村田沙耶香のレビュー一覧

  • 世界99 上

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    なんかすごいものを読んでいる感じだった。
    「世界99」ってそういうことだったのかとやっと気づいて、最後は急展開。この先どうなっていくのだろう。

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    2026年01月14日
  • 殺人出産

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    ネタバレ

    価値観の正義に嬲られてるような感覚に陥った1冊。

    今ある正しい価値観も、100年後には変わっている
    というフレーズが、この1冊を象徴するキーワードの代表だとも思う。

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    2026年01月07日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    タイトルと表紙のポップさからは想像できないような狂気と混沌に満ちた一種のサイコホラーとも捉えられる小説だった。

    主人公は魔法少女に憧れる小学生の少女。
    その少女が魔法の習得に励むファンタジーものかと思いきや、話が進むにつれ、少女は家庭内で虐待を受けていてる事実や塾講師から性加害を受けていた事実が明らかになり、魔法はそのような辛い現実から逃避するための妄想だという事が分かる。

    そのせいか、主人公は人間社会は次の世代の子供を生み出すための大きな工場であり人間はその工場の部品にしかすぎないと、とても冷めた目線で見ている。
    工場の部品にはなるまいと、そこから脱出しようとすると周りの大人たちから工場

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    2026年01月05日
  • 殺人出産

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    現実世界の日本における倫理観をひっくり返した、じっとりとした世界観が深くて本当に面白い。
    不思議な背徳感があり、他人には勧めにくいが個人的には大好きです。

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    2026年01月09日
  • 殺人出産

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    設定が思いつけない
    展開が大きくはなく回収も特にないが、それがより日常としてあり得るかもしれないを引き出しているように思えた。好みはありそうだが、短編にしてここまで常識を覆すテーマとして強い設定を思いつけるアイデア力に敬意、
    ずっと不思議な雰囲気がなんとも言えず好き

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    2026年01月01日
  • 消滅世界

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    村田沙耶香さんやっぱり好き。
    と思わせられた一冊。
    (村田沙耶香さんの作品を読むと毎回言ってる気がする笑)

    結婚って何?出産は必要?
    子どもを作ることは当たり前なの?
    世の中に流されていない?
    というわずかな苦しさを

    普通なんてないんだよ。
    価値観は自分で選ぶんだよ。
    って耳元で、いや
    大声で伝えてくれるそんな作品。

    『どこまでも正常が追いかけてくるの。
    ちゃんと異常でいたいのに。
    どの世界でも正常な私になってしまう。』

    このセリフがすごく好き。

    マジョリティでいることの難しさ。
    自分を持ってたはずなのに
    気づかないうちに世界に溶け込んでしまってる自分。

    なんか私自身も感じるところ

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    2025年12月31日
  • 信仰

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    表題作「信仰」を含むいくつかの短編と、
    いくつかのエッセイで構成された作品。

    “あの”村田紗耶香が描く“信仰”というタイトルを冠した作品ということで、
    単行本が出たときから是非にも読みたかった作品。
    やっぱり読むことができてよかった。
    均して語ると結局のところ常識と非常識の境界とは、みたいなところに集約してしまいそうな話題ではあるけれど、村田さんにしか抉り出せない凹凸がある。

    最後の「いかり」「書かなかった日記」は鬼気迫るエッセイだった。
    あまり簡単に共感など示してはいけないとは思うけれど、何かの感情をわざと故障させるというのは、覚えがあった。

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    2025年12月31日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    ネタバレ

    全部で4本の短編を収録している短編集。

    全部の作品がってわけではないけど、
    わりとシリアスな状況なのに傍から見ているこっちとしては笑ってしまう荒唐無稽さがたまらない。

    それで、これまた全部の作品ではないけど、
    我々人間の中に存在するものを1つ制限するだけで、
    これほどのディストピア感を出すことができるなんて、
    驚きとともに今の人間社会がたったそれだけのことで
    大きく変わってしまうのではないかという恐怖も感じた。
    しかも読んでいて段々とそれが正しい形だったかのように思えてくるんですよ。
    まさに4本目のタイトル通り、私たち読者はこの本を読んでいる間に『変容』してしまっているという……

    全体を

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    2025年12月29日
  • 生命式

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    ネタバレ

    短編集です。めっちゃ読みやすい。
    村田さんのちょっと奇妙な怖いようなでも、そんな世界あるんじゃないかみたいな物語の書き方が詰まってて好きです。
    死んだ人を食べる文化とか、出生の価値観とかが村田さん目線で書かれててとても面白いです。

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    2025年12月25日
  • 信仰

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    心にずしんとくる話だった。
    忘れられない本だし、何度も読まないといけないと思わされる本。
    カルトと流行に乗っ取った購買・行動、その二つに大きな違いはないのに、前者には当たり前のように嫌悪感を抱き、後者は当たり前のように容認する自分が恐ろしくなった。カルトの教祖になること、ブランドの人気プロデューサーになること、何が違うんだろう。

    個性や多様性を尊重することが大事な世の中、でも自分にとって異質で恐ろしく感じるものが身近にあったら尊重できる?と考えると、できない。

    様々な短編を通して、いろんなことをいかに自分の都合の良いように、気持ちの良いように考えていたかを痛感させられる本。

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    2025年12月23日
  • 信仰

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    ネタバレ

    この本を通して感じたのは、村田沙耶香という作家に対する印象が変わったということだった。これまで『殺人出産』のイメージが強く、独特で強固な世界観ゆえに、ついていけない、あるいは怖いと感じる作家という印象を持っていた。しかし本書に収められた短編やエッセイは、理解しきれない部分を多く含みながらも、その「わからなさ」自体が面白さとして成立しており、むしろ強く惹かれる読書体験だった。

    特に印象に残ったのは、「信仰」や「生存」といった短編である。これらの作品では、現代の日本社会が抱える歪みや息苦しさが、極端な形にまで凝縮され、もしそれを突き詰めていったら、こんなことも起こり得るのかもしれない、という世界

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    2025年12月23日
  • 殺人出産

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    性に関する表現が生々しかったけど、とてもよかった。
    彼女の作品はいつも「その普通って本当でしたっけ?」と問いかけてくれるところが好き。

    誰かにとっての素晴らしい世界は、誰かにとっての地獄の世界ということを短編からも感じた。
    100年後にはこの常識も変わっているかもしれない。
    私たちはまだ発展途中であって、今が全てではないのだという希望と、いつどのような方向転換があってもおかしくないのだから、他者を自分の正義で断罪するのはよくないな、と。

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    2025年12月22日
  • マウス

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    普段読まないタイプの本やけどとても良かった
    自分の小学生時代に思いを馳せた。
    主人公の考え方とは、共感できる部分はそんなに無いけれど、読書中に感じた気持ち一つ一つを大切にしたい

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    2025年12月20日
  • 信仰

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    ネタバレ

    村田沙耶香さんの小説を初めて読んだので、ファンタジーな文に不思議な気持ちになりました。

    1番好きなお話は『気持ちよさという罪』でした!

    ↓↓ネタバレです↓↓
    「自分にとって気持ちがいい多様性」が怖い。「自分にとって気持ちが悪い多様性」が何なのか、ちゃんと自分の中で克明に言語化されて辿り着くまで、その言葉を使って快楽に浸るのが怖い。

    ここの文が大好きです。自分の受け入れやすいもの、自分を傷つけないもの、自分が嫌がるもの全て含めて多様性という便利な言葉に酔ってしまう怖さ。

    正直多様性という言葉を使って、個人個人を見てこなかった私はドキリとしました。
    村田さんが思っていることとは受け取り方が

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    2025年12月18日
  • 殺人出産

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    死と性(生)の倫理観を揺るがされる、大変ショッキングなSF短編集。確かに倫理観は文化や時代によって大きく変わる。「10人産んだら1人殺していい」という設定は、私達の普通の倫理観ではドン引きしてしまうのだけど「それが合理的なんだ!」と言われたら「うーん、そうかも?」と思ってしまいそう。そして、完全管理されて合理的で文明的な世界のはずなのに、人間の残酷さや野蛮さがかえって露わにされているところがグロテスクで怖くて目が離せなくなった。自分がこの世界に生きてたらどうするだろう?とつい考えてしまうところもまた恐怖。

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    2025年12月13日
  • 消滅世界

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    ずっと気持ち悪いのに、妙に安らぐ世界観。ユートピア?ディストピア?わからないけど、私たちの世界と、思ったより近い地続きな世界みたい。世界の仕組みがかわってしまえば、その世界の形に合わせて私たちのほうが変わっていくのか。

    性欲が排泄物になるってすごい発想だと思ったけど、じゃあそもそも何のためにあるものかと問われれば…何だろう…

    でもやっぱり私はおかあさん側の人間です!

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    2025年12月08日
  • 私の身体を生きる

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    女性として生きて来た中での、著名&人気作家さんたちが悩みを赤裸々に綴られた連載が一冊に。

    自分が女性でいることを肯定するために背中を押してくれるような内容だった。

    無神経な数多の男性達に加害されてきた傷への癒し 自分だけではなかった、という、女友達と行ってきた、経験を分かち合って貰えることへのありがたみ

    女性の身体の不安 妊娠や性行為、体調不良、弱さ
    見た目への若い頃の過剰な拘り、ジャッジされることへの抵抗感と迎合

    まるっと。

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    2025年12月07日
  • 変半身

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    大好きな村田さんって感じの作品。
    信じることをやめられない人間の本質にここまで暴力的な説明をつけられるの、この人しかいないでしょ。
    満潮は共感大すぎて、むしろ怖い。けど、少しだけ安堵。

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    2025年12月07日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    忘れかけていたあの頃の未熟さ、情けなさ、残酷さを、ヒリつくような緻密さで正確に表現していて、作者はまさにこの渦中にいる女子中学生かと思うほど。解像度の高さよ。すごすぎる。
    主人公の捩れっぷりは相当なもので、伊吹くんがかわいそうでかわいそうで…中学校編からしんどいながらも読み進めていたら、急展開からのエンディング。
    村田さんの作品を貫く、暗い肉体的な欲望や手に負えない感情を扱いながらも、これはそこからいくばくかの解脱を遂げた数少ないものなのではないかと。絶望の真ん中にほったらかされなくてよかった…
    あまり読み返しはしない方だけど、この作品は珍しく最後のパートを2度読みました。直前まで苦しかったか

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    2025年12月06日
  • 私の身体を生きる

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    「私の身体」を「生きる」とは何だろう。いや、「私の身体」とは何だろう。そもそも、「私」とは何だろう。
    各作家たちの切り口は様々だが、みな共通しているのが、己という存在を不可欠に構築するこの肉体というものの生物的な役割にも社会からの眼差しにもかなり戸惑い、苦しみ、受け入れたり受け入れられなかったりしながらどうにか生きている点で、強く連帯感を持ちながら読んだ。

    痛ましさを感じたのが、執筆陣の女性たちはほぼほぼみな性被害の経験がある点。私にもあるし、私の友人たちもほとんどあると思う(学生の頃、痴漢が話題になったとき、その場にいた10人ぐらいのなかで痴漢に遭ったことがない子は1人しかいなかったことを

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    2025年12月04日