』での均一化された街も、何もかもが皮肉に溢れていて、だけどそ

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    2026年05月01日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    今になったからこそ学生時代の出来事は『 思い出』として1つの言葉にできますが、当時は様々な感情と戦いながら過ごしていたことを、過去にタイムスリップしてみたかのように鮮明に思い出しました。

    当時ぐるぐるモヤモヤと彷徨っていた気持ちは、解決や達成感を見出すことはできなかったとしても、今の自分の考え方や過ごし方へと生かされていることが少しでもあると思うと今の自分の行動に自信を持ってみようかなと前向きになれました。

    自分の中ではどうしようもできない事+こうでなければいけないという気持ちがあっても、自分に寄り添えられない寄り添い方が分からない葛藤に、読んでいて古傷がちょっぴり痛むような気持ちになりま

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    2026年04月30日
  • マウス

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    なんだこれは。めちゃくちゃいいぞ。すごい好き。

    人間の強さ、弱さ、って、いったい何だ?

    小5の春から同じクラスになった瀬里奈と〈私〉律。最初から仲が良かったわけじゃないけれど、ジグソーパズルのピースの凸凹がピッタリ合うように、この2人だからこそ親友になれた。

    ラスト近くはずっと泣きそうになりながら読んでた。うれしかった。すごく大事なことを見せられた気がする。

    あたくし、村田沙耶香さんのファン、確定です。

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    2026年04月25日
  • 消滅世界

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    ネタバレ

    私の気持ちが言語化されてて、ひどく共感した。

    登場人物の中には、
    恋愛をして子を産む人
    結婚も子育てもせず生きる人
    家庭を持ち子を育てるが外部で恋をする人
    キャラクターに恋をしてる人、がいる。

    恋を本能とし、家族がシステム化された社会の
    これこそが私が追っていた価値観なのかも。

    でもそれが正しいとされる世の中になった瞬間に
    ヒトは赤ちゃんを産むだけの道具になる。って
    この本を読んで初めて気付かされた。

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    2026年04月24日