村田沙耶香のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
私たちはみんなシルバニアファミリーの世界でごっこ遊びをしているという感覚があったけど、それが見事に表現されていた
大体の人には生まれた時から初期搭載されてる無料パックとして家族システムがあって、そのパッケージが導入されていると、いわゆる家族が行う営みを行うようになる。シルバニアのお家で複数の生物が集まって家族としての振る舞いのパターンをなぞるような初期搭載がある。さらに家族パッケージを更新するためには恋愛という麻酔をかけてオペをする必要がある、と。麻酔という表現はかなり言い得ている。
カゾクヨクという概念は今まで考えたことがなかったが、それは生物学的にもともと備わっているものなのか、それとも家 -
匿名
ネタバレ 購入済み自分という個性のない空子の目線で、人間よりも下位の存在であるピョコルンと人間を管理する上位存在であるラロロリン人の立場の確立と、ディストピアの形成を描いた物語。
正直このディストピアは悪くないのではないかと思ってしまいました。現代の少子高齢化も妊娠、出産をピョコルンに投げれば改善するだろうし。統制された人格も今のSNSを見ていると悪くはないのかなと。
作中で、結局女性がピョコルンの尻拭いをしたり、完全に性欲がピョコルンに向ききらず子供が被害にあいそうになったりがリアルに感じました。
今後、人工子宮の研究や情報の規制等で、この話ほどの速度ではないが、似たような社会になっていく可能性はあると思う。 -
-
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレかつて女の子だった女性のための短編集。
いや男の人でも読めるかもしれないけど、わかる、と頷くのは女性じゃないかな。
「丸の内魔法少女ミラクリーナ」
小さい頃のごっこ遊びをずっと続けて、トイレで魔法のコンパクトで変身すればクソみたいな仕事でも機嫌良くいられる。このマインド、本当に宝なので貴重すぎる。
友人のレイコのDV最低彼氏がマジカルレイミーとして駅を徘徊するが、ただの正義厨になってしまい最後は二人で退治する。よく分かんないけど爽快感がある。最後に死んでいたポムポムがフルラのポーチの中から起き上がるところ好き。
「秘密の花園」
小学生から心の中で育ちまくった初恋を終わらせるために初恋の男の